ユニコーンガンダム

ユニコーンガンダム
UNICORN GUNDAM
登場作品 機動戦士ガンダムUC
型式番号 RX-0
全高 19.7m
重量 23.7t
所属 民間
武装 バルカン砲
ビーム・ガトリングガン
ハイパー・バズーカ
ビーム・サーベル
ビーム・マグナム
シールド
搭乗者 バナージ・リンクス


【設定】

アナハイム・エレクトロニクス社が開発したニュータイプ専用モビルスーツ。
連邦宇宙軍再編計画の一環である「UC計画」の最終段階として開発された。
それまでコックピット周辺部にのみ使われていたサイコ・フレームを全身に使用し、ムーバブル・フレームと完全に共用する事により極めて高い機体追従性を発揮する。

通常は名称の由来である一角獣(ユニコーン)の様な一本角と純白のボディ、フェイスガードに覆われたゴーグル状のアイカメラが特徴の『ユニコーンモード』と呼ばれる形態で運用される。
しかし、『ユニコーンモード』は所謂リミッターをかけられた状態であり、敵にニュータイプや強化人間の特殊な脳波をキャッチすると『NT-D』と呼ばれるプログラムが発動されリミッターが解除、全身の装甲が展開し体格も一回り拡張、額の角がV字型に展開しガンダムタイプの顔が現れる本来の姿『デストロイモード』に「変身」して、機体性能が格段に向上する。
また、NT-Dの稼動レベルが制御不可能な数値に達した時にパイロットの意思とは無関係にデストロイモードから移行、装甲がさらに展開して、サイコ・フレームもより露出された姿の『デストロイ・アンチェインド』と呼ばれるいわゆる第三の形態ともいえる状態となる。

なお、『デストロイモード』中は露出したサイコ・フレームが紅い燐光を放つが、発光する理由も含めてその原理は不明とされている。
また、パイロットを生体登録する機能があり、一度登録をすると登録者以外は操縦出来なくなる*1

尚、厳密には「RX-0 ユニコーン」が本機の正式名称であり、ユニコーン“ガンダム”という名前自体はアナハイム・エレクトロニクス社の開発陣がデストロイモード時の形態を指して呼んでいた仇名に過ぎない。
ガンダムタイプを採用したのは、宇宙世紀0100年のジオン共和国自治権返還を目前に控えた地球連邦軍が、UC計画の発動をもってニュータイプの駆逐、すなわちジオン・ズム・ダイクンが提唱した「宇宙に進出した人類(スペースノイド)のNTへの革新」であるジオニズムの根絶を図ろうとする際のプロパガンダという意味合いが強い。


【武装】

バルカン砲

60mm口径の近接防御機関砲。
頭部に2門が内蔵されている。

ビーム・ガトリングガン

メガ粒子弾を高速で撃ち出して弾幕を形成する4連装ガトリング。
連結して片手で装備出来るが、分解して1挺ずつ両手持ちも可能となる。
元々はクシャトリヤ用に製造された武装だが、バナージが小惑星基地パラオからの脱出時に持ち出し、地球に降下後『ガランシェール』と行動をともにして以降はシールドに2挺取り付けることで過剰な威力と弾数に難のあるビーム・マグナムの穴を埋める活躍をした。

ハイパー・バズーカ

ロケット弾を射出するMSサイズのバズーカ。
本機のハイパー・バズーカはガンダムMk-IIスタークジェガンが使用した、発射後一定距離進んだ後ベアリング弾を撒き散らすクラスタータイプの弾頭を主に使用する。
また、砲身にオプション用のアタッチメントが付いていて、グレネード・ランチャーなどをマウントできる等、バズーカとしては高い拡張性を誇る。

ビーム・サーベル

近接戦闘用のビーム兵器。
バックパックに2基、両腕部に1基ずつの計4基が装備されている。

ビーム・トンファー

両腕部のビーム・サーベルを取り出すことなく直接発振させることが可能。
そのままトンファーのように振り回せる他、後方から接近する敵を刺突することもできる。
背部のビーム・サーベルが格納されているユニコーンモード時の唯一の格闘兵装であり、NT-D発動時にもビーム・サーベルを抜く必要がないため射撃兵装を持ったまま使用可能という使い勝手の良さも光る。
また、ガンダム試作2号機のようなリミッター機能が搭載されているのか、ZガンダムZZガンダムのハイパー・ビーム・サーベルに匹敵するようなサイズにすることも可能。

ビーム・マグナム

本機専用のビーム・ライフル。
最大の特徴は「マグナム弾」と称される専用のEパック(エネルギーパック)を使用する点である。
Eパック1つに付き1発しか撃てないが通常のビーム・ライフルの4発分もの高威力を誇り、掠めただけで敵機を撃破に至らしめる事もできる。
通常マグナム弾Eパックを5セット連結した状態で装着し、使用しないときはバックパックや腕部にマウントして携行することが出来る。
Eパック方式なので別にどの機体でも扱えるが、使用したデルタプラスが反動に耐えられず右肩を損傷した。
後に対策としてシルヴァ・バレト・サプレッサーが意外な方法で運用している。
威力が普通のビーム・ライフルより高い代わりに発生がやや遅い*2という特徴を持ち、実際シナンジュには射線を見切られ簡単によけられている。

シールド

本機専用のシールド。
小型のIフィールドジェネレーターが内蔵されており、実体弾やビーム攻撃のみならず、ビームサーベルも「弾く」ことができる。
後にガンダムF91などに採用されたビーム・シールドの先駆けともいえるが、シールド本体が大振りで被弾面積が広く、破壊されやすいという欠点も抱えている。
ファンネルのようにサイコ・フレームの力によって推力もないのに宇宙を飛び回りビーム・ガトリングガンで攻撃を行い、ネオ・ジオングのサイコ・シャードによってビーム・ガトリングガンが爆散してもシールド本体は無傷という驚異的な性能を発揮した。


【機能・能力】

NT-D

表向きは『ニュータイプ・ドライブ』の略称とされているが、本当は『ニュータイプ・デストロイヤー』。
その名の通り「ニュータイプ(NT)を駆逐するためのシステム」で、NT-Dの発動には一定の条件を満たす必要がある。
発動後、思考操縦によってさながらMSを自分の体であるかのように操ることが可能となるが、20mサイズのMSが人間と同様の動きをした場合、当然ながら発生するGによるパイロットの負担は極めて高く、サイコミュによる精神的負担も考えるとNT-Dを発動できる時間は約5分程度であり、普段はユニコーンモードで通常の手動操作を行う。
デストロイモードでの機動性は、ニュータイプの能力をもってしても目で追うどころか、気配を察知することすらも出来ないほどで、まるで瞬間移動をしているかのような動きをする。
アンジェロ・ザウパー曰く「化け物」。
また、発動中は、ファンネルなど他の機体のサイコミュ兵器のコントロールを奪取し、意のままに操作することができる。

NT-Dの限界許容量を超えた場合、そこから更なる形態「デストロイ・アンチェインド」へ移行するように設定されており、デストロイモードから更にサイコ・フレームが露出するように装甲が展開する。
デストロイ・アンチェインドへ移行した場合は、パイロットはNT-Dの構成パーツとなって自我を失う。

1号機のみ、インダストリアル7コロニーでインストールされた「La+(ラプラス)プログラム」により、本来周囲に敵NTがいなければ発動できないところをパイロットのNT反応でも発動できるように設定が変更されており、また、強化人間がパイロットだった場合はNT-Dを起動することができないようにもされているため、1号機のNT-Dは真の意味での『ニュータイプ・ドライブ』とも言われている。

なお、ブルーディスティニー1号機に搭載されていた「EXAMシステム」もほぼ同様のコンセプトであるが、EXAMが連邦・ジオンの区別抜きにNT殲滅を企図したものであるのに対し、NT-Dは連邦政府によるジオニズム抹殺というそれぞれ異なった設計思想を持つ。

サイコミュ・ジャック

サイコ・フィールドを掌から放出し、敵機のサイコミュ兵器のコントロール制御を奪って自機の兵装としたり、敵機体に干渉し一時的に操縦不能にする。

ソフトチェストタッチ

人の可能性を信じようとするバナージの「それでも…それでも!」という叫びに呼応してユニコーンが発した未知の“暖かな光”を、両方の掌で対象に接触し直接注ぎ込む。
デストロイモード時に、サイコフ・レームが最大共振し緑色に発光する状態で使用。
この“暖かな光”でユニコーンは、自身を握り潰そうとしていたネオ・ジオングの巨大アームユニット4基を灰状に崩壊させ、そのコア・ユニットを担うシナンジュにも、胸部装甲に両方の掌で優しく接触してこの“暖かな光”を直接注ぎ込み、搭乗していたフル・フロンタルの中の「残留思念」を浄化、それに連動してネオ・ジオングも浄化されるように崩壊し灰塵となった。あくまで攻撃手段ではなく、バナージが自身の想いを言葉ではなく“熱”によってフロンタルに伝えようとして取った行動であったが、結果バナージの想いと、その想いを受け容れたフロンタルの心境の変化が、ネオ・ジオングの全身のサイコフレームに作用して、その機体を崩壊に到らしめる結果となった。


【原作の活躍】

最終試験の段階で、その試験の光景を一瞬だがバナージが目撃し、戦乱に巻き込まれたコロニーの工場でカーディアス・ビストから生体データの登録とともに託される。
直後クシャトリヤに襲われなんとかコロニー外に押し出すものの、反撃により窮地に陥ったその時、赤い光とともに《NT-D》が発動、圧倒的な力で敵を撤退に追い込む。
なし崩し的にネェル・アーガマ所属になり、暗礁区域でシナンジュと初対峙するがクシャトリヤとの連携で鹵獲されてしまう。
その後鹵獲された先の資源衛生『パラオ』から脱出に成功し再びクシャトリヤ(マリーダ)と対峙する。
その時《NT-D》の真の力によってクシャトリヤを活動不能にまで追い込み、撃墜しようとするが目前でパイロット同士が精神感応を起こし踏み止まる。
ユニコーンの〈ラプラスプログラム〉が指示する先、旧首相官邸『ラプラス』の調査に向かわされ、そこで再びシナンジュと対峙するものの、NT-D発動の恐怖の前に戦闘を放棄しようとしたが、戦闘中のダグサ・マックールの死によって逆上、NT-Dが発動しフロンタル親衛隊機を順に破壊していき、シナンジュも撃墜しようとするが重力に引かれつつある両機に割って入ったギラ・ズール(ギルボア機)を撃墜、最期の思念を感知してパイロットが戦闘不能に陥るも、なんとかガランシェールに取り付き大気圏に突入し地球に不時着する。

地球に不時着した後、ガランシェールと行動を共にし、トリントン基地で大型MAシャンブロと戦うもロニを撃てないバナージに苛立ったリディがビーム・マグナムを奪い撃破する*3
直後に現れた黒いユニコーンガンダムによってユニコーンとデルタプラスは圧倒され、ラー・カイラムに収容される。


【搭乗者】

バナージ・リンクス

CV:内山 昂輝

工業用コロニー「インダストリアル7」内のアナハイム工業専門学校に通う16歳の学生。
母の死後、見ず知らずの父親の手によって工専に転入して以来、自分の居場所に「ずれ」を感じつつ代わり映えのない毎日を過ごしていたが、謎の少女オードリー・バーンの窮地を救った時から状況が動き始め、コロニー内で連邦軍とネオ・ジオン軍の武力衝突が発生する中、ビスト財団当主であり実の父親でもあったカーディアス・ビストからユニコーンガンダムを託され、最高機密「ラプラスの箱」をめぐる戦いに巻き込まれる。
性格はどちらかと言えばおとなしめで消極的に思われがちだが、差し迫った危機に際しては人一倍の直感や行動力を発揮する。
初めこそオードリーを守る場合を除けば周囲の状況に流されるような形で戦っていたが、マリーダやジンネマン、ダグザらとの出会いを経て、次第に自らの為すべき事を見出していく。

【原作名台詞】

  • 「心が地べたから離れられないのに、ニュータイプなんて言ってもな……」

  • 「君が誰だって構わない。必要だって言ってくれ。一緒にいた方がいいって。そうしたら俺は……」
    • ミネバからは一度は「必要ない」と拒絶されるが…

  • 「私のたった一つの望み…可能性の獣…希望の象徴…父さん…母さん、ごめん…。俺は…行くよ!」
    • カーディアスからユニコーンガンダムを託され、ラプラスの箱を巡る戦いに身を投じる。

  • 「ここから出ていけぇーっ!」
    • このセリフと共にクシャトリヤを押し出す。

  • 「男と見込んだ。オードリーを頼みます!」
    • リディを信頼してミネバを託した際に。リディは「殺し文句だな」と返しながらも無事にミネバを地球に送り届けた。

  • 「遊びなもんか!自分が死ぬのも、人が死ぬのも冗談じゃないって思うから、やれることをやっているんでしょう!?」
    • 旧首相官邸ラプラスでの戦闘にて、ビームマグナムを使わずに戦闘を行い、ダグザから「遊んでいるつもりか!」と言われて。
      ちなみにこの戦闘ではフロンタル以外には一切ビーム・マグナムを使わなかった。

  • 「やりました…やったんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ!!
    モビルスーツに乗って、殺し合いをして、今はこうして砂漠を歩いている!
    これ以上何をどうしろって言うんです!? 何と戦えって言うんですか!!」
    • ガランシェールの捕虜になり、ジンネマンと共に砂漠を渡り歩いている最中に叫ぶ。

  • 「自分が地獄を見たからって、他人にそれを押し付けていいってことはないんだ!」
    • シャンブロの虐殺行動を止めようとし、かつて家族を殺された憎しみに駆られるジンネマンと口論になる。

  • 「撃てませぇぇぇん!!」
    • ロニと分かり合ってしまった為にシャンブロを撃てないバナージ。見かねたリディがビームマグナムを取り上げ、シャンブロにトドメを刺すのだった…
    • 担当声優の内山昂輝氏が劇中最も印象に残った場面としてこの台詞を挙げている。

  • 「やれるな…ユニコーン!」
    • バナージの問いかけに答えるかのようにリニアシートのサブモニターは緑色に発光しユニコーンはNT-Dを発動、落ちてゆくミネバを繊細な操作で優しく受け止めた。

  • 「人の心を、哀しさを感じる心を知るものなら、ガンダム!俺に力を貸せ……!」

  • 「亡霊は暗黒に帰れぇっ!」
    • 原作小説版で、シナンジュを撃破した際に。アニメ版だと決着が変わっているのでカット。
    • EXVSサブ格闘派生のモーションでも聞ける。


【VS.シリーズの活躍】

ガンダムVS.ガンダムNEXT

NEXT最後の解禁となる第7次解禁で使用可能になった。
基本形態となるユニコーンモードはビーム・マグナムでの射撃を主軸とした射撃機体。格闘もサーベルは使用せず、徒手空拳でのものとなっており、キックが妙に多い。中には相手を掴んでビーム・マグナム接射という原作からすると恐ろしい武装も。
一定時間経過するとNT-Dを発動することが可能となり、体の節々がピンク色の光を放ち、NT-Dを発動するとパーツが展開され機体が一回り大きくなる。
NT-D発動中は射撃武装がバルカンくらいに減り、ホバー歩行になりビーム・サーベルやビーム・トンファーを主武装とした格闘機体へと変貌する。
特格からサブに派生するとEXVSの覚醒技のような派手な格闘を行う。
なお諸般の事情(当時は映像化ががされておらず、キャストが決まっていなかった)からか、AC版ではパイロットが設定されておらず、キャラクターボイスも存在していない。
通信の「よろしく」に当たるメッセージが「…。」であり、あと1機で敗北時や残り30秒時の左上の顔ウインドウも「ALERT」と書かれた文字が表示されるだけ。GvsGシリーズは連ザ以前のようにオペレーターが存在しないためユニコーン同士だとキャラボイス一切無しの静かな戦いになる。

ユニコーン時の射撃CSのビームガトリングがボス機体に有効なため

ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS

本作から原作パイロットのバナージが乗っている。
EP1の収録以前に録られたようで、台詞こそ本編とは同じだが声のトーンがだいぶ違うので、バナージ並び内山氏のファンならば聞いてみると面白いだろう。
また、アシストがジェスタからリゼルに変更されているが、性能は変わらず。
他にもグラフィックの処理を軽くするためかビーム・マグナムを使用するごとにマガジンが減る仕様がなくなっている、デストロイモードの勝利ポーズは変更された。

EXVS.

今回はAC版からバナージが搭乗しての参戦。
この時期からNT-Dが公の秘密と化したこともあり、メディア展開ではデストロイモードで登場することが増えた。
NEXT同様、ビーム・マグナムを軸にした射撃重視のUCモードと、近接戦闘に向いたNT-Dモードの2つの顔を持つ。
UC時は動作のもっさり感が解消され、コスト3000平均レベルの動きはできるようになった。また、サーベルでの攻撃もするようになった。
マグナムの威力は全機体から見ても破格。ズンダ2セットだけで低コストを倒すことができる。
特殊射撃のアシストがジェガンD型に変更され、NT-D時特殊格闘にサイコミュ・ジャック(残留思念浸食とも)が追加。
ファンネル系統の武装をその場で停止させることができ、プロヴィデンスなどのファンネル主体の機体を一方的に潰すことができる。
更に格闘の性能も高く、特にBD格闘は「神速」とまで言われた。

UC時のビーム・マグナムの威力や誘導の性能から、NT-Dを発動させるまでもなく射撃戦を続けての勝利ということも多い。無論、2つのモードに長所、短所があるので、どちらも使いこなし、対応できるようにしたいところ。

また、覚醒とNT-Dを同時に発動させると、サイコ・フレームの輝きが虹色になる演出がある。
さらに覚醒技でフルアーマー・ユニコーンとなり一斉射撃を行う。
足を止めて撃ち続けることから、使い勝手は良くないが、コンボに組み込むことで大ダメージを奪うこともできる。

余談だが、UC時に、角状のアンテナで突いて攻撃する後格闘が追加され、本来の用途と異なる使用法にヒヤヒヤさせられたり、NT-D時のサブ格闘派生に原作最終決戦で使った技、台詞があり(展開変更によりアニメでは披露されなかったが)ネタバレだと話題になった。他にもアニメで未使用の小説版台詞などもいくつか使用されている。
ちなみに今作でもNTDに換装可能になった場合体の節々がピンク色になる。
とはいっても足を止めて見ないとよくわからないくらいだが。

また、デルタプラスの武装としても登場。
CSでは、背を合わせながらガトリングを回転攻撃。
覚醒技では、飛行形態に乗りながらビーム・マグナムを乱射。
どちらも、原作のパラオ攻略戦やダカールでの戦闘の再現となっている。

バナージは台詞が多く、なぜかクアンタの刹那とは意気投合し、クアンタ刹那と組めば刹那の物真似をするというEXVS2まで見ても他に類を見ない専用セリフが聞ける。
フルアーマー・ユニコーン時はさらに多くのキャラクターとの間に台詞があり、特にノルンと同じ戦場にいると敵同士なのに開幕から掛け合いを行う。
また、僚機をクシャトリヤにして勝った時の台詞はファン必聴。

EXVS.FB

相変わらずの変身型だが、マグナムの補正値が下方修正されたのでズンダの威力が下がった。
そのため、NT-Dの重要性が相対的に上昇。NT-D自身も変身時間が延長された。
前作では変身しなくても勝てたのが、今作では変身時に如何にダメージを取るかが重要なファクターとなっている。

また、デルタプラスの特権だったアメキャンが多数の機体に実装され、本機にも追加された。
通常時は消費するブースト量が多めでNT-D時は射撃の手数が足りず、更にシビアな間合いの調節を求められる本機との相性はバッチリ。
NT-D時は相変わらず神速の踏み込みのBD格闘を筆頭に使い勝手のいいサイコミュジャックを駆使して敵の足並みを乱しつつ、一気にダメージを取れるチャンスとなる。

覚醒技は変わらずフルアーマー・ユニコーンでの全弾発射。
前作と違い、前後左右に動きまくるのでカット耐性が上昇。相変わらず誘導も相変わらず優秀で高威力。
更に発動直後に強制的にNT-Dが発動するため、NT-D終了間際にぶっぱなりコンボなりで使って敵に再度NT-Dの恐怖を与える事も可能。A覚醒ならそのまま動くこともできる。
ちなみに、本作から参戦したローゼン・ズールのサイコ・ジャマーをデストロイモード時に受けると、強制的にユニコーンモードに戻ってしまう。
ただしクールタイムなしでリロードが開始され、結果的に回転率は上がるので、状況が許すのならわざと当たる価値はある。

余談だが、本作で登場したバンシィの解禁当初があまりにも高すぎる性能で、本機もそこまで性能が高くなかったので、本機のことが「白いバンシィ」と言われる時期があった。
後半のアップデートで本機が大幅に性能が上がり、バンシィも下方調整されたので言われなくなったが。

EXVS.MB

公式サイトにフルアーマー・ユニコーンが描かれている。
また、ようやく機体選択時のポーズの様に、デストロイモードでもCSでビーム・マグナムが使えるようになった。
なかなか高い性能を持つのだが、一方で立ち回りの要であったデストロイモード時のメイン、特格、特にBD格闘が大きく弱体化し、中々厳しい戦いを強いられることになった。
しかしたびたびアップデートされ性能が上がり、デストロイモードこそFBから劣化しているものの、ユニコーンモードは歴代最高の性能になってきている。特に機動力が高くなり、前作から触ったプレイヤーは驚くだろう。
使用率、総合的な使い勝手はフルアーマーユニコーンに負けてはいるものの、メインのマグナムを手動リロードできるためSドライブ発動時は驚異の連射が可能。

EXVS.F

アシストを失った。
デストロイモードのメインのリロードが向上した。
フォースモードではデストロイモードになる利点がない。

EXVS.MBON

デストロイモードに射撃CSが追加。ビーム・マグナムによる単発ダウン攻撃が可能に。

GVS.

ストライカー実装に伴い、アシストが消えて特殊射撃がNT-D発動、特殊格闘がタックルになった。
また、デストロイモード時のメインがビーム・マグナムになった(ビーム・ガトリングがサブに移行し、サーベル投げが後格闘に)。
本作からファンネル・ジャックの能力が無くなったため、残留思念浸食が削除。代わりにビーム・トンファー薙ぎ払いが追加された。
なお、FAUCは登場せず。

EXVS.2

GVS仕様を引き継ぎデストロイモードでもビーム・マグナムがメインになる、残留思念がビーム・トンファーで薙ぎ払う鞭系の格闘に変わる、アシストの挙動変更などの仕様を受けた。
アシストは1発常時5秒リロードというトンデモ性能で、更に振り向きアメキャン対応であったため、ほぼ無限に振り向きアメキャンが可能で生半可な機体では着地を取ることが困難であった。
稼働初期から騒がれてはいたものの1回も下方修正を受ける事は無かった。

EXVS.2 XB

アシストの弾数が1になり、おまけに消えてからリロード開始と前作ほど贅沢には使えなくなった。
本作でアシスト呼び出し時に振り向かなくなった機体も多い中、アメキャン性能としては相変らず優秀。
しかし前作と比較すると実質的なリロード時間は2~3秒ほど長くなってしまった。
また、前作までは落下の挙動がフワフワとした独特なものだったが今作では落下速度が上がり一般的な機体のそれと同じようになった。

稼働初期はFBのようにバンシィがトップクラスの性能で暴れていた中、本機はそこそこの立ち位置であったのでFB同様「白いバンシィ」の忌み名がプレイヤー間で蘇りつつあった。
バンシィも下方修正され、またもや消失…と思いきや今度は本機を基にしたガンプラ、零丸が登場し2500でありながら強化時は本機のデストロイモードに一部勝るほどの荒らし機になっているためまた新たにネタにされることも。

21/09/02のリフレッシュアップデートでユニコーンモードにサブの横移動撃ち、新規横格闘及び後派生(MBONまでの頭突き)を得た。
デストロイモードではマグナム2連射が可能に。
新技や既存要素への修正は貰えたものの、同じくアップデートの対象になった機体達の修正内容と比べると地味さが拭えない内容となった。
アップデート当日に何故かデストロイモードのF覚中のみマグナムが5連射できるバグが発見された。
公式のアプデ内容では記載されておらず結果的に一週間経って修正されたが、他の機体に比べて新技が地味なので「これが新仕様か」「F覚とS覚をクロスブーストさせている」などとネタにされた。

リフレッシュ組でも随一の地味かつ低い性能であったためか、2回目の強化を受けた。
なんとNT-D中のメインの発生が平均的なBRと同じとなり、大判定・高弾速・手動リロード・2連射そもそも高機動で押し付けやすく、振り向いてもアメキャンやサブで降りられるという原作も真っ青な暴れキャラに大変貌。
元々ユニコーン時も平凡な2500後衛くらいならこなせるパワーがあることもあり、一瞬で前作をも上回る環境トップキャラとして降臨した。
相変わらず解除硬直があり生時の荒らし耐性という弱点こそあるが、ぶっちゃけ1出撃でNT-Dを2回発動させられれば勝ったも同然であるため大した弱点にはならなかった。

その強さから2度下方修正されたが一回目は耐久値とユニコーン時機動力の微低下、2度目はNTD時の赤ロック短縮とどちらも微々たるものだった上、2回目ではそれ以上に他の厄介な機体が下方されたのが大きく、本機を基にしたガンプラであるRX-零丸と共に屍の山を築いた。

EXVS.2 OB

前作途中から末期まで大暴れした機体……という歴代シリーズ的に無茶苦茶下方修正されそうな立ち位置だが、
  • ユニコーン時バズーカが弾数1に、
  • アシストの性能低下に全機共通修正のアシスト呼び出し時振り向き削除
程度でデストロイモードの本体性能はほぼ据え置き。
他の機体にも強化が入ったのでこれで十分と思われたのか。

ユニコーン時にNT-D発動が格闘CSに移行し、特格にはマグナム構えうちが追加。
発生が遅いがダウン属性でメインからキャンセル可能、弾切れ時にはリロードになるという攻撃としては使いにくくはあるが振り向きメインからリロードで落下できるという利点はある。


【勝利・敗北ポーズ】(NEXT)

勝利ポーズ

通常時:ビーム・マグナムを構え、左手を突き出す。
NT-D時:両手でビームサーベルを振るい、ビーム・トンファーも展開してビームの刃でX字を描く。家庭版では最初から最後のポーズ。

敗北ポーズ

膝を突き、うな垂れる。
NT-D時も通常状態に戻り同様。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.)

勝利ポーズ

通常時:宙に浮いた状態で、上を向きながら拳を腰に構える。空手の「押忍」のような感じ。シールドのみを装備している。
NT-D時:両手にビームガトリング1丁ずつを構える

敗北ポーズ

ショートした状態で片膝を付く


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB、ユニコーン(EXVS.MB以降))

勝利ポーズ

通常時及びNT-D時は前作同様。
覚醒時:ユニコーンの状態からバク宙し、半回転程でNT-Dに変身し盾モーション。サイコ・フレームの色は赤のまま。

敗北ポーズ

前作同様。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズトライ

第10話のガンプラコレクションのガンプララリーでBB戦士のユニコーンビーストモードが登場。使用者は参加女性モデルの1人。
TAKUとのデート権につられてベアッガイFの走行をジム・トレーナーと共にビーム・サーベルからのバルカンで妨害した。
なおこの形態は尻にビームサーベルが刺さって見た目がアレなためなのか、ドアップで全貌がちゃんと映される事は殆ど無かった。

第24話ではユニコーンモチーフの小型機イッカクがガンダムジエンドの腹部内の隠し玉として登場。ライトニングガンダムフルバーニアンの腹部を貫いたが、ライトニングバックウェポンシステムMk-IIのミサイルで本体ごと破壊された。
ちなみに現実に販売されたジエンドのキットにもイッカクがついてくるがデストロイモードになっている。

最終話のメイジン杯では(放映当時に実施されたガンダムビルドファイターズトライ オリジナルモビルスーツ選手権のトライエイジコース優勝作品である)トリコロールに塗装された機体が登場。機体発表だけは第15話放送時点でされていた。
ガンプラコース優勝作品の「GP-AL ガンダムアルビオン」とガンダムブレイカー2コース優勝作品の「それゆけ!ボクらのシャア大佐」と共に会場内に作品として展示されていた。その後の乱戦ではその2機と共にカリマ・ケイのラフレシアのバグを一掃して撃破に貢献した。

ガンダムビルドダイバーズ

アヤメが使用するSDサイズのガンプラ「RX-零丸」は本機がベースになっている。
EXVS.2で参戦したリクからもその件に触れる特殊台詞がある。
リク達のよく利用するダイバーベースでは等身大ユニコーン立像が立っているが、お台場のと異なり全身変身+武装装備となっている。

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

19話にて登場。非公認の野良試合とはいえPGストライクというレギュレーション違反のガンプラに蹂躙されたモブの内の1機だったが、ビーム・マグナムと腕パーツが無事のまま大破したおかげで、1/200ガンダムで参戦したヒロトの機転でシグルブレイドでカメラアイを破壊、そしてビーム・マグナム付きの腕を無理矢理繋げ発射、撃破している。
ヒロトはこの戦いがキッカケで小さいガンプラの可能性を追求するようになっていく。

ガンダムブレイカー

『無印』ではHGの再現となっており、ユニコーンモードとデストロイモードが別機体と扱われている。
『2』以降はMGの仕様になっており、通常時はユニコーンモードで胴体に付属する特殊スキルNTDを発動するとデストロイモードになるようになった。
逆に言えば他の機体と組み合わせる時には難儀することも。

スーパーロボット大戦

初参戦の『第3次Z 時獄篇』では本編では叶わなかったアムロやシャア、カミーユなどの先輩ニュータイプとの共演が叶った一方、本物のシャアを知らないため、フロンタルとの因縁はアムロやシャアたちの方が強くなってしまう、初期の能力値がやや控えめ…など先輩に比べ地味なところもあるが、ミネバのこともありアムロやカミーユなど他のNT達と異なりハマーンからは一目置かれたり、『BX』では刹那キオ騎士ガンダムの各作品を象徴する人物らと互いに絆を深め高めあうなどバナージならではの見せ場も多い。
また、ユニコーンの生体認証のおかげでバンシィ・ノルンΞガンダムクロスボーン・ガンダムX1フルクロスのように他のパイロットからユニコーンを取られないという利点もある。
逆にバナージもユニコーンから下りられないので他の機体に乗せてフィン・ファンネルやハイ・メガ・キャノン、月光蝶などの台詞を見れないというちょっと残念な点もあったり。

『30』ではナラティブのみの参戦となっていたがユニコーンガンダム自体は一応ナラティブでもちょっとだけ映っていたことから「ナラティブ名義でもユニコーンガンダムは出せるのではないか」「スパロボオリジナル展開で封印が解除されて登場するんだろう」「本当に解体されてたとしてもオカルトパワーで再構築してバナージのところに帰ってきそう」などと予想されていたが解体されたと語られたまま未登場に。バナージも仲間にこそなるがまさにゲスト参戦といった具合で出番は少ない。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ガンダムシリーズと同じサンライズ制作のアニメ。
お台場が舞台となっている事もあってかユニコーンの立像がサプライズで登場し、視聴者を驚かせた。
ただのカメオ出演のモニュメントとしてではなくその時の状況に合わせた色、機体状況などで登場人物の心象を表す活躍をした。
また、その派生作品である『にじよん あにめーしょん』第2期にも登場している。

30th GUNDAM PERFECT MISSION

ガンダム30周年に製作されたPV。
初代ガンダムのコアファイターを援護するためにNTDを発動しビーム・マグナムを撃った。
時期的にユニコーンガンダムが初めて出たアニメ映像だと思われる。


【余談】

初代ガンダムから交代する形でお台場のダイバーベースに等身大立像が建設された。
日中はユニコーンモードで、夕方になるとデストロイモードに変身、サイコ・フレームがライトアップする。
なお扱いとしては「建造物」らしく、建造物の高さが変わるのは法律的に問題があるため、変身するのは頭部のみで、胴体は常時デストロイモードとなっており、重量バランスの問題があるため武装やシールドなどは持っていない。
また、上記のようにお台場が舞台となっているサンライズのアニメに背景として登場する事がある。

2021年に開催された東京2020オリンピックでは、この立像の近くがトライアスロンのコースやスポーツクライミングの会場となり、競技中の映像に映り込んでこれまた話題になった。

2024年に公開された映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のキャンペーンイベント「日本全国行きます!」では東京都の代表スポットとして採用されている。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月17日 08:01
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 未登録の状態なら誰でも操縦だけは出来る

*2 ビームをEパックから銃身先端に再収束→発射という手順を取る

*3 小説版ではシャンブロと戦う舞台はダカール、シャンブロもデルタプラスとの連携で撃破するなど異なっている。