レグナント

レグナント
REGNANT
登場作品 機動戦士ガンダム00
型式番号 GNMA-0001V
全高 32.3m
重量 586.1t
所属 イノベイター
武装 GNバルカン
GNマイクロミサイル
エグナーウィップ
GNファング
大型ビーム砲
対艦用GNソード
GNフィールド
搭乗者 ルイス・ハレヴィ


【設定】

ヴェーダを掌握したイノベイター勢力がアルヴァトーレを基に試作したGNMA-Y0001 エンプラスを発展させ、モビルスーツ形態への変形を導入した大型可変モビルアーマー。
エグナーウィップは子機が出せるように改良され、大型ビーム砲は発射後に軌道を変えることが可能となった。
腕部のクロー部分が伸びなくなった代わりなのかクローが5基ずつのGNファングとなり、腕部にミサイルを搭載し、翼がGNソードも兼ねるなど、エンプラスから更に攻撃的な機体となっている。

頭部のカバーを外すとジンクス系と同様の4つ目が現れるが、その更に奥にはガンダムタイプの頭部が隠されている。
広義で本機もガンダムタイプとして扱われており、ルイス・ハレヴィは憎悪の対象であるガンダムに自分自身が乗って憎悪を晴らそうとしているという皮肉な構図となっている。

リボンズ・アルマークのルイスのために用意したという旨の発言と、彼女にイノベイターとなる事を期待する、と言う旨の発言及び本機の高性能さから、アロウズの象徴としての役割を担わせるつもりだった可能性がある。

実戦に投入されたのは1機のみだが、改良と量産化が進められていたようで、頭部が大型化し機体色を青としてロールアウト直前だった2号機が存在している。
戦後に地球連邦軍は本機を更に発展させ、純粋種のイノベイター専用MAとしてGNMA-Y0002V ガデラーザを開発している。


【武装】

GNバルカン

MS形態の太腿部、MA形態の機首側面に左右1門ずつ内蔵されたビーム砲。

GNマイクロミサイル

両腕部に内蔵された実弾兵器。

エグナーウィップ

腕部の掌から射出する有線式電磁アンカー。
敵機を拘束して電流を流す事でパイロットにダメージを与える。
アンカーから更に4つの子機を射出可能な様に改良され、広範囲かつ多数を捕捉しやすくなっている。

GNファング

腕部の指に相当する箇所から射出する無線誘導兵器。
劇中では通常の射撃の他、ビームサーベルの形成無しで突撃して攻撃しており、後のダブルオークアンタのGNソードビットに近い事を実行している。
腕部に接続したまま大型クローとしての使用も可能。

大型ビーム砲

1門に3つの射出口を持つビーム兵器。
3本のビームをGNフィールドの応用技術により1本にまとめ、干渉具合を制御する事でビームの軌道を曲げることが可能。

対艦用GNソード

両翼を兼ねた近接戦用兵器。
ダブルオーライザーのGNソードIIIを受けるために使用された。

GNフィールド

アルヴァトーレ、エンプラスに引き続き搭載された防御兵装。
セラヴィーガンダムのハイパーバーストをものともせずに防ぐ出力を誇る。


【原作の活躍】

エンプラスの実戦データを基に完成し、リボンズ・アルマーク手ずからルイス・ハレヴィに譲渡される。
初陣のアニュー・リターナー達とのプトレマイオス2襲撃ではガデッサガラッゾの援護の下にセラヴィー、アリオスガンダムGNアーチャーと交戦し、その末に3機をエグナーウィップで拘束したが、ダブルオーライザーには圧倒されて損傷を受けた事で撤退した。

ラグランジュ5での戦闘では、一騎打ちをするダブルオーライザーとスサノオを横目に家族の仇であるネーナ・トリニティのガンダムスローネドライを怨念と圧倒的な性能差で撃破した。

最終決戦では外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」外周の戦闘で防衛部隊の一員としてアンドレイ・スミルノフのアヘッドと共に出撃、ダブルオーライザー戦ではビーム砲の照射からしがみ付き、複数のガガの特攻で相討ちに持ち込むつもりが沙慈がガガをオーライザーのミサイルで迎撃した事で火力が足りず失敗。
衝撃で気絶したルイスは刹那によって救出され、中破した本機は放棄された。
その後、放棄された機体は地球連邦軍がイノベイター勢力の技術を得るために回収・解析された。


【搭乗者】

ルイス・ハレヴィ

CV:斎藤 千和

地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズに所属するモビルスーツパイロット。
ラグランジュ5での戦闘で自分の人生を狂わせた張本人であるネーナ・トリニティと対峙。
ガンダムスローネドライを撃墜して彼女を殺害したが、結局仇討ちでは手に入れるものが無いことに気付いただけであった。
最終決戦では外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」防衛のために出撃したが、ダブルオーライザーとの戦闘で乗機を中破させられ刹那がギリギリのところで救出、沙慈によって安全な場所まで運ばれて意識を取り戻す。
憎悪にとり憑かれた彼女は沙慈を殺害しようと彼の首に手をかけるが、彼女の病状はすでに取り返しのつかないところまで進行していたようで絶叫し倒れてしまう。
しかしトランザムバーストの引き起こす超常現象により、再び息を吹き返し細胞侵食も消え無事に生存、沙慈と和解し元の優しさも取り戻した。
アロウズ壊滅後は沙慈の看護の元で世界の行く末を見守りながら、一緒に暮らすようになる。

【原作名台詞】

  • 「…そうね、死にたくないよね。でも、ママとパパは…そんな言葉すら言えなかった!!」
    • 第46話より。レグナントで両親の仇であるスローネドライ、そしてネーナ・トリニティを破壊、殺害する時に。
      自らの所業を詫びる事無く、自分の不幸ばかりを叫ぶネーナをこの怒りと悲しみの一言で断じ、遂に引導を渡す。

  • 「やったよ…ママ、パパ! 仇を取ったよ…ガンダムを倒したよ! アハハ、アハハハ…ウフフ…ママ、パパ? どこ…? 私、やったよ…やったんだから、だから…褒めてよ……。よくやったって…言って…!…ああああああああああ!!!」
    • 第46話より。ガンダムスローネドライに引導を渡した後、届かぬ両親の声を求めて。やっと念願の仇討ちを果たしたルイスだったが、どんなに求めても両親の声も、4年前の思い出も戻らない。決して戻らぬ穏やかな日々は、今のルイスにとってどう映ったのだろうか……。

  • ルイス「お前達は…世界を乱す悪だ! お前達さえいなければ!!」
    沙慈「幸せになれるの!? 戦いで勝ち取る未来なんて! 本当の未来じゃないよ!! 僕たちは分かり合うことで未来を築くんだ!!」
    ルイス「その未来を奪ったのはソレスタルビーイングだ! 戦争を仕掛けたのも、世界を歪めたのも!!」
    • 第48~49話より。ダブルオーライザーと対峙した時に。沙慈の声も届かず、ソレスタルビーイングへの憎しみに染まりきり沙慈をも殺そうとする。

【その他名台詞】

  • 「ヒイロ・ユイ!よくもリリーナにひどい事を!!」
    • ゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』から、ヒイロに対する特殊戦闘台詞。
      前作『破界篇』で友人だったリリーナの招待状を破り捨てたことを当のリリーナ以上に根に持っていた。

  • 「ソレスタルビーイング!死ね、死ねぇっ!」
    • ゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』から、ソレスタルビーイング勢に対する特殊戦闘台詞。
      シンプルでありながら、ソレスタルビーイングへの憎悪が伝わる。

  • 「沙慈、沙慈…!沙慈ぃぃぃぃっ!!」
    「ほら、やっぱり!それが本性なんだ、沙慈ぃぃっ!」
    「刹那!あんたと沙慈は、あたしのこの手で…!」
    • ゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』から、ダブルオーライザーに対する特殊戦闘台詞。
      こちらも相当に憎悪が籠っている。

  • 「両親の仇……?そこのガンダム!あなたを援護します!」
    • スパロボCCでリーダーに設定して特定の話数を見た時に、ドモンがデビルガンダムに「母は死に、父は冷凍刑……」と言った事で共感を覚え共闘することを決める。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.

アーケード版のEXVSでは唯一の中ボスであった。
例によって極太ビームやら拡散ミサイルやらの怖い武装を撃ってくるが、特筆すべきはその機動力。
CPUの思考が回避・移動寄りになっているのか、パイロットがあのルイスだとは思えないほどよく逃げる。
連合VSZAFTの可変機体のように、ブーストダッシュ時に変形する。
また、初期のボス機体あのか、武装に弾数が設定されている(カルネージ・フェイズも同様。最もリロード時間が短いため弾切れになる事は滅多に無いが)

現時点ではFORCEを除いてMBON.まで参戦していたが、EXVS.2では遂にリストラされてしまった。


【勝利・敗北ポーズ】

※アーケード版では後ろ姿だが敗北ポーズのみ確認できる。それ以外は通常プレイでは見れないため自己責任で。

勝利ポーズ

GNビーム砲の発射態勢をとる。

敗北ポーズ

地面に両手両膝を付き項垂れる。
タキオン・フェイズと同様。


【その他の活躍】

スーパーロボット大戦

セカンドシーズンが初参戦となった『第2次Z再世篇』ではルイスは最初は名無しの一般兵と同等のレベルで大したことはない敵なのだが、レグナントに乗ってからは一転しパイロット能力が大幅に強化され、レグナントの性能と合わせてリボーンズガンダムスサノオアルケーガンダムにも劣らぬ強敵となる。
ちなみに、同作では他作品との兼ね合いもあってか00一期と二期の間がわずか一年になっている。
つまり、ルイスはわずか一年で失った左手の再生をし、その上でリボンズ級のパイロットになったということになる。
もし彼女が自軍に加入していたら機体次第では最強の女性エースとして扱えたかもしれない。
次回作以降では劇場版になったため沙慈ともども民間人に戻った。


『CC』ではストーリー上は原作に近い流れで退役したようだが、イベントガチャで引ければプレイヤー仲間にする事が出来た。
ストーリーを進める際にリーダー機に設定することで一言くらいではあるが親を失ったドモン・カッシュに共感し援護したり、リボンズを否定しに真っ向から立ち向かうなどアロウズではないまっとうな軍人としての彼女の貴重な姿を見る事が出来た。
最もサービス終了してアーカイブなどもないので確認手段がないのが残念なところ。


【余談】

ルイスは本機がガンダムの顔を持つことを本編で知る予定だったが、その後のフォローが描ききれないという理由で没になり、レグナントのガンダムフェイスも裏設定となった。
小説版では、レグナントはガンダムタイプと明記されていたり、ROBOT魂ではガンダムフェイスも用意されている。

ルイスは当初、あのまま死んでしまう結末も用意されていたらしい。
しかしただの美談で終わらせたくないということから彼女を生かし、自分が行ってきたことと向き合わせる茨の道の結末を持ってきた……というカテジナ・ルースと似たような理由で生き残ったが、カテジナと違いルイスが死んでしまったら沙慈があまりにも報われず後味が悪かったので、生き残ってくれて沙慈も視聴者も安心したことだろう。
しかし、よくよく考えると「強化人間+敵対組織の人間と恋仲+一度戦場で心を通わせる+巨大MAに乗る女性」とガンダムにおけるかなりの死亡フラグを積み重ねていたが、よく生き残ったものである。まさしく沙慈の愛の起こした奇跡だ。



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最終更新:2023年09月13日 23:00
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