全長 | 45~65cm |
重量 | 1.5~2.5kg |
地域 | 東南アジア |
年代 | 15?~近世 |
特徴的な斧頭を持つ、フィリピン等で使われていた斧がカリンガである。
欧米ではヘッド・アックスとも呼ばれている。
フィリピン共和国のルソン島北部の山地民であるイゴロット諸族(※)が用いた戦斧である。
斧は横に幅広に重く作られ、刃の反対側には尻尾のように伸びた突起がある。
斧刃は部族ごとに違いがあり、カーブがあるものや真っ直ぐのものとがあるという。
※アパヤオ、ティンギャン、カリンガ、イフガオ、ボントック、カンカナイ、イバライ、ガッタン族の総称をイゴロット諸族と言う。
1 | 斧頭:アックスーヘッド(AxHeads) |
2 | 斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade) |
3 | 口金:ソケット(Socket) |
4 | 柄:ポール(Pole) |
5 | 石突:バット(Butt) |
斧としての用途と、反対側の突起を使って相手を突き刺すという用途がある。
ただしこの突起は、使用しないときに地面に突き刺すためのものであり、相手を突き刺すという用途は稀である。
2010年 2月5日更新
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ダイヤグラム・グループ | 武器―歴史、形、用法、威力 | 田島優 北村孝一 著 |