カプル

カプール
KAPOOL
登場作品 ∀ガンダム
型式番号 AMX-109
全高 14.0m
重量 38.7t
所属 ミリシャ
武装 アイアン・ネイル
ハンドガン
ミサイル
ガンダム・ハンマー
搭乗者 ソシエ・ハイム
メシェー・クン


【設定】

イングレッサ・ミリシャのマウンテンサイクルから多数が発掘された丸いボディの機械人形。
手足を格納し、ボールのような姿に変形可能なコロコロと丸いボディが特徴で、劇中でも(主にソシエの)愛嬌あふれるアクションが目立った。
実体弾系の武装を装備し、イングレッサ・ミリシャの戦力として用いられた。
時には∀ガンダムを名アシストで助けることも。
本来は水中での運用を主眼とした機体だが、劇中では陸上や宇宙での運用が目立つ。
赤いボディにツノをつけたコレン・ナンダー用のモデルも存在する。

その姿はかつて宇宙世紀と呼ばれた時代に存在したネオ・ジオン軍のMS「カプール」に瓜二つだが、サイズやコックピットの仕様が異なるのでレプリカと思われる。
スタンパ・ハロイの子孫が作ったのだろうか…?
他にもマウンテンサイクルのナノマシンにより変貌した説もあるようだ。


【武装】

アイアン・ネイル

両腕先端部に備え付けられたクロー。

ハンドガン

腕部に装備された3連装機関砲。
発掘された後にミリシャに取り付けられた。

ミサイル

腹部の装甲を展開して発射する実体弾。
弾薬はミリシャのロケット弾を使用している。

ガンダム・ハンマー

∀ガンダムが使用した棘付きの鉄球。


【原作の活躍】

発掘された機体にソシエと飛行機乗りのメシェーが搭乗、MS戦力が発掘した機体しかないミリシャの主戦力として地上水中どころか改修無しで宇宙まで進出した。
水中用だから気密は大丈夫だろうけど姿勢制御はどうしたんだろう…
足を滑らせて転んだり格納庫でスペース確保のために丸くなったりガンダム・ハンマーを振り回したりギャロップの前面ハッチで体操座りしたりとソシエを含めて愛嬌たっぷりな挙動が目立つが、コレン機や当時飛行不可能だった∀を乗せて泳いでいた時に敵戦艦を発見した際は∀を空中に放り投げて跳躍の手伝いをするなど、戦闘面でも活躍も見せた。


【搭乗者】

ソシエ・ハイム

CV:村田 秋乃

イングレッサに鉱山を持ち、ロラン・セアックが運転手をしているハイム家の次女、姉はディアナ・ソレルと瓜二つのキエル・ハイム。
ディアナ・カウンターによる地球帰還作戦の際にポゥ・エイジ搭乗のウォドムが放ったメガ粒子砲によって父親が死去、そのせいでムーンレィスに復讐感情を抱き序盤は暴走しまくっていた。
しかし、ロランやディアナ*1と過ごした中で性格が多少丸くなったのか、中盤あたりからムーンレィスに対して特に偏見も抱かなくなった模様。
色々と危なっかしいところはあるものの無事終戦まで怪我も無く戦い抜いた…が最終話でその過程で惚れたと思われるロランには隠居するディアナに付いて行くと実質フラれてしまう。
ほとんどのキャラが想い人と各々幸せな戦後を過ごす中、求婚してくれた男は戦死、惚れた男にはフラれるとまさかの一人不幸になった娘となってしまった。

【原作名台詞】

  • 「嘘つきロラーン!」
    • 第8話から。
      ロランが自分の正体を明かし、平手打ちをした際の台詞。前述の通りムーンレィスは彼女の父の仇であり、更にそんなムーンレィスのロランに助けられていることが、彼女にとっては許せなかったのである。

  • 「ギャバーン!ウェディングドレスのあたしは、きれいでしょー!」
    • 第30話から。
      戦死してしまったソシエの婚約者ギャバン・グーニー。海沿いの崖で∀ガンダムの手のひらの上に乗り、ギャバンが生前に用意してくれたドレスを纏い、彼の亡くなった方に向かってこう叫んだのであった。

  • 「チョキでグーに勝てるわけ無いでしょ!」(第44話)
    • 第44話から。
      スエッソンのマヒローにガンダム・ハンマーを持ちだして戦ったソシエ。スエッソンはマヒローのクローでハンマーを掴むがハンマーの棘が爆発、クローは粉砕されてしまった。この台詞を言ったソシエはしたり顔であり、スエッソンは悔し顔であった。


メシェー・クン

CV:鬼頭 典子

ソシエの親友の少女。明るく元気な少女だが、少々ファザコン気味(一方の父ラダラム・クンも大変な親バカで、親子の仲は非常によい)。
父親譲りの技術を持った飛行機乗りで機械にも強く、飛行機の他にカプルやウァッド、時にはボルジャーノンにも搭乗した。
一度けがをして戦線を離脱するが後に復帰し、ロラン達と共に戦い続けた。


【VS.シリーズの活躍】

カプルの本シリーズ共通の仕様として
戦闘中に通信・指令ボタンを押すとソシエお嬢様がコックピットから出てきて手を振る。
たとえ格闘の真っ最中でも宇宙空間のステージでも
ちなみにコレンカプルだとコレンが出てくる。

ガンダムVS.ガンダム

ガンダムVS.ガンダムでも、歴代水陸両用タイプの前例に違わずマスコット系キャラとなり、時々顔を出す搭乗者のソシエともども可愛がられている。性能的にはやや射撃寄りの地走型低コスト万能機で、援護機として扱いやすい。低コストなりに闘える機体だが、空を飛ぶ高機動機体にはやや分が悪い。アシストのヒップヘビーは誘導こそ良いものの、速度は遅く爆撃故に下方向にしか攻撃しないため地走とも相性が悪く総合的にイマイチ。
また、特殊格闘でパンチモードとなり、射撃が一切なくなり、格闘のみが使えるようになる。このモードの間カプルは腕を回し続け、時間がたつと最大3段階まで強化される。
最大まで溜めたパンチは1000コスト機体なら一撃で葬ることができる。マスコット枠だと侮ることなかれ。
ちなみに背の低さからデビルガンダムのステージ全体を薙ぎ払うビームを素でくぐり抜けることが可能。

ガンダムVS.ガンダムNEXT

同じマスコットで水陸両用機のアッガイも参戦、ダブルマスコットとして皆に愛されている。
戦闘面ではステップ弱体化により当てやすくなったマシンガンやNEXTダッシュによる特射の隙消しが可能になったり、最大溜めグルグルパンチのロマンも残っている。

EXVS.

∀ガンダムのアシストとして登場。ソシエだけでなくメシェーも登場する。
ソシエカプルとメシェーカプルの性能は違っており、ソシエはコンボにつなげることができ、メシェーはフルヒットで強制ダウンさせる。
∀ガンダムの勝利リザルトにも登場し、仲良く手を握っている。

EXVS.FB

2013年6月25日にコスト2000で追加。コレン・ナンダーが搭乗する赤いカプルと二機一組となり、名称も『カプル&コレンカプル』となっている。
射撃寄りの通常機と格闘寄りのコレン機で交代しながら戦う仕様になっており、それぞれの耐久力が別になっている。しかも、待機中の方は耐久力が回復する。したがって、うまく交代すれば理論上は無限大の体力を使えることになる。
しかし、それぞれの性能と耐久力は実質的に1000(2000)コスト並。
その1000コストと比較しても自衛力が低いのが問題で、低機動力の地走という時点で回避力は低く、迎撃力もさして高いとはいえない。
頼みの交代も隙がかなり大きいので、接近されると交代もままならないことが多く、起き攻めされてそのまま蒸発することも珍しくない。
また、無事に後落ちしてもコストオーバーの影響が大きく、やはり蒸発のリスクが付きまとう。かといって先落ちで前衛を任せられる攻撃性能はとてもじゃないが無い。
しかも復帰時は無条件で全機体トップクラスの低耐久のカプルで降りてくるので、交代する間もなく撃墜されることも…
カプル/コレンカプル共にはっきりとした長所はあるのだが、交代システムや基本性能との釣り合いがとれておらず、かなりバランスの悪い機体。
この機体で勝っていくにはかなりの愛が必要なので、対戦に出すには相応の覚悟をすべし(マスコット枠としてみれば正しいのかもしれないが…)。
それでも、光る武装はあるので、固定でじっくり戦える相方と組んで、連携を取り、しっかりゲームメイクすれば非常にしぶとくやれる。

EXVS.MB

前作より続投。
耐久力は他2000より増加量が多く、相対的に強化されている。
また、各種武装にも調整が入り、弱体化点が無いので明確に強化されている。
今作で追加されたEXオーバードライブだが、なんとこの機体はソシエ/コレン両方発動可能である。つまり、全機体で唯一撃墜までに二回ドライブを発動できる。
だが耐久力が低い分格闘機のFドラ高火力攻め継で簡単に蒸発してしまうリスクはあり、よしんば寝かせてもらったとしても起き攻めにも弱い。
更に、1000コスト→1500コスト変更に伴う低コスト帯の性能強化により、ただでさえ前作で1000コスト並みの性能だった本機は、多くの1500コストに単機性能で負けている面がある。丁寧な運用とやり込みは本作でも必要。
2014/06/24のアップデートで上方修正を受け、ソシエ/コレンともに覚醒中のみリロード時間が短縮する武装が出来た。覚醒ゲージが溜まりやすい性質も活かし、積極的に覚醒発動を狙っていこう。

∀ガンダムのアシストとしても続投しており、武装にミサイルが増えた関係で特射から特格に移動した。
09/25のアップデートで上方修正を受けている。

余談だが、本作のソシエのボイスは前作の流用(と思われる)のはずなのだが、何故かキーが高くなったように声質が変化している。

EXVS.MB-ON

アシスト(格闘CS)に∀が登場、薙ぎ払いもしくはゲロビで支援してくれるように。
しかし、ドライブが覚醒に統合されたせいでドライブ2回という利点が薄れただけでなく、全体的に耐久値減少&火力は据え置きということでさらに蒸発のリスクが高まった。おまけに多くのゲーセンで店内対戦台が減少しオンライン対戦のみに切り替わったため(しかもそのマッチングも銅プレなのに銀プレや金プレが混ざるなど適正に機能しているとは言い難い)ガチ機体を選ばなければならない場面が増え、選択すら難しいといった状況になった。
もしもカプルでオンラインシャッフルに挑むのなら自分だけでなく相方にも修羅の道を歩ませることとなるので生半可な腕と覚悟で行くのは控えるべき。

GUNDAM VERSUS

今作ではカプルとコレンカプルは別機体として参戦。
カプルは200、コレンカプルは300となっている。
カプルはパイロットをメシェーに変更可能。
そのため通信でコックピットを開けるのはなくなっている。

EXVS.2

今作でもコレンカプルとの二機一組から独立しての参戦となる。
コストは1500。
性能こそあまり下がっていないがインフレが進んだのでFB以降と変わらずこの機体で勝つには尋常でないやりこみが必要。
アップデートで弾幕性能は強化されたが生半可な腕だと活かす前に棺桶にされる。

EXVS.2 XB

射撃CSにアニメ未使用というか搭載されていたのか不明な武器…というか原型機のカプールに搭載されていたおなかビームことソニックブラストが追加。
各種強化も合わさり「ズサキャンで移動しながら弾幕を張る」ヒルドルブとラゴゥの中間のような機体となり、目を離していると弾幕で取られて見ていてもズサキャンで捕まえにくいとようやくどういうコンセプトの機体かはっきりとした。

∀のアシストの方も大幅に強化に強化された。


【勝利・敗北ポーズ】(ガンダムVS.ガンダム、NEXT)

勝利ポーズ

カプル自体はさほど動かない。ただ、コックピットからソシエが手を振っている。

敗北ポーズ

丸くなる。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.シリーズ)

勝利ポーズ

ソシエ機が立っている側でメシェー機が座っている。左斜め後がソシエ機で、ソシエが出てきて手を振ってくる。

敗北ポーズ

カプルとコレンカプルが並んで仰向けに倒れている
2機揃ってお昼寝しているようにも見える。


【勝利・敗北ポーズ】(G.VS)

勝利ポーズ

通常時:両腕を広げて構える。
ハンマー使用時:ハンマーを頭上で回転させた後に、転んで左手で頭を掻く。

敗北ポーズ

仰向けに寝そべる


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

第23話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会決勝戦前夜祭で登場。
ガンプラとしてではなく、会場内に1/1の立像としてフルオープン状態で展示されていた。

ガンダムビルドダイバーズ

本格的にGBNを始めたヤシロ・モモカがレンタルしたガンプラとして登場。
これがきっかけでモモカは本機をベースにした改造ガンプラ「モモカプル」を製作することになる。

これまでビルダーズやビルドシリーズでは水陸両用MS兼マスコットの先輩であるアッガイをベースにしたべアッガイ、それをさらに発展させたぬいぐるみのようなべアッガイIII、それを小型化したプチッガイが出るなど扱いには大きく差がついていたが、ここに来てカプルの時代が来たのかもしれない。


【余談】

本機が登場したのは「ΖΖ」時代に実現しなかった「カプール」のプラモデルが欲しい、という「∀ガンダム」製作スタッフの個人的欲求な理由によるもの。後にめでたく商品化と相成った。


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最終更新:2023年09月13日 22:19
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*1 実はキエルと入れ替わっているが、ソシエは入れ替わってるとは気付いてなかった。