サザビー

サザビー
SAZABI
登場作品 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
型式番号 MSN-04
全高 25.0m
重量 30.5t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 ミサイル
ビーム・サーベル
ビーム・トマホーク
ビーム・ショット・ライフル
メガ粒子砲
ファンネル
シールド
搭乗者 シャア・アズナブル


【設定】

新生ネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルが搭乗する真紅の専用機。
汎用性の高い基本武装に加え、ファンネルも備えており、基本性能もバランスよく高水準な機体。
一方でサイコ・フレームの使用をもってしても機体は大型化し、全高25mというモビルスーツにしては大きめの機体になった。
コクピットはかつてジオン軍にいた時にかぶっていた仮面に似た形状の頭部にあり、緊急時には脱出ポッドとしても機能する。
左前スカート・アーマーにあるト音記号の様な絵は「CD」と描かれているが、これはシャアの本名「キャスバル(C)・レム・ダイクン(D)」を意味している。


【武装】

ミサイル

シールド裏面に3発装備された小型ミサイル。

ビーム・サーベル

両手首に収納されている近接戦闘用ビーム兵器。
斬撃の瞬間にビーム刃を発生させるアイドリング・リミッター方式となっている。

ビーム・トマホーク

近接戦闘用ビーム兵器。
片刃のビーム・トマホーク、最大出力の大型ビーム・サーベル、出力を抑えたヒート・ホークとして使用可能。

ビーム・ショット・ライフル

高出力のビーム・ライフル。
収束射撃、拡散射撃を使い分ける事ができる。

メガ粒子砲

腹部に装備されたジェネレータ直結式のビーム砲で、本機唯一の内蔵火器。
高出力で広範囲に拡散する事で複数の敵機を同時撃墜することも可能だが、エネルギー消費が激しいのが難点。

ファンネル

円筒状のサイコミュ誘導式の小型ビーム砲端末。
バックパック上部のコンテナに左右3基ずつ収納され、電力・燃料を補充しての再使用が可能となっている。

シールド

裏面にミサイルとビーム・トマホークを収納。
表面にはネオ・ジオンの紋章が描かれている。


【原作の活躍】

5thルナ攻防戦ではアムロ・レイの搭乗するリ・ガズィを圧倒し、ロンド・ベル隊のミサイル攻撃も阻止している。
アクシズ戦では同じくサイコ・フレームを備えたアムロのνガンダムと一騎打ちとなり、ファンネルを用いた撃ち合いを経て格闘戦を展開したが、激戦の末アクシズ表面に激突させられ機体はダウン。
脱出を試みるもコクピットはνガンダムに捕獲され、アクシズの落下を阻止せんとするνガンダムと共にサイコ・フレームの光に消える。


【搭乗者】

シャア・アズナブル

CV:池田 秀一

新生ネオ・ジオン軍の総帥。
グリプス戦役後に姿を消していたが、第一次ネオ・ジオン抗争終結後に再び表舞台に立つ。

スウィート・ウォーターコロニーを占拠して地球連邦政府に対して宣戦布告を行い、手始めに5thルナを連邦軍本部所在地であるチベットのラサに落下させることに成功する。
途中ロンド・ベル隊に遭遇しアムロの駆るリ・ガズィと交戦したが、ファンネルすら使わずに圧倒した。
その後、偽の和平交渉で連邦軍が配備していた核兵器を奪取し、それとともにアクシズを地球に落下させる作戦を開始する。

その際にνガンダムを得たアムロと再び対決、途中でMSを降りて舌戦を交えるなど激しい戦いを繰り広げる。
再度MS戦となり拮抗するもサザビーがパワーダウンしてしまい、νガンダム共々武装をすべて使い果たして、最後は殴る蹴るというMS本体を使用しての格闘戦の末敗れる。
アクシズに叩き付けられた際に脱出ポットが作動するがνガンダムによってアクシズに押し込まれ、そのままアムロとともにサイコ・フレームの光に消えていった。

【原作名台詞】

  • 「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ! アムロ!!」
    • 逆シャア版の彼の代名詞。

  • 「私はお前と違って、パイロットだけをやってるわけにはいかん!」
    • 連邦高官との取り引きの為に訪れたロンデニオンにて偶然アムロと鉢合わせになった場面にて。
      取っ組み合いとなりアムロに巴投げで押されるも、クェスがシャア側に付くという幸運にも恵まれつつ脱出に成功した。
    • 本作でのシャアは指導者や政治家としても手腕を振るっているので一理ある台詞。シャアと比べればしがらみのない立場にいるアムロへの嫉妬とも取れる。

  • 「そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!!」
    • ネオ・ジオンを鼓舞する一連の演説の締めくくり。
    • 『NEXT PLUS』のあるミッションでは全文聞く事ができる。

  • 「アクシズ、行け! 忌まわしい記憶とともに!!」
    • アクシズを地球に向けて発進した際の台詞。
    • ゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』ではフロンタルがボイス付きでこの台詞を発する。

  • 「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」
    • 10年以上経ってもなおララァの死を引きずっている事が分かる台詞。アムロからは「情け無い奴!」と返された。

  • 「私は世直しなど考えていない!!」
    • ナナイやネオ・ジオン兵、シャアを支持するスペースノイド達が聞いたら唖然とする台詞だが、アムロの「世直しを知らないんだな」という言葉に思わず感情的になったと思われる。

  • 「情けないMSと戦って、勝つ意味があるのか!?しかし、これはナンセンスだ!」
    • アムロとの戦いの中で語った、サイコ・フレームを横流しした真意。ここの「情けないMS」がよくリ・ガズィと誤解されがちだが、正確には「サイコ・フレームを搭載していないνガンダム」のことである*1
    • たまに「サイコ・フレームを搭載しない機体全般を指していて、その意味ならリ・ガズィも含まれるのでは?」という意見もある。
      ちなみにシャアはそのリ・ガズィを「そんなもの」呼ばわりしていた。つまり最初から眼中にないという事なのである意味「情けないMS」よりも辛辣かもしれない。

  • 「ララァ・スンは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!」
    • 同作中でロリコン疑惑を立てられてしまったシャアだったが、本当は母性のような暖かいものに焦がれていたのかもしれない。
    • ちなみにこれ、なんと劇中最後のシャアのセリフ。この後アムロに「お母さん…!?ララァが…!?」とこちらも劇中最後のセリフでドン引かれてしまう…
      ちなみに、その後アムロは「うわっ!」と言っているが物理的な衝撃に声を上げたのであり、ドン引きした台詞ではない。うわぁ…とかではない

【その他名台詞】


  • 「馬鹿な!? 地球が消えるだと!?」
    • 『スーパーロボット大戦D』のCMより。本編では違う台詞になっているが、池田氏の演技もありインパクトのあるキャッチフレーズとなっている。
      本作では事前にアムロ達を拘束してミリアルドと共にアクシズ落としを敢行しようとした際に、突然アクシズ諸共地球が消滅するという事態に見舞われる。

  • 時代錯誤な名前をつけてくれる…!」
    • 『第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇』より、ネオ・ジオングと対峙して。シャアはフロンタルに対してはどのように感じるのだろうか?


【VS.シリーズの活躍】

VS.シリーズでは一貫して弾の手数が多い弾幕援護機としての性質が強い。
また、機動力も平均以上~全機体最速レベルとはやめで、そこそこ優れた判定、発生を持つなど格闘性能も上々。
弱点もシリーズで一貫して大ダメージを取れる逆転性に欠けており、これはライバルであるνガンダムと共通している。
EXVS以外ではCSのビーム・ショット・ライフル(拡散)が立ち回りの上で重要となる点もシリーズで共通している。

ガンダムVS.ガンダム

非ガンダムタイプ唯一(にして最高)の2000GP機体として登場。
ファンネルによる牽制を生かした中距離での射撃戦が得意で、援護機としての適性に優れる。
どういう相手でもそれなりに戦えるが、機動力がそれほど高くないうえ図体がでかいのが玉に瑕。
派手さはないが、チームプレイの真髄を楽しめる機体のひとつ。

ガンダムVS.ガンダムNEXT

ハンマ・ハンマゲドラフなど、「非ガンダムタイプでコスト1000ではない機体」が増え、元恋人の乗るキュベレイが3000GP枠に収まってしまった立場の微妙な機体。
ゲーム中の性能は足回りが大幅に強化され、射撃攻撃の手段が豊富、格闘の判定が強め(威力はやや低め)、緊急時用のシールド有り、アシストも強めとずいぶん優遇されているように思えるが、やはり図体の大きさがやや厳しい。

「何故サザビーはコスト3000でなく2000なのか?」と言う話題がしばしばあがるが、理由はおそらく、ファンネル系武装を使用可能な機体が(ガンガン無印の)コスト2000には1機もいなくなる、CCAコンビで組むのが難しくなるからだと思われる。
マスターガンダムのようなライバル機も主役機よりコストが低いのでそういう狙いがあったのかもしれないが。
ただしNEXT以降はガンダムエピオンやリボーンズガンダムなど最高コストのライバル機も出てきたが。

ちなみにCSはチャージ時間が短い上フルヒット時のダウン値が非常に高いため、MAの大半を起き上がり一発ダウンでハメ殺すことが可能。
凶悪な性能をもつα・アジールなども良いカモである。「困った娘には少しばかり仕置きが必要だな!」

EXVS.

今作ではコスト2500に昇格。3000落ちしたキュベレイとは奇しくも同コスト帯となった。また、以前までと比べると格段にスリムになり、メタボ機体からは完全に脱却。
核迎撃はなくなったが、代わりに照射ビームの腹部メガ粒子砲と弾数無制限のトマホーク投げが追加。モビルアシストも兵装扱いで残っており、クェスだけでなくギュネイも来てくれるようになったためむしろパワーアップ。ファンネルのリロード速度は依然として早いなど武装は中々強力。
今作だけCSがビーム・ショット・ライフルではない。
機動力もそこそこだが格闘性能は並程度なので、今作は豊富な射撃手段を持つ援護機を地で行くことに。
BRの音はファーストのものと同じ。家庭版では原作の物に変更された。

EXVS.FB

ついにνガンダムと同等のコスト3000に昇格。基本性能の強化、特にBD速度は全機体トップレベルに、ほか射撃CSがNEXT以前のものに変更。ファンネルが特殊よろけに。格闘性能上昇などコストアップ分の強化がされている。
CSは足が止まる行動からキャンセルすると自由落下する性質があるため、横格や後格などからのキャンセルで先着地しつつ撃つ、といった行動が可能。
またこれを利用したサザビーの固有テクニックとして、特格CSC(アシストチャージショットキャンセル、アチャキャン)がある。
これはステップやステキャン、小ジャンプ後に特格をアシスト出現前にCSでキャンセルすることで、横滑りしながら落下する技である。
アメキャン等の各種落下技と比較すると、移動方向や滑り距離を調節できる、弾数の制限がない、などの利点がある。

CSCを含めた機動力の高さから単純な着地の取り合いや1対1は得意なものの、各種武装の当てやすさは単体で見るとよくも悪くも普通であり、他3000にありがちな押し付け武装を持たない。
また火力も低めであり、3000としてはプレッシャーに欠ける。そのためロックを取り辛く相方を守りにくいという欠点がある。
とはいえ武装の有効射程はそれほど長くなく、νゴッドペアのように低コストの後衛に徹するような戦法は得意というほどではない。
従って、機動性を活かした立ち回りによって前衛としてプレッシャーを発揮しつつ、必要に応じて後衛にシフトするような戦法が求められる。

ちなみに何故か耐久が670と3000標準の680より僅かに低い。

覚醒技はアクシズ落とし。エリア内にゆっくりと落下し、かなりの範囲の爆風が発生する。早い話が核。

NEXTではMAキラーであったが、今作ではCSのチャージ時間が長く、フルヒットでもダウンが奪えなくなった上
そもそもCSの銃口補正が弱くMAの機動が速くなったために、CSがフルヒットする機会が減った。
今作では他機体同様の苦戦を強いられることだろう。(それでも有利な方ではあるが)

EXVS.MB

格闘CSでロンド・ベルの核弾頭迎撃が復活。(1出撃に1回のみ)
覚醒技と合わせて2種類の核武装を持った事になるので、まさに戦場に核の冬を到来させる事ができる。
またアップデートで各種武装の威力が上昇し、弱点だった火力不足が少しであるか緩和されている。
新要素オーバードライブとの相性はそれなりで、Sドライブ中はファンネルの移動撃ちができるようになり、Fドラ格闘もそこそこ振れる性能となる。

しかしながら、前作以上にキャンセルルートを大安売りされた今作では、サザビーのCSを絡めた機動力の優位性は落ちており、
相対的に射撃の当て辛さのデメリットが目立ってきてしまった。
その上ナイチンゲールレギルスという、サザビーに迫るCルートの優秀さと、射撃の当てやすさを兼ね揃えた機体が解禁され、ますます立つ瀬が無くなった。
純粋なブースト性能では非換装機トップクラスを維持し続けていたため、BRの刺し合いの強さという点は失わなかったものの、射撃の貧弱さに起因する総合的な打点の低さは、如何ともし難いものであった。

このようにサザビー自身は何も変わらない(正確には微強化)にもかかわらず、周りの強化に付いていけない状態に陥り、
本作における機体性能のインフレをよく表す例となってしまった。

EXVS.FORCE

アシストが消滅した代わりにBRのリロードが1発2秒に。
forceモードではCSのショットガンが拠点に対して高いダメージが見込めるため3000筆頭級の働きができる。
機体解放が遅いのがやや難点。

EXVS.MB-ON

これまで小幅な調整しか受けずインフレに取り残されたサザビーであったが、今作にて漸くメスが入る。
その内容は主に、後格の虹ステ可、アシストの強化、BD格の強化、横特射の追加。
どれもこれも、これまでに受けた微強化とは比べ物にならないほどに大きな強化点である。
強みを伸ばし弱みを補う調整がなされており、更にはサザビーに欠けていた、
「後格の虹ステで誘導を切りながら、高誘導のアシとCSをばら撒きながら着地する」などといった
強行動・安定行動をも手にして、環境に取り残されるどころか引っ張っていくキャラパワーを得るに至った。

GVS

ゲームシステムの変化によって、射撃CSや横特射メインといった落下技が消滅。
さらにアシストと格闘CSも失い、ヤクト・ドーガの二人と核弾頭という愉快な仲間も不在。
そのためMBONと比べるとかなり寂しい機体となってしまった。

EXVS.2

カムランが横流しをしてくれなかったのか、ロンド・ベルの核ミサイルは今作も不在。
代わりの格闘CSにはバーサスで実装されていた、敵機の周囲にファンネルを停滞させメイン射撃に合わせて包囲射撃を加える武装が追加された。
またヤクト・ドーガの二人はそれぞれ攻撃が変化。
クェスは単発ダウンのビーム射撃(プレイアブルの射撃CS)でダウン取りが可能になったが、ギュネイはやる気をなくしたのかミサイルを撃たない単なる格闘アシストになってしまった。

EXVS.2 XB

前作で「自衛力はあるが強烈な武装が少ないので影が薄い」と言われていたのを気にしていたのか、今作では特殊格闘にビームサーベル【ジャンプ斬り】が追加された。
これによって今作の総帥は横特から射撃CSで落下しながら殴りに行くという攻め手を獲得した。
以前のサザビーとは正反対の姿勢になったが、これがまたどこかで見たことのある動きであったために、プレイヤーからは「前作でアムロが大暴れしていたことに触発されたのでは」と疑われている。
同時に「『ネオ・ジオン総帥』としては違和感があるが『赤い彗星』としてはよく似合う」といった言いえて妙な意見も存在する。
そんな「やりたいことをやれているのにダメ負けする」ことの多い機体だったがアップデートにて機動力やゲロビの照準、サブから特格キャンセル追加、特格の駄々っ子切りが連打でダメージ増加、ついでにアクシズの爆風拡大と火力を稼げるコマンドが増え、一気に低コストなら狩り潰せるイケイケな機体に進化した。

が、流石に低コスト狩り機体として異常な性能を発揮していたためか、
下方修正を受けることとなり、レバー入れ特格の追従性能と、レバー入れアシストの誘導が弱体化された。
が、突撃アシストのクェスの異次元判定と、N特格の超発生・高火力はそのままのため、
しばらくPセルフと並ぶ環境トップ機体となっていた。

EXVS.2 OB

前特格にこれまでの格闘前派生のシールド突き刺しからミサイル接射、サブのファンネルがギュネイ同様の1入力2つ発射かつ撃ちきりリロードに変化。

これまでシリーズ移行の際にかつて環境上位にいた機体は大きく下方されることが多いが、本作移行に至っては大きな下方されることは少なく、耐久値が増えたとはいえ3000平均より少ないくらいで、実質的には横特射のダメージ軽減、突撃アシストの誘導低下くらいで済んでいる。


【勝利・敗北ポーズ:GVS/NEXT】

勝利ポーズ

武器を右手に持ち左上を見上げる。右手に持つ武器は最後に抜刀していたかどうかで変わる。
ファンネルを飛ばしていた場合、その分だけ背部のコンテナに空欄がある。

敗北ポーズ

左下を見るように俯く。


【勝利・敗北ポーズ:EXVS】

勝利ポーズ

  • ビーム・トマホークとビーム・サーベルを持ってポーズ
基本ポーズ。カメラアングルは斜め下。

  • ビーム・トマホークとシールドを持ってポーズ
アシスト展開時はこちら。カメラアングルが真正面になり、両後ろにヤクト・ドーガ2機が立つ。

敗北ポーズ

  • 左腕を失い片膝をつく


【勝利・敗北ポーズ:EXVS.FB】

勝利ポーズ

  • 通常時:ビーム・ショット・ライフルを両手で支えてポーズ
  • 抜刀時:ビーム・トマホークとビーム・サーベルを持ってポーズ
  • 抜刀時:ビーム・トマホークとシールドを持ってポーズ

どちらもアシストを召喚している場合、お供のヤクト・ドーガ2機が後ろに立っている。

敗北ポーズ

  • EXVSと同じ


【その他の活躍】

THE LIFE-SIZED ν GUNDAM STATUE

福岡νガンダムに合わせる形でサザビーも登場。
カラーリングが大きく変わったνガンダムと違い本体は色、基本装備はそのまま。
ロングレンジ・フィン・ファンネルのような新武装「ロングホーン・ファンネル」を装備しており、ケンプファーのジャイアント・バズのように背中にマウントしたり、AGE-3のシグマシスライフルのように逆手で持つことも可能。
ビーム砲だけではなく、サーベルモードも可能となっている。

ガンダムビルドファイターズ

本機をベースにした改造ガンプラ「ミスサザビー」が登場。
カラーリングがホワイトになっている他、原型機に比べてスマートになっている。
実際に販売されたHGガンプラだとパーツが殆どサザビーと同じためサザビー譲りのずっしりとした体形になっている。

ガンダムビルドダイバーズ

本機のSDサイズのガンプラである「SGサザビー」が登場。
スーパーショックガンダムの左脚になる。

また、ナデシコアスロンのガンプラ早組競争では「前々から欲しかった」という理由でローズがMGサイズの本機(Ver.カトキ)を選択したが、パーツ数が非常に多いため時間が掛かってしまった。
ギャグ描写とはいえそれで復帰できるあたり異常なまでの早組みである。

SDガンダムフォース

サザビーを元にしたキャラクターとして、ダークアクシズ侵略部隊最高指揮官コマンダーサザビーが登場。
任務に失敗した部下をファンネルでお仕置きする、ザコレッドとして暗躍する、シャアの声でシャアの台詞を言う、キャプテンガンダムと元ネタみたく殴り合うなどの活躍を見せた。

シャアとは真逆のタイプの悪役キャラな事もあり池田氏はノリノリで演じており、最終決戦の場面の収録前の酒の席で酔った勢いでキャプテンガンダム役の神谷浩史氏に対し「俺はお前を倒す気で演るから、お前も本気で倒しに来い!」と豪語し、神谷氏を困惑させたそうだ。

BB戦士三国伝

本機をモチーフとしたキャラクターとして「司馬懿サザビー」が登場。
ストーリー前半では白を基調とした配色だが、後半は元に近い赤となっている。
「BB戦士」では物語の黒幕なのだが、アニメ版「BraveBattleWarriors」では「BB戦士」における前半までしか描かれなかった為、正体を明かす前に終了している。

SDガンダム三国創傑伝

本機をモチーフとしたキャラクターとして「張遼サザビー」が登場。
頭部はサザビーなのだが、モノアイの下にはガンダム顔が隠されている。

スーパーロボット大戦

味方の場合は主に隠し機体として登場し、大抵νガンダムを上回っている。
シャアが敵の場合、彼の技量もあって味方のトップエースでも当てるのに苦労する上、ボスなのでとても頑丈と作中でも最強レベルのボスユニットとして登場する。
Zのアムロがνガンダムに乗る作品が非常に多い*2が、サザビーは出れなかったり、出れても乗るのは大抵クワトロであった。
このシャアになる=裏切りとなるため、シャアでもクワトロでも参戦する際には「今回赤い人は隕石を落としません」など公式からアナウンスがあるのが半ばお約束になりつつある。

『D』ではミリアルドを副官においてネオ・ジオン総帥として登場するが、OZのクーデターから保護する理由もあったとはいえアムロとブライトを軟禁し出撃すらできないという状況にまで持っていくが諸事情によりアムロやブライトと共闘する形となり、シリーズでは初となるネオ・ジオン総帥のシャアが自軍に加入する展開*3となった。
『第3次Z』以降はネオ・ジオン総帥のシャアが何らかの事情で最初は敵として戦う事になるも、決着を付けた後に無条件でサザビーに乗って加入する展開が増えてきている。
『第3次Z』や『T』などではカッコイイ場面を見せた一方で『30』では物語開始前に総帥としてアクシズ落としを行うも失敗するがアムロ共々生き延びており、ラプラス紛争終了後にクワトロになって現れるという衝撃的な出番を見せた。

昔は逆襲したシャアの存在を否定するレベルでカミーユにキレられていたが、近年では自分の精神崩壊が理由の一つと言うこともありむしろ負い目を感じていたり、『X-Ω』のイベントではシャアが過激な行動に出ていないのもあり、真意を確かめるためについていき秘書のような立ち位置を務めたりとカミーユとの関係もバリエーションが増えている。

ヒーロー戦記

シャアがある目的の為に埋蔵金を探しており、一時的にアムロと行動を共にする際に搭乗する。
一年戦争時代のシャアがサザビーに乗り、且つ仲間になるという当時では珍しい展開であった。


【余談】

+ サザビー
シャア専用ザクIIを思わせる赤い機体で、ジオン系モビルスーツの要素を広くまとめた集大成ともいえるサザビー。
シャアのノーマルスーツは黄色だが、赤は30代になるとさすがにきついか?*4
ただし歴代のシャアの機体はジオングと百式を除き総じてサーモンピンク色であった。
サザビーの色はシャアというより、ジョニー・ライデンのものに近い。
ただしほぼ専用の先行量産型リックディアスは通常の赤だからおおよそ問題はないと思うが。
νガンダムともども機体サイズが約25mとなっており、他の時代・作品のモビルスーツと並べてみると一回り以上大きく感じられる。
なお、散々νガンダムにぶん殴られたにも拘らず(誤作動説はあるものの)緊急離脱システムが正常に働き、さらに脱出ポット自体もνガンダムに掴まれた上そのままMSの力で赤熱するアクシズ表面に思いっきり押し付けられても中のシャアは無事というとんでもない安全性を有している。流石は総帥用MSといったところか。
隕石に押し付けられた際リニアシートは相当揺れていたのだが、シャアがモニターに叩き付けられなかったのはエアバッグのおかげで、本人はシートベルトをしていない。
これはリニアシートがパイロットスーツと密着する形でいわゆるハーネスの役割をするため。
のちの時代のクロスボーンやVガンダムでは、パイロットスーツがやたら薄手になったせいか、エアベルト*5という装備が追加されている。
もちろん普通に考えたら大惨事もいい所なので、皆さんも車に乗る時は後部座席の人も含めてシートベルトをしっかり付けるように。

+ シャア
冷静沈着で他人に真意を見せる事は殆ど無いが、ララァ曰く「強い。けれど深い悲しみを持った」人で「純粋」と言われていた(ミライも同じ様な表現をしている)。
自信に満ち溢れた言動とそれに見合う実力、二重の意味で内を見せないミステリアスさ、素顔は超イケメンと全てにおいて完璧。
当然女性にはかなりモテており、女性関係も豊富。
元々幼少期に母親を失い、追われる生活を強いられたこともあって母及び母性への憧憬が非常に強くなっている。
上述の言動から頼りにされがちだが彼自身は「甘えられるより甘えたい」タイプであり、レコアやハマーンやクェスは彼に甘えようとしたためにすれ違い、母性の強いララァやナナイとは上手く行っていた。
シャア本人は憎悪や悲しみに突き動かされていた為恋愛を優先せず、本当に愛した女性はララァだけであると思われる(しかもその感情は母性を求めた結果であり、心から恋愛感情を持った相手は1人もいない可能性がある)。
また、唯一の肉親であるアルテイシアに対しては1st初期からずっと気にかけており、彼女に鬼子とまで言われてもそれは変わらず、小説版ではサイコ・フレームの輝きに包まれている最中の最期にもアクシズ落としが阻止されたということは地球で生活しているはずのアルテイシアも無事であるだろうことに安心している。
妹に対しての行動やザビ家を憎悪しながらも当時赤子であったミネバには手を下さないどころか世話役として接し、彼女が普通に幸せになれる事を願ったり、カミーユやカツの師匠となって導いていること、フォウを危険視しながらもカミーユの心情に気を使って接触を止め切れないなど面倒見の良さ、甘さ、優しさは随所に見られ、アムロも「(クワトロ大尉は)本質的には優しい人」と評している。

「逆襲のシャア」では一部ファンに「弱くなった」と囁かれたが、ギュネイクェスというエース2人がかりでも碌に足止め出来なったアムロを苦戦させた事を考えると、少なくとも強いという事だけは間違い無い(弱く「なった」のかどうかは微妙な所だが。やはり歳か?)。
  • 富野総監督は「迷いを完全に捨てたシャアはアムロ程度なら(暗殺含めて)気付く暇も与えず殺害出来る」としている。しかしシャアが迷いを完全に捨てられる事は万に一つも無いと思われるので、その真の強さが目覚める事は永遠に無いだろう。だが、そこがシャアの魅力でもある。
  • 少し後の時代において、人々が望むがゆえにシャアを演じる男が現れるが、その行動は本当のシャアであればしないであろうものが多く、「人々が望むシャア」≠「シャア自身の理想」であったことがうかがえる。
    こんな所も彼が生涯迷い続けた一因かもしれない。

ライバルであるアムロは逆シャア小説版だけとはいえ子供を授かっているが、彼は子宝に恵まれることはなかった。
一時期Vガンダムのウッソが彼の子孫であるとの噂も流れたが監督自ら否定している*6
一応彼の子を身ごもった人物はいたが母子ともども死亡している。


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最終更新:2023年11月09日 14:47
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ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 νガンダムは元々初代ガンダムをそのまま近代化改修したようなMSになる予定で、サイコフレームやフィンファンネルは後付けである。

*2 むしろアムロがいてνガンダムが参戦しない作品が極めて少ない

*3 正確にはアムロとブライトがネオ・ジオンに協力する形

*4 ゾルタン・アッカネンには「赤い彗星なのに黄色かったからダメ」とダメ出しされていた

*5 エアバッグのベルト版。クロスボーンではトビアが最終決戦時に宇宙に上がる際にエアベルトをしている

*6 ウッソの母親が「ミューラ・ミゲル」とシャアの愛人であるナナイと同じ苗字を持っていたため