ベルガ・ギロス

ベルガ・ギロス
BERGA GIROS
登場作品 機動戦士ガンダムF91
型式番号 XM-05
全高 15.7m
重量 9.3t
所属 クロスボーン・バンガード
武装 ビーム・サーベル
ショット・ランサー
ビーム・シールド
搭乗者 ザビーネ・シャル


【設定】

クロスボーン・バンガードの指揮官用モビルスーツ。
「ベルガシリーズ」の一つであり、ベルガ・ダラスの発展型で更に本機の発展型としてベルガ・バルスという機体も存在する。
通常のカラーリングは薄い紫色だがザビーネ・シャル率いる「黒の部隊」専用機は黒く塗られている。

不要なアポジモーターを排除したことにより、機体の軽量化に成功している。
クロスボーン・バンガードのMSに共通する特徴として、武装がコロニー内戦闘を想定してものになっており、大半がビーム・ライフルなどを装備せず主武装としてヘビー・マシンガンを内蔵したショット・ランサーを使用する。
背部に設置されたシェルフ・ノズルは通常のスラスターのように使えるが、ザビーネ・シャルは機転を利かせてシェルフ・ノズルそのものを射出して質量兵器の様に扱う芸当も見せた。

また指揮官機である本機は背中からビーム・フラッグを発生させることが出来る。
フラッグの形状はパイロットの家紋にちなんだものになっており、一目で誰が指揮を執っているのか分かるようになっている。


【武装】

ビーム・サーベル

接近戦用のビーム兵器。
回数制限の有るショットランサーの使用を控え抑えたい時などに用いる。

ショット・ランサー

クロスボーン・バンガードの母体であるブッホ・コンツェルンが開発したランス(騎兵槍)型の武装。
円錐型の槍に4基のヘビー・マシンガンを備えた基部を取り付けた構成であり、またランス部分はマトリョーシカ方式で何重にも重ねられており、レールガンと同じ原理でランス部を射出できる。ランス部を使い切ってもヘビーマシンガンとしての使用は可能。
固定式だったベルガ・ダラスのものに対してこちらは携行式となっており、ヘビー・マシンガンの砲門も2基から4基に増設されている。
スペースコロニー内での戦闘を想定して作られており、ビーム・ライフル等の火器でモビルスーツを撃墜すると爆発のショックでコロニーを損傷してしまう恐れがある為、爆発を起こさないように運動エネルギー兵器である本武装が採用されている。
コロニーを制圧して新たな領土にするのが目的のクロスボーン・バンガードにとって、コロニーを損傷してしまうのは都合が悪いのである。

ヘビー・マシンガン

ショット・ランサーに4基が内蔵されている機関砲。

ビーム・シールド

左腕に装着されている防御用のビーム兵器。


【原作の活躍】

劇中ではデナン・ゲー、デナン・ゾンと編隊を組んでフロンティアIV及びIに進攻。
ザビーネ機は寝返ったアンナマリー搭乗のダギ・イルスと交戦、撃墜したが小破している。
この損傷によりザビーネは後方援護をセシリーに命じられ、結果シーブックとセシリーは再会を果たす。


【搭乗者】

ザビーネ・シャル

CV:梁田 清之

24歳という若さながらクロスボーン・バンガード戦闘大隊指揮官の一人を務める青年。
MSの操縦技量の高さはかなりのもので、UC.120年代のパイロットの中でもトップクラスとの呼び声も高い。
若くから、クロスボーン・バンガードの創始者といえるマイッツァー・ロナらに才能を見出されており、有能な若者を教育をするという方針から元連邦軍在籍という経歴を持つ*1
その教義のためか、貴族主義社会の実現を心から理想としており、上品で落ち付きがありクールに見える反面、マイッツァーに無断で独断専行した鉄仮面に反旗を翻す等、情熱的な一面も併せ持っている。

ベラ・ロナの教育係として護衛につき、彼自身はNTというものを信じていなかったようだが、ベラと話している内に信じるようになる。
その後反逆したアンナマリーを自らの手で撃破するも損傷を受け一時後退した。
最終決戦には反逆したベラの駆るビギナ・ギナを発見するもあまりシーブック・アノーたちに関わらず、むしろ味方であるジレ・クリューガーにバグとラフレシアの事を詰問していた。
当のジレはしらばっくれており、その態度を許せなかったザビーネはジレを殺害した。
その後はスペース・アークを発見するも避難船であったこともあり見逃すことを決める。
また、損傷したガンダムF91を発見するも、宇宙を漂流しているらしいセシリーを探しているのに気付いてこちらも見逃すことを決定、祖国に連邦艦隊撃破などの報告も兼ねてドレル・ロナの部隊と合流して凱旋することを決める。

10年後には木星帝国と戦う宇宙海賊クロスボーン・バンガードに参加していたが…

【原作名台詞】

  • 「あるがままを見ただけで、そのものの本質を洞察できるのがニュータイプと言うが…信じたくなった」
    • この時代ではニュータイプの意味合いが変わりつつあったが、ザビーネ自身は本来のニュータイプの概念は知っていた模様。

  • 「感情を処理できない人類は、ゴミだと教えたはずだがな…」
    • 造反したかつての部下、アンナマリーを葬った際に放った台詞。だがこれが後に…。

  • 「セシリー…ベラ・ロナを探している? それでラフレシアを倒せたのか。ご苦労だったな。」
    「我々もバグやラフレシアになるつもりか!?
    なら難民船1隻くらい見逃せよ。彼奴の母艦かもしれんしな…」
    • 難民船スペース・アークがF91の母艦である事を見抜きながらも、鉄仮面打倒の謝礼も兼ねてどちらも見逃す。しかし、この判断が後年の彼の運命を大きく狂わせることになるとはこの時は誰も予想できないのだった。

【その他名台詞】

  • 「馬鹿を言うな!お前が私の未来の姿だと!?」
    • VSシリーズにおいて、未来の自分と対面した時の台詞。
      まさか自分自身が精神の破綻した「感情を処理できないゴミ」に成り果てた未来が待っているなど信じたくないのも無理はないだろう。


【VS.シリーズの活躍】

ガンダムvs.ガンダムシリーズ

ビギナ・ギナのアシストとして登場。
ショット・ランサーを構えて敵機に突撃する。
その誘導の良さはゲーム中でもトップクラスの性能であり、ステップなしではほぼ振り切ることができない程。
ステップの弱体化したNEXTでは敵機にプレッシャーを与えるには十分すぎる程の性能となっている。

EXVS.

コスト1000で参戦。ロック距離が短く、低コスト故のブーストの少なさはあるが、豊富な射撃攻撃にバグのアシストを持ち、格闘の性能もそこそこ良く、中距離射撃戦がこなせる格闘機となっている。
なお、EXVS.において格CSで出現する「バグ」は、クロスボーン・バンガード内の鉄仮面一派の「バグ計画」により開発された、チェーンソーとレーザーを搭載した円盤状の本体を、ミノフスキー粒子により浮遊させ小型バーニアで方向転換するというなかなかハイテクな無人の殺戮兵器である。生物の熱線を感知しその方向に向かい殺戮を行う。
ザビーネは鉄仮面の「バグ計画」による暴挙に反旗を翻しており、それはきちんと本作においても反映されているらしく、バグを使った際には自らの意思によったものではないであろうことが汲み取られるセリフを喋る。

EXVS.FB

特格のデナン・ゾン呼び出しとニュートラル入力でその場からのランサー発射が追加された(従来のデナン・ゾン突撃はレバー入れ特格に移動)ほか、N格闘への射撃派生(マシンガンとランサーをゼロ距離射撃する。アンナマリーのダギ・イルスを葬った場面のアレンジ)の追加、キャンセルルートの増加、バグのチャージ時間の短縮などの変更を受けた。
バーストアタックは『貴族主義の旗を掲げよ!』。相手を掴んで上昇し、召喚したデナン・ゾン3機に相手を突かせスタンさせた後、ビームフラッグで上に叩き飛ばす。

EXVS.MB

特に変わった点はないがコストが1500になったことでアメキャンができるようになった。
格闘につなぎやすいメイン、高誘導のサブと両特射、マスター、クアンタBSの前格をつぶすBD格と対格闘型特化
機体となっている。感情を処理して迎え撃ってやろう。

EXVS.MBON

特に変更なし

EXVS.2

目立つ変更点としてはサブの誘導低下、特射の広がりが大きくなり使い勝手悪化、格CSがバグ呼出から単発150の切り抜けに変更等。
アップデートでそれぞれ性能が上がり、射撃機が相手でもヒット&アウェイでダメージを積み重ねて行けるようになった。
BD格がショット・ランサーを両手でもって切り抜ける豪快なものになった。(モーションの豪快さに反して性能は微妙だが)
これにより旧BD格が前格闘に移動し、今までよりもとっさの迎撃が出来るようになっている。

EXVS2XB

射撃CSにバグの襲来が復活。
その後のリフレッシュアプデにて全ての射撃と格闘が強化され、N格→BD格闘に差し替え、BD格でも前格になる、後格に突き上げ…というか誘導切り付きの急上昇に変化。
特にメインがかつてのような足止め特化武装とは思えないほど中遠距離性能が大幅に強化。
ショットランサーやシェルフノズルもレバー入れのレパートリーが追加され、赤ロギリギリの距離でも刺さるようになっている。単発150の格闘CSがあるので火力も十分。

そのあまりの強さから「全距離強いヴィダールを倒しても1500しか削れない」と言う状態になっており、当作における1500コストの補正優遇措置と合わせて高コ狩りからタイムアップ勝ちまで見据えられる万能機として君臨した。

後にサブと特射の火力効率が落とされたが、立回りの根本となるアレコレには手は加えられず、結局最後まで強さを維持したままゴールした。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.)

勝利

背部のビーム・フラッグからシャル家の紋章を掲げ浮遊する。

敗北

機体の各部が破損し、ショット・ランサーを地面に突き刺して寄りかかり、かろうじて立っている状態からガクッと右に崩れ落ちる。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB以降)

勝利

通常時:後ろを向いた状態から振り返り素立ち。
覚醒中:前作同様、背部のビーム・フラッグからシャル家の紋章を掲げ浮遊する。EXVS2から足の角度が変わり左足を前に出すポーズに変更

敗北

前作同様。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

第10話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第1ピリオドの勝ち抜き戦第1試合にてヘビー・マシンガンをビームマシンガンに改造したらしき黒の部隊機が登場。
後退するゲルググにビームマシンガンを撃ちながら迫ったが、姿を隠していたゲイツにビームライフルで狙撃されて撃墜された。

ガンダムビルドファイターズトライ

第7話の全日本ガンプラバトル選手権西東京予選の3回戦第2試合ではクリーム色に塗装された機体が登場。使用者はコスモ学園貴族科のチーム「バビロニア」。
近付いてきたイズナ・シモンのデスティニーガンダムに接近戦を仕掛けるがパンチで腹部を貫かれ、瀕死の所をデナン・ゲーに向けて蹴り飛ばされ、まとめてアロンダイトで胴体を両断されて敗北した。

スーパーロボット大戦

初期シリーズではドレルやアンナマリーも搭乗する事があった。
また、ザビーネもその時は専用カラーではなく一般機に搭乗していた。

『第2次α』ではクロスボーン・ガンダム版のザビーネが一般機に搭乗するが、海賊軍に寝返った後にすぐに放棄され、X2を受領する事になる。

『CC』ではザビーネがドレルやアンナマリーと共に主人公部隊に加入するが、宇宙海賊に対して「すべての海賊が悪いわけではない」と好意的な発言をしたシーブックに「もしお前が宇宙海賊になったら撃ってやる」と宣言したため、ファンからは「そんなにクロスボーン・ガンダムは嫌か」とネタにされた。
ちなみに同作はクロスボーン・ガンダムが参戦する前にサービスが終了してしまったが、ザビーネ的にはよかったと言えるだろう。

『第3次』ではザビーネがα・アジールに搭乗していたが、SFC版はニュータイプでなくとも問題なくファンネルが使えていた。
ニュータイプ技能による制限が付いたPS版ではレベル1止まりだが、ニュータイプという事になっている。


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最終更新:2023年09月26日 15:11
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*1 連邦軍が優秀というわけではない