ヤクト・ドーガ

ヤクト・ドーガ(ギュネイ機)
JAGD DOGA
登場作品 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
型式番号 MSN-03
全高 21.0m
重量 28.0t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 ミサイル
ヒート・ナイフ付ビーム・サーベル
ビーム・アサルトライフル
メガ粒子砲
ファンネル
搭乗者 ギュネイ・ガス

ヤクト・ドーガ(クェス機)
JAGD DOGA
登場作品 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
型式番号 MSN-03
全高 21.0m
重量 28.0t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 ミサイル
ヒート・ナイフ付ビーム・サーベル
メガ・ガトリングガン
メガ粒子砲
ファンネル
搭乗者 クェス・パラヤ


【設定】

新生ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルスーツ。
ギラ・ドーガをベースにサイコミュ兵器を搭載した機体で、ネオ・ジオン総帥シャア・アズナブル専用機の開発プランのうちのひとつである。
ロールアウトした2機は予定されたスペックを満たすことは出来なかったものの、機体性能自体は十分であり、事実上サイコミュを操れるギュネイ・ガス、クェス・パラヤ両名の専用機となった。

ギュネイ機は紺と金色を基調としたカラーリングにスタンダードなビーム・ライフルを装備しており、モノアイ上部に描かれた鋭い眼のマーキングが特徴である。

クェス機は赤と銀色を基調としたカラーリングにメガ・ガトリングガンと呼ばれるビーム兵器を装備。
武装を除けばギュネイ機と機体性能に差はないが、頭部アンテナのデザインが異なる。


【武装】

ミサイル

ショルダー・アーマーの裏側に各3発、計6発装備している。

ヒート・ナイフ付ビーム・サーベル

近接戦用の武装。
名前通り柄にヒート・ナイフが取り付けられている。

ビーム・アサルトライフル

ギュネイ機に装備されている。
センサーにより精密照準射撃と速射の切り替えが可能となっている。
また、センサー横にはグレネード・ランチャーが取り付けられている。

メガ・ガトリングガン

クェス機に装備されている。
ビーム・ガトリングガンとも呼ばれている。
4本の銃身を持ち、銃身を回転させる事でビームの連射が可能となっている。

メガ粒子砲

シールドの表面に4門が内蔵されている。
旧ネオ・ジオン軍のハンマ・ハンマのシールドをベースにしている。

ファンネル

ショルダー・アーマーに3基ずつ、計6基が装備されているサイコミュ兵器。


【原作の活躍】

ギュネイ機は序盤のフィフス・ルナ攻防戦から戦闘に参加。
核ミサイルの撃墜、ケーラの乗るリ・ガズィの撃墜など多大な戦火をあげるも、最終決戦でアムロの奇策*1により撃墜される。

クェス機は初陣のルナ・ツーの攻防において、父親の乗っているクラップ級戦艦の艦橋を吹き飛ばすも直後に被弾。
アクシズに帰還後、ナナイにぶたれて勝手に飛び出したクェスがシャアのいるサザビーのコクピットに飛び乗り、機体は放棄された。
その後、回収された本機はネオ・ジオン残党軍「袖付き」に運用されることになる。
色はカーキーに塗り替えられ、破損した右腕はギラ・ドーガのもので代用、袖付きの装飾も施されている。
火器はギラ・ドーガと同型のビーム・マシンガンを装備、ファンネルは損傷・紛失した分の補充は行われず、左肩に2基装備されているのみとなっている。


【搭乗者】

ギュネイ・ガス

CV:山寺 宏一

ネオ・ジオン軍の強化人間。
能力はともかく、精神の安定度では強化人間の中でも屈指であり、ガードマンとしても行動している。
ニュータイプに強い憧れを持っており、強化は自身の志願によるもの。
精神が過敏と疑われたがシャアは「若さ」と一蹴している。
クェスに好意を抱いていたが、クェスはシャアに夢中であり、シャアに奪われてしまうと勘違いして嫉妬したりもしていた。
シャア曰く「若いのさ」との事だが、これはかつての自分がした経験から出た台詞だろうか。
またνガンダムを鹵獲しようとした際に武装解除の一環で外したフィン・ファンネルと放熱板を間違えて感情的になり攻撃した挙句、アムロの防衛本能に反応してフィン・ファンネルが稼動、ワイヤーを切った時は人質のケーラを握りつぶして殺害した。
ネオ・ジオン軍のエースとして戦うがシャアへの嫉妬や功名心による焦りから冷静さを失い、最終決戦ではクェスのα・アジールと共にνガンダムへ攻撃を仕掛けるが、アムロのニュー・ハイパー・バズーカとシールドを囮にした上での背後からのビーム・ライフルの攻撃によって撃墜される*2

【原作名台詞】

  • 「大佐はロリコンらしいぞ」
    • シャアに対する有名な影口。事実かどうかはさておき原作の描写からして軍内部でもそれなりに噂になっていたらしい。ネットでもシャアをロリコン扱いするのはこれが原因と思われるがギュネイもまさか(現実世界で)これほど広まるとは思わなかったであろう。どっちにしても女を口説く発言にしては三流以下だが……

  • 「間違いない、あれはガンダムだ!あれを手に入りゃ、大佐だろうが総帥だろうが!」
    • もちろんシャアを見返したいとかじゃなくクェスを手に入れたいがための台詞。もし撃墜したら総帥はなんと言っただろうか…

【その他名台詞】

  • 「ああ…クェスを守って、俺が大佐やアムロたち以上に戦えるってことを、クェスに見せてやる」
    • 「スパロボD」よりクェスに頼りにされて。


クェス・パラヤ

CV:川村 万梨阿

地球連邦軍参謀次官アデナウアー・パラヤの娘で13歳のニュータイプ少女。
父の愛人との不仲もあり家出、インドでNTへの修行を行っていたこともある。
明るく感受性豊かだが、甘やかされ過ぎた為に我侭且つ自己中心的な性格。
修行では「自律」を学ぶことは無かったようである。

搭乗していたシャトルがラー・カイラムに保護された事でアムロ・レイやハサウェイ・ノアと知り合う。
最初はアムロ・レイに惹かれていたものの、彼の恋人であるチェーン・アギへの嫉妬故にロンデニオンに現れたシャア・アズナブルの下に走り、「クェス・エア」という偽名でネオ・ジオンのパイロットとなる。
赤く塗装されたヤクト・ドーガを駆り優秀なNTとしての素質を開花させていくが、初陣で連邦の艦を父が同乗しているとも知らずに撃沈してしまう。
最終決戦時には高いNT能力を見込まれてα・アジールを与えられる。


【VS.シリーズの活躍】

ガンダムVSガンダム

サザビーのアシストにクェス機が登場。

ガンダムVS.ガンダム NEXT

第4次解禁に登場したα・アジールのアシストにギュネイ機が登場している。

EXVS.

クェス機、ギュネイ機そろってサザビーの武装として出演している。
なお、クェスは2011年の12月からプレイヤーナビとしても登場する。

EXVS-FORCE

ギュネイ機がコスト2000のCPU専用の機体として登場。
おそらく何らかの機体からモーションを流用していると思われるが、射撃も格闘もなかなかの性能をしている。
山寺氏の音声が収録されているがMBONのものと同一かそれともGジェネとかの流用化は不明。

EXVS.MB-ON

サザビーのアシストは性能が変わって追従系ではなくなり、クェス機は射撃ガード判定を出しつつビーム・マシンガンを連射、ギュネイ機はミサイル連射からスタン属性の斬り抜けを行う。特にギュネイの方は斬り抜けの時に異常な誘導を見せるため、ステップなしだと刺さりやすい。

更に9月のアップデートでギュネイ機が参戦。コストは2000。
BRにシールド付き単発CS、ファンネル、アシスト、ミサイルと豊富な射撃武装が持ち味で、さらに多くの射撃兵装からキャンセルできるスタン斬り抜けの特格と全体的に癖がなく援護力に長けている。「昔ながらの援護機の2000」といった感じ。
しかし、この世紀末なMBONにおいて、降りテクも押し付けれる兵装も接近拒否の自衛に使える兵装もワンチャン力もなく、火力をとれそうな武装もないため、多少優勢に進めていたところを一瞬でひっくりされることも多い。そのため、原作のように調子に乗ろうものなら勝つことは困難だろう。
覚醒技ではνに行った原作再現でギラ・ドーガ3機がケーブルで相手を拘束し、そこからギュネイが攻撃を加える「俺はニュータイプだ!」。ちなみにケーブル部分が射撃なためファンネルバリアで防がれる原作再現がある。

GVS.

ストライカーシステムの実装に伴い、アシストが消滅し特射が後格のミサイルになり、後格闘はカウンター攻撃に変化。
そしてCSからのキャンセルルートが消滅した。
しかし、それ以外は大きな変更は受けておらずMBONと同じような使用感で扱える。
クェス機はストライカーのみならず、CPU機として参戦した。こちらはジム・カスタムの特殊射撃と同等の技を持っている。

EXVS.2

前作特格が前格に、ミサイルが特格になるコマンド変更やアシストの性能など一部性能が変わったが、MBON及びGVS.と対して変わりはない。
前作からさらに進んだインフレの中では到底生き残れる性能ではないだろう。

…ところが、アップデートにてファンネルが移動撃ち可能、メインやCS、アシストからキャンセルで出せるようになった。ファンネルなので振り向き撃ちが発生しないため相手に背を向けたまま下りられるなど、独自の強みを得た。
ミサイルやアシストの性能も上昇し機動力と自衛力はそこそこ胸を張れるようになり、前作の時代遅れの機体から大幅に進化を果たした。
とはいえ、攻撃面ではトップ層の持つような頭おかしい凶悪な武装は持っていないため、途中まで優勢に進めていたが調子に乗って原作のように気が付いたらやられていた…なんてことには注意したい。

クェス機は引き続きサザビーのアシストとCPU機として参戦。

EXVS.2XB

前作までのハルートのように射撃CSでメインをライフルとマシンガンに切り替え可能に。
サブのファンネルが一回で2基ずつ射出するようになる、特射が前作までのCS、格闘CSに前作の特射と仕様が変わった。

サザビーの格闘CSでギュネイ機、クェス機も引き続き参戦。特にレバー入れの突撃は強力で1度アップデートで弱体化しているが未だにサザビーの主力武装になっている。

OB

覚醒技が核ミサイル迎撃となり、前作までの覚醒技は格闘特格派生に。
核迎撃は場所が位置や高さは自分と同じ高さの一定の距離とで爆発と固定なため、距離感を覚えればかなり使い勝手が変わる面白い武装。
さらに派生追加でこれまで足りなかった通常火力もあるなど歴代最強とも言える性能となった。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

  • 通常時:左手にビーム・サーベルをもってポーズ
  • アシスト出現中:ギラ・ドーガと共にポーズ

敗北ポーズ

漂っている状態から爆散する。原作でアムロに撃墜されたシーンの再現


【勝利・敗北ポーズ】(GVS)

勝利ポーズ

通常:右側からバックしつつ、ビーム・アサルトライフルを構える
格闘時:左手にビーム・サーベルをもってポーズ

敗北ポーズ

漂っている状態から爆散する。原作でアムロに撃墜されたシーンの再現


【その他の活躍】

ガンダムビルドダイバーズ

フォース「百鬼」のメンバーであるローズが使用するガンプラ「ヤクト・ドーガ・ソーン」が登場。
カラーリングはマゼンダと白、右肩はギラ・ドーガのスパイク・シールドを付け、フェダーイン・ライフルを装備している。

スーパーロボット大戦

初期のシリーズでは、本機を緑色と白色にしたオリジナル機体として量産型ヤクト・ドーガが登場。
またギュネイ機は量産されて敵で出てくる一方で、クェス機は主人公部隊に加入する事が多かった。
近年では量産される事はなくなりギュネイ機は条件付きで、クェス機は無条件で加入する機会が増えている。
『X』ではヘルメスの薔薇の設計図で再現された機体にクリム・ニックが搭乗していたがファンネルが使えなかった為、クリムには欠陥品扱いされた。
なお、初期のシリーズではラルガイアラカンレズンといったオールドタイプ達が搭乗しファンネルを使うという現在では考えられないようなことになっていた。

ギュネイは単なる敵の一人という扱いだったが『D』では諸般の事情で最初からネオ・ジオンごと味方になる(というよりアムロとブライトがネオ・ジオンに協力する状態になる)。
この展開だけでも驚きなのだが、男主人公の親友ポジションを得るという破格の待遇を得る。
当時は通常こういう脇役は登場人物が少ない序盤以外話に絡まないのだが、漂流していた主人公の救出をきっかけにシャワーシーンや一緒に食事に行く姿が散見され、主人公が自分を差し置いてアムロに相談したのを知って嫉妬したり、行方不明になりかけた主人公をNT能力で感じようとするなどかなり存在感がある。
クェスとの関係も良好でかなりお近づきになっているなど原作からは想像出来ないほど幸せなキャラになっている。
勿論原作のように死ぬこともない。
確かに原作では「同年代の男性」がいなかったが「もし気を許せる友人がいたら」というifの世界として見るとまた面白いかもしれない。
ギュネイが仲間になる作品もちょいちょいあるが、ここまで活躍するのは中々見られないので、今からソフトの入手は面倒だがファンには是非プレイしてただきたい作品である。

『第3次Z』でもアスランやジャミルなどの準主役級を差し置いて参戦しており(宇宙世紀系のMSは乗り換えが出来るためワンオフの彼らと違い機体数増やしやすいためだろうが)、その上仲間になるなど扱いはなかなかいい。後

『T』でも条件次第で仲間になる。条件を満たせなくてもネオ・ジオンとの決戦ステージで先にシャアを倒せば戦死することなく*3戦場を去る。
ED後の新たな戦いを描くDLCではED後はホビーハイザックで観光ガイドをしていたらしい。


【余談】

小説版では本機の代わりにサイコ・ドーガ(サイコ・ギラ・ドーガ)が登場している。

逆シャアの収録時、山寺宏一氏はガンダムの知識がなかったためにシャアの池田秀一氏に「シャアが悪者でアムロがいい方ですよね?」と聞いて「ガンダムはそのようなものではない」と𠮟られた逸話がある。


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最終更新:2023年08月02日 00:52
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*1 ニュー・ハイパー・バズーカとシールドを放棄したと思わせておき、それらに気を取られている間に背後からのビーム・ライフルを直撃させた。

*2 漫画版ではバリアを目くらましに後をとられ、ビーム・ライフルでコクピットを撃ち抜かれる

*3 シャアが地球をまとめるため悪役になるため敵性宇宙人と手を組んでいたことが分かり失望する