ディビニダド

ディビニダド
DIVINIDAD
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム
型式番号 EMA-10
全高 UNKNOWN
重量 UNKNOWN
所属 木星帝国
武装 クロー
フェザー・ファンネル
中型メガ粒子砲
超大型メガ粒子砲
核弾頭ミサイル
ビーム・シールド
搭乗者 クラックス・ドゥガチ


【設定】

木星帝国が地球侵略の切り札に開発した超大型モビルアーマー。
複数の核弾頭ミサイル*1と複数の核融合炉*2という過剰ともいえる核武装を持つ機体で、これ1機で地球を文字通り「死の星」へと変えてしまうことができる。
通常の武装も頭部が展開して発射される超大型メガ粒子砲や、頭部のセンサー部と対になる中型メガ粒子砲、さらに完全使い捨て式のフェザー・ファンネルを装備する。
このフェザー・ファンネルはファンネルそのものをぶつける戦法も可能なようで、MSの取りつきなどに対処しているようだ。
腕部の大型クローは連邦軍のクラップ級を一振りで撃沈してしまうほど。
防御に関しては、大型のビーム・シールドに加え、戦艦の長距離ビーム砲に対してほぼ無傷という強固な装甲を保持している。
キンケドゥ・ナウが本機を「毒虫」と表現したのもこの性能を見れば納得である。
なお、ディビニダドの名はスペイン語で「神」を意味する


【武装】

クロー

両腕部の大型クロー。
クラップ級を一撃で潰せる程の威力を持つ。

フェザー・ファンネル

翼に格納された使い捨て式のファンネル。
ビーム砲を射出するのみならず、ファンネル自体が突撃する事が可能。

中型ビーム砲

左眼部分に内蔵されているビーム砲。
水中でも発射できる程の出力を持つ。

超大型ビーム砲

頭頂部に内蔵されたビーム砲。
クァバーゼに装備されている物に似ているが、サイズが大きい分、こちらの方が破壊力は凄まじいと思われる。

ビーム・シールド

両腕部に1基ずつ装備されている。


【原作の活躍】

機動戦士クロスボーン・ガンダム

クラックス・ドゥガチ本人が搭乗する1機とドゥガチのバイオ脳(有機コンピューター)が搭載された7機の計8機が登場。
ドゥガチが「自分で地球を破壊する」ということにこだわり、なんと「7機を囮にして自分だけ地球に突入する」という采配ミスを犯していた*3
地球降下に気付いたトビア・アロナクスのクロスボーン・ガンダムX3と地球上で戦闘になり、ドゥガチ本人が戦闘のプロではないためか徐々に押されていき、切り札の核ミサイルも弾頭だけを切り落とされてしまう。
最後の悪あがきに超大型メガ粒子砲を撃とうとしたが、X3の腕部Iフィールドを使った捨て身戦法によって撃破されている*4

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト

本機に搭載される前に破壊された2基のバイオ脳*5が使う筈だったとされる機体を木星のタカ派傭兵部隊「サーカス」が回収しており、紆余曲折の末にフォント達と共闘した同部隊の生き残り、コーシャが搭乗してマリア・エル・トモエの巨大MAカオスレルと宇宙世紀では0083年以来となる巨大MA同士の怪獣大決戦を繰り広げた。
この時の機体は核ミサイルこそ積んでないもののその他の武装は健在、パイロットが戦闘のプロな分、動きはドゥガチ機より上であった。


【搭乗者】

クラックス・ドゥガチ

CV:永井 一郎(初代) / 麦人(二代目)

木星帝国総統で、現在の木星帝国をたった一代で作り上げた敏腕指導者。
しかし、木星という死と隣り合わせの厳しい環境での長期間の生活で心はすり減っており、政略結婚により年老いた自分の元に来た妻ダナエ*6の地球という恵まれた環境で暮らしていた者の心の余裕を見せつけられたこと*7により地球という環境を恨み始めるという、完全に勘違いから来る嫉妬と逆恨みで地球壊滅作戦を進めることとなる。
優秀な部下と長年に渡る地下工作により、最終決戦においてMAディビニダドによる地球降下の成功というあと一歩のところまで来たが、追撃に来たトビアによって核弾頭をすべて斬り落とされ、更に機体も機能停止し海に沈没、ドゥガチも死亡した。

オリジナルとは別に9体のバイオ脳に自分の人格データを移しており、最終決戦前にクロスボーン・バンガードに撃破された分を除くオリジナル+バイオ脳7体の計8体のディビニダドで地球侵攻を行ったが、上記の通り己の手による地球壊滅に拘った結果バイオ脳を囮に自身が降下するという致命的な失策を犯してしまい、本体の特定とトビアの追撃を許してしまい作戦の失敗にもつながった。

【原作名台詞】

  • 「わしは地球なき後の世界はどうでもよい」

  • 「このわしが生身であったなら 情に流されて止めさせることもできたのかもしれぬが…わしは純粋なドゥガチの思考体であり…ドゥガチが心の奥深くでそれを望んでいたのも確かなのだ!」
    「おまえは…母に似すぎている…わしは討ち滅ぼさねばならぬ においをひきずりすぎているのだ!」
    • 第17話より、ベルナデットをエレゴレラに乗せた際のモノローグ。
      「生身だったらテテニスの説得に折れていたかもしれない」と考えており、少なくともかつては娘への情を抱いていた模様で、最終話のクライマックスで叫ぶ「妻への愛憎」に対する伏線にもなっている。
      EXVSシリーズでは勝利台詞として採用され、こちらは「お前は、わしが滅ぼさねばならぬにおいをひきずりすぎているのだ!」とアレンジされている。

  • 「真の人類の未来?地球不要論!?そんなものは言葉の飾りだっ!わしが真に願ってやまぬものは唯ひとつ!紅蓮の炎に焼かれて消える地球そのものだーっ」
    • ドゥガチが語った地球侵攻の真意。それは大義や理想から来るものではなく単なる嫉妬心と復讐という、歪んではいるがまさに『人間』らしい理由だった。

  • 「若造の言うことかぁぁっ!」
    • トビアの「安心したよ、ドゥガチ!あんた人間だ!ニュータイプでも、異星からの侵略者でもない…心が醜いだけの…ただの人間だ!」というセリフに対して。
      作者曰く富野監督が足した台詞らしく、富野監督の本音なのかな?とのこと。「機械が喋る事か!」のオマージュでもあるらしい。

  • 「ち…地球が燃えるぞ…全てが消えてゆく…ふ ふはは…あはははは…」
    • ドゥガチの断末魔。燃えゆくディビニダドの中で、地球を破壊する幻想を見つつ、駆け付けたキンケドゥに止めを刺されるのだった。


コーシャ


木星共和国の部隊「サーカス」に所属する女性パイロット。
戦いに美を求める性格で、裏切りなどの「美しくない」行為を嫌う。
当初は一騎当千機「バイラリナ」に搭乗しフォント達と敵対していたが、取引で手を組んでいたキゾの裏切りの末にサーカスは壊滅、「蛇の足」に身を寄せ、ディビニダドを引っ提げてキゾとマリア・エル・トモエ率いるエル・ザンスカールとの決戦に参戦する。

【原作名台詞】

  • 「残念ながら新兵器ではないし、必殺というわけでもないが……賭けても良い。絶対に驚くぞ。」
    • 「ゴースト」最終決戦前に主人公フォント・ボーに機体を見せた時の台詞。現実でも約20年ぶりの再登場にフォントのみならず読者も驚かされた。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.

PS3版のトライアルモードのみに登場。
印象はただ一言、でかい。
その巨体による広大な攻撃範囲は近距離でのカメラワークによる視界不良も相俟って回避が困難。
特に3機出てくるステージではステージが異様に狭く感じるレベルとなる。
しかし、原作同様ドゥガチは戦いのプロではないため攻撃方法がどれも緩慢である。
発生、弾速の早いフェザー・ファンネルさえ気をつければそれほど苦労もしない。

ちなみに核ミサイルは誤射判定が無い。

EXVS.FB

ブランチバトルコースの6-Eと、ボスラッシュコースの7番目のステージに登場。
相変わらずでかい。そしてトロい。
しかし、ボスラッシュコースでは原作どうり本人が駆るのも含めて8機も登場。ステージの大半を核の炎で包み込む。

ちなみに、本作からジ・Oのシロッコに、彼に対する特殊台詞が存在する。
確かにこの二人は面識があってもおかしくない。

EXVS.MB&MB-ON

ブランチバトルの2-Dに出現。
前作と比べて火力がアップしており、特に核ミサイルの威力が300程に強化されている。
その代わり、フェザー・ファンネル・バリアがリロード不可になり、防御面では下方修正されている。

EXVS.2

トライアドバトルのA-10-3に出現。
細かい変更点として、フェザー・ファンネルをガードしても多段ヒットするようになった。
また、超大型メガ粒子砲の弾速がアップしており、ギリギリで避けることが出来なくなった。
核ミサイルは相変わらず高火力。


【その他の活躍】

ガンダムブレイカー2

前半パートの実質的なラスボス。ステージが狭い中、広範囲の攻撃や床を炎上させるビーム攻撃を行う、一度撃破しても今度は2機で襲って来るなどの強敵として立ちはだかった。
最後の1機は、ウイングガンダムプロトゼロの右腕を装着した上半身のみの自機のツインバスターライフルによってとどめを刺された。

スーパーロボット大戦

クロスボーン・ガンダムが初参戦した『第2次α』で初登場。スパロボシリーズではこの作品のみ声を永井一郎氏が担当。
木星帝国との最終決戦で本物のドゥガチとバイオ脳が搭乗する。
ルートによってはアクシズ落としを行うシャアと共に最後の原作勢力の敵として立ちはだかる。
バイオ脳搭載機はやはり複数登場し、マップ兵器を無効にする能力があるなどで中々に厄介。
なお、このゲームでは本来は本物の姿*8が影武者として扱われ、逆に本物は本来の影武者と同じ姿になっている。実際にはグラフィックの指定ミスの模様。
ちなみに次回作の『第3次α』では他作品との兼ね合いで最終的には木星自体が消滅する*9のだが、クロスボーン・ガンダムが参戦していないので木星帝国がどうなったかは語られない。少なくともドゥガチが生きていたら原作以上に怒り狂うことだろう。

『V』では既に木星戦役は終結しており本物のドゥガチも死亡しているが、残されていた3体のディビニダドとドゥガチのバイオ脳が登場する。
コピー体ではあるが、キンケドゥに止めを刺された本物の記憶を有している。
ルート次第では最終話にてラスボスの前座として現れるが、放置するとラスボスに撃破され、その際に原作の最期と似た事を言って死亡する。
妄執まで完璧にコピーされていた様だ。

『T』では7体のドゥガチのバイオ脳がコロニーレーザーで地球を狙う作戦を決行、コロニーレーザー発射を阻止しようとする鋼鉄の7人*10と対峙する。
ちなみに条件次第では8人目が乱入する。


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最終更新:2023年09月02日 15:56
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*1 劇中を見る限り最低でも16基

*2 劇中を見る限り最低13基

*3 この時、「8機が一斉に地球に降下する」作戦をとっていれば作戦は成功していた可能性がより高かったといわれている

*4 トビア自身はコア・ファイターで脱出している。

*5 イオ基地で囮に使われた個体とエレゴレラに搭載された個体

*6 実はドゥガチの妻となるダナエの選定にはフォンセ・カガチとカロッゾ・ロナが関わっていた。

*7 ベルナデットの回想も含めて推測するとおそらく、というか確実に彼女本人が心優しい女性だっただけ

*8 ケーブルを何本も接続し、酸素マスクを着けている禿頭の老人の姿

*9 更にいうならそれより前に、基地があった衛星イオも『勇者王ガオガイガー』の「翼原種」に素体として融合されてしまい主人公部隊の行く手を阻む怪物「ZX-16」と化す

*10 原作とは異なり、トビア、キンケドゥ、アムロ、カミーユ、ジュドー、ハマーン、シャアという本作独自の面々となっている。