百式

百式
HYAKU-SHIKI
登場作品 機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムZZ
型式番号 MSN-00100
全高 18.5m
重量 31.5t
所属 エゥーゴ
武装 バルカン砲
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
クレイ・バズーカ
メガ・バズーカ・ランチャー
搭乗者 クワトロ・バジーナ
ビーチャ・オーレグ
モンド・アガケ


【設定】

『Z計画』によって開発されたアナハイム・エレクトロニクス社製試作型モビルスーツ。
開発コードはγガンダム(リック・ディアス)の次に開発されたので、γの次のδ(デルタ)ガンダム。
当初可変MSとして設計されていたδガンダムが、変形時にフレームにかかる負荷が大き過ぎることが判明、急遽非可変MS『百式』として再設計され完成。
開発段階ではムーバブル・フレームが採用されておらず*1ガンダムMk-IIが鹵獲された後にZガンダムの開発が成功している。
機体名の由来は「百年使えるMS」という開発者M・ナガノ博士の願いから*2
しかし、その願いとは裏腹にグリプス戦役の終盤で大破してしまう事になる。
その後もマイナーチェンジした2号機が再配備されたものの、結局グリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争の3年間しか稼働出来なかった。

最大の特徴はその機体カラーリングであり、あろうことか「金色」という赤色のシャア専用ザクII以上に信じられない色。
これは耐ビーム・コーティング素材の色であり、開発者であるM・ナガノ博士の要望やパイロットであるクワトロ・バジーナの了承により使用された。
しかし、実際にはあまり効果がなく、掠った程度のものを無効化する程度である。
後のV2ガンダムアサルト装備にも金色のビーム・コーティング塗装が施されたリアクティブ・アーマーを装備している。こちらはちゃんとビームを弾いていた。
百式の発展技術かどうかは不明だが、そうだとすると感慨深い。

機動性の向上や背中のバインダー等を利用したAMBACによる回避、耐ビーム・コーティングによる防御、そしてビームを弾いた際に傾いた機体を即座に安定させる技術が求められるため、クワトロ以外では扱えないピーキーな機体、つまり実質クワトロ専用機のようなものである。
とはいえども基本性能は悪くなく、機動性はともあれ運動性は高い方。
Mk-IIと比べると火力はある程度、百式の方が上(メガ・バズーカ・ランチャーを除く)のため別に問題ではない。

マイナーチェンジされた2号機ではビーチャ・オーレグでも結構扱える程度に改善されている模様。
運動性は継いでいるらしく、近接白兵・格闘戦ではネオ・ジオン軍のMSと互角以上の模様。

後の時代において『Z計画』で得られたデータを導入し、本機を可変機として再設計したデルタプラスが投入される。
また、本機の改良型である百式改、そのアーマー機のフルアーマー百式改、量産機の量産型百式改、局地機の陸戦型百式改と言ったバリエーションが存在している。


【武装】

バルカン砲

頭部に2門内蔵された60mm口径のバルカン砲。

ビーム・ライフル

型式番号「BR-M-87」
一年戦争時に配備されたジム・スナイパーII用のXBR-M-79Sをエゥーゴ規格のスネイルEパックを使用するなどの変更を施し開発された物。

ビーム・サーベル

リア・スカートに2基装備された近接戦闘用ビーム兵装。
リック・ディアスやネモと同型の物を装備している。

クレイ・バズーカ

粘着榴弾や散弾の発砲が可能なバズーカ。
リック・ディアスの物と同型。
「散弾ではなぁ!」というブランの台詞ネタで喰らったのは実は本装備の散弾であり、ガンダムMk-IIの物ではない。

メガ・バズーカ・ランチャー

巡航形態に変形可能な長距離用大型メガ粒子砲。
巡航形態時の推力と百式の推力をあわせるとウェイブ・ライダーと同等の推力になるとのこと。
威力は非常に高いが、発射には莫大なエネルギーが必要で百式だけでなく随伴機*3の出力を足しても連射は不可能であるうえチャージ時間も長い。
最終決戦ではアクシズの熟練兵が搭乗するガザCの大部隊を一撃で壊滅状態に追いやっている。
この一撃が後の第一次ネオ・ジオン抗争に大きく影響してくる事になる。
ちなみにこの装備、百式専用というわけではなかったようで、運用自体はネモ2機で出来たらしい。
第一次ネオ・ジオン抗争では使用されなかったが、この武器のデータはZZガンダムのダブル・ビーム・ライフルやメガライダーに生かされている。
そして時は過ぎてU.C.0096、ネェル・アーガマ内に残されていたのか、補給の時にデルタプラスと一緒に持ち込まれたのかは不明だが、本装備が久しぶりにお披露目となった。
今回は、破壊されてしまったネェル・アーガマのメガ粒子砲の砲台と供給ラインを繋ぎ、ジェガン(エコーズ仕様)に運用され擬似的な艦載砲として運用され戦果を挙げたが、敵機に接近された際にオートモードに切り替えられて囮として使われ破壊されてしまった。


【原作の活躍】

月面都市アンマンでクワトロ・バジーナ専用機として受領される。
高い性能とクワトロの操縦センスで活躍するも、次々投入されるティターンズの新型機には苦戦を強いられ、特に戦争終盤では性能面では圧倒的に上のキュベレイジ・Oに遅れを取っていた。
クワトロも、これだけの機体性能差だけは如何ともしがたかった様である。
だがそれでもキュベレイの至近距離からのオールレンジ攻撃を全てかわすなど、運動性はかなり高い模様。
射出口を見抜き、機体そのものを抑えることによってファンネルを封じようとするも既に射出されていた分に両手足を狙撃され、戦闘能力をほぼ失う。
結局バルカン以外の飛び道具がなくなってキュベレイとの一騎打ちに敗北、死を覚悟したが戦艦の機関部を発見するとこちらのほうが生存率が高いと判断したのか、相討ち狙いなのかは不明だがバルカンで起爆、機体は大破。
胴体と頭のみになり、コックピットハッチ開けっ放しでクワトロは行方不明となる*4

第一次ネオ・ジオン抗争時にはマイナーチェンジした2号機(修繕機説あり)が登場。
こちらはビーチャ・オーレグがメインパイロットとなっているが、ガンダム・チームのメンバーが入れ替わり乗り込んでいることから、クワトロが乗っていた時の様なピーキーな機体ではなくなっている模様。
やはり旧式で苦戦は多かったが善戦した結果、終戦まで大破せず抗争終盤ではネェル・アーガマ防衛の切り札とされ温存されていた。

その後は、地球連邦軍が回収し、エゥーゴ(ニュータイプ)を危険視したのか当機を封印もしくは解体した説がある。


【搭乗者】

クワトロ・バジーナ

CV:池田 秀一

地球連邦軍の大尉でエゥーゴの実質幹部。
階級は大尉だが、スポンサーのウォン・リーや上官であるブライト・ノア、ヘンケン・ベッケナーに対し普通に意見するなど待遇は明らかにそれ以上。
エゥーゴがティターンズに対抗できるための力を得るために、アナハイムにガンダリウムγのサンプルを提供、協力を取り付けている。
サングラスに素顔を隠し、真意を隠すような発言が多々見られる。
その正体は偽名を使い連邦軍籍を手に入れた元ジオンの赤い彗星シャア・アズナブルである。
一年戦争終盤での一騎打ちでアムロ・レイにつけられた額の傷を隠すためにアクシズにいた時からかけている*5

アーガマのMS部隊長でエースという立場だけでなく、カミーユ・ビダンやカツ・コバヤシにMSのレクチャーをした。
特にカミーユはクワトロに何度も危機を助けられている。
また、両親との関係が希薄であったカミーユにとっては父でもあり、兄ともいえるような存在であった。
当初からハヤト・コバヤシやカイ・シデンなどに「連邦政府のトップに立つべき」として期待をかけられていたがこれを固辞する。
中盤、ティターンズの専横を止めるべくエゥーゴの指導者ブレックス・フォーラ准将と共に連邦議会へ赴いたが、ブレックスがティターンズに暗殺され、死を看取る形になったクワトロはエゥーゴの全権を託され、実質的な総大将になる。
直後は本人も戸惑っていたが、一方でブレックスのいないエゥーゴを纏め、引っ張っていけるのは自分しかいないとも感じており、事実周囲にもそう望まれていた。
ダカール演説の際に迷いを振り切ったのか、自ら正体はシャアであることは愚か、ジオン・ズム・ダイクンの息子であることまでも公言、アドリブも交えてティターンズを糾弾し世論をエゥーゴの味方につけるなど早速才能を見せた。
最終決戦「グリプス2攻防戦」でアクシズのベテラン将官などをメガ・バズーカ・ランチャーで一掃(これが後のハマーン戦争において致命的な痛手となる)。
最終的に元彼女など因縁のあるハマーン・カーンに機体性能差もあり敗北し、行方不明となる。
そして第一次ネオ・ジオン抗争終結後、彼は再び表舞台に立つことになる。

なお、グリプス戦役でエゥーゴがティターンズに勝てたのはクワトロの功績によるものが非常に大きい。
そもそも、当時ティターンズに到底及ばない規模の組織であったエゥーゴがティターンズとまともにやりあえるような土俵に立てたのもクワトロの持ち込んだガンダリウムγによって、ティターンズと同じく独自のMS開発を行えるようになり戦力増強に繋がったから。
更にアポリー、ロベルトをはじめ多数の部下を連れてくることで人材不足を緩和、偶然とはいえ民間人だったカミーユをNT・エースパイロットとして育て上げ、ダカール演説でティターンズを孤立状態に陥れ*6、最終決戦においてコロニー・レーザーもカミーユの増援もありハマーンとシロッコから守り抜くなど戦略レベルではこれ以上ないレベルの活躍をしている*7
他にもブレックスの死による大将の交代も、現場だけでなく上層部のクワトロに対する信頼もあり、ティターンズの大将の交代に比べると明らかにスムーズに行われている。

【原作名台詞:TV版】

  • 「出資者は無理難題をおっしゃる…。」
    • 第8話から。

  • 「他に食べる方法を知らんからさ。だから、いまだに嫁さんも貰えん。」
    • 珍しいシャアの自虐的な冗談その1。

  • 「今の私は、クワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でも、それ以下でもない。」
    • 第13話から。ハヤトに真意を問われての台詞。

  • 「これが若さか…」
    • 第13話から。
      表舞台に立つことから逃げ、カミーユにぶん殴られて人前で初めての涙まで流す。
      Z時代のシャアの苦労を象徴する名シーン。

  • 「間違いない、アムロ・レイだ…」
    • 第14話および劇場版第一部「星を継ぐもの」最終盤から。
      7年ぶりに再会した一年戦争時代の宿敵の存在を感じて。

  • 「『君を笑いに来た』。…そう言えば、君の気が済むのだろう?」
    • アムロに何故戻ってきたのかと聞かれ。
      アムロは言い返す事は出来なかった。

  • 「父親代わりになるのもいい経験になると思っている。胸がときめくよ、ハッハッハ」
    • 珍しいシャアの冗談その2。
      預かったカツの面倒を見ることになり、ハヤトに対して。
      なお、劇場版では「父親代わりの経験も良いと思ってます」になっている。

  • 「苦労しているようだな、艦長。白髪が増えている。」
    • 珍しいシャアの冗談その3。
      思わずハッと頭に手をやるブライトに「冗談のつもりだったが身に覚えがあるのか」とさらに突っ込む。

  • 「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ。」
    • 第24話から。

  • 「私はザビ家とは関係ない。私はいつも一人の男だった。」
    • レコアにザビ家の復活に関してを聞かれて。
      両親や想い人の死などを経験したシャアの心は誰にも開かれることがない状態であることがうかがえる発言。
      ただ、よりにもよって男女の仲であるはずのレコアの前で言ってしまう痛恨のミスを犯す。

  • 「サボテンが、花をつけている…」
    • レコアが戦死したと思い込んだカミーユに殴られた際ににふと目にしてつぶやいた。
      Zガンダムでもトップクラスに意味不明な言葉として挙げられる発言ではあるがサボテンの花は「レコアの女としての充足感」、「レコアも時間ももう戻ることはない」ということである。

  • 「私はかつてシャア・アズナブルと呼ばれた男だ!」
    • 第37話から。
      ダカールでの演説の中で彼は自らの素性を明かした。

  • 「まだだ!まだ終わらんよ!!」
    • 第50話および劇場版第三部「星の鼓動は愛」の終盤から。
      復活のときにも聞ける、クワトロの名セリフ。

  • 「君のような若者が命を落としてそれで世界が救えると思っているのか!?新しい時代を作るのは老人ではないのだ!」
    • この時はまだカミーユという若い世代への希望があったのだが…

  • ハマーン「これで終わりにするか、続けるか、シャア!」
    クワトロ「そんな決定権がお前にあるのか!」
    • ハマーンが駆るキュベレイに百式の四肢を潰されてもなお、クワトロは抵抗する。

【原作名台詞:劇場版】

  • 「……私の分は?」
    • 劇場版の追加カットにて。
      みんながケーキを食べる場面に遭遇しての一言。コーラを自動販売機で買っていたりするので意外と甘いものが好きなのかもしれない。
      それにしてもケーキをねだるとはあの「シャア」とは思えない発言である。

【原作名台詞:プレリュードZZ】

『機動戦士ガンダムZZ』の第1話「プレリュードZZ」にも、モビルスーツの解説役としてご登場。
シャアが初めてギャグをかまし、シンタとクムの突っ込みも必見で見てみても損はない。
また、前期OPではサビ前に出てくる。何かを叫んでいるようだが…
もしこれをカウントするなら、1st~CCAまで連続で出演したのはシャアとブライトだけである*8

  • 「さて、ベストワンMSはもちろん百式だよね。」
    • これは速攻流された。

  • 「私もよくよく運のない男だな…。」
    • シャアの初めてのボケ。このあとシンタに「何か言った?」と聞かれて、「いや」と答えた。

  • 「正解者の中から木星旅行にご招待。あて先は、サイド6 23バンチ。」
    • クワトロとして最後の台詞。ちなみに手紙を送っても行く事はできない…というよりそもそも現実にはないので送れない。

【その他名台詞】

  • 「いくら希望を見出した所で、地球の重力に魂を引かれた者達のエゴに押し潰されて、このような悲劇が繰り返されて行く…ならば!」
    • PS版Ζガンダム シャアディスクエンディングから。
      カミーユが精神崩壊したことをNT能力で察知して、ここで地球の人々に完全に絶望し「ネオ・ジオンのシャア」への道を歩み始めることになる。


ビーチャ・オーレグ

CV:森 しん

ガンダム・チームのリーダー格。
シャングリラのジャンク屋仲間であるエル・ビアンノに好意を抱いていたこともあり、当初はジュドー・アーシタらと対立していた。
多少弱腰の部分があるがシャングリラでは機器のレンタル等調達しており、リーダーといえないこともない。
最初こそはアーガマをエンドラに売ろうとしてトラブルを起こしたり、アクシズに捕まったりしていたが、そのおかげで多少ながらMSの訓練を受けなかなかに上達している。
百式が配備されてからはメインパイロットを務めている。

ネェル・アーガマに移った際、ブライト・ノアやシンタ、クムなどが敵の襲撃によりラビアンローズに行ってしまい、代わりに艦長代理を拝命。
最初はごたごたがあったがトーレスなどベテランブリッジ要員のサポートもあり最後までネェル・アーガマを生き延びさせ、ジュドーの帰る場所を確保した。
戦後はエルと結ばれ、3年後にまたジュドーと再開する約束をしている。

【原作名台詞】



【VS.シリーズの活躍】

エゥーゴVSティターンズシリーズ

中の上コストである310で参戦。
機動力が高く、エゥティタにおける高性能格闘の代名詞である飛び蹴りも使える(しかも本機だけ飛び蹴りから飛び蹴り(ダウン追い討ち)に繋げる事が出来る)ものの、独特の構えにより射角が右に偏っているなど特殊な癖が多く、良くも悪くもピーキーな機体である。
310では最も扱い難く、機動力が高いと言ってもシャア専用ゲルググには劣るという事もあり、同コストのガンダム、シャア専用ゲルググ、ガブスレイに使用率で圧倒的な差を付けられてしまうなどシリーズ通して不遇の機体だった。
サーベル回転カウンター、胴払い抜け、サマーソルト、飛び蹴り、背面撃ちといった妙にスタイリッシュな挙動が特徴であり、それらはNEXT以降でも再現されている、というか更にスタイリッシュに洗練されて、カッコ良さと強さが両立する本機独自の持ち味となっている。
ちなみに本作ではティターンズもしくはジオンに鹵獲された設定という仮定のカラーリングが登場し、鹵獲カラーは赤銅色。しぶい。

ガンダムVS.ガンダムNEXT

『機動戦士Zガンダム』枠でコスト2000GPの機体で登場。
シャアだけで3人(エルメスのアシストを含めれば4人、ジオングを入れたら5人)という、お祭りゲームならではの状態となる。
機体性能は非常に高く、高い機動性や格闘能力、ビーム・ライフル、クレイ・バズーカといった充実した武装、優秀なアシスト、さらにメガ・バズーカ・ランチャーという一発屋兵器により、敵機にプレッシャーを与えるには十分過ぎる能力を誇る。
HP500で盾無しと防御面がコスト2000最低クラス。これぞほんとの「あたらなければどうということはない」である。同じHP500のガンダムF91でもシールドくらいはある。その代わりに特殊能力として「まだだ、まだ終わらんよ!」を所有。
残りコストが2000以下の状態でHPが0に達すると発動し、左腕が破損した状態で耐久値100となって復活する。これは『エゥーゴvsティターンズDX』でのシステム「復活」に由来すると思われる。その際格闘カウンターが使用不可になる。
結果、ガンダムインパルスガンダムとともに使いやすく初心者から上級者まで幅広く扱われているMSになっている。特にコストオーバーが不可避な3000機と組む場合は上記の復活システムと相性が良いため使用率が高い。

クロスオーバーだけに機体色への他作品のキャラの反応も多彩で、ガンダムファイターには当機がハイパーモード(厳密には違う)と、キラ・ヤマトムウ・ラ・フラガには本機をオマージュした「アカツキ」と誤認される。また、ガロードには「あんたの機体売って金にしちまわねぇか?」と言われる。
ただ、ザクに乗ってた頃の自分には「金色のMS、私の趣味ではないな」と言われ、サザビーに乗った後のシャアには登場する事が気に入られず自分からの反応は散々。

EXVS.

NEXTと同じコスト2000で登場。
前作では使いやすかった感じだが、今作では見事に癖が強くなった。その上機動力も少し下のほうになってしまっている。
手動リロードBR、CS、クレイ・バズーカ、メガ・バズーカ・ランチャー、ドダイ射出など射撃武装がかなり充実している。だがその代わりというわけか、格闘性能が万能機と比べて低く、火力自体も低い。そのため前作と違ってMBLが主要となっている。
格闘性能はそう高くはないと言えども迎撃手段等としては非常に優秀な前格のキック、独自の動きである特格のジャンプ斬りがある。これらを駆使していこう。

前作同様に「まだだ、まだ終わらんよ!」は引き継がれているが、左足もなくなり、メガバズーカが撃てなくなっただけでなく、BRのリロードすらできなくなり性能低下した。なお、左足もなくなる為かホバー移動になっている。ガードはできる。
前作が原作中盤辺りの立ち位置を再現したとすると、今作は原作終盤の立ち位置を再現したともいえる。
だがちゃんとやればいけるとことまで十分いけるため、パイロットの腕が出やすいのではないだろうか。
ただ明らかに初心者向きではないのでご使用時には十分お気をつけてください。

覚醒技はメガ・バズーカ・ランチャー+メタス。個人装備とは別になってるので、残っていればダブルMBLが出来るため相手にプレッシャーは掛けられる。

そんななんとも癖が強すぎたためか、2011年5月26日のUPデートで機体が調整、機動力が格段に上がった。
機動力が高く耐久力が低く、癖が強いといかにも百式らしい(シャアらしい)感じに仕上がった。以前は敬遠していた人もぜひ一度乗ってみるべきである。

余談だが、前作に比べてピーキーになったのに対してクワトロの台詞はかなり強気になった。(例:覚醒「下がれ!私がすべて倒す」、勝利「その程度で私にかなうはずが無い!」、リザルト画面「ええい、我々に敵うわけがない!それがなぜ分からん!」)
一時期はピーキーさから「下がる、君がすべて倒せ」などと改変されていたりした。

EXVS.FB

前作同様コスト2000で手数がさらに増えて登場。
前作からの主な変更点は、専用の変形CSが追加、後格闘が前作特格のジャンプ斬りに、特格がリック・ディアス召喚および格闘からの派生でドダイ搭乗に変更となった。
後格闘のキャンセルルートは前作特格と変わりない。また、リック・ディアスはNEXTの時と違い、メイン射撃または特格の入力によりバズーカを発射する追従型。

EXVS.MB

コスト2500に昇格。BD格闘が変更になり、2014年10月のアップデートにより、格闘CSに変形特射のドダイ射出が追加された。
迎撃力の高いドダイを変形を挟まずに出せるようになり、迎撃力と攻めの択が増えた。
しかもこのドダイ、大きめの弾(というかドダイ)で発生と弾速、銃口補正がすこぶる良く、おまけにBR一発位なら耐えるため、迎撃するのも難しいと非常に頼れる武装へと変貌を遂げ、「スタイリッシュドダイアクション」と呼ばれ百式を一気に環境トップへ押し上げた。
流石に、アップデートにより性能は抑えられたが、それでも頼れる武装なのは変わらず、百式を相手にすることがあればドダイには気を付けたいところ。

EXVS.MBON

通常格闘、横格闘が新規モーションになった。また、Zガンダムのアシストとしても登場する。

GUNDAM VERSUS

変形サブがドダイからのミサイルに変更された。
また、条件を満たせばパイロットをビーチャに変更可能。

EXVS.2

GVSからの武装が輸入され、一部格闘のダメージが減った。
そしてアシストがZガンダムになったのだが、レバーNのビーム・コンヒューズとレバー入れで突撃に。
ビーム・コンヒューズの方はともかく突撃の方は「プレイアブル版Zの前格特格派生」の三段攻撃になっており、発生、誘導、判定の広さ、拘束時間、補正と全てにおいて優れており、その上ガードしても三段出し切るためガード中に横から攻撃すれば残りのZの攻撃が通るとインチキじみた性能をしており「EXVS2最強の突撃アシスト」と言われるほど。
百式本体が弱体化されたにもかかわらず、これ一つで「歴代でトップクラスの百式」と言えるほどの強さを手に入れたため、一部プレイヤーからは「Z式」「Zドダイ」など揶揄されているほど。
復活しても使用できるのであがき力も上がった。
アップデートにてガードしたらすぐに消えるようになったがそれでも誘導や補正は優秀なため相手からすると相変わらずうっとおしい。

EXVS.2 XB

前作の代名詞のZにレバー左右で下格から変形サブの新パターンが追加。前作の本体とまで言われた突撃は初段モーションが前格ではなく格闘特射派生の切り上げになり、受け身可能の打ち上げに変更された。放置などには使えなくなったがインチキじみた誘導はまだ健在。
なのだがレバー前後なので前作でセットプレーとして優秀だった至近距離で左ステップからの突撃が出しにくくなった。
それ以外の性能もまた弱体化され、最も残念な機体の一機として低い評価を得ることに。

新規参戦したディジェのアシストとしても登場。


【勝利・敗北ポーズ】(NEXT)

勝利時

  • ビーム・ライフル:ビーム・ライフルを真上に構える。
    • 第13話での、真上のアッシマーを迎撃するときとほぼ同じ。
  • ビーム・サーベル:ビーム・サーベルを片手に左手をおろす。
  • クレイ・バズーカ:クレイ・バズーカを前に構える。
  • メガ・バズーカ・ランチャー:メガ・バズーカ・ランチャー発射ポーズ

復活後は、いずれのポーズも左腕がなく、パチパチとショートしている。

敗北時

  • 通常:がっくりと片膝をつく。
  • 復活後:Zのラスト同様、手足が全て無く頭と胴体だけが浮いている。ハッチは開いている。

【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.以降)

勝利時

GVSでは劇場版で見せたツインアイが発光している
  • 通常勝利及びライフルで勝利時:ドダイに乗りながらビーム/・ライフルを構える
  • 通常格闘で勝利時:右手にビーム・ライフル、左手にビーム・サーベルを構えてポーズ。機体選択時のような感じ。
  • アシスト追従時に勝利(FBで追加):赤いリック・ディアス2機を従えてビーム・ライフルを構える。
  • メガ・バズーカ・ランチャー及び覚醒技で勝利時:前作と同じ、発射ポーズ。

敗北時

  • 前作と同じ、頭と胴体だけで浮いている


【その他の活躍】

模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG

サカザキ・ケンタの使用するガンプラとして登場。
ケンタの「シャアは好きだがその愛機のカラーはどうかと思う」とのことで真っ白に塗装されている。
彼は後にサザビーも使用するが同じく真っ白。

ガンダムビルドファイターズ

第8話でニルス・ニールセンが戦国アストレイ頑駄無より前に使用していたガンプラとして全身が部分的にメタリックなワインレッドに塗装された機体が登場。アイアンマンでもメタルマンでもない。
教授との面談時のGセイバーとの模擬戦ではビーム・ライフルを破壊されたが、直後にビーム・サーベルで両断して撃破した。
その後は第7回ガンプラバトル選手権アメリカ地区予選準決勝まで使用したと思われる。
デザイナーの海老川兼武氏曰く、和風な色にというオーダーで着色したもので某社長カラーではありませんとの事。

ガンダムビルドファイターズトライ

第5話でサカイ・ミナトが依頼されて製作、納品したガンプラとして百式(と劇中では言われたが実際のHGではほぼδガンダム)をベースに各部に手を加え、メガライドランチャーを装備して竜胆色に塗装された機体である百万式(メガシキ)が登場。使用者は宮里学院高校のチーム「Gマスター」のメンバーであるスドウ・シュンスケ。
スドウがビルダーとして限界を感じた事からバトル大会で勝利するために高名ビルダーに制作してもらうという、他にない経緯で登場した。
第8話の全日本ガンプラバトル選手権西東京予選の準決勝戦第2試合では超長距離からメガライドランチャーでノーベル・M・ガンダムを撃墜し、格闘戦でR・ギャギャのシールドを容易く斬り裂く等圧倒して勝利した。
第9話の同決勝戦ではライトニングガンダムと一騎打ちの末にメガランチャーのビームに巻き込んだが、他2機に向けようとした所を逃れていたライトニングのビームサーベルで阻止され、相打ちとなった…かと思われたがまだ生きており、アメジストVガンダムとGボンバーを打ち破ったビルドバーニングに殴りかかったが、限界を既に超えていたため逆に砕けて敗北した。

スーパーロボット大戦

宇宙世紀系ユニットでは貴重なマップ兵器を持つが、最後まで使っていくには力不足になる事が多いと不遇な扱い。
フルアーマー百式改やサザビーが登場するなら尚更となっている。

シャアに関しては原作エピソードの都合もあり「シャア」の姿では敵になることが殆どだが、逆に味方の場合は殆どが「クワトロ」名義である。
「Zガンダム」自体の出演率も高いのでなおさら出番は多く、最初はシャアとして立ちはだかるも話が進むとクワトロとして味方になるパターンもある。
能力的にはアムロと互角でどこのゲームでも最強クラスでカミーユやジュドーより一回り強いことが多い。
シロッコの言を反映させてなのかNT能力は近年やや低めになっている事もちらほら見受けられるがそういった場合は基礎能力でアムロに勝っていることが多い。
また、だてに2勢力の大将を経験していないので指揮官としての才覚に恵まれている事を示す能力になっていることも多く、味方にもいい影響を与える点においてはアムロをはじめ他の味方NTを圧倒している。
しかし、作品によっては途中でシャアに戻ってプレイヤーに立ちはだかることも少なくないため、裏切りが恐くてクワトロ(シャア)を使えないといったプレイヤーもいたとか。

近年スパロボで新作発表の際にZガンダムや逆シャアの参戦が発表されると「クワトロは裏切りません」、「赤い人は隕石落としをしません」と言うようなアナウンスがされるのが半ばお約束となりつつある。
最も最近は訳あって(クワトロがジオンにシャアとしてスパイとして潜入する、地球とスペースノイドをまとめるため侵略異星人と手を組んだふりをする…など)裏切るケースもあったりする。

『30』ではシャアの反乱ラプラスの箱騒動を経てクワトロに戻るというかなり珍しいパターンで登場する。
アムロ共々生き延びており、秘密裏に回収された…というフロンタルはどう成仏したのか、というか正体が気になるところではある。
通常の百式は登場せず、最初からフルアーマー百式改に搭乗している。
かなり変則的な扱いになっており出番も多いのだが池田氏による音声の新規収録がないのがかなり残念。

ビーチャの方はシリーズ通して活躍させようと思えば活躍できるくらいの能力。
『V』では隠しシナリオでネェル・アーガマ(ガンダムUC版)の指揮を執る活躍を見ることが可能。


【余談】

一般的には「永野護氏のデザインした機体」と紹介されがちだが実際は永野護のΖガンダムラフ稿を基に藤田一己氏がアレンジして作られた機体であり永野氏自身も「アレはもう100%藤田君の機体」とコメントする等自身の創作した機体ではない認識である。
実はTV版のOPには全く登場せず、前期はともかく後期にも何故か影も形も無い。

TV版ZガンダムのEDのキャストクレジットでは一番上に来ているのは主人公のカミーユではなく、シャアとなっている。
しかもクワトロ・バジーナとして登場しているのに「シャア・アズナブル」と思いきり正体をバラされている。
クワトロ役の演じた池田氏いわく、クワトロはシャアではなく素の「キャスバル」をかなり意識して演じたとしており、シャアとはかなり変えているのでその辺りに気づいてくれると嬉しい、とのこと


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最終更新:2023年11月26日 17:38
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*1 おそらくリック・ディアスと同じ「ブロックビルドアップ構造」だと思われる

*2 余談であるが、『開発者M・ナガノ博士の願い』という設定を作ったのは永野護氏本人ではなく、ガンダムW監督代行やガンダムX監督も担当したZガンダムの設定製作の高松信司氏。永野護氏はニュータイプ1994年1月号で「といわれるがボクの記憶にはない」と発言している。

*3 TV版ではレストアされたゲルググ、劇場版ではメタス

*4 このハッチが開いているシーンは「クワトロは生きている」ということを示している

*5 ちなみにこのサングラスは29000円?(税込30450円)と結構高い、といっても相場では割と普通の値段である

*6 劇場版ではダカール演説はカットされている。

*7 劇場版ではハマーンの戦略変更もあり、第一次ネオ・ジオン抗争勃発も阻止する結果に

*8 一応ZZのOPには一瞬だが一年戦争時代のアムロも出ている。