スモールソード

スモールソード ~Small Sword~


基本スペックと定義



全長 60~70cm
重量 0.5~0.7kg
地域 西ヨーロッパ
年代 17~20世紀


一般市民が日常用いるために作られた刀剣がスモールソードである。
軽量で細身の刀身で邪魔にならない程度の長さと、使い勝手を重視した構造になっている。
刀身は大体50~60cmほど。
宝石等が散りばめられた儀礼用から実用品まであり、それだけ広く普及した武器である。
そのせいか、呼称もいくつか存在している。
タウンソード(Town Sword)、ウォーキングソード(Walking Sword)等。
特に装飾されたものはドレスソード(Dress Sword)と呼ばれ、主に貴族たちに使われた。





部位別の呼称



剣身:ブレイド(Blade)
切先:ポイント(Point)
柄:ヒルト(Hilt)
護拳板:ガードプレート(Guard Plate)
鍔:ガード(Guard)
握り:グリップ(Grip)
護拳:ナックルガード(Knuckle Guard)
柄頭:ポメル(Pommel)






時代背景



西洋において刀剣が装身具として多くの貴族や紳士が携帯されるようになったのが17世紀ぐらい。
このころ主要な武器として普及していたレイピアの小型化したものがこのスモールソードである。
広く普及したので、ブロードソード並みにヒルトの種類が多いのだが、一般的にはこのCGのタイプのものである。
18世紀ぐらいからはヒルトを宝石等で派手に装飾することがファッションになったため、非常に高価なものも誕生した。
(これがドレスソードである)
末期には市民が刀剣を腰に差すこともなくなったため、上級階級の限られた人間のみ身につけていた。





使用用途


用途はほぼレイピアと同じ、刺突専用である。

宮廷貴族同士の剣術として「フラーズ・ダルム(剣の会話という意味)」があり、貴族達にとって必修の技術がある。
基本的に一対一。
攻撃を受けたら返すという繰り返しで、剣を交わすことが作法のものである。
決して一撃必殺の殺し合いではない剣術だったという。





2009年 4月28日更新

参考文献


・ウェブサイト

 wikipedia

・文献

新紀元社        武器事典          市川定春      著
新紀元社        武器と防具 西洋編     市川定春      著
新紀元社        図解 近接武器       大波篤司      著
ダイヤグラム・グループ 武器―歴史、形、用法、威力 田島優 北村孝一 著
幻冬舎コミックス    図説 武器だもの      武器ドットコム    著






最終更新:2011年02月24日 02:01
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