ガブスレイ

ガブスレイ
GABTHLEY
登場作品 機動戦士Zガンダム
型式番号 RX-110
全高 18.5m
重量 32.6t
所属 ティターンズ
武装 クロー・アーム
メガ粒子砲
ビーム・サーベル
フェダーイン・ライフル
搭乗者 ジェリド・メサ
マウアー・ファラオ


【設定】

ティターンズの試作型可変モビルスーツ。
パプテマス・シロッコの設計案を元に作成された。
MA形態に変形したときの姿は昆虫を思わせるものとなっている。
高性能だが、複雑すぎる変形機構のせいで高い製造コストや煩雑な整備を生む結果となる。
結局3機のみ製造され、このうち2機がジェリド・メサとマウアー・ファラオに授与されている。


【武装】

クロー・アーム

脚部ムーバフル・フレームで形成されている。
脚部のみ変形させればMS形態(通称・中間形態)でも使用可能で、エウティタシリーズでは空中特格で使用可。
強力な誘導と判定を誇るが、アームをしまうまで他の行動が一切取れない。
避けられるor盾で防がれると余裕でフルコンもらう。

肩部メガ粒子砲

両肩に1基ずつ搭載されているメガ粒子砲。
フレキシブルな可動によって、広い射角を実現している。

ビーム・サーベル

両腕部に2基ずつ、計4基が格納されている。
格納したまま展開も可能となっている。

フェダーイン・ライフル

唯一の携行火器となる長銃身のビーム・ライフル。
威力は非常に高く、一撃で戦艦の残骸を蒸発させるほど。
また、後部からはビーム・サーベルの発生も可能。
なお、フェダーインとはアラビア語で「戦士」を意味する言葉。


【原作の活躍】

TV版初登場時にはガンダムMk-IIリック・ディアスを圧倒した。
さらに、アポロ作戦においてもZガンダム百式の足止めに成功しており、高性能ぶりを見せた。
アーガマ奇襲では、マウアー機がジェリド機を庇って撃墜される。
ジェリド機はその後アーガマに特攻を仕掛けるが、集中攻撃を受けて撃破された。


【搭乗者】

ジェリド・メサ

CV:井上 和彦

ティターンズ所属のパイロット。
カミーユ・ビダンの名前を馬鹿にしたことで彼に殴られ、以後深い因縁で結ばれることになる。
プライドの高さに難はあるが基本的には熱く一本気なだけで嫌味な性格ではなく、むしろクロノクル・アシャーのように内面は良心的である他、プライドの高さゆえに強引とはいえ必要とあらば他人に教えを請う事ができるだけの度量もある。

後述のように知らなかったとはいえカミーユの母を殺してしまった時は彼に対して強い罪悪感を感じており、カミーユの潜入捜査にて危機に陥った際、助け舟を出して連れ出そうとしたのもヒルダ殺害の謝罪をしたかった為であるが、カツ・コバヤシが現れてその場はうやむやになってしまった*1
また組み付き、ビーム・サーベルなりビーム・ライフルなりで撃破可能な状況で声をかける等、なんだかんだで母親殺害等、カミーユに対して思う事があったのだろう。
しかし、マウアー・ファラオが戦死してからは完全に憎悪の対象になった。
ライラ・ミラ・ライラやマウアーなど彼に何らかの形で惹かれた女性が複数いる事からやはり人間的な魅力もあったのだろう。

ライラを師と仰ぎ、彼女に頭を下げてでも宇宙での戦い方のイロハを教えてもらっていたが、彼女はカミーユによって(劇場版では)蹴りでシールドを粉砕され、コックピットに直撃弾を受けて戦死。
基本一緒に行動して、戦闘でもコンビを組んでいたカクリコンはカミーユにバリュートを斬り裂かれて大気圏突入に失敗して戦死。
部下となり、出撃時は自身を評価してくれたシドレは初陣でカミーユと戦って戦死。
挙句、ジャブロー脱出の際にジェリドを助け、以降も文句ひとつ言わずに支えてくれて、しかもシロッコの色仕掛けも華麗に対応していたマウアーもカミーユに振りほどかれて体勢を崩したジェリドを庇って戦死。
このように、カミーユにはガンダムを奪われ、友達を殺され、尊敬していた人も自分を好いてくれた人も失ってしまう。
一方で彼はカミーユの母やフォウ、アポリーを手にかけているのでお互いやることはやってしまっているのだが…。

ガンダムMk-IIハイザック、ガルバルディβ、マラサイ、ガブスレイ、バイアランバウンド・ドック
ガンダムシリーズ全作品含めてもかなり多数の機体に乗り換えており、そのセンス、生還率の高さは「テストパイロットにうってつけ」と見られていたようだ。

【原作名台詞】

  • 「女の名前なのに…なんだ男か」
    • カミーユという名前に反応し、彼を見ての一言。これがジェリドの人生の破滅、およびティターンズ崩壊の引き金となった。

  • 「大佐、ガンダムMk-IIを使わせていただけるのなら、自分が汚名挽回をしたく…」
    • 第4話より。正しくは「名誉挽回」もしくは「汚名返上」で実際に間違えて(混同して)発言してしまっている。この場合「恥の上塗り」になってしまうので気を付けよう。ネット上ではジェリドの代名詞的な扱いを受けている。しかし近年、実はこの使い方は間違っていないのではないか?との意見もある。

  • 「時代は変わったんだ!オールドタイプは失せろ!」
    • 自分もオールドタイプなのだが…
      「時代は変わったんだ!」から推察すると、撃破したジムIIの事を時代遅れと言う意味で言った可能性が高い。

  • 「こいつは俺の親戚なんだ。戦艦のマニアでね…。よくこうして忍び込もうとしてくるから困ってるんだ。」
    • カミーユが民間人に成りすまし、偵察しようとしていたのを憲兵に怪しまれひと悶着起こしていた際、意図はどうあれ彼を助けた時のセリフ。やはり自分の手で倒したかったらしい。

  • 「ティターンズは力だ。力があってこそ全てを制するんだ…!!」
    • 彼の考え方の一部がわかる発言。

  • 「いや一説には汚名挽回は正しい使い方という話もあってですね私を一概にアホと決めつけるのは…」
    • 『矢立文庫(現サンライズワールド)』に掲載されている大川ぶくぶ氏による4コマ「IPポリス つづきちゃん」より。
      上記の汚名挽回の発言後バスクに「汚名挽回?」と聞き返されたため慌ててこう返したのだが、バスクからは「そーゆー事じゃなくてオメーは挽回するほど実績あんのかって聞いてんの!」と辛辣な事を言われるのだった。


マウアー・ファラオ

CV:榊原 良子(テレビ版) / 林 真里花(劇場版)

ジャブロー戦において、自爆する基地から脱出するジェリドの手助けをする際に初登場。
もともと野心に溢れた女性であり、ジェリドを助けたのも彼を利用してのし上がろうと考えていたようである。
ところが、利用するつもりでいたが次第に本気になってしまい、ジェリドを献身的にサポートする。
その想いは本物で、シロッコにアプローチをかけられても無視していた。
その後パートナーとしてジェリドを補佐するが、アーガマ奇襲において彼を庇い戦死する。

【原作名台詞】

  • 「良いモビルスーツを支給して下さいました。感謝します」
    • シロッコとの模擬戦を終えた際に。

  • 「守ってみせるって言ったろ…ジェリド」
    • 身を挺してジェリドを庇ったマウアーは、爆発するガブスレイと運命を共にした。


【VS.シリーズの活躍】

エゥーゴVSティターンズシリーズ

310コスト唯一の可変機。
弾速がやや遅い以外は高性能のフェダーイン・ライフル、VS.シリーズでも稀有な360°射角を持つ肩部メガ粒子砲により、射撃能力は310コストの中で最も高い。格闘も基本的に優秀で武装面での隙は少ない。
欠点は防御力と通常時の機動力がやや低いこと、変形硬直が長いこと。癖は強めだが、相方に恵まれたことと変形持ちということでシャア専用ゲルググとともに対戦で選ばれる機会が非常に多かった。

EXVS.
EXVS.FB

メッサーラのアシストとして登場。MA形態で2機出現し、フェダーイン・ライフルとメガ粒子砲を撃ちながら突撃する。
2機同時に呼び出すがシロッコの台詞はマウアーを呼ぶものばかりで、ジェリドは一切呼ばれない...
ある意味シロッコらしいといえばらしいか。

EXVS.MB

「マラサイ&ガブスレイ」として2015年7月のアップデートで追加された。両機ともエゥティタ以来久々のプレイアブル化。
最初に出撃するマラサイが撃墜されると乗り換えて再出撃可能。
今作でも高威力のフェダーイン・ライフルと360°射角を持つ肩部メガ粒子砲を駆使し、更に誘導切り付きの急速変形に加えアシストとしてマウアー搭乗の同機を呼び出せる。
コストオーバーした状態で戦うことが前提なためか、機動性や火力など総合的にマラサイより優れた部分が多く、同じく可変機のメッサーラやハンブラビを上回るポテンシャルを有している。
しかし、撃墜されなければ使えないのが最大の欠点であり、その制約上習熟に手間がかかる上、本機に慣れないプレイヤーが再度マラサイのまま出撃して活躍できない場合もある。
それでも、マラサイと本機を使いこなせたら立ち回りに幅が出来るので頑張って習熟したいところ。

本機(マラサイもだが)のジェリドにはカミーユを初めにZのキャラクターに対する特殊台詞(カミーユとは掛け合い台詞あり)は勿論のこと、少し時代が離れるがフルコーンのバナージ、声優繋がり(ジェリド役の井上和彦氏はアセム編以降のフリットも演じている)かキオとも台詞があり、バナージやキオに対しては兄貴分のような絡み方をする。もしZで生き残ったらこんな感じの先輩になったのだろうか。

EXVS.MBON

変更点としては、後格闘→特殊射撃へのキャンセルルートとN、横、前格闘(最終段以外)から後格闘への派生が追加。
2000コストとしては相変わらず高性能…なのだが、今作の2000コストの立ち位置はかなり危ういので厳しい戦いを強いられるだろう。

前作に引き続き、掛け合いが追加されている。
age勢(AGE-FXとダークハウンド)や、ブルーフレーム(理由はいずれも声優繋がりか)との掛け合いがあり、アッシュからは父さんのようだと誤解されることも。
そして、ダークハウンドと組んで勝利した時には「父さんだのじいちゃんだの、俺はそんな歳じゃねぇ!」と愚痴る。
確かに、20代前半で父さんとかじいちゃんとか呼ばれるのは良い気分では無いだろうが…

GVS.

今作からマラサイとは別機体となった。
デフォルトパイロットがマウアーに変更された。

EXVS.2

デフォルトパイロットが再びジェリドに。
これによりジェリドの参戦枠がマラサイ、ガブスレイ、バウンド・ドックの3機となっている。

EXVS.2 XB

スタービルドストライクガンダムのアシストとしても登場。
スタービルドストライクにビームを撃ち、スタービルドストライクが吸収することでディスチャージを行う。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常時:フェダーイン・ライフルを上に放り投げた後、キャッチして構える。その際、砲身の反対側のビーム・サーベルが展開している。
アシスト呼び出し時:脚部クロー・アームを展開しており、隣にマウアー機がいる。

敗北ポーズ

右腕、両足がない状態で漂っている。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

第14話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第7ピリオドのガンプラレース最終第9レースで登場。
10番目スタートから3週目で8位だった所を妨害から復帰したスタービルドストライクガンダムに追い抜かされた。
レース開始時にはトップに躍り出たスタービルドストライクを他機と共にフェダーイン・ライフルで砲撃したが、アブソーブシールドで吸収されてディスチャージのエネルギー源とされてしまった。これはEXVS.2XBのスタービルドストライクのチャージ格闘「ガブスレイ 呼出【ディスチャージ】」の元ネタと考えられる。

ガンダムビルドファイターズトライ

第1話アバンでの宇宙戦で登場。ドートレス・ネオの背後をMA形態で通り過ぎた。

第15話では第13回全日本ガンプラバトル選手権全国大会の1日目第1試合で白と赤に塗装された機体であるスクリューガブスレイが登場。使用者は南北海道代表オホーツク学園のチーム「アモルファス」のメンバーであり勇者特急マイトガインの雷張ジョーのそっくりさんことニッタ・ヨシヤ。
開幕と同時に突撃して来たトライバーニングガンダムを僚機のガンダムキュリオスレイダーガンダムと共に迎撃したが止められず、鳳凰覇王拳に飲み込まれて撃墜された。

SDガンダム GGENERATION

Zガンダムや他のアナザー系前半主役機より少し劣る程度かほぼ同等の初期性能を持つ。
作品にもよるが、MA形態でも接近戦に対応できる数少ない機体となっている。

『DS』のライバルルートではジェリドとマウアーが共にNTとして覚醒し、EDではカミーユと完全に和解するという驚きのエピソードがある。
このルートのジェリドは隠し機体であるターンXのパイロット候補の1人だが、フラグ管理ミスでターンXをジェリド専用機にしないとNT能力が消滅し弱体化するという致命的なバグがある。

スーパーロボット大戦

『第4次』ではサラが、『F完結編』ではフォウが搭乗し、どちらも仲間になると加入する。

アプリ版の『X-Ω』では実質ジェリドが主人公のイベントが行われたが、その内容が「ジェリドが最近カミーユに固執しすぎていることを心配した同僚がジェリドのためにシミュレーションを制作し、たくさんのジェリド(のデータ)と戦う」という敵がほとんどジェリドという非常に突っ込みどころのあるシナリオになっている。


【余談】

小説版は表記が「ガブスレー」となっており、MA形態の姿から「セミ」と形容されている。

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最終更新:2023年08月06日 17:04
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*1 常識的に見ればカミーユの危機であったため、カツの判断は正しい