全長 | 50~75cm |
重量 | 0.60~0.75kg |
地域 | ヨーロッパ |
年代 | 13~15世紀 |
ヨーロッパ各地で使われていた、ショートソード及び短剣。
語源はスイスのバーゼルという町に由来すると言われたり、ドイツの有名な刀剣鍛冶の町「ゾーリンゲン」で生み出されたからという説もある。
一般的には後者のゾーリンゲン説が有力のようだ。
場所によっては短剣ほどの長さであったり、ショートソードぐらいの長さがあるのだが、ここの項ではショートソードのストータ式バゼラードについて説明する。
まず、バゼラードの定義として、その独特な構造が上げられる。
刀身から柄頭までが一体成形型のフレームを用いていると言う点である。
このフレームにグリップ(握り)、ガード(鍔)、ポメル(柄頭)をつけていくのである。
これは短剣タイプである、バゼラードでも同様である。
1 | 剣身:ブレイド(Blade) |
2 | 切先:ポイント(Point) |
3 | リカッソ |
4 | 血溝(樋):フラー(Fuller) |
5 | 柄:ヒルト(Hilt) |
6 | 鍔:ガード(Guard) |
7 | 握り:グリップ(Grip) |
8 | 柄頭:ポメル(Pommel) |
短剣とストータ式はほぼ同時期に生まれたものと考えられている。
刀身と柄のフレームの一体成形型が同じだけで、戦場の必然性に応じて短剣になったりショートソードになったりと、長さが調整されたようである。
短剣のほうは長さ的に突きに優れているのだが、こちらは長さもあって斬撃にも優れていると思われる。
2008年 9月11日更新
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