ガンダムエピオン

ガンダムエピオン
GUNDAM EPYON
登場作品 新機動戦記ガンダムW
型式番号 OZ-13MS
全高 17.4m
重量 8.5t
所属 ホワイトファング
武装 エピオンクロー
ヒートロッド
ビームソード
エピオンシールド
特殊装備 ゼロシステム
搭乗者 ミリアルド・ピースクラフト
ヒイロ・ユイ


【設定】

モビルドールに反感を持ったトレーズ・クシュリナーダが、騎士としての信念を体現する為に開発した決闘用モビルスーツ。
設定上ではトールギスとオペレーションメテオ用ガンダムを参考に開発したとされている。
大量殺戮の発端となる火器類やビームライフルはもちろんのことバルカンすら持っておらず、白兵戦に主軸をおいた(というかそれしかできない)設計となっている。
射撃武器が無いということで実用性に疑問を持つかもしれないが、トレーズは最初からこの機体を「兵器」として開発していない為、問題はない。
最終回でウイングガンダムゼロがエピオンと戦闘を行っている際にバルカンを撃たれたようなシーンがあることから、ホワイトファングによって頭部バルカンを新設された説があるが「エピオンから発射された」という明確なシーンが存在しないので、リーブラの防衛用機銃の可能性もあり、ファンによって意見が分かれている。

機体性能はトールギスをも遥かに超えるウイングゼロと同等(資料によっては若干こちらが上)であり戦場を桁外れの速度で駆け巡り、すれ違いざまにヒートロッドやビームソードで十数機のMSを一撃で破壊する。
ビームソードは宇宙要塞バルジを一刀両断する程の出力で、エピオンは皮肉にも十分「大量破壊兵器」として成り立っていた。
双頭のワイバーンを思わせるMA形態を有しており、内部メカの組み合わせを変えることでエネルギー消費量を最小に抑えた状態で大気圏内の飛行や宇宙空間を巡航することが可能である。
ウイングゼロ同様にゼロシステム(エピオンシステムとも)を搭載しており、専用のヘルメットを被る事で使用可能となる。
ゼロシステム搭載により、ウイングゼロ同様、異常な程の超高性能ではあるが暴走の危険をはらんだ機体となっている。
ウイングゼロのゼロシステムが搭乗者に「勝利」を見せるのに対し、エピオンのゼロシステムは「未来」を見せるシステムとなっている。
漫画版での最終決戦では互いのシステムが「決闘」という「勝利」する為には無駄の多い行為を理解出来ず勝手にシステムダウンを起こし、直後にミリアルドはヘルメットを脱ぎ捨てて、ゼクス用の仮面を被り直した。

テレビシリーズの小説版では著者の神代創が「トレーズにしてはエレガントとは言い難いデザインだから」という理由からMA形態を削除(ちなみに同じようなツッコミはGジェネアドバンスの機体紹介にもある)、トールギスの改良型のような機体として描いており、ミリアルドからも「決闘用」であるトールギスのコンセプトを受け継いでいると称されている。

アビリティレベル

ファイティングアビリティ レベル160
ウエポンズアビリティ レベル140
スピードアビリティ レベル160
パワーアビリティ レベル150
アーマードアビリティ レベル140


【武装】

エピオンクロー

腕に装備されている、爪状の武器。
MA形態では着陸用のランディングギアとなるが、格闘用の武器らしいのだがそのように使われることは皆無。
というか手首の方が長くてクローの邪魔になる。
プラモデルでもソードを持たせる場合、ポージングの邪魔になるくらい主張してくるデザインのため当時の子供たちを悩ませた。
EW版では大人しいデザインとなり、TV版とのわかりやすい比較ポイントに。

ヒートロッド

小型のシールド先端に取り付けられた蛇腹状の多節鞭。
宇宙世紀の同名武器と違い熱溶断による切断に特化しており、ガンダニュウム製のMDビルゴ数体を一撃で切断している。
また蛇腹状の節を持っているため敵を溶断する以外にも武器の奪取・敵機の捕縛なども可能。

ビームソード

近接戦闘用ビーム兵器。
既存のビームサーベルのマニピュレータからエネルギー供給してドライブする方式ではなく、ソードと機体をケーブルで直結し、機体のジェネレータから直接ドライブする方式になっている。
おかげで通常のビームサーベルを超えた攻撃力と刃渡りを持ち、MDビルゴ数体を纏めて1振りで屠ったり宇宙要塞バルジを直接攻撃して沈めたりとビーム白兵武装とは思えない戦果を叩き出している。
ちなみに、ガンダニュウムで作られたMS(つまりはガンダム系)は材質の特性上、ジェネレータなどの稼動効率が飛躍的に向上し、使用されるビーム兵器の威力も桁外れになる。
その結果、水中ですら全くビームが減衰しない程である。

エピオンシールド

左腕に装備されたガンダニュウム合金製の実体盾。
特殊コーティングが施されており、従来の盾よりも防御力が高い。
先端にはヒートロッドが備え付けられている。


【武装(その他)】

本機は武装をネタにされることが多いため、他ゲーム作品でのみ利用した武器も解説する。

バルカン

上述のようにエピオンに搭載された疑惑のある武装。
頭部に設置されたようだが、なにぶん明確な使用シーンがないので詳細不明。
ホワイトファングにて装備された…とする資料もあるようだがどの資料かは不明。
ゲーム作品でも採用されたことは無い。

スパークウインド

SFCの格闘ゲーム「Endless duel」のメガスペシャルアタック(いわゆる超必殺技)。
身体から緑色のエネルギー弾を18連射する。
当ゲームでのエピオンの唯一の射撃武器で、高性能なので強力。
原理は不明で、当たり前だが本作のみの採用。

ビームライフル

SFCのゲーム「G-NEXT」で使用した武装。
使用感は一般的な機体のものと変わりない。当ゲームでエピオンを使用するにはサテラビューに接続か、別売の拡張パック「ユニット&マップコレクション」が必要(前者はサービス終了済)なので知らない人も多いと思われる。
エピオンの生産技術レベル基準で見ると威力がかなり低くなっている。こちらも他の作品では一切採用されていない。


【原作の活躍】

幽閉中のトレーズ・クシュリナーダから当時ゲリラとして活動していたヒイロ・ユイに託されるも、トレーズの言である「この機体に乗って勝利者になってはならない」という思想に理解を示すことが出来ず、ゼロシステムにより暴走し敵味方問わず破壊を繰り返した。
その後にミリアルド・ピースクラフトの駆るウイングガンダムゼロと機体を交換した。

ホワイトファングの旗頭として、コロニー市民のため、そして平和のためにトレーズ指揮のOZ、及びガンダムWチームと三つ巴の戦闘となる。
最終決戦においてはリーブラ内部でヒイロのウイングゼロと激突。しかし地球軍が敗北を宣言した後コロニー側も完全平和を目指すことを宣言。左腕を切られ敗北するが、ヒイロは「リリーナが悲しむ」という理由で止めは刺されなかった。
その後地球に落下し始めたリーブラAブロックのエンジンを、武装がなくなったヒイロのウイングゼロの代わりに動力炉を破壊。直後爆発に巻き込まれてパイロットのゼクスと共に行方不明となった。

コミックボンボンの漫画版では最終的にリーブラを破壊すべくウイングゼロ含む五機のガンダムと共にエネルギーを使いツインバスターライフルを発射した。

OVAの「~ Endless Waltz」用にデザイン変更したものがエピオンにも存在しており、プラモデルも発売されている。
ウイングゼロをはじめとした5機のデザインは大きくアレンジされたがこの機体は劇的に大きな変更はなされていない。
EW版の機体でTV版をやる、というコンセプトの「敗者たちの栄光」では追加装備があった。

ファンからは賛否分かれる続編「フローズン・ティアドロップ」では保存してあったようで、いくつかコピーが作られていた。


【搭乗者】

ミリアルド・ピースクラフト

CV:子安 武人

コロニー革命組織ホワイトファングの指導者。
完全平和主義を唱えたサンクキングダムの王子であったが、祖国を滅ぼした地球圏統一連合への復讐の為にゼクス・マーキスとして素性を隠し、OZに所属していた。
サンクキングダムにてヒイロ・ユイと互いにガンダムを交換した後、するべきことが見つからかったところをホワイトファングのカーンズにスカウトされ、大将として地球排除宣言を行う。

その真意は抑圧されたコロニー市民の解放も勿論だが、人類が延々と戦争を繰り返すのを止めるために、戦争が如何に悲惨であるかを身を以って分からせるためである(第2次世界大戦終戦から大規模な戦争が起きていない現在と同じ理論にあたる)。
そのために後世に恥ずべき行為であると知りながらも、友人であり良き理解者でもあるトレーズ・クシュリナーダ率いる地球統一連合軍と『これが最後の戦争であるように』と願いつつ戦争を仕掛けた。

ピースミリオンが刺さったリーブラが地球に落ちるコースに行くのを確認し、決着をつけるためにヒイロ・ユイを待つ。
その最終決戦の中で自身に止めを刺さなかったヒイロの優しさを垣間見、自ら平和への道を宣言した人類に希望を見出す。
そして途中でヒイロに対して言っていた「完全平和のための条件」に「人を思いやり、理解する強い心」を追加し、リーブラを止めるため行方不明となり、墓が作られていることから戦死扱いになった模様。
しかし、1年後にバートンの反乱が起きた際には生きて帰ってくる事になる。

ボンボン版では上記の通り最終的にリーブラの破壊に協力した後トレーズの墓参りをしていた。
ヒイロ達も火星のテラフォーミングに旅立つ…というエンドなのでEW版とはつながらないパラレルとなっている。

【原作名台詞】

  • 「宇宙にとって、地球こそ争いの原因に他ならない。ならば…私が正してみせる!」(第41話)
    • バルジ宙域でノイン達と対峙。ガンダムエピオンに乗り戦う真意をノインに語る。その後、バルジに突撃し…

  • 「必要無いのだ…! 宇宙にとって、貴様達は!!」(第41話)
    • あのバルジ斬りの場面。コロニーにとって脅威となるバルジを縦一文字に切り裂き破壊する。

  • 「否! 断じて否!」(第42話)
    • ホワイトファングの指導者となった際の演説の中で。かつてサンクキングダムを滅ぼした地球圏統一連合軍を愚かな組織と称し、「この組織は平和をもたらしただろうか?」と問いかけた直後にこの一節で否定した。
    • ちなみに演説はNEXT PLUSの上級トライアルミッション「白い牙の志」で一通り聴くことができる。

  • 「私の敵は地球であり、地球の代表たるトレェェェェズ!!!! 貴様なのだ!!!」(第43話)
    • かつての友であったトレーズと決別。宣戦布告を行う。
    • やけに気合いの入ったトレェェェェズ!!は必聴。

  • 「決闘は…断る!!」(第46話)
    • トレーズから決闘を挑まれるが、立場が変わった事、コロニーの民たちの想いを背負っていた事で「軽々しく決闘で決める事はできない」としてミリアルドは応じなかった。
    • こうして「最後となる戦争」の火蓋が切って落とされた。

  • 「完全平和を作るためには条件がある。一つは全ての兵器を排除すること…もう一つは人々から、戦う意思を取り除くことだ!」
    「リーブラを落とす! この行動しか、完全平和への道はない!!」(第49話)
    • 「戦争の悲惨さを身をもって思い知らせなければ平和にはならない」という考えのもと、リーブラ落としを敢行しようとする。そこにヒイロが現れ「同じ過ちが何度も繰り返される!」とミリアルドの行動を否定する。

  • 「いやまだだ! 私はまだ、自分を弱者と認めていない!!」(第49話)
    • ヒイロから「人類全てが弱者だ」という言葉に対して。あくまで「強者=弱者を守り導く存在」と信じていたが…

  • 「完全平和を作るために必要なものがもう一つあった。人を思いやり理解してやれる強い心だ。お前のような……」
    「お前は純粋過ぎる。そして優し過ぎる。だが、そうでなければ生きる資格が無いということか…」
    「ならば私は、どこまでも生き抜いてみせる! 誰よりも厳しく、戦士としてな!!」
    「また会おう、ヒイロ!!」(第49話)
    • リーブラを破壊するために自爆しようとしていたヒイロの前に現れて。平和のために必要なものを理解しながらもそれを持っていなかったミリアルドは、自分なりのやり方で生きる事を宣言。そしてリーブラの動力炉にビームソードを突き立て、ヒイロに別れを告げながら爆炎の中に消えていった…


【VS.シリーズの活躍】

ガンダムvsガンダムNEXT

コスト3000GPの格闘機。
VS.シリーズ史上初、アシスト含め射撃武器が一切存在しないエレガントな機体。
耐久値は当然最大の750で機動面においては、速度と持続の両面において優秀なBD、さらにホーミングダッシュや変形も備えるため、欠点は見当たらない。
また本機の特徴として格闘、射撃、サブ射撃、特殊格闘を自由に組み合わせることが可能。イメージとしては連ザ無印の覚醒、2のRASH覚醒あたりか。
ただ出し切りでは通常格闘、特殊格闘は2段、前、横、後は1段のみですべて威力が低い一方。コンボを前提としているためかダウン値もかなり低めに設定されている。
また、サブ射撃、特殊格闘にもN、前、横、後の各種派生を持っている。
コンボを繋げなければほとんどダメージを取れないため、練習は必須の機体となっている上にダメージ効率は基本的に劣悪、判定もそこまで強力ではない。
射撃で出るヒートロッドも格闘扱いのため何よりアレックスが最大の天敵となる。

とりあえず「勝つ」ことを目指すなら必要のない派生も大量にあるが、見た目が栄える格闘も多い。
「カッコいいが勝つのは難しい」NEXT最大級のロマン機体とされるが、人気が高く使用率も高い。
勝てるかどうかは冷静な戦況分析と豊富な練習量、そして相方との連携が必須。機体性能に頼ったゴリ押しはまずできないためエレガントに勝利できるかは腕次第。

ガンダムヴァサーゴと見た目が似ているためかX系のキャラには本機に対する誤認ネタが用意されている。
おまけにガロードには「フロスト兄弟の仲間」とまで言われている。

シャアとは劇中にてやっている事が同じ(というより殆どがオマージュ)であり、スパロボでは一緒になるとよく絡んでいたためか、意気投合していて専用の掛け合いが何種類か用意されている。
また、アムロからも己の行動を「シャアのような事を!?」と驚かれている。

ちなみに胸部装甲の塗り分けがTV設定と異なっている。放送当時のプラモが同様の色指定だった為のミスか?

アーケード時にとある動画を投稿していたプレイヤーがシュピーゲルと絡めて散々ネタにした(シュピーゲルのカウンターは全方位になっており、味方の格闘(鞭含む)でもちゃんと踏みつける)からか…は不明だがシュピーゲルと一緒に出てくるマップがあったりミッションモードでは一緒のチームに編成し出撃すると掛け合いがあったりする。

EXVS.FB

東京ゲームショウ2013にて公開され、2013年10月のアップデートで追加。相変わらず胸部の塗り分けが間違っている。
今回はアシストすらない真の格闘機となり、射撃はホーミングダッシュとなる。そして、ホーミングダッシュや出力切り替えにゲージ消費が無いため、右下の武装ゲージ欄が存在しない(NEXTではアシストのゲージが存在した)という、エレガント仕様となっている。
換装式のビームソード出力切替などNEXTにはなかった新たなアクションや派生技も導入されているがNEXTと違い格闘が全て一段攻撃となっている。
射撃を弾くようになったヒートロッドと、前作からお馴染みのラッシュ格闘や派生、攻撃性能と機動力が強化されるがブースト消費量が増加する出力切替(特射)をそれぞれ駆使して戦う純格闘機。
派生はほぼNEXTから引き継いでおり、下格特格派生は前特格に、下サブ派生はデスサイズのBD格闘のような斬り抜けが追加され強制ダウンとなり横特格に、N特格派生は連続斬り抜けはモーションこそ違えどほぼ性能は変わらないが、トドメがポーズ→爆発ではなく真上からの斬りつけとなり火力もUPして下特格に配置されている。
NEXT同様射撃が一切無いので近づくのは苦労するが、ヒートロッドや格闘の初段性能、特に後格闘や特格格闘派性、横サブの性能は素晴らしく、近接時のプレッシャーとハマった時の爆発力は流石の一言。
しかしながら、攻撃を当ててからが問題で、ラッシュ格闘は万能機にも劣るコンボ火力&相変わらずのカット耐性の無さであり(下特格〆で火力とカット耐性はある程度両立できる他、NEXTと同じく前格と前特格の組み合わせで300超えのコンボも存在するが、リスクとリターンが見合っていないレベル)、特に鞭始動だと火力の無さに拍車がかかる。特格派生はブーストが空にならなくなったがキャンセル不可。
そして何より、ゲームシステムから来る格闘機全般への逆風が、純格闘機である本機には暴風の如く吹き付けている状況。
このように決して小さくない欠点を抱えており、格闘機であるという点を差し引いても相変わらず使用難易度が非常に高い。やはりエレガントだからか。
射撃のホーミングダッシュから格闘に交互キャンセルできるので射撃と格闘を素早く交互に押すことで(威力はともかく)凄まじいラッシュができる。

なお、何故か先に追加されたTV版ゼロとは違い、ゼロシステムは再現されていない。
さらに余談だが、特射の出力切り替えをすると機体がトランザムのように赤く発光するのだが、歩行者信号の消えかけの青信号のようにチカチカ点滅するのでなんとも絵面が微妙になっている。

バーストアタックはバルジ斬りの再現、単発技でモーションも速く、覚醒技の中でも高性能。確定してつなぐ手段は多いが火力はそこまで高いわけではない。

勿論射撃武装はおろか弾数性の格闘もないのだが家庭版のギャラリーモードではなんと「弾切れ」時のボイスが聴くことが出来る。
今回のゼクスの台詞は少ないわけではないがTVヒイロのように掛け合い台詞が多いわけではないので少し寂しいかも。
何故かEW版の自分との掛け合いは存在する。

W勢の中では自爆以外の敗北ポーズを持つ数少ない機体。
ガンダムタイプでは唯一。

家庭版のギャラリーモードでは台詞の一部が再生可能だが実際のプレイでは効くことのできない弾切れの台詞を聞くことが可能。

EXVS.MB

今作でもやっぱりゼロシステムは使用できない。
「何故だ、何故にこうも…」
だが、今作からのFドライブとの相性は抜群な上、ライバルのゼロ(EW版だが)のようなドライブと相性が悪い機体が結構いるので相対的に地位が上がった。
もちろんSドラは殆ど、どころか全く意味がないが。
更に、凶悪な押し付け性能を持つ後格の射程延長&射撃バリア追加や、格闘の補正緩和といった地味ながら着実な強化もあり、全体的に追い風が吹いている。
ライバルのゼロ(TV版)が弱体化したこともエピオンには嬉しい点。

余談だが、今作から参戦したドレッドノートガンダムに味方にメイン射撃に合わせてビームを撃ってくれるレバー入れサブを送ってもらうと、メインのダッシュと同時にビームを撃つことができる。
まあドレッドノートが自分に使った方がエピオン的にも助かるのだが。

EXVS.MB.ON

遂にこの機体にもゼロシステムが追加された…のだが、ウイングゼロとは違い後覚醒技に割り当てられており、使用するとなるとバルジ斬りを捨てることになってしまうのが悩みどころ。おまけにレッドフレーム改のデルタフォームとは違い何故か使用時にゲージが表示されないと不親切にも程がある代物となってしまっている。
「何故だ、何故にこうも…」
そしてシステム面では半覚で抜けられるE覚醒の存在がエピオンを苦しめている。
しかしE覚醒自体は下方修正が重ねられており、こちらの覚醒時にバルジ斬りで抜けを許さなかったり、E覚カウンターをゼロシステムで回避できたりと、覚醒周りでは実際のところ前作よりも立ち回り易い。
更にBD・前格のブースト消費がなくなったり、コンボ火力が上がったりと強化調整も加えられたことで、トップ環境に食い込むことになった。
散々ネタにされた「NEXT」から愛用したプレーヤーからすると感慨深いことであろう。

GVS

色々な作品や機体がリストラされる中、無事続投。
今回はゼロシステムが格闘Cに変更、パイロットをヒイロに変更できるようになった。
また、NEXTのように全機体にアシスト(ストライカー)が付いたため、念願の射撃武器追加となる。

EXVS.2

GVSの仕様を受け継ぎ、ピョン格や格闘CSのゼロシステムを使用できるようになった。
そのためか機動力や前格などが少々性能が落ちたが、総合的な使い勝手は上がった。
更にヒートロッドの範囲拡大・覚醒技のカット耐性向上・ガチャコンのブースト消費軽減といった強化要素が元々あった尖った強みに掛け合わされ、まさしく格闘機の頂点ともいえる性能に変貌を遂げた。
Hi-νやヤークトアルケーが下方修正されてからは、遂に「エピオン・ゼロ」二大巨頭としてトップメタに君臨することになる。
シリーズとして格闘機が環境の頂上に立つのは珍しいケースである。エクバ解禁直後のマスターガンダムくらいであろうか。
しかし強みが余りに際立ちすぎたためか、次回作が出る前のおそらく最後のアップデートにて、長らくの仕様であった各種サブのヒートロッドの攻撃から射撃ガードがなくなる下方修正を受けた。
アップデート内容発表より先に公開されたクロスブーストでビルゴ召喚が復活するため、それを見据えてだろうか。
また亜空間判定だったNサブの横範囲も縮小したことで、ほどほどに弱体化を受けている。
全く下方修正を受けなかったライバルのウイングガンダムゼロは気になる所だが、面倒な低コストもまとめて弱体化したこともあり、トップからは落ちたが環境的にはそこまで痛手というわけでもない。

ちなみに一律仕様変更のためか、変形射撃のヒートロッド振り回しにも射撃ガードがなくなった。死に武装だったのでまさしく死体蹴り

EXVS.2 XB

NEXT以来のビルゴがアシストとして復活。従来通り優秀な性能で、接近、逃げ、カット耐性確保に役に立つが、何と言っても武装欄が2つになった点が最大の変更点といえよう。結局射撃ではないけど
モード変更がなくなり通常時と強化時の中間ぐらいの機動力になった。とはいえ強化時に寄っているのでそこまで使用感に違いは無い。尚、格闘の伸び・突進速度などは強化時準拠。
また、前格闘の伸びがMBON並みに改善している。
ただし、代償として格闘火力が全体的に下げられている。特に覚醒技の威力が悲惨なことになっており、この点は間違いなく弱体化。

環境的な面で言うと、全体的に弾の誘導が下げられていることから、ぴょん格ムーブによる回避が安定しやすくなっているのが追い風。
ただし初期フルクロス、初期リボーンズガンダムをはじめ格闘機耐性に優れた気質を持つ機体が上位にいることが多く、その点ではやや向かい風。

今作では不遇だった近接機が軒並み強化されており、同コストのマスターガンダム、ゴッドガンダム、ガンダム・バエルもかなりの強化を貰っているが、
その中でもエピオンは一歩抜きんでた性能を持ち、インフレしすぎた射撃環境の中、上位に食い込むポテンシャルを持ち合わせていた。

しかし、アップデートで下格接地後にステップすると接地を維持できなくなったことでブースト回復が出来なくなり、開幕ビルゴが消えた。
いずれも理不尽要素であったため弱体化は仕方ないが、生存力低下により今作移行時の火力&耐久据え置きが響き、ゲーム全体のコンボ火力増加もあって、ダメージレースで勝てない場面が増えた。
環境上位の機体に接地ピョン格持ちが多くなっているのも気になるところ。ちなみに大車輪もやたらとばらまかれている。

総括すると、エピオン自体のスペックは大きく下がっていないが、インフレにはやや取り残されているというのが現状。MB以降7年近くに渡り環境上位で堅実に強味を発揮していたが、現在は上位環境からは姿を消している。
それでも高コスト格闘機としては、エクスプロージョンにやや水をあけられるもの、次点のバエルと同格くらいの評価に収まっており、地力の高さが窺える。
ピョン格に頼らずに立ち回れる熟練プレイヤーからすれば火力減以外は意外と大きな変化はなく、魔境めいた現環境でも相変わらず十分戦えるポテンシャルを持っている。

EXVS2OB

全体的にさらに耐久が増えているなかで、まさかの耐久減。汎用機と大差ないレベルまで下がってしまった。
特格に誘導切りが付く代わりにオバヒ使用不可、下格のピョン格ズサキャン不可はそのままにバウンドダウン化など種々の仕様変更を受けているが、
2種の防御武装ありきでも厳しい低耐久が響き、しばらくぶりに環境外まで落ち着いた。


が、アップデートにて特格及び格闘特格派生周りを中心に強化された。
大車輪中に覚醒などで抜けられた場合は中断するようになった。




【勝利・敗北ポーズ】(NEXT)

勝利ポーズ

決めポーズをとり胸部のセンサーを光らせる。

敗北ポーズ

片膝をつき片手で顔を押さえて失意の様子。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB以降)

勝利ポーズ

通常時:ヒートロッドを振り右手を挙げる。歌舞伎の見栄っぽい。カードゲーム「ガンダムウォー」のカードに同じような構図のがあるとか。
高出力時:胸部センサーを光らせつつビームソードを発振させる。 チカチカしていて絵面は微妙。XBで高出力状態オミットに伴い削除。
覚醒技「モーション」時:通常、高出力にかかわらず、通常状態で高くビームソードを掲げた後振り下ろす。
(MBからは覚醒技でとどめに変更になった)

敗北ポーズ

左腕が無いまま、膝をつく。最終話でヒイロのウイングゼロとの一騎打ちに敗北したシーンの再現。


【その他の活躍】

ロボットアニメのラスボスは大体の場合強力な広範囲武器や技があったり、ガンダム系だけでも高出力ビームやビットシステムの類を持つ機体が少なくない。
この機体はそれとは真っ向に立ち向かう「白兵武器しか持たない」という極端過ぎるコンセプトのおかげで立場が辛いことが多い。
通称「謎バルカン」もいままでのあらゆるゲームを含めてもエピオンが装備したことはなく、Wの格闘ゲームの超必殺技「スパークウインド」とG-NEXTにてなぜか装備しているビームライフル以外の射撃武器を装備したことがない。

ガンダムビルドファイターズ

11話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第2ピリオドでガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクガンダムアシュタロンバンデットビギナ・ギナと共にガウの中から登場。
ドラゴンガンダムを彷彿とさせる緑と黄色に塗装され、脚部にドラゴンクロー*1を取り付けており、アニメ製作スタッフからは『ドラグエピオン』と呼ばれていたとか。
とある理由からリカルド・フェリーニに恨みを持つファイターが使用し、ゲンガオゾとガウも加えて7機がかりでウイングガンダムフェニーチェに襲いかかった。
スタービルドストライクガンダムの介入で4機が撃墜される中、徹底したヒット&アウェイ戦法と巧みな機動でスタービルドストライクと互角以上の勝負を展開するも、ライナー・チョマーのガウがガンダムX魔王のサテライトキャノンで撃墜されたのに気を取られた隙にスタービームライフルで撃墜された。

ガンダムブレイカー

EW版が『2』より参戦。
『2』のシナリオパートでは主要人物の一人の搭乗機として、トールギス(EW版)から乗り換える形で登場。自分をかばって死んだ部下のジンクスIIIのGNランスやライバルが乗っていたウイングガンダムプロトゼロの武装であるツインバスターライフルなどの射撃武装を装備していた。

SDガンダムGジェネレーション

AC系ユニットの最終到達機体の一角。
やはりというべきか格闘武器しかなく射程も短い、ゼロシステムでパイロットがピーキーな性格タイプに強制変更されるなどウイングゼロ以上に癖はあるが、逆に言えば相性のいいパイロットがわかりやすい、ビームと実弾系を使い分けられる機体なので欠点を補えば強力な戦力となる。『クロスレイズ』では性格が変更されないアビリティも登場している。

『クロスドライブ』ではオリジナル勢力の大ボス機としても登場。
ゼロシステムが物語で重要な役割を持つニケア編ではある意味「ガンダムエピオン2号機」に近い機体だったが、
ゼロシステムやガンダムWのキャラが登場しないフィオ編ではDG細胞の強化型といえる「アルティメット細胞*2」を搭載、もはや「ガンダムエピオンの姿をしたデビルガンダム」ともいうべき機体になっている。

スーパーロボット大戦

昔のスパロボでは敵ボスなのにすべての武装の射程が1*3で、大ボスなのに近づく前に撃ち落とされる、トールギス3に乗り換えられることもある残念な性能だった。
作品によってはTV版のミリアルドが自軍に加入しエピオンを持ってきてくれることもあるがトールギスIIIとの択一だったりパンチに欠けたりといまいちパッとしない。
また、『第2次Z 再世篇』に出るまでは何故かビームソードよりヒートロッドの方が攻撃力が高かった。

最後に出た『第2次Z 再世篇』では射程も大幅に伸び、ウイングゼロ同様ゼロシステムのスキル化、広範囲MAP兵器(一定の範囲内の敵をまとめて攻撃できる)の搭載かなりの強さを誇った…が味方陣営のインフレ、特に共演したとある少年の固有スキルが「『ガンダム』及びGNドライヴ搭載機に与えるダメージアップ」だったので場合によっては瞬殺されることも…
ちなみにトレーズの方は高ステータスでミリアルドにはない「極」持ち、搭乗機も高性能でガンダムタイプでもGNドライヴ搭載機でもないので先述のスキルが通用しないとエピオンと比べるとかなり強かった模様。
「何故だ、何故にこうも…」


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最終更新:2024年03月13日 14:58
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ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 クロー内部にビーム砲を内蔵しており、遠距離戦にも対応できるようになっている

*2 本来のアルティメット細胞とは別物

*3 昔はビームサーベルなどの格闘攻撃はほぼ全て射程1だった