ハンティング・ハンガー

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**ハンティング・ハンガー ~Hunting Hanger~ &bold(){基本スペックと定義} ---- #image(huntinghanger01-01.jpg,blank,left) |全長|50~70cm| |重量|1.2~1.5kg| |地域|西ヨーロッパ| |年代|16~19世紀| 「ハンガー」と呼ばれる断ち切り用に用いられた歩兵用の軍用刀剣がある。 これには狩猟・民間用と軍用で大分類でき、狩猟用・民間用のものを当サイトでは「ハンティング・ハンガー」として説明する。 「ハンティング・ソード」と呼ばれる場合もあるのだが、一般的に「ハンティング・ソード」の多くは別称「ボアスピアー・ソード」という全く形状の違う武器を指すことが多い。 よって「狩猟用ハンガー」としてこの名称で紹介することとなった。 ハンガー自体の語源はアラビア語の「ナイフ」に当たる「クファンジャル(Khanjair)」に由来している。 元々は民間用として日常的に使われた刀剣であり、軍用のハンガーの元になったのがこのハンティング・ハンガーと言うことになる。 ロングソードで言えば、前期型が狩猟・民間用。後期型が軍用なのである。 当ページでは、前期型に当たる狩猟・民間用について説明する。 まずハンガーとしての特徴だが、ヒルト部分に貝のような形をしたガードが付いていることが多いことと、木製のグリップがわずかに湾曲していることである。 刀身は片刃であり、場合によってはフォールス・エッジ(擬似刃)になっており、フォールス・エッジの場合は最大で刀身全体の3分の1が擬似刃である事がある。 ハンティング・ハンガーとしての特徴は、ヒルトが極端に小さいこと(ないものもある)と、貝のようなガードがある場合とない場合があること。 貝のようなガードが手を守ると言うよりは、刃に沿って上向きについていることが大多数である。 狩猟用が主な用途なので、フォールス・エッジでないことが多いことも特徴と言えよう。 また、生活上での用途が重視されているため、峰がノコギリのようになっている場合もあるということだが、筆者があれこれ調べている現在の時点ではその形状のものはまだ確認できていない。 &bold(){部位別の呼称} ---- #image(huntinghanger01-02.jpg,blank,left) |1|剣身:ブレイド(Blade)| |2|切先:ポイント(Point)| |3|柄:ヒルト(Hilt)| |4|貝型護拳:シェル・ガード(Shell Guard)| |5|鍔:ガード(Guard)| |6|握り:グリップ(Grip)| |7|柄頭:ポメル(Pommel)| &bold(){時代背景} ---- #image(huntinghanger01-05.jpg,blank,left) 狩猟に便利なように作られた刀剣で、狩りに用いられていたのが当初のハンガーである。 一般市民が日用品として使っていたものを、ドイツやロシアが次第に軍用として使うようになったのである。 この軍用のものをドイツでは「[[ドゥサック]]」、ロシアでは「テサック」と呼び、マスケット銃や銃剣が使用できなくなった場合における二次的武器として使われた。 流れ的には「ハンティング・ハンガー」→「ハンガー」→「ドゥサック」&「テサック」に変化していったと考えられる。 二次的武器として軍用で使われ始めてからは、だんだんと短くなっていき、場合によっては短剣の部類として扱われるほどだったと言う。 &bold(){使用用途} ---- #image(huntinghanger01-03.jpg,blank,left) #image(huntinghanger01-04.jpg,blank,left) 主に断ち切り用なのだが、切っ先が長くフォールス・エッジになっている場合もあり、刺突にも優れている。 また、狩猟用=獣相手に使うことや、日用品として使われているだけあり、頑強な造りをしている。 狩猟用なので対人を意識していないため、ガード部分はほぼ役割を果たしていない。 「ガードなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」と言わんばかりの防御性能なので、これで対人を行おうとは思わない方がいいだろう。 どんな人間でも武器でも適材適所。 狩猟・日用品を対人戦闘用に使っちゃいかんのです。 2010年 3月6日更新 &bold(){参考文献} ---- ・ウェブサイト [[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]] ・文献 |新紀元社       ||武器事典         ||市川定春      著| |新紀元社       ||武器と防具 西洋編    ||市川定春      著| |新紀元社       ||図解 近接武器      ||大波篤司      著| |ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著| |幻冬舎コミックス   ||図説 武器だもの     ||武器ドットコム    著| |新紀元社       ||武器甲冑図鑑       ||市川定春      著|
*''ハンティング・ハンガー ~Hunting Hanger~'' &br() **基本スペックと定義 ---- |#image(huntinghanger01-01.jpg,blank,left)| &br() |全長|50~70cm| |重量|1.2~1.5kg| |地域|西ヨーロッパ| |年代|16~19世紀| &br() 「ハンガー」と呼ばれる断ち切り用に用いられた歩兵用の軍用刀剣がある。&br() これには狩猟・民間用と軍用で大分類でき、狩猟用・民間用のものを当サイトでは「ハンティング・ハンガー」として説明する。&br() 「ハンティング・ソード」と呼ばれる場合もあるのだが、一般的に「ハンティング・ソード」の多くは別称「ボアスピアー・ソード」という全く形状の違う武器を指すことが多い。&br() よって「狩猟用ハンガー」としてこの名称で紹介することとなった。&br() &br() ハンガー自体の語源はアラビア語の「ナイフ」に当たる「クファンジャル(Khanjair)」に由来している。&br() 元々は民間用として日常的に使われた刀剣であり、軍用のハンガーの元になったのがこのハンティング・ハンガーと言うことになる。&br() ロングソードで言えば、前期型が狩猟・民間用。後期型が軍用なのである。&br() 当ページでは、前期型に当たる狩猟・民間用について説明する。&br() &br() まずハンガーとしての特徴だが、ヒルト部分に貝のような形をしたガードが付いていることが多いことと、木製のグリップがわずかに湾曲していることである。&br() 刀身は片刃であり、場合によってはフォールス・エッジ(擬似刃)になっており、フォールス・エッジの場合は最大で刀身全体の3分の1が擬似刃である事がある。&br() &br() ハンティング・ハンガーとしての特徴は、ヒルトが極端に小さいこと(ないものもある)と、貝のようなガードがある場合とない場合があること。&br() 貝のようなガードが手を守ると言うよりは、刃に沿って上向きについていることが大多数である。&br() 狩猟用が主な用途なので、フォールス・エッジでないことが多いことも特徴と言えよう。&br() また、生活上での用途が重視されているため、峰がノコギリのようになっている場合もあるということだが、筆者があれこれ調べている現在の時点ではその形状のものはまだ確認できていない。&br() &br() &br() &br() &br() &br() **部位別の呼称 ---- |#image(huntinghanger01-02.jpg,blank,left)| &br() |1|剣身:ブレイド(Blade)| |2|切先:ポイント(Point)| |3|柄:ヒルト(Hilt)| |4|貝型護拳:シェル・ガード(Shell Guard)| |5|鍔:ガード(Guard)| |6|握り:グリップ(Grip)| |7|柄頭:ポメル(Pommel)| &br() &br() &br() &br() &br() **時代背景 ---- |#image(huntinghanger01-05.jpg,blank,left)| &br() 狩猟に便利なように作られた刀剣で、狩りに用いられていたのが当初のハンガーである。&br() 一般市民が日用品として使っていたものを、ドイツやロシアが次第に軍用として使うようになったのである。&br() この軍用のものをドイツでは「[[ドゥサック]]」、ロシアでは「テサック」と呼び、マスケット銃や銃剣が使用できなくなった場合における二次的武器として使われた。&br() 流れ的には「ハンティング・ハンガー」→「ハンガー」→「ドゥサック」&「テサック」に変化していったと考えられる。&br() 二次的武器として軍用で使われ始めてからは、だんだんと短くなっていき、場合によっては短剣の部類として扱われるほどだったと言う。&br() &br() &br() &br() &br() &br() **使用用途 ---- |#image(huntinghanger01-03.jpg,blank,left)| &br() |#image(huntinghanger01-04.jpg,blank,left)| &br() 主に断ち切り用なのだが、切っ先が長くフォールス・エッジになっている場合もあり、刺突にも優れている。&br() また、狩猟用=獣相手に使うことや、日用品として使われているだけあり、頑強な造りをしている。&br() 狩猟用なので対人を意識していないため、ガード部分はほぼ役割を果たしていない。&br() 「ガードなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」と言わんばかりの防御性能なので、これで対人を行おうとは思わない方がいいだろう。&br() どんな人間でも武器でも適材適所。&br() 狩猟・日用品を対人戦闘用に使っちゃいかんのです。&br() &br() &br() &br() &br() &br() 2010年 3月6日更新&br() &br() **参考文献 ---- ***・ウェブサイト  [[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]&br() &br() ***・文献 |新紀元社       ||武器事典         ||市川定春      著| |新紀元社       ||武器と防具 西洋編    ||市川定春      著| |新紀元社       ||図解 近接武器      ||大波篤司      著| |新紀元社       ||武器甲冑図鑑       ||市川定春      著| |ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著| |幻冬舎コミックス   ||図説 武器だもの     ||武器ドットコム    著| &br() &br() &br() &br() &br()

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