α・アジール

α・アジール
ALPHA AZIERU
登場作品 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
型式番号 NZ-0333
全高 108.26m
重量 128.6t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 バルカン砲
有線サイコミュ式メガ・アーム砲
メガ粒子砲
ファンネル
搭乗者 クェス・パラヤ


【設定】

ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルアーマー。
ジオン公国軍のサイコミュシステム試験型ザクから連綿と続くジオンのNT用兵器の全てのノウハウを凝縮した、系列としてはノイエ・ジールやクィン・マンサの後継機とされる機体。
下部のスカートから2本のプロペラントタンクが伸びており、これによりMAらしい大推力と圧倒的な火力を有する。
タンク自体にスラスターも装備しており、切り離しも可能。
ショルダー・アーマー内部には腕とマニピュレーターが収納されており、先端にはビーム・サーベルが装備されている*1
主兵装のファンネルも巨大で、ジェネレータを内蔵しており攻撃力は高い。
ちなみにナイチンゲールも同じ型のものを装備している。


【武装】

バルカン砲

頭部に4門が内蔵されている機関砲。

有線サイコミュ式メガ・アーム砲

両肩に装備されている有線式の遠隔誘導端末。
1基あたり5門の砲身を持ち、名称通りにサイコミュで制御する。

メガ粒子砲

口部に内蔵されたビーム砲。
収束と拡散の切り替えが可能。

ファンネル

サイコミュで制御する遠隔誘導端末。
スカート・アーマー後部に9基が装備されており、モビルスーツの物より大型となっている。


【原作の活躍】

シャア・アズナブルがネオ・ジオンを率いてアクシズを地球へ落とすべく作戦行動を開始した時に戦場に投入された。
ロンド・ベルのモビルスーツ隊を圧倒し、多数のジェガンを撃墜。
しかし、アムロ・レイのνガンダムにはギュネイ・ガスのヤクト・ドーガと二人掛かりでも敵わなかった。
その後、クェスはアムロを追ったが、ハサウェイ・ノアのジェガンと接触。
その直後、チェーン・アギのリ・ガズィが発射したグレネード・ランチャーから、ハサウェイのジェガンを庇う形で撃墜された*2


【搭乗者】

クェス・パラヤ

CV:川村 万梨阿

地球連邦軍参謀次官アデナウアー・パラヤの娘で13歳のニュータイプ少女。
最終決戦にて中破したヤクト・ドーガの代わりにα・アジールで出撃するが、アムロのνガンダムには全く歯が立たなかった。
そしてアクシズへ向かったアムロを追ったが、そこにジェガンに乗るハサウェイが現れる。
ハサウェイはクェスを取り戻そうと必死で説得するが、クェスは彼を拒絶。
その後、チェーンのリ・ガズィが放ったグレネード・ランチャーからハサウェイを庇う形で戦死した。

【原作名台詞】

  • 「アムロ!あんたちょっとセコいよ!」
    • シャアと取っ組み合いになり、丸腰のシャアに対して拳銃を抜いたアムロに対する発言。ちなみにシャアは「MSで堂々と決着をつけたい」という意識があるがアムロは「シャアを倒す(=抹殺)」のが目的なので手段にはこだわっていない。

  • 「子供は嫌いだ!ずうずうしいからっ!!」
    • ガンダムシリーズでもトップクラスに図々しい彼女の図々しい発言。我侭なだけに己を省みれないのである。

  • 「直撃!?どきなさいハサウェイ!」
    • 最期の台詞。電波とも呼べるレベルの彼女が唯一の優しさを見せ、ハサウェイを庇い戦死していったのだった。
    • なお、最期だけまっとうな判断をすることが出来た彼女だが、富野御大曰く「最期だけ気づいたって遅すぎる」と発言しており、彼女を反面教師として現実世界の民度の低さにも刺さる名言となっている。
    • ちなみに物語序盤、ハサウェイに話したNTへの認識はアムロと同じで「互いに分かり合える人々」だったが、やはり遅すぎたのであった…

【その他名台詞】

  • 「キャーン!!」
    • 小説版での最期の台詞。ハサウェイのミスで、彼が乗るジェガンから放たれたビーム・ライフルで戦死。

  • 「まずこれが、くちびる不健康女…こっちがサラダを食べられなかった人で…これが、サラダを作れなかったおじさん…死に際が、あっけないギュネイと…T字型チートアイテム好きの、嫌な女…」
    • パチンコ版「フィーバー 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の公式PVから。
      このPVはクェスとナナイが逆襲のシャアをRTA風にざっくりと紹介する内容となっており、上記の台詞は作中で死亡した人物に対してのメタ発言。
      直後にナナイから「貴方も死ぬんだけどね…」と突っ込まれている。
    • なお、サラダを食べられなかった人はケーラ、作れなかったおじさんはアストナージ、嫌な女はチェーンの事を指している。


【VS.シリーズの活躍】

ガンダムVS.ガンダムNEXT

4次解禁で登場したGルートの中ボスとして登場する。またHルートの4面βのボスとしても登場する。
メインの有線サイコミュ式メガ・アーム砲が危険。アーム砲自体にも耐久力があり、落とさない限りはビームをダウンまで連射してくる。ただ、落としてもしばらくするとまた撃って来るので注意。
また降着形態に変形する事もあり、その時にプロペラントタンクが現れる。これにも耐久力がある(降着形態を解除すると消える)。
これらは全てサーチ出来てしまう為、サーチ切り替えの弊害になり易い。
また超威力の照射ビームは他のボスの照射より発生が速いので反応し難い。
とにかく足を止めずに戦う事が大事。足の止まる武装は照射が外れている時位に留めたい。
高い攻撃力でのビームによる弾幕は非常に脅威。お供のザク改も鬱陶しい。

ちなみにゲーム中では分からないが、本機の頭頂高は58.4m、全高に至っては108.26m、つまりサイコガンダム(40.0m)の約2.7倍というぶっ飛ぶ様なでかさを誇っている。
もし原作通りのサイズで登場し、それに比例して照射の太さまで2.7倍になったとしたら…考えたくも無い恐ろしさである。

現在アーケード版『EXVS』シリーズ以降では参戦していないが、いつかΞガンダムとの対決を期待したい所である。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

二本の有線サイコミュ式メガ・アーム砲から上向きにビーム・サーベルを発光させポーズ。

敗北ポーズ

墜落し、胴体部分をカタパルト替わりにコックピットを正面に射出し、四散。爆発エフェクトは無し。

尚、勝利ポーズ敗北ポーズ共に通常の方法では確認出来ないので注意。自己責任で。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

第8話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会フィンランド地区予選決勝戦で紫色に塗装された機体が登場。
使用者はカルロス・カイザー。
第7回世界大会でも優勝候補の筆頭として注目されていたが、アイラ・ユルキアイネンのキュベレイパピヨンに瞬殺されてしまい、バラバラの残骸のみの登場となった。
後に外伝でアイラの所属するチームネメシスに「娘の手術に必要なドナーを提供する」という八百長を示唆するかの様な提案をされ、ファイターとしての誇りと娘の命の板挟みで動揺していた事が惨敗の一助となった事が明かされた。

+ カルロス・カイザー

カルロス・カイザー


フィンランドのガンプラファイター。
第6回世界大会チャンピオンでキング・オブ・カイザーの称号を持つ。
幼少期に「あんなの飾りです!偉い人にはそれがわからんのですよ」という台詞に感銘を受けて以降、足のない機体を愛用している。

アニメ本編での出番はアイラに敗れた場面だけだったが、外伝作品では不遇振りを晴らすかの様に大暴れしている。
特に大型MAや戦艦を愛用しており、それでいて多数の艦載機を原作エースクラスの動きを実現した上で全てマニュアルで同時に操縦するなどもはやファイターとしても化け物じみた実力を発揮。

リカルド・フェリーニに対して複数のゲドラフを搭載したアドラステアでバイクテクニックを披露したり、多数のザクを搭載したビグ・ラング、挙句の果てには全長9mにも及ぶもはやジオラマな1/144カイラスギリーを製作して大会に持ち込んでユウキ・タツヤと対決した。


GUNDAM EVOLVE

第5弾『GUNDAM EVOLVE 5 RX-93 ν GUNDAM』に登場。
大元のデザインは同じだが、両肩を閉じた防御形態や肩と下半身を分離した高速移動形態に変形できるようになっている。
νガンダムと交戦するが、アムロとの対話によりクェスの精神が安定しハサウェイと和解するという原作と全く異なる展開に。

SDガンダム G GENERATION

ブッホ・コンツェルンが本機の残骸を秘密裏に回収し、最新技術で再生させた「エビル・ドーガ」が登場する。
ネオ・サイコミュ・システムによりニュータイプでなくともファンネルが使用できる他、バグのコントロールシステムを搭載している。

スーパーロボット大戦

原作通りにクェスの機体として登場する他にギュネイ、シャリア・ブルゲーツロザミアイリアギーレン兄弟ザビーネ*3など宇宙世紀世界のニュータイプや強化人間が搭乗している事もあった。
また、『第3次Z 天獄篇』では前作『時獄篇』でクェスが乗っていた物とは別の機体がマウンテン・サイクルから発掘する形で入手し、同作以降は自軍で運用できる機会が増えてきている。
『V』ではネオ・ジオン軍との決戦でロニが搭乗するが、条件を満たせばハサウェイに託される。
『X』ではヘルメスの薔薇の設計図から再現されたという設定でジット団のクン・スーンが搭乗し、ニュータイプでなくともファンネルが使えるようになっている*4
『DD』ではアクシズ落としの際にクェス共々行方不明となるが、後に意識のないクェスを乗せたままネオ・ジオングに乗っ取られる形で登場した。
なお、『第3次Z 天獄篇』以降に登場する本機は敵味方問わずに脚部のプロペラントタンクが存在しない。

原作パイロットのクェスは原作に比べて穏やかになっており、ハマーンと良好な関係を築いたり、ギュネイやハサウェイとの三角関係になったりと見どころも多い。
もしクェス目当てにプレイするなら『D』、『第3次Z』、『T』がおすすめ。


【余談】

よく間違われるが本機の読みは「アルパ・アジール」であり「アルファ」や「アルバ」では無い。

本機の企画時の初期名称は「ネオ・ジオング」であった。
この時は没案となったが、約26年後(作中の宇宙世紀では3年後)別の機体の名称として採用される事となった。

書籍版ではIフィールド・ジェネレータを装備しているとされているものもあるが、劇中では「ジェネレータ出力を火力に優先させる」という理由でこの機能は搭載されていない。
また各種ゲームではついていたりいなかったりで一貫していない。


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最終更新:2024年02月12日 16:11
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*1 ただし、劇中では使われていない。

*2 なお、小説版の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』ではハサウェイのジェガンのビーム・ライフルで撃墜されている。

*3 PS版『第3次』のみニュータイプという扱いになっている。

*4 プルツー曰く、「機械制御のまがいもの」