ガンタンク

ガンタンク
GUNTANK
登場作品 機動戦士ガンダム
型式番号 RX-75
全高 15.6m
重量 56.0m
所属 地球連邦軍
武装 40mm4連装ボップ・ミサイル・ランチャー
120mm低反動キャノン砲
搭乗者 ハヤト・コバヤシ
リュウ・ホセイ
カイ・シデン
アムロ、レイ


【設定】

地球連邦軍がV作戦のもと製造した遠距離支援用モビルスーツ。
地球連邦軍が初めて開発に成功した記念すべき機体でもある。
無限軌道(キャタピラ)の脚部や長く伸びる主砲が特徴で、その遠距離砲撃主体の武装も相まって移動砲台に近い運用が主となった。
しかし実際にはミノフスキー粒子により遠距離からの敵の正確な座標が測定できない*1ので、本来の性能を発揮出来る状況は少なかったようである。
コア・ブロック・システムを内蔵する故に上半身*2を旋回できない、宇宙でも稼動できるものの、宇宙空間では下半身は完全なデッドウェイトとなり運動性は劣悪…と致命的な問題を抱える機体ではあるが、主砲の強力さや精密度、特に座標がはっきりしていればアウトレンジ砲撃で一方的に攻撃可能な為相手からはとんでもなく脅威である。
その証拠にガンタンクと同等の砲撃力を持つ量産型ガンタンクの長距離砲撃がケルゲレン出航最大の障害になるとして、ノリス・パッカードの最優先破壊目標になっていた。


【武装】

40mm4連装ボップ・ミサイル・ランチャー

両腕部に4門ずつ装備されている。

120mm低反動キャノン砲

両肩部に2門を装備している。


【劇中での活躍】

登場は第2話から。ガンダムに運ばれていた。
初陣は第3話。ホワイトベース主砲の射線が通らなかったところ、カイ・シデンが各種大型特殊免許を持っていることがわかり、主砲をハヤト・コバヤシに小惑星の表面をどうどうと登場。いきなりでてきて敵の補給船を一発で吹っ飛ばした。
カイがガンキャノンに乗ってからは操縦はリュウ・ホセイが担当。
作品中盤、リュウがひどい怪我にもかかわらず一人で飛び出しジョブ・ジョンを騙して腹部のコックピットに乗り込み*3上半身を強制排除、そのまま飛び立ってガンダムを撃破しようとするマゼラトップに特攻した。
それからは頭部のコックピットで全ての操縦を担当する1人乗りに改修され、ホワイトベースの貴重な戦力として最終決戦まで活躍する。ア・バオア・クーでの交戦で大破するも、搭乗者のハヤトは無事生還した。
ちなみに劇場版では、ホワイトベースが再度宇宙に戻った段階でハヤトがガンキャノンに乗り換えたため、後半は出番なし。

余談だが一人乗りに改修する際、コア・ファイター側ではなく頭部側のコクピットに統一されてしまったため、コア・ファイターでの脱出不可*4、しかも上半身は旋廻しないまま、故にベース機よりもスペックダウンしている。


【搭乗者】

ハヤト・コバヤシ

CV. 鈴木 清信(初代) / 中西 英樹(THE ORIGIN)

アムロ・レイの幼馴染で友人で、宇宙世紀では珍しい純粋な日本人。
軍施設を作るため住居を立ち退きさせた経緯から、アムロに対し反感とライバル意識抱いていた。
柔道が得意であり第1話には道着を担いでいるシーンや第13話でリュウを一本背負いするシーンがある。
基本的に終始ガンタンクに搭乗していたが、映画版ではジャブロー以降、TV版ではカイがホワイトベースから降りていたわずかな期間のみ、ガンキャノンに搭乗している。
特に目立った戦果は挙げていないが終戦まで無事に生き残り、戦後はフラゥ・ボゥと結婚。
ホワイトベースに乗っていたカツ、レツ、キッカという3人の戦災孤児を引き取っている。

負けず嫌いな事もあってアムロに勝てない事を何かと悔しがっていたが、アムロが凡人より遥かに離れ過ぎた事が逆にハヤトとフラウを結び付ける結果となる。
努力した部分ではアムロに全て負け、意図していない所でアムロに勝つという妙な運命を歩んだ人物となった。

グリプス戦役時はカラバの幹部としてアウドムラの艦長となり、エゥーゴを支援する。



【VS.シリーズの活躍】

連邦VSジオン

低コスト・重装甲・高火力を持ち合わせるが、きわめて鈍重な支援機という、いかにもガンタンクらしい性能だった。初期の連邦VSジオンではやや微妙な性能ながら、そもそも連邦MSの選択肢が少なかったため、特にガンダムとのコンビを組むことが多かった。

連邦VSジオンDX

性能が向上。連邦のMSも増え、ジオンの鹵獲MSも使用できるようになったが、キャノン砲の超性能などから根強い使用者を持った。
ただし、相変わらず接近されると手も足も出ない。

ガンダムVS.ガンダム

遠距離から砲撃の雨を降らせる低コスト支援機。
VS.シリーズには2作ぶりの再登場となるが、ガンダムどもに真っ向勝負を挑む本作ではスペックが軒並み上方修正。
歩きながら主砲を撃ち込むだけでも無視できない存在になるが、移動における瞬発力のなさが弱点。
設定上ではコア・ブロック・システム内蔵のため上半身は回転できないはずだが、本作では問題なく身体を捻り広い射角を確保。
そのうえ特殊射撃で中からリュウが搭乗するコア・ファイターをいくらでも射出可能。連邦軍初にして随一のトンデモモビルスーツと化す。
足が遅いためファンネルなどに弱く、トップ層のキュベレイやマスターに弱いが強力な機体。
特にCPU戦で敵機にいると厄介な敵の一つ。

ガンダムVSガンダムNEXT

メインの弾数が減り砲撃モードでの連射力も落ちてしまった。
さらにNEXTダッシュの登場によりゲームスピードの向上により立場が苦しくなった。
相変わらず盾も上昇速度もないのでファンネルやローリングバスターライフル持ちには一方的にいじめられてしまう。

本機が一番輝くのはCPU戦の敵機で遠くから一方的に砲撃してくる姿だろう。

NEXTダッシュと合わせて特射連発でコア・ファイターをいくらでも飛ばすことができるが、他にも巨大な岩を空中でもブーストの許す限り投げられるガンキャノンも登場。
さらに自分で腕をもぎ取り殴りつけ、その後元に戻せるというEZ-8が出てきた。
連邦のMSは化け物か!?

EXVS.シリーズ

ガンダムの武装として登場。
特殊よろけ属性の120mmキャノンを三発発射する。
前作のザメルを弱くしたような性能であるが、砲撃の間隔や弾自体の弾速は普通だが、着地取りから牽制、BRからの追撃など幅広い用途に使える横格と並ぶガンダム固有の強み。
覚醒リロード対応で多数のプレイヤーが覚醒したガンダムとハヤトとの連携の前に散っていった。
GVS要素を多く引き継いだEXVS2からは撃ちかたが変わった。
OBではさらにコアファイター特攻も追加された。

GVS.

8年越しにプレイアブル復活。
武装構成に変化はないが全体的に強力になっており、特にメインのキャノン砲は弾速誘導ともに大きく強化されている。
しかし劣悪なBD性能も引き継いでおり、今作ではこれが致命的。
地走に近い特性を持っているのだが、ズサも無く圧倒的に移動速度が低く、
簡潔に言って「ズサとスモークが無く格闘択の少ない前作ヒルドルブ」という具合の仕上がり。要するに棺桶
とにかく格闘機や範囲射撃持ちに弱く、近寄られたら普通の万能機が相手でも相当不利な読み合いになる。
しかも新システムのブーストダイブの恩恵も少なく、逆にステダイブにより弾幕を回避され易く、接近を許し易いという逆風を受けている。
要するに、高性能な射撃を持った固定砲台と考えてよく、相方にはロックを優先的に引きつけてもらう必要がある。

ガンダムのアシストとしての立場は失ったが、ストライカーとして使用が可能。こちらは高誘導・中弾速射撃を連続して放つ一斉射撃であり、相手を動かし易く、3発という潤沢さも相まって利用価値が高い。


【勝利・敗北ポーズ】(ガンガン、NEXT)

勝利ポーズ

稼動部分が少ない為か全く動かない。

敗北ポーズ

キャノン砲をゆっくりと垂れ下げるモーションがある。

【勝利・敗北ポーズ】(GVS)

勝利ポーズ

通常時:停車してキャノン砲を撃つ
覚醒時:後退しながら腕部ミサイルを連射する

敗北ポーズ

全身が焼け焦げ、横たわっている。


【その他活躍】

ガンダムブレイカー

一作目より登場しているが一作目は何故か頭だけの参戦だった。GXと組み合わせてGビットの再現でもしろということだろうか…?
2にて全パーツ参戦。本シリーズではサーベルなどを持たない素手での格闘は腕パーツにより格闘か拳法に代わるのだが(Gガンダムなどは拳法)、拳法パーツを装備するとキャタピラで蹴りをする姿が見れる。

SDガンダムアライアンス

最初期に手に入るシューター属性のMS。
ゲームの仕様上格闘が用意されており、相手を打ち上げて連撃を加えるスタイリッシュなアクションをするガンタンクを見ることが出来る。

スーパーロボット大戦

戦力としては当てにならないことが多く、倉庫番や廃棄されることが多い。
比較的近年の作品では優秀な性能をしていることがある。
『OE』では驚異的な性能をしていたが、そういう作品に限ってDL専売かつ販売終了している。

初登場の旧シリーズ『第4次』では何故かロザミア参入条件に本機が関わっており(ジェガンザクII改で代用可能ではある)、また本機を破棄する事でどういう訳かSガンダムが入手可能。コクピット周りに使用するらしいが…武装も規格も違うのにどういう原理でガンタンクからMSの恐竜的進化の象徴の一つのSガンダムが出来るのだろうか?

『64』ではレジスタンスの指揮官機として登場。ある主人公を選択すると序盤で主人公が逃げる時間を稼ぐ見せ場があり、スパロボシリーズ屈指のカッコいいガンタンクを見る事が出来る。

SDガンダムフルカラー劇場

精神的には幼いが、れんぽー最強のMSとして存在感を放っており、てぃたーんずやねお・じおんのMSも一撃で吹っ飛ばしていた。


【余談】

ガンダムシリーズにはあまりタンク系機体が多くないうえ、作中でもやや旧態依然な機体という扱いをされがちだが、最後まで生き残ったので完成度は高い。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではMSではなく、一年戦争開戦以前から配備されている大型戦車という扱いになっている。試作型だがあのシャア・アズナブルが始めて動かしたMSにもなった。


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最終更新:2023年11月26日 12:00
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*1 ミノフスキー粒子散布下では電波漸減の為レーダーは使えない

*2 戦車でいうなら砲塔に相当する。

*3 劇場版では外から

*4 コア・ファイターを内蔵せずジムの様なカセットブロックにされている可能性も有る。