全長 | 3.6~4.2cm |
重量 | 3.5~4.0kg |
地域 | ヨーロッパ(東欧) |
年代 | 16~20世紀 |
東欧におけるランスとは、パイクのような武器を指している。
柄が非常に頑丈で持ちやすく、西欧のランスよりもかなり実戦向きである。
1 | 穂先:スピアーヘッド(SpearHeads) |
2 | 口金:ソケット(Socket) |
3 | 柄:シャフト(Shaftt) |
4 | 護拳:ガード(Guard) |
5 | 握り:グリップ(Grip) |
6 | 石突:バット(Butt) |
東欧諸国は大国トルコに面していたため、実戦に用いることを主眼に考案したものがランスである。
17世紀までは多くの騎兵が用いていたものの、18世紀からはサーベルが台頭し、時代遅れの武器として扱われた。
しかし一方ではポーランドやロシアのコサック兵が用い、フリードリッヒ大王やナポレオンの時代で再び日の目を見ることになる。
再び主力武器となったランスは、騎兵そのものの効果が失われる第一時代戦まで戦場で用いられたと言われています。
西欧のランスと同じく、ランスチャージを唯一にして最大の攻撃方法としている。
しかし、完全固定状態で装備する必要のある西欧のものと違い、普通のプレートメイルでも持ちやすい柄になっているので、使い勝手に優れている。
騎兵以外で使用した記述はないのだが、この形状の武器であればパイクと同じように斜めに立てて固定すれば歩兵用の武器として使えたのではないかと思う。
その場合、長さ的な問題等を考えたときに、西欧のランスの天敵とも言えるパイクと同じように西欧ランスキラーとして使えた可能性も捨てきれない。
2007年 11月23日更新 2008年 9月10日 画像差し替え+追記
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