夕闇通り探検隊 攻略@wiki

その後の話

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その後の話

劇中で登場人物たちのその後が示唆されている。

ナオとサンゴ


ナオは生まれて初めて本当の挫折を知った。
サンゴは生まれて初めて本物の親友を得た。

「明日」が来ないことがある。後回しにしては間に合わないことがある。
永遠に失ってから後悔しても遅い。どんなに頑張っても取り戻せない物はある。
そのことに気づくことが出来るなら、ナオは友人達の抱える深刻な悩みを前に再び大切なものを失わないための勇気を持つことが出来るだろう。
初恋の少女クルミはほろ苦い思い出と共に、ナオの心の中にいつまでも生き続ける。
守り神となった少女はナオが完全に忘れてしまわない限り、ずっと生き続けていく。

サンゴは深く傷ついたナオを支えながら自分の素直な気持ちを伝えることになる。
さもなくばサンジョウや他の誰かにまたしてもナオを横取りされてしまう。
自分を誤魔化し続けても結局傷つくのは自分だけ。
才能を認めてくれたトモキは力強く突き放してくれた。
ナオの中にいるクルミも含めてずっと歩いていけるのは共に同じ時間を過ごしたサンゴしかいない。

「坂上地蔵の噂」によれば二人は将来結婚する。また、「ミズコの噂」の解決過程にもよるが、サンゴは子供を産むことをあまり望んでいないが、ナオは強く望むようになる。クルミによりカスカに託されたミズコ石はいずれ二人の子供として世に生まれるのだろうか・・・

クルミ

陽見七神の一人として迎え入れられたクルミは二人と過ごした陽見市をこれからも見守り続けていく。おなじく七神の一人でありながら社会と接触する機会を持つミナミからナオやサンゴの様子を知ることになるだろう。
自分だけが止まった時の中で、永遠に少女のままクルミは二人の子供たちと会うことができるのだろうか・・・
そのときナオやサンゴたちはクルミたちのことを覚えているのだろうか。

サンジョウケイナ

決して勝てない筈の相手が不慮の死でいなくなった。
それでも失恋の痛手は彼女に二の足を踏ませるのだろうか?
それともナオを巡り、親友のサンゴと恋の鞘当てを繰り返していくのだろうか?
明るく闊達な彼女に涙は似合わない。そんな彼女にナオが振り向くことはない。

ニシタカユキ

少年は孤独だ。本当に欲しいものは彼の手元にない。
女の子たちからちやほやされても、愛する彼女はいない。
家事を器用にこなせても、母親は側にいない。
みんなに一目置かれていても、心を許せる親友はいない。
スポーツ万能・成績優秀であっても、真剣に打ち込めるものがなにもない。
傍目にはすべてにおいてニシに劣るナオ。だけど、ナオはニシの欲しいものはすべて持っている。そのことにニシだけは気づいている。
ニシがナオに感じていたのは羨望とコンプレックスなのだろうか?
それとも、自分にないものを持つナオへの親愛と友情なのだろうか?
彼が知りたかったのはおそらくそのことだろう。

セガワシンタ

少年期の終わりは残酷だ。友達が一人、また一人と大人の階段を昇っていく。
一緒に釣りをする友達も、一緒にTVゲームをする友達も、いずれ自分の夢や将来に向かって羽ばたいていく。急ぎ足でどんどん前に進む。
いじめられっ子の「自分」、弱くてズルい「自分」、流されるばかりの「自分」・・・
彼がまず乗り越えるべきはそうした「自分」なのだろう。
乗り越えることが出来ず、永遠に「自分」に苦しめられる者にならないために・・・

スナカワサエ

「大人の選んだ優等生」は同世代の仲間たちからつるし上げられる。
「大人が子供に課したルール」や「原則」、「建前」を楯にしても、
「社会に存在する本物のルール」や「集団の原理」、「本音」の前には無力だ。
自分を責めてみても未来はない。先に待つのは「最も愚かな死」だけだ。
正しい人間は強くなくてはならない。
正しいことをするためには強い自分を守れなければならない。
世の中の矛盾は彼女に牙を剥き、一度は敗北した。
見て見ぬふりをする賢さを選ぶか、それでも立ち向かう強さを求めるか?
いずれにせよ今のままではいられない。

ヤマザキタクミ

コンプレックスを抱えた人は必ず飛躍する。
努力することを無意味と思わず、がむしゃらに前を行く者の背中を追い続ける。
そうでなくては背を向けてきた者たちが浮かばれない。我慢してきたことが報われない。結果が出なくても頑張ることをやめたらいけない。
見切りをつけるにはまだ早い。まだまだ先は長いのだ。
努力を怠り、前を行く者の足を引っ張ることを求めるようになったとき、堕落と転落が始まる。
人の抱く歪んだ願いを呑み込む楠は彼にそのことを教えてくれるのだろうか?

ユアサミツル

本当はおっちょこちょいの小心者。愛すべき道化。だから仲間が集まる。
あまり深くは考えない。その方が楽しいから。
仲間とツルんで悪さして、喉元すぎれば嫌な事はすぐに忘れる。
たぶん、彼の本質は永久に変わらない。ただ、忘れてはいけないことがある。
相手に殺されるほど追い詰めてはいけない。相手をあまりみくびってはいけない。
「イジメなんてもう卒業。これからはナンパだナンパ!」
リーダーの彼がそう宣言したとき、彼らの夏は輝きを増す。

サカイミカ

世の中には本物の性悪がいる。
常に先頭の一歩後ろを行く。そうすれば風当たりが弱い。
尻尾を捕まれる事は言わない。そうすれば責任をとる必要はない。
常に大衆を満足させる「娯楽」と「生贄」を提供し続ければ、司祭たる彼女だけは永久に安穏としていられる。
大事なのは空気を読むこと。切り時を見誤らないこと。
残念ながら彼女にはその素質がある。

クメコウジロウとイワセユリ

ともにオカルトを信じる二人。そして対照的な二人。
片やクラスで孤立しイジメられ避けられている。
片やクラスの中心で教祖として振る舞い、生贄を嬲る役を与えられている。
でも、肝心なのはそこではない。
クメにはナオがいる。自分の言うことを理解できなくても認めてくれる大切な親友。
ミカはそうではない。利用しているだけ、本当は友達とも思っていない。

ユリは高校に進学するや、みんなと離れてしまった。なんだか話も合わなくなって、避けられている。近くにいるのは陰気なクメと嫌われ者のミナミだけ・・・
じゃ、三人でオカルト倶楽部でも作ろうか。
そしてもう一つの「夕闇通り探検隊」が結成される・・・

タケヒコ

目に見えることのすべてが本当ではない。
科学と世の中が言う正しいことがすべてではない。
自分の目に見えないことのすべてが偽りではない。
奇異な人がすべて病人や邪魔者だというわけではない。

社会の中で、大人の中で生きていくにはあまりにも重苦しい真実。
嘘と矛盾の中で平然と生きる「正しい大人」には必要のない真実。
だが、そうした真実を抱えても「立派な大人」になることは出来る。
愛する者を守り、真実を言う勇気を持った「立派な大人」。
自分と同じようにクルミを愛し、最後までクルミを守ろうとした少年に
彼だけは道を示すことが出来る。

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