モンテーロ

モンテーロ
MONTERO
登場作品 ガンダム Gのレコンギスタ
型式番号 MSAM-YM03
全高 18.5m
重量 41.3t
所属 アメリア軍
搭乗者 クリム・ニック
武装 バルカン砲
ミサイル
ビーム・ライフル
ワイヤー・フック
ビーム・ジャベリン
シールド

【設定】

キャピタル・テリトリィと敵対する海賊部隊の保有するクリム・ニック専用モビルスーツ。

アメリア軍の第三世代モビルスーツであり、「モビルスーツによる単独長距離侵攻」をコンセプトに大気圏内に於ける高い運動性能と安定性を追求して開発された試作機。
その運用形態の性質上機体の外観はグリモアとは大きく異なり、シルエットも猛禽類を思わせるスマートな物となっている。
ニュークリアス構造のコックピットブロックなど、グリモアとある程度の部品共通が成されているものの、ほぼワンオフに近い生産形態から整備性は低く、修理を行うにも苦労が伴う。

コックピットレイアウトもアメリア軍の共通フォーマットを採用しているが、モンテーロは胸部から突き出たパーツが上下に展開する事でパイロットが乗り込むための足場となる独自の機構を有する。

本機のシルエットを決定付けている両肩のシールドはバインダーとしての機能の他、備え付けられた高出力スラスターを用いて本機の機動力と運動性を支えており、重力下に於いてはその推力を持ってしてモビルスーツ単独での長時間飛行を可能とする。
また、シールドは裏面に武装を保持する為のマウントラッチを有しており、ここにビーム・ジャベリン等を懸架する。


【武装説明】

バルカン砲

G-セルフやG-アルケインなどと同様に頭部に配された炸薬式機関砲。
また、胸部にも大口径のものが装備されている。

ミサイル

宇宙世紀時代のジェガンヘビーガンのハンド・グレネードと同様のレイアウトで配された誘導弾。
ミノフスキー粒子散布下に於ける命中率は高く無いが、緊急時にはビームを防ぐ為の弾幕としても使用される。

ビーム・ライフル

高機動長距離移動型というモンテーロの性質を鑑みて開発された専用の携行型ビーム兵装。
バッテリーマガジンの搭載数を軽減し消費エネルギーを抑えているが、新型コライダーの搭載により一発あたりの破壊力を据え置いている。
中・遠距離戦で効果を発揮し、ビーム・ジャベリン使用時の隙を埋めるサイドアームとしての役割も担う。
非使用時にはリア・アーマーにマウント可能。

ワイヤー・フック

左腕に内蔵されているアンカー。
グリモアも同様の装備を有しており、電流を流す事で敵の電子機器へダメージを与える。
クリムはビーム・ワイヤーで防御を崩し、同時に放ったワイヤー・フックで敵機を撃墜する芸当をこなしている。

ビーム・ジャベリン

本機最大の特徴とも言える装備。
その名の通り、ビームを発生させる槍であり、これによってビーム・サーベルよりも長いリーチの槍術を繰り出す事が出来る。
本来は対艦攻撃用の特攻兵装であり、ジャベリンの名の通り槍投げの要領で投擲する事で真価を発揮する。
その性質上使い捨ての武装という意味合いが強いが、ビーム・サーベルとしての機能を備え、内蔵されたビーム・ワイヤーによるトリッキーな攻撃も可能となっており、更に回転させれば盾代わりになるなど、運用の幅は広い。
非使用時には上下に分割しシールド裏面に懸架され、それによって最大4~6回のジャベリン投擲を可能としている。
クリムは普通に投げつけたりショットランサーのように合体状態から片方だけ射出して


【劇中の活躍】

パイロットであるクリム・ニックの腕もあって海賊部隊の主力機・旗機と言える活躍を見せるが、キャピタル・アーミィがエルフ・ブルックなどの新型機を繰り出す中で次第に性能面で劣勢に立たされて行き、最終的に整備用のパーツ枯渇に伴い用済みとされ、クリムが本国へ帰還している最中に戦力の頭数を揃えるべく無人で運用され、その末に撃墜された。
ただし、その戦闘データはクリム用に用意された宇宙用ジャハナムに受け継がれている他、運用ノウハウは宇宙用ジャハナムの開発にもフィードバックされている。

その後、キャピタル、アメリア、トワサンガが三つ巴の戦いを展開する最中に量産体制が敷かれ、モスグリーンに彩られた機体が多数配備された。
形状はクリム機と同様であり、ビーム・ジャベリンや専用のビーム・ライフルなどの装備も共通である。


【パイロットについて】

クリム・ニック

CV:逢坂良太

アメリア軍の自称「天才」パイロット。
本名は「クリムトン・ニッキーニ」で、アメリア大統領ズッキーニ・ニッキーニを父に持つ。

ズッキーニ大統領の息子という立場にあるが、本人はその権力に甘んじる事はせず、政治に関しては無頓着。
加えて内面には父ズッキーニに対する不信感も持ち合わせる。
アイーダ・スルガンから「モビルスーツ大好き男」と呼ばれる程に好戦的な性格の持ち主であり、一パイロットとして自ら戦場に立つ。
最初はデレンセン大尉に苦戦していた(後に作中最強候補の一人であったことが判明したが)ためベルリや視聴者から腕前を疑われていたが戦闘を重ねるごとに腕前を上げていき、他の陣営が次々と強力な新型MSを出していく中量産型であるジャナハムで戦い続けた。
自分が操縦できない(起動できない)Gセルフを動かせるベルリに嫉妬心を抱く場面もあったが、共に戦ううちに解消しアメリア軍にスカウトするようになった。

初期にはアイーダに気があるように見える描写があったが、実はその通り幼稚園時代からの付き合いで初恋だったらしい。
とはいえ今ではポンコツ具合をミックに愚痴る場面もあった。

ちなみに生身での戦闘力は低くベルリには速攻で関節を極められたり、トワサンガ所属のロックパイと低レベルな喧嘩?を繰り広げた。

余談だが、CVの逢坂氏の演技について、声優指導への拘りが強くダメ出しも多い富野監督から「(クリムに関しては)むしろ(逢坂氏に)助けられたこともあった」など、高く評価されたという逸話がある。

【原作名台詞】

  • ジャベリンありがとうね!
    • 彼を象徴する台詞の一つ。ドニエル艦長と自分の出撃に際して押し問答をしていたが、反対を押し切り出撃をする直前にこれまでと一変し整備兵に労いの言葉をかける。
      クリムの品の良さもあるかもしれないが、「同軍とはいえ別部隊である自分の乗機を整備・補給してくれた礼」という意味合いが強い。
      クリムの人柄が現れた名セリフでもあり迷台詞でもあるのだが、劇場版ではカットされた。

  • ジャベリンは、こう使うッ!
    • デレンセン大尉の乗るカットシーにジャベリンを投擲して。カットシーの搭乗していたサブ・フライトシステムにダメージを与え操縦していたケルベス中尉をピンチに追いやるが、デレンセンには即座に反撃され「なぁにがジャベリンよ!」と返される。
      上記の台詞と合わせて「〇〇ありがとうね!」「なぁにが〇〇よ!」と改変されて使用されることも。
      デレンセンの返しが称号に使われている。

  • 奴め本気かっ!?
    • キャピタルタワー襲撃後メガファウナに戻る途中、ベルリがGセルフ付属のトイレで用を足したため思わず叫んだ。
      確かに布で直接見えないようにしたとはいえノレド、アイーダ、ラライヤの女性3人に囲まれて用を足すのはそう言いたくもなるだろう。
    • ちなみにトイレ機能自体はモンテーロや地球圏のだいたいのMSにも存在するのだが、性能は高いが実戦経験があまりないジット団製MSにはない可能性がある。

  • なぁ貴様、アメリアに入隊しないか?
    • ベルリとキャピタル・アーミィを退けた後ベルリの実力を認め勧誘する。
      ベルリには「いじめられたくないからクリムと同じ中尉の位をくれるのなら」と軽口で返され、穏やかな雰囲気となる。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.2

新規機体として追加。コストは2000。
基本的にBRへの依存度が高い万能機だが、特徴的な武装が多め。
特にサブはX1のサブ同様のビームワイヤーによる捕縛だが、レバー入れでワイヤーによる薙ぎ払い+振り終わりにワイヤーをEW版デスサイズヘルや騎士ガンダムの衝撃波を飛ばす。
特格はGセルフ前格のように射撃ガード付きのジャベリンを回転させながら突撃し各種格闘と特格派生ができる。
他にも貫通属性のある射撃CSのジャベリン投擲、性能は微妙だがメインにキャンセルできるため用途はある格闘CSのミサイル発射、Nサブヒット時に派生できる高火力乱舞、レバー入れでゲロビ、ライフル連射からの突撃、BD格のシールドバッシュから前進しライフルで撃ちぬく三種の攻撃を行うGセルフ(リフレクター)のアシストと悪くない物が揃っている。
覚醒技はジャベリン投擲から予備のジャベリンで攻撃して飛び退いて、連結してから薙ぎ払う。
ジャベリンが当たらなくとも格闘入力で攻撃を続ける…のだが、入力受付時間が非常に短いので連打する勢いでないと不発することも。

2000汎用機としては優秀な技を数多く持っているが発生やリロードに難があるため絶妙な距離で戦いたい。

クリムの台詞は豊富で、同じ「天才」であるシロッコを初め豊富で、フリット(老)、三日月(レクス)など掛け合い台詞も多いが、既存のGレコ勢には特殊台詞はあるが掛け合い台詞はない。しかし、後に解禁されたG-ルシファーには何故か台詞がない。

EXVS.MBON

PS4版の新規追加機体としてEXVS2から参戦。
同時に参戦しミサイルと機動力が露骨に落とされEXVS2より評価を大きく落としたたザクアメイジングと違い下方ポイントが突撃アシストがガードされた時にすぐに消滅+補正悪化、耐久値が落ちる(他の機体と比較した場合EXVS2同様平均より20低い実質据え置き)が代名詞たる横サブはそのままなのであまり使用感は変わらない。
世紀末なEXVS2だから埋もれていた性能がほぼそのままやってきたため2000コストの中でもかなりの高い評価を得ている。

XB

横サブの衝撃波(厳密にはビーム・ワイヤーだが)がEXVS2強化前くらいに落ちたり、MBONのようにGセルフ突撃がガードされたら初段で消える、前作後格の叩き付けとNサブ格闘派生のワイヤーカットが入れ替わるなどの弱体化を中心とした調整を受けた。
前作までのプレイヤーはNサブヒット後に格闘入力で即ダウンを取ろうとしないように気を付けたい。
また、本作ではハンブラビ、ラクス搭乗版インフィニットジャスティスなど常時アシストが追従していたり2機を同時に呼び出すアシストが増えたことで肉壁となり横サブが止められることが増えたのも逆風の一つ。

「追加機体にされたMBONで暴れたからお仕置きを受けた」と調整に不満を持つプレイヤーもいたとか。

本機の性能とは関係ないがクリムが劇中最後に乗るダハックが追加された。


OB

レバー前後にビーム・ワイヤー縦薙ぎ払いが追加。フルクロスNサブのような感じ+ワイヤー射出といった感じ。
さらに射出したワイヤーの威力が上がったほか、射出前の鞭状態でヒットしたら受け身が取れなくなるなどサブ関連の強化が目立つ。
本作よくある覚醒時初回アシストの動作変更はリフレクター特格の大気圏突入に。ダメージはないので使いにくい場面もあるかも。
さらに短めだった赤ロックが射撃機並みに伸びた。

また、BGMが初出撃かつ「ジャベリンありがとうね!」のシーンでもある「天気明朗なり」になった。

長い赤ロックギリギリから横サブの引っ掛けを狙う戦法でシャッフルで戦果を上げていたためか、2023年末のアップデートにて大型調整を受けることが決まった。
レバサブ射撃派生でワイヤー2連射、これまでメインキャンセルできるくらいしか特徴のなかった格闘CSのミサイルが特射に移動。そこそこの誘導を持つ一斉射的な弾幕とこれまでのメインキャンセル可能な連射の撃ちわけが可能になり炎上スタンに。
Gセルフのアシストは特格に、旧特格は後格に移動。特格特格派生は後格後格派生になった。
さらに覚醒技のジャベリン投げつけ後の格闘の弾数が増えカメラ変更も相まってかっこよくなった。代わりに動作時間が増えた。地味に初段空振り時の格闘入力時の追従は増し、入力受付時間も伸びたため2段目からの生当ても起きやすくなった。
地味にNサブの攻撃判定が調整され、横格が新規のモノに。

総合的には強化点が多いが、一方で今作の強みだった射撃機並みに伸びていた赤ロックが平均レベルに戻ったこと、後格後格派生の入力受付開始が少し遅くなり、重要な部分で弱体化というか不便な側面が強くなったと感じるプレイヤーも多い模様。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常時:右手にライフル、左手にジャベリンを持ってポーズ
覚醒時:ビーム・ジャベリンを連結してポーズ

敗北ポーズ

頭部が無い状態で漂っている。


【余談】

当初はアイーダはG-アルケインではなく赤い本機に乗る予定だった。

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最終更新:2024年03月13日 11:22
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