コピシュ


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コピシュ ~Khopesh~


基本スペックと定義



全長 40~60cm
重量 0.8~1.2kg前後
地域 古代エジプト
年代 紀元前2000~紀元前1500年


コピシュは古代エジプトで用いられた片刃のS字型の刃を持つ曲剣である。
別名シックルソード(鎌剣:Sickle Sword)とも呼ばれており、以後作られた刀剣の総称にもなっている。
元々は「イプシロン・アックス」を祖に持ち、湾曲した刀身は斧刃の形状から来ている。
アッシリアの刀剣と呼ばれる「サパラ」と同じようなものだが、年代的に考えるとサパラはコピシュの影響を受けて生まれたものと考えられ、造りも似ている。

初期のコピシュは木製の柄だと伝えられているが、これはイプシロン・アックスから上記CGのコピシュへ変化していく間にある形状である。
現在残っている殆どのコピシュが一体成形型…つまり、刃からグリップまでが型取りされた一品ものである。
また、割と全体的に分厚く造ってあり、これは耐久性を増す為の工夫と思われる。
コピシュ全体がは銅もしくは青銅製のもので、相当昔のものである為か腐食した状態で発見されることが多い。
しかし、ツタンカーメン時代(紀元前1334~紀元前1325年)のツタンカーメンの墓から、完全な状態のコピシュが保持発見された。
今回のCGのものはそれを参考に作ったものである。(溝を完全に再現するのは難しかった為、他のコピシュも参考にして製作した)
さて、そこで次のグリップ拡大CGを見て欲しい。


一体成形型ではあるのだが、グリップ部分の窪みに「黒檀」などの木製のグリップをはめ込む形式になっていることが、保持発見されたものから判明している。
これは完全に木製グリップがくっついた状態で発見されており、窪みの謎を解いた貴重な「生きた資料」と言える。
(上がグリップあり、下がグリップなし。黒めの木のグリップの為少々見づらくて申し訳ない)
この一体成形型で窪みがある特徴は、「サパラ」にも見られる共通点であり、同様のルーツから生まれた確たる証拠である。

ちなみに現代でもその独特な形状で海外で人気が高く、コミュニティを作って研究していたりする方々もいるし、コピシュを元にした創作武器も多い。
オリジナルや復元レプリカも多く、古代刀剣のなかでは異例の人気武器である。





部位別の呼称



剣身:ブレイド(Blade)
切先:ポイント(Point)
刃元:リカッソ
柄:ヒルト(Hilt)
鍔:ガード(Guard)
握り:グリップ(Grip)
柄頭:ポメル(Pommel)






時代背景



いきさつまでは分からないが、恐らくは「イプシロン・アックス」を軽量化・片手で持てるように工夫していた結果、生まれた刀剣と言える。
上記CGを見ると分かるが、イプシロン・アックスの柄を短くして、湾曲した刃の面影を残した刀剣になるようカスタマイズした結果がコピシュであると思われる。

コピシュはアッシリアの「サパラ」にも影響を及ぼし、ヨーロッパの曲剣にも強い影響を与えたと思われる。
明確にコピシュとは書かれていないが、カルタゴ国がエジプトに攻めた時に持ち帰った武器から考案したものが「ファルカタ」である。
更にそこからほぼ形状が同じの「イベリアン・グラディウス」が生まれ、ヨーロッパ曲剣ルーツが生まれている。
また、ネパールの短剣「ククリ」もギリシャの刀剣がルーツと言われているので、元を辿るといずれもコピシュに行き着く可能性は高い。
これらのことから、曲剣の始祖とも言うべき刀剣なのかも知れない。




使用用途



小ぶりながら肉厚なので、乱戦に向いた刀剣である。
切りつけたときの打撃力にも優れており、エジプトの古王朝では盾とセットで近接戦闘に用いられた。
剣先は鋭いようでそこまで鋭くないので刺突には向いていない。
しかし当時の武器は銅や青銅が多かった為、元々攻撃の比重は「斬る」ことであるので問題はなかっただろう。





2010年 2月26日更新

参考文献


・ウェブサイト

 wikipedia

・文献

新紀元社        武器事典          市川定春      著
新紀元社        武器と防具 西洋編     市川定春      著
新紀元社        図解 近接武器       大波篤司      著
新紀元社        武器甲冑図鑑        市川定春      著
ダイヤグラム・グループ 武器―歴史、形、用法、威力 田島優 北村孝一 著
幻冬舎コミックス    図説 武器だもの      武器ドットコム    著






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