全長 | 200~250cm |
重量 | 2.5~3.0kg |
地域 | ヨーロッパ |
年代 | 13~16世紀 |
鉤爪のみが先端についた長柄武器がバトルフックである。
農民や市民の共同体が対騎兵用に使ったとされる武器なので、熟練度が低くても簡単に高い成果を出すことが出来る。
しかし、引き倒すだけなので、その後の処理は他の武器を持った仲間に委ねることになる。
1 | 鉤爪:フロック(fluke) |
2 | 柄:ポール(Pole) |
騎士やメン・アット・アームズと呼ばれた頑丈な金属製の重鎧を身に着けて戦場に現れた兵士たちに対して、馬上から引きずりおろすということだけを考えて生み出された。
農民や市民たちではロクな訓練をすることが出来ない=複合機能武器を使いこなせないので、複合機能武器の一つ、ハルバードの機能を分散させて運用することが考えられた。
ハルバードの機能の一つである「相手を引きずりおろす、引き倒す」と言う機能だけを持たせたのが、このバトルフックである。
鉤爪で馬上の騎士を引きずりおろすためだけしか使えない。
逆に言えばその運用方法だけ覚えればいいので、簡単な訓練で騎兵を引き倒すという、大きな効果を得ることが出来る。
付け焼刃な一般人でも多大な効果が上げられるため、市民たちには最適の武器であった。
ただ、引き倒すだけと言う欠点が大きすぎたので、すぐさま切先を持ったものが登場し、引き倒したあと突き刺すことが出来るよう工夫がされた。
2008年 11月3日更新
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