辟邪

辟邪
HEKIJA
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
型式番号 STH-20
全高 18.3m
重量 32.9t
所属 テイワズ
鉄華団
搭乗者 ラフタ・フランクランド
アジー・グルミン
ハッシュ・ミディ
武装 バヨネットライフル
トビグチブレード
両腕部ブレード


【設定】

テイワズの量産型モビルスーツ。
百里や百錬の開発データを基に、両機の性質を併せ持つハイエンドモデルとして開発された。
構成フレームはテイワズ・フレームだが、獅電と同じく構成金属の錬成から設計、組み立てに至るまでがテイワズの技術で行われた。
同時期に開発が開始され量産体制が整っている獅電とは異なり、高性能故に開発には時間が掛かっており、生産数も限られているが、開発コンセプトである百里の高機動性と百錬の高出力の両立は試作段階で実現している。

肩部・脚部・リアスカートにスラスターを配しており、これらを展開する事で突撃形態へ変形可能。
また、各組織でのヒューマン・デブリの利用拡大を背景に、阿頼耶識システムを施術した彼らとの戦闘を想定して操作性・反応性の向上も行われており、高機動・高出力というコンセプトとは裏腹に癖が無く、扱いやすい機体として完成している。


【武装】

バヨネットライフル

辟邪の専用装備として開発されたライフル。砲口型は110mm。
銃身下部にブレードが装備されており、武器を持ち替えずに近接戦闘もこなすことができる。
非常時にはリアスカートに懸架される。

トビクチブレード

辟邪の機動性を活かす為に設計された格闘兵装。
高機動戦闘に適した形状を模索した結果、特殊な形状を採用しており、ピック状の先端部はパージが可能。

両腕部ブレード

両腕に内蔵された小型ブレード。
バヨネットライフルを腕部にロックする固定具としても機能し、射撃時の安定性、命中精度を向上させる為に使用される。
また、格納された状態でも敵の格闘攻撃に対するシールドとして防御に用いることも可能。


【原作内での活躍】

タービンズに配備された機体は組織解体後、形見分けによって鉄華団に譲渡され、ハッシュ・ミディの乗機として運用された。

最終決戦の際、地上戦のデータが不足している為かハッシュが機体操作に慣れないうちに生じてしまった隙に死角から接近を許し、腹部のコクピットに近接攻撃を叩き込まれ相討ちの形で戦闘不能に陥り、三日月に全てを託したハッシュと共にその役目を終えた。


【搭乗者】

ラフタ・フランクランド

CV. 日笠 陽子

木星圏を拠点とする総合企業「テイワズ」の下部組織である「タービンズ」に所属する女性パイロット。
タービンズのリーダーである名瀬・タービンの恋人の一人でもあり、彼の事を「だーりん」と呼んで慕っている。
快活な性格の女性で露出度の高い衣服に身を包み、出撃前にネイルの手入れをするなど普段は見掛け相応の素振りを見せるが、高機動戦闘を主眼に開発されたモビルスーツ百里を主な乗機とし、これを自在に乗りこなすなど、パイロットとしての技量は高い。
鉄華団と事を構えた際はリアクターの不調等が重なったとは言え、三日月・オーガスの駆るガンダム・バルバトスを得意の高機動戦闘で翻弄して見せたが、その際の駆け引きで互角の戦いに引き込んだ三日月に対して興味を抱くようになり、歳星への移動中はずっと昭弘・アルトランドを加えた三人でシミュレーション訓練に明け暮れた。

2期では戦闘指南役としてアジーらと共に鉄華団に派遣され、獅電に乗ることになる鉄華団のパイロット達を指導しつつ、一行が巻き込まれた「厄介事」にも手を貸すようになり、その中で昭弘に対して好意を抱くようになるも、名瀬との関係もあって苦悩を重ねることとなる。
その後、教導役の任を終えタービンズに帰還するが、直後に鉄華団を逆恨みするイオク・クジャンとタービンズをよく思っていなかったジャスレイ・ドノミコルスの共謀によって、タービンズは違法組織認定され、それを巡る戦闘によって名瀬やアミダ達と死別。
彼らの葬儀の後に昭弘に対する気持ちを整理し、あえて彼と別の道を進む事を決めるが、その直後に鉄華団を挑発するために放たれたジャスレイの息の掛かった刺客の凶弾によって命を散らしてしまう。

【原作名台詞】

  • 「うんっ!いい出来~!にしても、早く食べたいなぁ、あれ。茹でたエビみたいで、すっごいおいしそ~!」
    • ネイルを終え、ターゲットとなる鉄華団の装甲艦イサリビを見た時に発した台詞。

  • 「ちょっと、ちょっとぉ!こんな中途半端なとこで終わり~?せっかくなら最後までしたかったのにぃ~!あぁっ、不完全燃焼でぶすぶすするぅ。ぶすぶすぶすぶすぅ~!もう!今夜はダーリンに責任とってもらわなくっちゃ。」
    • 第8話の予告より。三日月との決着がつかず戦いが中途半端に終わってしまいご不満な様子。

  • 「私はタービンズが好き。ダーリンが姐さんが大好き。でもそれとは違う。こんな気持ちになったのは初めてだよ。昭弘、さよなら。」
    • 第41話より。昭弘に想いを寄せ、ハグし終わった後に言ったセリフ。

  • 「へえ~かわいいじゃん。あっ。何?この子。目つき悪っ。なんか似てるかも。すみません、これ下さい。」
    • こちらも第41話より。アジーとともにテイワズを離れ、これからの生活に備えて買い出しに出かけた際、一人雑貨店に立ち寄り昭弘似のクマの人形を買おうとした。しかしこの後、ジャスレイの部下に射殺されてしまう…


アジー・グルミン

CV. 國立 幸

木星の複合企業「テイワズ」の下部組織「タービンズ」に所属するモビルスーツパイロット。
テイワズ製モビルスーツである百錬を主な乗機とし、沈着冷静に作戦を遂行する。
普段はクールに振る舞う一方でその実面倒見が良く、情にも篤い。
また、料理の心得もあるなど、家庭的な一面も持ち合わせる。
他のタービンズメンバーの例に漏れず名瀬・タービンと恋愛関係にあるものの、ラフタ・フランクランドが名瀬に対して積極的なアプローチを仕掛ける反面、彼女の場合は一歩退いた立場からそれを見守る事が多い。

2期では鉄華団のモビルスーツパイロット育成のため、ラフタとエーコとともに鉄華団火星本部に出向している。
この間、とりわけライド・マッスとの師弟関係を築いた。
しかし、役目を終えてタービンズに戻ってきてほどなくして、イオク・クジャンとジャスレイ・ドノミコルスの共謀によってタービンズは違法組織に認定され、それを巡る戦闘によって名瀬やアミダ達と死別。 彼らの葬儀を終えた後、追い打ちをかけるかのようにラフタまで殺害されてしまい、思わずその場で慟哭しながら絶叫。
ラフタの死後、ショックのあまり寝込んでいたが、終盤で名瀬の後を引き継いで新生タービンズの長として復帰した。
亡き名瀬へのリスペクトなのか、彼と同じ白のスーツと帽子を着用していた。
ラスタル・エリオンの経絡で鉄華団が孤立し追い詰められた際にはマクマード・バリストンの内諾をとって彼らの逃亡支援を申し出、全てが終わった数年後もエーコらと共にテイワズで勤務している。

【原作名台詞】

  • 「やるようになった!師匠の教えのたまものですよ。」
    • ジャスレイの策略で差し向けられたギャラルホルンから攻撃を受けるタービンズの危機に颯爽と登場し、敵を蹴散らすライドを見た時の台詞

【その他名台詞】

  • 「妙に馴染む機体だね。コイツなら………!」
    • ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション クロスレイズ』から。
      ある機体に搭乗した時の戦闘台詞。
      アジーにとってこの機体は見るのも触れるのも初めての筈なのに何故か相性がいいようだ。

  • 「こういう戦いは、なぜだか無性に燃える………!」
    「ハイパー!ゴッド・ナックルッ!!」
    「ん………?今のは違うのか?」
    • こちらも『クロスレイズ』から、爆熱ゴッドフィンガー使用時の戦闘台詞。
      どこかの異世界の王子を思わせるような叫びとなっている。


ハッシュ・ミディ

CV. 逢坂 良太

鉄華団の新メンバー。
普段は気だるげな態度を見せるが、モビルスーツや阿頼耶識システムに対しては強い執着を持つ。
その為、鉄華団のエースである三日月に対して対抗心を燃やしており、必要であれば既にナノマシンが定着しない年齢であるにもかかわらず阿頼耶識システムの施術を志願するなど、リスクを承知で行動しようとする面が目立つ。
但し、兄貴分と慕う親友・ビルスの代わりに出稼ぎの為に入団した経緯から、背負い過ぎと対抗心で暴走していただけで、根は真面目な性格をしており、後に角が取れて対抗心から仕事へ意識の方向性が定まる事となる。
戦闘で三日月の実力を目の当たりにし、彼を通じてオルガ・イツカにモビルスーツパイロットへの配置転換を希望し、周囲の後押しもあって以降は三日月の部下として獅電を駆る。
初陣で戦場の空気に呑まれ、三日月との絶対的な才能の差を見せつけられるが、三日月と同じ土俵に立った事が、結果として彼の三日月に対する評価を改める切っ掛けとなった。
それ以降は、仕事に対して今まで以上に精を出し、訓練やトレーニングにも励むようになる。
三日月に対しても舎弟のように振る舞い、少々行き過ぎて同行するために三日月も鬱陶しく思っていたが、ハシュマル戦後は右半身不随となった三日月の足代わりとして彼を運ぶ役割も担う。
その後、タービンズの形見分けによって鉄華団に配備された辟邪を乗機とし、次第に三日月が背中を預ける程のパイロットに成長していく。

アリアンロッドによる鉄華団総攻撃の際も、三日月、昭弘・アルトランド、ダンテ・モグロと共にクリュセまでの逃亡用地下トンネルが開通するまでの時間稼ぎのために奮闘していた。
しかし、辟邪の地上戦データが不足していたこともあり苦戦を強いられ、グレイズ・シルトによる攻撃がコックピットに直撃してしまい、瀕死の重傷を負ってしまう。
その後三日月がハッシュのもとに駆け付けるも時すでに遅く、最後は三日月に先に行くように促し、眠るように息を引き取った。

【原作名台詞】

  • 「痛ぇ…痛ぇ…痛ぇ…怖ぇ~!」
    • 第32話より。初めてのMS戦で恐怖を感じたハッシュだが、三日月に助けられ、彼の背中を追うように奮起する。

  • 「クソみてぇな気分だ。自分がなんの力もねぇただのガキだって思い知らされんのは。あの人と俺は全然違う。阿頼耶識の手術なんて関係ねぇ。そもそもの物が違う。」
    • 同じく第32話より。ハッシュにとって三日月に対する評価である。

  • 「これが辟邪なんだ。獅電より反応が速い。すげぇ扱いやすい!」
    • 第42話より。タービンズの形見である辟邪に搭乗し、獅電とは比べ物にならない性能に興奮した。

  • 「まだ…まだだ。俺は決めたんだ。ビルスの代わりになるって…あの人に追いつくって。なのにこんなところで終われねぇ!」
    • 第49話より。辟邪の地上戦データが不足していたのが仇となり、一瞬のスキを突かれてグレイズ・シルトの攻撃を受けて重傷を負ってしまう。

  • 「三日月さん…行ってください…。ここは俺の持ち場です。いつか…ぜってぇ追いつくんで、止まんないで…先行って…。」
    • 自分がもう既に手遅れだと察したハッシュは、救援に来た三日月に先に行くように促した。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.2

Bコース7ルート2面目に敵専用機として登場。


【余談】

テイワズ・フレームに共通する型式番号「STH」はデザイナーの篠原保(SHINOHARA TAMOTSU)から取られている。


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最終更新:2023年04月29日 20:04
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