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「トゥハンド・ソード」(2011/03/05 (土) 18:55:06) の最新版変更点
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*''トゥハンド・ソード ~Two Handed Sword~''
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**基本スペックと定義
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|#image(twohandedsword01-01.jpg,blank,left)|
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|全長|180~250cm|
|重量|2.9~7.5kg|
|地域|西ヨーロッパ|
|年代|13~16世紀|
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西ヨーロッパで使われた歩兵用の大剣をトゥハンド・ソードと呼ぶ。&br()
かなり身幅が広く、頑強な造りをしており、その多くはガード(鍔)の部分に運搬用であり、刺突時に使用する装飾リングを備えている。&br()
あまりに重いため、背中に担いで運搬したり、遠征時には馬や馬車に積んで運ぶ必要があった。&br()
起源はドイツで、西洋の武器の中では長さも重量も最大級の刀剣であり、破壊力も絶大だが、その大きさと重量の為に非常に使う人間を選んだ武器でもある。&br()
屈強な傭兵たちに好んで使われたことから、彼らの武器を扱う技術力と筋力は凄まじいものだったと推測できる。&br()
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**部位別の呼称
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|#image(twohandedsword01-02.jpg,blank,left)|
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|1|剣身:ブレイド(Blade)|
|2|切先:ポイント(Point)|
|3|リカッソ|
|4|柄:ヒルト(Hilt)|
|5|装飾リング:リング(Ring)|
|6|鍔:ガード(Guard)|
|7|握り:グリップ(Grip)|
|8|柄頭:ポメル(Pommel)|
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**時代背景
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|#image(twohandedsword01-03.jpg,blank,left)|
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金属鎧が全盛期だった頃、「鎧ごと断ち切る」目的で作られた両手剣の一つ。&br()
片手剣では金属鎧にロクにダメージが与えられなかったので、両手専用の強力な剣が求められ、その結果ドイツ地方で生まれたのがこの剣である。&br()
「[[パイク]]」の穂先を切り落とし、接近戦に挑む際に用いられ、ドイツやスイスの傭兵に広く愛用された。&br()
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また、騎士同士の決闘にも用いられたと言われている。&br()
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**使用用途
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|#image(twohandedsword01-04.jpg,blank,left)|
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鎧ごと思い切り叩き斬るぐらいの勢いで振り下ろしたり、左手でリングを握って勢いよく突き刺すことで、極めて高い威力を発揮できる。&br()
しかし、完全に使いこなすには後述の「段階的なレッスン」が必要不可欠で、高い威力の反面、熟達するのに非常に難しい武器であると言える。&br()
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**両手剣のレッスン
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トゥハンド・ソードとツヴァイハンダーには、上手く使いこなすために段階的なレッスンが存在している。&br()
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・攻撃編&br()
まずは正しく両手剣を持ち、軽装の状態で練習台を輪切りにすること。&br()
次からはチェインメイル装備状態で同じことをして、最終的にはフルプレートメイルで同じことが出来るようになるまで昇華する。&br()
練習台もパワーアップしていき、最終的には二枚重ねのものを切断できるまで訓練を行う。&br()
基礎が終わったら、振り回し(斬撃)、刺突を覚え、最後にはチャージ攻撃を習得する。&br()
両手剣のチャージ攻撃とは、相手に反撃の隙を与えないほど猛烈に攻撃を撃ち込む連続攻撃を指し示している。&br()
&br()
・防御&反撃編&br()
防御手段としてコンパクトな振りをすること。&br()
反撃手段として刺突によって相手の気勢をそらし、隙を突く。&br()
これらは攻撃編がしっかりと見についた者でないと実践できないため、習得には攻撃編がしっかりと習得することが第一条件となる。&br()
&br()
・熟達編&br()
身体的欠陥がないこととか、五感が優れているか(特に視力と聴覚)という基本的な健康状態の維持も大事な必要条件である。&br()
あとは、武器を使いこなせる筋力を常日頃鍛えること=両手剣を使うことに関して、道を極めることが、最後になる熟達編である。&br()
どんな世界でも、一つの道を極めるために日々精進すると言う精神は大切だと言うことなのである。&br()
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2008年 10月11日更新&br()
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**参考文献
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***・ウェブサイト
[[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]&br()
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|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||図解 近接武器 ||大波篤司 著|
|新紀元社 ||武器甲冑図鑑 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
|幻冬舎コミックス ||図説 武器だもの ||武器ドットコム 著|
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*''トゥハンド・ソード ~Two Handed Sword~''
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**基本スペックと定義
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|#image(twohandedsword01-01.jpg,blank,left)|
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|全長|180~250cm|
|重量|2.9~7.5kg|
|地域|西ヨーロッパ|
|年代|13~16世紀|
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西ヨーロッパで使われた歩兵用の大剣をトゥハンド・ソードと呼ぶ。&br()
かなり身幅が広く、頑強な造りをしており、その多くはガード(鍔)の部分に運搬用であり、刺突時に使用する装飾リングを備えている。&br()
あまりに重いため、背中に担いで運搬したり、遠征時には馬や馬車に積んで運ぶ必要があった。&br()
起源はドイツで、西洋の武器の中では長さも重量も最大級の刀剣であり、破壊力も絶大だが、その大きさと重量の為に非常に使う人間を選んだ武器でもある。&br()
屈強な傭兵たちに好んで使われたことから、彼らの武器を扱う技術力と筋力は凄まじいものだったと推測できる。&br()
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**部位別の呼称
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|#image(twohandedsword01-02.jpg,blank,left)|
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|1|剣身:ブレイド(Blade)|
|2|切先:ポイント(Point)|
|3|リカッソ|
|4|柄:ヒルト(Hilt)|
|5|装飾リング:リング(Ring)|
|6|鍔:ガード(Guard)|
|7|握り:グリップ(Grip)|
|8|柄頭:ポメル(Pommel)|
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**時代背景
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|#image(twohandedsword01-03.jpg,blank,left)|
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金属鎧が全盛期だった頃、「鎧ごと断ち切る」目的で作られた両手剣の一つ。&br()
片手剣では金属鎧にロクにダメージが与えられなかったので、両手専用の強力な剣が求められ、その結果ドイツ地方で生まれたのがこの剣である。&br()
「[[パイク]]」の穂先を切り落とし、接近戦に挑む際に用いられ、ドイツやスイスの傭兵に広く愛用された。&br()
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また、騎士同士の決闘にも用いられたと言われている。&br()
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**使用用途
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|#image(twohandedsword01-04.jpg,blank,left)|
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鎧ごと思い切り叩き斬るぐらいの勢いで振り下ろしたり、左手でリングを握って勢いよく突き刺すことで、極めて高い威力を発揮できる。&br()
しかし、完全に使いこなすには後述の「段階的なレッスン」が必要不可欠で、高い威力の反面、熟達するのに非常に難しい武器であると言える。&br()
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**両手剣のレッスン
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トゥハンド・ソードとツヴァイハンダーには、上手く使いこなすために段階的なレッスンが存在している。&br()
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・攻撃編&br()
まずは正しく両手剣を持ち、軽装の状態で練習台を輪切りにすること。&br()
次からはチェインメイル装備状態で同じことをして、最終的にはフルプレートメイルで同じことが出来るようになるまで昇華する。&br()
練習台もパワーアップしていき、最終的には二枚重ねのものを切断できるまで訓練を行う。&br()
基礎が終わったら、振り回し(斬撃)、刺突を覚え、最後にはチャージ攻撃を習得する。&br()
両手剣のチャージ攻撃とは、相手に反撃の隙を与えないほど猛烈に攻撃を撃ち込む連続攻撃を指し示している。&br()
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・防御&反撃編&br()
防御手段としてコンパクトな振りをすること。&br()
反撃手段として刺突によって相手の気勢をそらし、隙を突く。&br()
これらは攻撃編がしっかりと見についた者でないと実践できないため、習得には攻撃編がしっかりと習得することが第一条件となる。&br()
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・熟達編&br()
身体的欠陥がないこととか、五感が優れているか(特に視力と聴覚)という基本的な健康状態の維持も大事な必要条件である。&br()
あとは、武器を使いこなせる筋力を常日頃鍛えること=両手剣を使うことに関して、道を極めることが、最後になる熟達編である。&br()
どんな世界でも、一つの道を極めるために日々精進すると言う精神は大切だと言うことなのである。&br()
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2008年 10月11日更新&br()
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**参考文献
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***・ウェブサイト
[[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]&br()
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***・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||図解 近接武器 ||大波篤司 著|
|新紀元社 ||武器甲冑図鑑 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
|幻冬舎コミックス ||図説 武器だもの ||武器ドットコム 著|
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