アルヴァアロン

アルヴァアロン
ALVAARON
登場作品 機動戦士ガンダム00
型式番号 GNMS-XCVII
全高 17.6m
重量 69.2t
所属 国連軍
武装 GNビームライフル
GNビームサーベル
圧縮粒子ビーム砲
GNフィールド
搭乗者 アレハンドロ・コーナー


【設定】

アルヴァトーレの内部にコアユニットとして格納されているモビルスーツ。
アレハンドロ・コーナーが自身の専用機として、0ガンダムの後継機かつイノベイド専用機である「CBY-001 1ガンダム」をベースに開発した。
アルヴァトーレはアルヴァアロンの強化パーツにあたり、機体色は同じゴールドで調整された擬似GN粒子の色も変わらず。
アルヴァトーレ時に前面装甲の一部だった部分が背部に回り込んで翼のように展開するが、この翼にはGN粒子制御用のクラビカルアンテナとしての機能があり、それによって高出力のGNフィールドや高威力の圧縮粒子ビーム砲が使用できるようになっている。
本機のデータは後に1.5ガンダム、更にはリボーンズガンダムの開発に利用される事となる。


【武装】

GNビームライフル

2挺装備し、アルヴァトーレ時はビーム砲として機能する。
アルヴァアロン登場直後にサーベルを持つために右手の方はあっさり投げ捨てられた。

GNビームサーベル

GN粒子の刃を形成する近接戦闘装備。
収納時はサーベル同士が連結されて後腰部に固定される。
抜刀した瞬間からCM入りまでは分割状態で、CM明けには連結状態になっていたが、両剣として使用される事は無かった。

粒子圧縮ビーム砲

翼を展開してGN粒子を圧縮することで、アルヴァトーレの大型GNビーム砲に匹敵する高威力ビーム砲を発射できる。
1.5ガンダムに同様の機能のビーム砲が実装された際には、開発者兼パイロットのビサイド・ペインからは「アルヴァアロンキャノン」と名付けられていた。

GNフィールド

ガンダムヴァーチェと同様に全身を覆えるGNフィールド。
後のセラヴィーガンダムに匹敵する速度で展開可能だったが、翼の破損と同時に使用不可となってしまった。


【原作の活躍】

ガンダムエクシアに破壊されたアルヴァトーレから出現。
GNフィールドのおかげもあって互角以上に立ち回り、エクシアに圧縮粒子ビーム砲を浴びせるもかわされ、対GNフィールドを想定していたエクシアのGNソードの前にはGNフィールドも通用せず再び斬り刻まれた。

西暦2314年に公開された映画「ソレスタルビーイング」でアロウズの首魁扱いされたアレハンドロの機体として登場。
太陽炉から放出される大量のGN粒子がライオンの鬣に見える事からカタロン側から「タテガミのやつ」と呼ばれており、龍のような尻尾が追加され、アルヴァトーレに仁王立ちしながらカタロンを圧倒する一方的な戦闘を繰り広げるも、ケルディムガンダムにアルヴァアロンを破壊され、セラヴィーガンダムのハイパーバーストに磔されたかのように動きを封じられ、ダブルオーライザーにGNソードを胸に投げつけられて撃墜されるという、部分的に事実に近い形で退場している。
ちなみにこの映画におけるモビルスーツは着ぐるみ特撮で、顔面がゴーグルタイプのアルヴァアロンはスーツアクターの目元が透けて見えており、劇中はおろかポスターでも合成で消されること無くそのまま使用されている。


【搭乗者】

アレハンドロ・コーナー

CV:松本 保典

ユニオンの国連大使。
それは表向きの顔であり、先祖代々続くソレスタルビーイングの監視者。
世界とイオリア計画を自らの手中に収め、コーナー一族の名を歴史に刻むべく、チームトリニティを陰で操り暗躍している。
一見するとモビルスーツの操縦は素人と思われがちだが、実はかつてユニオンの腕利きパイロットとして知られていた*1

極秘裏に擬似太陽炉とジンクスの開発を行い、人革連、ユニオン、AEUに合計30機を提供。
その後は用済みとしてアリー・アル・サーシェスを雇い、協力者であった監視者ラグナ・ハーヴェイとチームトリニティの抹殺を命じた。

更には腹心であったリボンズ・アルマークの協力を得て量子演算処理システム「ヴェーダ」の掌握に成功、コールドスリープで眠りに就いていたイオリア・シュヘンベルグを射殺する。
しかし、裏切り者が出る事を想定していたイオリアは自身が死亡した際に秘匿していたトランザムシステムが解禁されるようにGNドライヴにブラックボックスを仕込み、ヴェーダにもマイスターの情報の削除とGNドライヴに関するデータを秘匿領域に保護される様にするシステムトラップを仕掛けていた。
イオリアに出し抜かれた事に激昂したアレハンドロは、自らの手でソレスタルビーイングを壊滅させる事を決意する。

最終決戦では自ら戦場に赴き、アルヴァトーレでソレスタルビーイングに大打撃を与えるが、刹那との激闘の末にエクシアのセブンソードを立て続けにアルヴァアロンに喰らい、致命傷を負う。
そして死の間際、自身の計画のための駒と思っていたリボンズ・アルマークから実は逆に自分が利用されていたに過ぎないことを知らされるも、その怒りをまともにぶつける間もなくアルヴァアロンと共に爆散した。

彼の没後の西暦2312年に地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズが結成されたが、映画『ソレスタルビーイング』では彼がアロウズの首魁ということになっていた。
これはリボンズの情報操作によりソレスタルビーイングの武力介入の全責任を押し付けられたためアレハンドロは連邦政府内では大罪人扱いとなっており、存在を公に出来ないイノベイドに代わりアロウズの蛮行の責任まで押し付けられた為らしい。
間違いなく彼の望まない形だろうが、アレハンドロ・コーナーの名は確かに歴史に刻まれる事になった。

【原作名台詞】

  • 「力任せだ。ガンダムの性能に頼り過ぎている。パイロットは刹那・F・セイエイだったか」
    • 第12話から、ソレスタルビーイングの監視者として下したガンダムエクシアの戦闘の評価。
      アレハンドロがかつては腕利きのパイロットだったという伏線で、自分の腕に相当な自信があった事がうかがえる
      しかし、この慢心が皮肉にもそのエクシアに敗北する結果になってしまうのだが。

  • 「リボンズ…君はまさしく私のエンジェルだ」
    • 第20話から、リボンズの協力でヴェーダの掌握に成功し御満悦の様子
      この時はリボンズに信頼を寄せていたが…

  • 「神を気取る不遜な理想主義者に、これ以上踊らされてたまるものか!」
    • 第23話から、イオリアが仕掛けていた罠に嵌り激昂する。
      正論ではあるが、アレハンドロも人のことは言えず、乗っ取ろうとしているとはいえ賛同している計画の発案者に対してこの物言いである。
      なお、彼を踊らせていた人物はイオリアではなく…

  • 「フハハハハ…! 忌々しいイオリア・シュヘンベルグの亡霊共め! この私、アレハンドロ・コーナーが貴様らを新世界への手向けにしてやろう!」
    • 第24話から、直接攻撃を仕掛けてきた刹那とラッセに対して。
      表面上はまさにラスボス登場といったシチュエーションである。

  • 刹那「貴様か! イオリアの計画を歪めたのは!」
    アレハンドロ「計画通りさ! ただ主役が私になっただけの事。そうさ、主役はこの、アレハンドロ・コーナーだ!!」
    • 第25話から、アルヴァトーレを破壊されるも、アルヴァアロンで再度エクシアに攻撃を仕掛けた際に。
      この場面に限らず、アレハンドロはやたらと自分を「主役」と言い張る事が多い。

  • 「破壊と再生だ! ソレスタルビーイングの武力介入により世界は滅び、統一と言う再生が始まった。そして私はその世界を私色に染め上げる!」
    • 「私色に染め上げる」というのは要するに自分の物にするとかそういう意味合いだが、後述の言動ゆえにアレハンドロは金色の世界を作るつもりかとネタにされることも。
      何にせよアレハンドロには過ぎた野望である事は言うまでもない。

  • 「正しく導くと言った! だがその世界に君の居場所はない! 塵芥(ちりあくた)となり果てろ、エクシア!!」
    • 「支配しようというのか!」と問い返す刹那に対し。
      この言葉と共にエクシアに粒子圧縮ビーム砲を撃ち放つ。

  • 「残念だったなイオリア・シュヘンベルグ。世界を統合し、人類を新たな時代へと(いざな)うのは、この私…今を生きる人間だ!!」
    • パイロットスーツや機体のみならず拳銃まで金色にするなど、やや小物臭のする言動ゆえに、あまり人気のないアレハンドロであるが、このセリフの最後の一節は「キャラ関係なく好き」という人も多い。

  • 「再生は既に始まっている! まだ破壊を続けるか!?」
    • トランザムを発動させ、反撃を始めた刹那に対して。
      次第に追い詰められていき…

  • 「フィールドが!?」
    • エクシアのGNブレイドがGNフィールドを破り、ウイングバインダーも破壊され再展開も不可能となった事で驚愕する。
      どうやらエクシアがGNフィールドを突破できる対ガンダム戦を想定した切り札だった事は知らなかったらしく、逆にアレハンドロの刹那に対する評価が、ある意味GNフィールドに頼り切っていた自分に跳ね返ってきたと言えなくもない。
    • ロックオンの遺志を受け継ぎ、成長した刹那にとってアレハンドロはもはや敵ではなかった。

  • アレハンドロ「貴様…コーナー一族の悲願を……!」
    リボンズ「そういう物言いだから器量が小さいのさ」
    アレハンドロ「リボンズゥゥゥゥゥ!!」
    • 最後の最後にリボンズに利用されていた事を知った際に。
      この時、リボンズが映っていたモニターを殴りつけた瞬間にアルヴァアロンが爆発したように見えるため、「そのモニターが自爆スイッチだったのか」なんて言われることも。
      なお、スペシャルエディション版ではモニターを殴る場面だけがカットされた。
    • 最期の瞬間に自身が利用されていた事を知ったアレハンドロだが、外伝作品を見る限り実はかなり以前からリボンズに出し抜かれ続けていたりする。まさに道化である。

  • 「フハハハハ! 反政府勢力カタロンなど、我々の敵ではない!」
    「そうとも。世界はアロウズによって統治され、初めて恒久和平を得ることができるのだ!」
    「ソレスタルビーイング…紛争根絶を掲げる私設武装組織か。しかし、貴様らの出番は無い! 世界は我々アロウズによって統一された!」
    • 厳密には本人ではないが、映画『ソレスタルビーイング』でアロウズの首魁としてカタロンとソレスタルビーイングの前に立ちはだかった際の台詞。
      本人よりかなりハイテンションである。
    • 思わぬ形でスポットを浴びまさかの再登場を果たし、視聴者に衝撃と笑撃を与えた。
    • ちなみにこの役者、本名は不明だが容姿は本人と瓜二つで声も同じらしいが、映画の内容も含めて本物のアレハンドロが見たらどう思っただろうか…

【その他名台詞】

  • 「金色は永遠の色……それは私にだけ許される!」


【VS.シリーズの活躍】

GUNDAM VERSUS

ボス機体として登場。登場時はアルヴァトーレだが、一定値以上のダメージ、または全破壊可能箇所の撃破でアルヴァアロンに分離して襲い掛かってくる。
二丁のGNビームライフルを駆使した射撃攻撃の他、ボスランエクストリームガンダムMk-II AXEと同じく、格闘の最終段が強制ダウンになっている。また、特殊移動で距離をとったり間合いを詰めたりしてくる。

2017年10月配信のDLCにてプレイヤー仕様のアルヴァアロンが参戦。コストは400(EXVSにおける2500相当)。
ボス仕様とは細かなアクションが異なり(特殊移動や一部格闘攻撃などはボス専用)、ダウン値も一般的なプレイアブル機体と共通である。特殊格闘はアルヴァトーレに換装するというもので、こちらもボスの武装が一部使用可能。
400コストとしては手堅い射撃武装を持つ万能機であり、ガンダムヴァーチェと同じくGNフィールドも展開可能。原作とは違い、ガンダムエクシアのGNソードもちゃんと防ぐので安心(?)。
ただし換装とGNフィールドがあるためか、ほとんどの300コスト機体すら下回る低耐久がネックかつ、通常の攻撃手段が射撃と格闘、サブ射撃のみとかなり貧弱な武装構成となっている。アルヴァトーレ形態も耐久値350は200コスト以下であり、高火力ゲロビなどが直撃してしまうと攻撃する間もなくパージしてしまうため、戦況を鑑みた柔軟な対応が求められる機体である。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常時:右腕のライフルを放り投げサーベルを抜き放つ。劇中登場時のモーション。
覚醒時:右腕にサーベルを持ち、左腕のライフルを正面に構える。

敗北ポーズ

エクシアのセブンソードが刺さった状態で爆散。原作最後のシーンの再現。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

8話の第7回ガンプラバトル選手権タイ地区予選(恐らく決勝戦)にて赤紫と白に塗装された機体が登場。
ルワン・ダラーラのアビゴルバインに殴り飛ばされて敗北した。

ガンダムビルドダイバーズ

作中最後の敵となったGBNのレイドボス「ディザスターガンダム」は主にアルヴァアロンが基になっている。

ガンダムブレイカー

『2』ではボス機体としてアルヴァトーレと共に登場。何故かPG機体だが、コアユニットが無いはずのアルヴァトーレまで同時に攻撃してくる強敵。
ストーリー後半以降は何度も立ちはだかり、中には2機同時に出現(しかもウイングバインダーが片方ずつのみと洒落た姿)したり、PGダブルオーライザーと共に襲いかかってくる、一部対決時のBGMはガンダム00原典の「DECISIVE BATTLE(EXVS.FBアレンジ版) *3」だったりと謎の優遇を受けている。

現実では一切プラモデル化されていない為、(当時はキット化されていなかったウーンドウォートという前例はあったが)プレイアブルでの参戦は絶望視されていたが、『モバイル』にてまさかの参戦を果たした。

スーパーロボット大戦

据え置き機作品に登場したのは現状『第2次Z破界篇』のみ。
仮にも終盤大ボスなのだが、早くからトレーズに野心を見抜かれたり原作以上に道化振りが強調され、能力値もスキルも地味な印象が拭えないが、戦闘カットインが多いので演出面では優遇されている。
アルヴァアロンは刹那一人で戦うが、それを想定してかステータスは低めとなっている上にターン経過でイベント戦闘で強制的に撃墜されるため刹那を育ててなくても安心。
実際にプレイヤーの手で倒すにしても刹那の固有スキル*4を獲得していれば一撃必殺も可能。
見た目が見た目なのでやたらと獲得資金が多い。残念ながら同じ金色の機体に乗るクワトロハリーからの反応はない*5上、前作からは一機が未参戦となっている。
一応アレハンドロからは戦闘台詞があったり、他のキャラとの戦闘前台詞時に「そちらにも金色の機体があったはずだが?」と発言していたりする。

以降は本人は登場しないが、原作以上にカオスな事になっている映画「ソレスタルビーイング」では、結果的に他の大物黒幕やラスボスを差し置き『第2次Z』両篇の一連の元凶として扱われるというある意味トンデモレベルのスパロボ補正を受けてしまった。

『CC』では映画「ソレスタルビーイング」を役者ではなくまさかの刹那達本人たちが演じる事となり、アレハンドロと演じる役者と対面するというシーンがあった。
なお、本人はソレスタルビーイングだけでなくアークエンジェルも壊滅させる事を目論んでおり、ムルタ・アズラエルに核の提供を行ったりしていた。

『X-Ω』では序盤のボスとして登場。原作通りの顛末を迎えた。
シナリオボスとしてはそこまで強くないが、あるモードでは一転して強敵として立ちはだかる。

『DD』でも原作通りに撃破されるが、ボスとしてはアルヴァトーレとしか戦えず、アルヴァアロンはイベントで撃破される。


【余談】

本機のデザインは『機動戦士ガンダム』以降多数のMSのデザインを手がけた大河原邦男氏によるものだが、それ故か見た目がジムっぽいことから、ファンの間では「金ジム」と呼ばれる。
なお、金ジムの名称はギャグのドラマCDでも使われた。言われたのは何故かアルヴァトーレの方だが

なお、この機体が関係あるかは不明だが、PS3ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』では隠し機体として「ゴールドジム」なる機体が登場した。一応対を成す存在として「シルバーザク」という機体もいるが。

セカンドシーズンと劇場版の間を描いた高河ゆん氏による漫画ではリボンズが「アレハンドロは残念だった」と割と気に入っていたことをうかがわせる発言をしていた。
また、小説版ではリボンズに裏切られた際の心中で、後にアロウズが運用する衛星兵器メメントモリの開発に着手していた事が語られた。
外伝作品で本当に金色が趣味である事が明かされ、それが原因かリボンズが一時期金色が嫌いになる程だった。

担当声優の松本保典氏はSDガンダム外伝シリーズでは「騎士ガンダム」と「サタンガンダム」、そして彼らの本来の姿「騎士スペリオルドラゴン」を演じている。
スペリオルドラゴンは金色の姿であり、映画ソレスタルビーイングに登場したアルヴァアロンもスペリオルドラゴンのような尻尾があったりするので、一種の声優ネタと受け取る事も出来る。


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最終更新:2023年11月16日 19:49
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ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 あるゲーム作品ではその設定が伝わっていなかったのか、「素人」で「エリート」という扱いになっていた。

*2 どちらもパイロットは誰でもいい

*3 セカンドシーズン初出のBGMだが、スペシャルエディションIでのアレハンドロ戦で流れた事がある。

*4 対ガンダム、GNドライヴ搭載機にダメージアップ

*5 百式やスモーは他のキャラを乗せることが出来るのが理由の可能性もあるが