ローゼン・ズール

ローゼン・ズール
ROZEN ZULU
登場作品 機動戦士ガンダムUC
型式番号 YAMS-132
全高 22.5m
重量 25.8t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 3連装メガ粒子砲
シールド
サイコ・ジャマー
搭乗者 アンジェロ・ザウパー


【設定】

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の試作モビルスーツ。
ユニコーンガンダムとの戦闘で中破したギラ・ズール(アンジェロ機)に、シナンジュの予備パーツを組み込んで修復・改修された機体。
第一次ネオ・ジオン抗争に投入されたハンマ・ハンマをベースに開発され、コクピット周辺にサイコ・フレームを配したサイコミュ搭載機として完成した。
下半身はほぼギラ・ズールと共通だが、腕部は三又のクロー・アームを備えた巨大な物に換装され、頭部は機体名の由来であるバラの花びら状の装甲板に覆われている。
武装もハンマ・ハンマを踏襲しており、腕部は3連装メガ粒子砲を内蔵した簡易サイコミュ兵器「インコム」として射出され、3門のメガ粒子砲を内蔵した専用シールドを装備している。


【武装】

3連装メガ粒子砲

両腕のクロー・アームの中央に装備されたビーム砲。
有線式準サイコミュ兵器「インコム」としてオールレンジ攻撃が可能。

シールド

Iフィールド・ジェネレーターと3門のメガ粒子砲が内蔵されているガンダリウム合金製の実体盾。
後に右腕を損傷した際にはインコムとしても使える有線式シールド・ユニットになった。

サイコ・ジャマー

背部コンテナに装備された、対サイコミュ用特殊デバイス。
花びら状の遠隔操作端末であり、6基を内包している。
この装備は、八面体のサイコ・フィールドを形成して敵機を閉じ込め、その範囲内でのサイコミュ兵器を無効化する機能を持つ。フル・サイコ・フレーム機であるユニコーンガンダムには特に有効な装備であり、NT-Dシステムの発動を阻害する働きを見せる。
ゲーム中では命中するとスタンする。
かなり優秀な性能なのだが、使用時にアンジェロが盛大に叫ぶせいで発動するのがばれてしまうのが欠点。
また、NT-D状態のユニコーン相手にヒットさせるとスタンと共に強制解除させるのだが、クールタイムなしでNT-Dのリロードが始まるのでむしろ回転率を挙げてしまう。
一方、OVAでは叫ぶどころか無言*1で使用したので、本作のプレイヤーからは物足りないなどと言われたりするとか。


【原作の活躍】

シナンジュと共にゼネラル・レビルを襲撃し、ガランシェールとネェル・アーガマへの攻撃のために出撃していたMS隊を有線式メガ粒子砲とシールド内蔵メガ粒子砲により全滅(大破)させ、シナンジュのために露払いを行った。
露払い後、シナンジュに対してお辞儀をしながらフェードアウトした。


ネェル・アーガマとの交渉が決裂した時には艦内MSデッキにてクシャトリヤ・ベッセルングと交戦、ゼネラル・レビル所属MS隊を殲滅した活躍が嘘のように一方的に踏まれ蹴られ殴られ体当たりされる。
その後はNT-Dを起動したユニコーンにジャックされる目前でフロンタルを回収し右腕を切り離し撤退。

最終決戦では切り離した右腕にシールドを直接取り付ける応急処置を施した状態で出撃。
MS部隊を率いて箱の解放を目論むバナージ達ネェル・アーガマ隊の足止め、妨害をする。
途中でバンシィ・ノルンとの戦闘から離脱し、参入してきたバナージを発見し武装が無くなった頃合いを見計らって強襲する。ここでEP6で使われることがなかった対NT-D専用兵装サイコ・ジャマーを展開、NT-Dを強制ダウンさせユニコーン状態に戻し、一方的に苦しめる。
しかしマリーダ・クルスの死を感知して覚醒したバナージにユニコーンが反応し、サイコ・ジャマーの縛りを解き再度NT-Dを展開。
その後はパイロットのアンジェロとバナージが精神感応を起こし、アンジェロがそれを拒絶、反応したローゼン・ズールがクローで自らのコクピットを貫き機能を停止。
サイコ・フレームの光が薔薇を模ってその役目を終えた。


【搭乗者】

アンジェロ・ザウパー

CV:柿原 徹也

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」のフル・フロンタル親衛隊の隊長。
最終決戦ではバナージの足止めをするもマリーダが死んだことによる覚醒により精神感応を起こし、自らのコックピットを貫いてしまう。
これは精神感応時に、養父から性的暴行を受け、スラムで身を売るようになってしまったOVAでもとても放映できない過去を見られた上、さらにバナージの愛のある過去を見せられたため耐えられなくなってコックピットを貫いたのである。
最終決戦終了後にシナンジュと戦死したフロンタルを見つけ、涙する。
OVAでもアンジェロはフロンタルを見つけるが原作と違いフロンタルが浄化され、満足して逝ったため悲しみながらも微笑むという同じようで全く違う最後を迎えた。

公式外伝漫画「『袖付き』の機付長は詩詠う」では部下や整備士に対して紳士的な姿を見せており、今までのイメージとは大きく異なっている。ファンなら是非一読を。

余談だが、OVA版以降で声を担当した柿原氏(の熱演と今まで演じてきたキャラ)補正により、フロンタルに対する心酔具合や激昂時の狂気がかった雰囲気がよりわかりやすくなっている。

【原作名台詞】

  • 「大佐は人を超えられた方だ!」
    「棄民の王となる大佐こそ、『箱』の持ち手に相応しい。それを理解しない愚民どもめ……!」
    「お前らは染みだ。残らず消してやる!」
    • 彼がどれほどフロンタルを狂信しているかを表す言葉。

  • 「お前たちはいつだってそうだ!無責任で!弱くて!」
    「忠義面して世界を滅茶苦茶にした戦争屋共!みんな汚らわしい染みだ!」
    • どちらも彼が自身の凄惨な過去を作り出した元凶に対する言葉。
      前者は裏切ったジンネマンに対して、後者は味方ごと撃った時の発言。
      ちなみに「染み」とは自身(白いシーツ)を汚すもの、の意味。

  • 「初めて会った時から気に食わなかった。死んじゃえよ、お前!」
    • バナージに対する憎悪を表した言葉。単にフロンタルの関心を惹くバナージに対するものだけでなく、平和な世界で暮らしてきたバナージ達少年に対する怨みも籠っている。

  • 「なぜ貴様なのだ……望んでもいない貴様が、なぜ必要とされる……!見るな……見せるな!」
    • バナージとの精神感応に対する反応。はっきりとした拒絶の意思が感じられ、原作ではこの結果精神が破綻した。

  • 「大佐!……また、お疲れになって…!」
    • 最終決戦終結後、シナンジュとフロンタルを発見して。
    • 原作・OVA共にアンジェロ最後の台詞だが、原作では精神が破綻していてフロンタルの死に気づかずに言っているのに対し、OVAでは大佐の死を理解した上で満足して逝ったことを察して言っており、その意味合いは全く異なる。

【その他名台詞】

  • 「た、大佐の信号がこんなに複数……!?
    大佐……大佐がいっぱい……あぁ……」
    「なんのつもりだ、貴様、大佐はわたし一人で探せる、手を出すな」
    • 「真・ガンダム無双」でランダムに発生するミニミッションより。迷子行方不明になったフロンタルの探索中、複数の反応を感知して。2段目の台詞は柿原氏の怪演により気色悪い恍惚な声色になっている。そんな状態からすぐ素に戻る3段目も中々シュール。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.FB

EP6の公開に合わせて、3/26に追加。コスト2000の支援機。
ベースとなったハンマ・ハンマと比べて、メインとサブの弾数が差別化され、弾数管理が非常に楽に。更にBDCでのインコムの強制回収が無くなり、射出中にサブを押すことで任意のタイミングで回収が可能に。相変わらずメインは振り向き撃ちが実質存在しない(ただし射撃地点は自機の斜め後ろになる)。更にハンマ・ハンマのメイン武器同然の存在だった特射のシールド内蔵メガ粒子砲は単発になり、弾数2発の吹き飛ばしダウンに、格闘も素直な挙動の物と後格のスタンアンカー等、ハンマ・ハンマの足りなかった部分の大半を手に入れた形になっている。
しかもインコムを飛ばしている時もシールドが可能なのでシールドしつつインコムの射撃を当てたり、インコムで左右から挟み込んだ状態で特射と組み合わせて擬似クロスなんていう事も可能。
特格のサイコ・ジャマーは触れた敵をスタンさせる設置武装。本機独自の性能としてユニコーンガンダムが触れた場合NT-Dを強制解除させることができる。しかし、クールタイムなしでNT-Dのリロードが始まり、下手すると回転率を上げてしまい、逆にピンチになることも。さらに使用時にブシドーやレオス並に叫ぶせいで使用するのがバレる。また同じNT-Dであるはずのバンシィは不可能。
覚醒技はシールドからメガ粒子砲を拡散させながら照射するもの(おそらくゼネラル・レビルのMS隊を多数撃破したアレの再現)。
わりと優秀ではあるが最初は一本のゲロビなので近距離では広範囲がいかせず、射程限界があるので遠距離すぎても当たらないと難しい。

今回の彼には多くの特殊台詞が用意されていたり、彼に対しても特殊台詞が数多く用意されているが、彼に対するセリフの殆どはひどい扱いなものが多い。
ネーナからは「ナルシスト」扱いされる。…同性愛者とかなら分かるが、ナルシスト…?

EXVS.MB

上記に加え、後格が虹ステ可能になるささやかな上方修正が入り、覚醒時に親衛隊仕様のギラ・ズールが2機アシストするようになった。
フルアーマーユニコーン、バンシィ・ノルンと二機のユニコーンが参戦したが、やはりサイコジャマーを受けてもユニコーンモードに戻らない。
前作のシナンジュに代わる形でOPデモにも登場。
FAユニコーンのマグナムとΞのメガ粒子砲をいっぺんにガードしたり、インコムでFAユニコーンのシールドを破壊したりと、かなりの活躍ぶりである。

EXVS.MB-ON

格闘CSでシナンジュを呼び出せるようになった。
また、シナンジュのアシストがギラ・ズールから本機に変更となった。
覚醒時に使用すると覚醒技の広範囲ゲロビを撃つ。

EXVS2

アンジェロ的には超悲報だが大佐呼び出しが使えなくなった。
代わりに前作覚醒時に随伴するギラ・ズールが入りいつでも呼び出せるように。
他にもゲロビ追加や新規格闘をもらい、アップデートにて各種発生やギラ・ズールが呼び出し時やサブ中にも攻撃してくれるようになった。

XB

今まで地味な武装だったサイコジャマーが範囲の大幅拡大という超強化を受けた。
強化の代償としてダメージ0、味方への誤射判定有りとなってしまったがそれを差し引いても以前とは比べ物にならない武装となった。


【勝利・敗北ポーズなど】

勝利ポーズ

通常時:お辞儀をするようなポーズをとる。
EP5終盤で大佐の為の露払い後に見せたお辞儀ポーズの再現。ただし画面外にフェードアウトはしないしシナンジュも現れない。
シナンジュ呼び出し時(ONのみ):シナンジュと共にポーズ。
覚醒時:サイコ・ジャマー・ユニット6基を自機の周囲に展開し仁王立ち。

敗北ポーズ

左腕のクローを自機の胴体部に叩きつけ膝から崩れ落ちる。右腕のインコムは失われている。
原作でバナージのNT能力で自身の心を覗かれた事に激昂し、自ら命を絶とうとした行為の再現。


【その他の活躍】

スーパーロボット大戦

アンジェロのスキルと相俟って硬い敵となっている。
サイコ・ジャマーはイベントでのみ使用する。

アンジェロは当然フロンタルに付き添っているがだいたいフロンタル以外の人物を見下すような態度をとっており、他の人物からの評価も悪い。特にギュネイとの仲は険悪。
フロンタルに対する妄信はあるものの忠義くらいは評価する人物がいてもいいような…

『BX』では能力の底上げのためなのか日ごろの言動のせいか強化人間のスキルを有しており、最終的に撃墜された際にサイコ・フレームが暴走、自分の感情や記憶が流れていき他の人物に過去を見られて散るというとても哀れな結末を遂げた。

『V』だとフロンタルがロンド・ベルと和解したことにより錯乱しネオ・ジオンを離脱し、ザビーネに振り回されて散々な目に遭うが最終的にはリディに諭され、エンディングでフロンタルの元に戻る。

次にガンダムUCが参戦してフロンタルが仲間になるなら一緒に仲間入りして、きれいなアンジェロを見てみたいものだ。


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最終更新:2023年11月22日 20:54
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*1 なお、サイコ・ジャマーを射出する時は喋っており、「忠義面して世界を滅茶苦茶にした戦争屋ども!皆汚らわしいシミだ!!」と言っていた