全長 | 180~200cm |
重量 | 1.5~1.8kg |
地域 | 西ヨーロッパ |
年代 | 5~11世紀 |
ウィングド・スピアは、ソケットにその名の通り「羽根」のような突起のついたショートスピアの一種である。
場合によっては「ウォー・スピア」「ヴァイキング・スピア」と呼ばれる。
この羽根のような突起があれば、とりあえずウィングド・スピアと分類され、ショートスピアとの違いはこの突起の有無だけである。
1 | 穂先:スピアーヘッド(SpearHeads) |
2 | 刺先:スパイク(Spike) |
3 | 突端:ラグ(Lugs) |
4 | 口金:ソケット(Socket) |
5 | 柄:ポール(Pole) |
6 | 石突:バット(Butt) |
ローマ帝国が衰退を始めた5,6世紀頃に侵入してきたフランク人が用いていたもので、それ以前にケルト人も使っていたと言う記録もある。
起源自体はかなり古いものだと思われる。
もちろん突き刺すことが使用用途だが、騎兵用として使われたり、歩兵でも使ったと言われたり、投擲用に使ったとも言われている。
投げた場合、深く突き刺さったときに抜きにくくするための歯止めとして、独特の突起が役立ったと言われる。
またこの突起は、騎兵、歩兵どちらで使った場合でも、あまり深々と刺さらないようにするストッパーとしての役目があった。
突き刺してはすぐに引き抜いて次を突き刺せるよう、攻撃回数の回転サイクルを上げるのに一役買ったパーツと言える。
この形状は広く浸透し、中世暗黒期には最もポピュラーな槍の一つとして扱われたと言う。
2008年 9月28日更新
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