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*''パルチザン ~Partisan~''
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**基本スペックと定義
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|#image(partisan02-01.jpg,blank,left)|
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|全長|150~200cm|
|重量|2.2~3.0kg|
|地域|ヨーロッパ|
|年代|15~17世紀|
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元は「[[ランデベヴェ]]」(Langdebeve)という刃のついた槍から発展したもので、幅広の両刃の槍に、小さな突起を左右対称につけた長柄武器。&br()
穂先の刃が槍のように鋭く、グレイブのように重圧なので、突くのにも斬るのにも優れたデザインをしているのが特徴。&br()
構造がシンプルなので、通常の多機能長柄武器と違って扱いやすく、様々な目的に使いやすい、極めて優秀な武器である。&br()
**部位別の呼称
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|#image(partisan02-02.jpg,blank,left)|
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|1|穂先:スピアーヘッド(SpearHeads)|
|2|刺先:スパイク(Spike)|
|3|錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke)|
|4|口金:ソケット(Socket)|
|5|柄:ポール(Pole)|
**時代背景
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|#image(partisan02-03.jpg,blank,left)|
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前述したように、元々はフランスやイタリアにて、その体制に反抗する農民やゲリラに使用されていた武器である。&br()
このときのゲリラの名前が「パルチザン」で、名前の由来はそこからである。&br()
16世紀になると、ヨーロッパの各国で正規軍で使われるようになり、刃の平らな部分にレリーフを施すようになった。&br()
たとえば、貴族や王子と言った高貴な方々が使ったパルチザンには、それぞれのトレードマークが。&br()
宮殿の衛兵が使用していたパルチザンには、その階級を表すマークが刻まれていたと言う。&br()
しかし、16~17世紀にスポントゥーン(Spontoon)と呼ばれるハーフ・パイクにその座を譲ることになる。&br()
だが、戦場で使用されなくなってからも儀式用として使われたり、フランスではフランス革命までは王宮警護の傭兵に使われたと言う。&br()
現在では、ヴァチカンのスイス人傭兵がハルベルトとともに装備していたり、ロンドン塔を警備するヨーマン衛兵が装備している。&br()
更に、どこの国かまでは定かではないのだが、パルチザンをモチーフにした「町内を表示する看板」が存在している。&br()
**使用用途
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|#image(partisan02-04.jpg,blank,left)|
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いくつかのパーツを組み合わせて多機能にしているハルバードとは違い、単一の穂先だけで多機能を実現している。&br()
穂先の刃による刺突、斬撃。&br()
突起で武器を押さえ込んだり、刺突ダメージを上昇させる。&br()
ショートスピアサイズの長柄武器の中では、機能的に完成された形の一つと言っていい。&br()
また、穂先だけで突いたり薙ぎ払うことが出来る関係上、ハルバード等の多機能長柄武器とは違い、訓練がだいぶ容易である。&br()
現に農民やゲリラといった、正式な訓練をしていない職種が使っていた武器なのだから、扱いやすさはお墨付きである。&br()
このような扱いやすさも、パルチザンの評価を高めている一因だろう。&br()
2009年 7月21日 画像差し替え更新&br()
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**参考文献
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***・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
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*''パルチザン ~Partisan~''
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**基本スペックと定義
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|全長|150~200cm|
|重量|2.2~3.0kg|
|地域|ヨーロッパ|
|年代|15~17世紀|
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元は「[[ランデベヴェ]]」(Langdebeve)という刃のついた槍から発展したもので、幅広の両刃の槍に、小さな突起を左右対称につけた長柄武器。&br()
穂先の刃が槍のように鋭く、グレイブのように重圧なので、突くのにも斬るのにも優れたデザインをしているのが特徴。&br()
構造がシンプルなので、通常の多機能長柄武器と違って扱いやすく、様々な目的に使いやすい、極めて優秀な武器である。&br()
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**部位別の呼称
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|1|穂先:スピアーヘッド(SpearHeads)|
|2|刺先:スパイク(Spike)|
|3|錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke)|
|4|口金:ソケット(Socket)|
|5|柄:ポール(Pole)|
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**時代背景
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前述したように、元々はフランスやイタリアにて、その体制に反抗する農民やゲリラに使用されていた武器である。&br()
このときのゲリラの名前が「パルチザン」で、名前の由来はそこからである。&br()
16世紀になると、ヨーロッパの各国で正規軍で使われるようになり、刃の平らな部分にレリーフを施すようになった。&br()
たとえば、貴族や王子と言った高貴な方々が使ったパルチザンには、それぞれのトレードマークが。&br()
宮殿の衛兵が使用していたパルチザンには、その階級を表すマークが刻まれていたと言う。&br()
しかし、16~17世紀にスポントゥーン(Spontoon)と呼ばれるハーフ・パイクにその座を譲ることになる。&br()
だが、戦場で使用されなくなってからも儀式用として使われたり、フランスではフランス革命までは王宮警護の傭兵に使われたと言う。&br()
現在では、ヴァチカンのスイス人傭兵がハルベルトとともに装備していたり、ロンドン塔を警備するヨーマン衛兵が装備している。&br()
更に、どこの国かまでは定かではないのだが、パルチザンをモチーフにした「町内を表示する看板」が存在している。&br()
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**使用用途
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いくつかのパーツを組み合わせて多機能にしているハルバードとは違い、単一の穂先だけで多機能を実現している。&br()
穂先の刃による刺突、斬撃。&br()
突起で武器を押さえ込んだり、刺突ダメージを上昇させる。&br()
ショートスピアサイズの長柄武器の中では、機能的に完成された形の一つと言っていい。&br()
また、穂先だけで突いたり薙ぎ払うことが出来る関係上、ハルバード等の多機能長柄武器とは違い、訓練がだいぶ容易である。&br()
現に農民やゲリラといった、正式な訓練をしていない職種が使っていた武器なのだから、扱いやすさはお墨付きである。&br()
このような扱いやすさも、パルチザンの評価を高めている一因だろう。&br()
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2009年 7月21日 画像差し替え更新&br()
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**参考文献
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***・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
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