ガンダム・キマリスヴィダール

ガンダム・キマリスヴィダール
GUNDAM KIMARIS VIDER
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
型式番号 ASW-G-66
全高 19.5m
重量 34.5t
所属 ギャラルホルン
武装
ドリルニー
ドリルランス
特殊機能 擬似阿頼耶識システム『TYPE-E』
搭乗者 ガエリオ・ボードウィン


【設定】

ギャラルホルン・アリアンロッド艦隊のモビルスーツ。
厄祭戦時代に開発された「ガンダム・フレーム」と呼ばれる72機の内の1機。
本機はガンダム・キマリスの宇宙空間での戦闘に重点を置いた機体であり、厄祭戦時代から存在していた形態でもある。
機体制御には擬似阿頼耶識システム『TYPE-E』が組み込まれており、阿頼耶識システムによる負担を受け持つことで搭乗者へのリスクを抑えている。


【武装】

高硬度レアアロイ製の刀。
主にドリルランスが使えない近距離戦闘で用いられる。

ドリルニー

膝部分に内蔵された回転式パイルバンカー。
ドリルランスが対応できない至近距離の迎撃に用いられる。

ドリルランス

回転式の穂先を持つ大型ランス。
基部には200mm砲を2門搭載しており、遠距離戦にも対応可能。
また、ダインスレイヴ用のレールガン*1も備えている。

200mm砲

ドリルランスの基部に2門を内蔵。
これにより遠距離戦にも対応可能。

ダインスレイヴ

ドリルランスとバックパックを連結し専用の重量質弾を撃ち込む強力なレールガン。
対モビルアーマー用に製造された武器で、軌道上から地上に打ち込むと地形が変わるほどの火力を誇る。
モビルスーツはおろか戦艦さえナノラミネートアーマーごと貫くほどの超危険な兵器で、上空からの不意打ちと数の暴力でガンダム・バルバトスルプスレクスとガンダム・グシオンリベイクフルシティに致命傷を与えたほど。
条約で禁止されているが、専用弾頭さえ使用しなければぎりぎりで使用可能。
しかし、ガエリオ属するラスタル陣営はマクギリス陣営にスパイを混ぜて本武装を先に撃たせて、「敵が禁止兵器を使用したことによる報復」という大義名分を得て使用可能にした。
スパイは自害させておくことで少なくともその場では「向こうが先にやった」理論は守られ、後で明らかになる頃には決着がついているのでわざわざ明らかにしようとする者もいないと思われる。実に外道
なお、アリアンロッド艦隊で装備していたグレイズではエネルギー全てをダインスレイヴに回すため実質固定砲台となるのだが、キマリスは使用しなかったが単独で打てる上に四発もストックできる。
なお、名前の由来は北欧神話に登場する、一度鞘から抜かれると生き血を完全に吸うまで鞘には戻らないといわれている魔剣から。

擬似阿頼耶識システム『TYPE-E』

エドモントンの戦いで戦死したアイン・ダルトンの脳髄を阿頼耶識システムの制御中枢にし、そこに出た情報をパイロットへフィードバックさせる事により、阿頼耶識システムを直接組み込んだパイロット並の反応を得る事ができる。


【原作の活躍】

ガンダム・キマリストルーパーがグリムゲルデに討たれた後、本来の所有者であるボードウィン家に返還されていたと思われていたが、秘密裏にアリアンロッド艦隊が回収および装甲を換装し、ガンダム・ヴィダールとして偽装されていた。
エイハブ・リアクターもキマリス本来のだけでなく擬装用のリアクターも装備されており、リアクター反応からの特定も困難となっており、見た目も大きく変容しているため、キマリスとはわからないようになっている。
搭乗者のヴィダールがある目的を果たすまで暴徒鎮圧などの為に活動していた。

マクギリス・ファリドによるガンダム・バエル強奪事件の戦闘後にヴィダールがガエリオ・ボートウィンとして正体を明かしたのと合わせるかのように偽装を解き、真の姿を現した。
マクギリス率いるギャルホルン革命軍とアリアンロッド艦隊の全面対決ではバエルをあと一歩まで追い詰めるも、ヘルムヴィーゲ・リンカーが割って入ったことで取り逃がす。
その後、マクギリスがバエルで単身出撃した際には迎え撃つべく出撃、バエルと相討ちになるほどの激闘を繰り広げた。
しかしその激闘によって擬似阿頼耶識システム『TYPE-E』に組み込まれていたアインの脳髄は完全に焼き切れてしまった。


【搭乗者】

ガエリオ・ボードウィン

CV:松風 雅也

ギャラルホルンのセブンスターズが一つ、ボードウィン家の嫡男。
エドモントン戦役でマクギリス・ファリドの手にかかり戦死したと思われていたが奇跡的に生存しており、仮面の男ヴィダールとして、アリアンロッド艦隊に身を寄せていた。
性格も以前より大人びており、貧民を見下す事もしなくはなった。

当初はガンダム・ヴィダールのシステム調整に難儀しており、前半の出番は専ら格納庫のヴィダールの前であったが、何の後ろ盾もない自分を拾い上げてくれた恩人の力になろうとするジュリエッタ・ジュリスに「君のような人間を知っている」と言う、鉄華団やマクギリスの名を聞いたときに反応するなどその正体を窺わせていた。
マクギリスの真意を確かめる為に正体を隠していたが、マクギリスの真意と本性を知った後は完全に彼と決別することを決意し、仮面を外して公にその正体を明かした。

マクギリスとの激闘の末に機体は両者相討ち気味となったが白兵戦まで先読みして勝利し、マクギリスの最期を看取る。
その後、エドモントンでのマクギリス戦で受けた傷による身体の不自由さを補うために使っていた有機デバイスを再手術で外したことで身体が再び不自由と化し、手術を終えて間もない頃の姿が映し出された際には車椅子を使用していた。
外した理由に関しては「もう戦わない決意」の表れであるらしいが、マクギリスやアインへの本人なりの償いなのかもしれない。
マクギリスへの愛憎やアルミリアへの罪悪感、自分が正義の味方ごっこをしているだけだったことに気づいたこともあって、勝者の喜びはなかったが自分なりに前に進む決意をしたのか、マクギリス・ファリド事件終結後はかつての陽気さを取り戻しつつある。

【原作名台詞】

  • 「いつかの事を謝罪しよう。阿頼耶識手術を受けた君たちを唾棄すべき存在としたことを。」
    • かつて、三日月・オーガスへの因縁もあって、鉄華団を宇宙ネズミと蔑んでいたが、自身もまた阿頼耶識システムに頼ってしまったゆえに、三日月に詫びを入れる。

  • 「ガエリオ・ボードウィンはここに宣言する!逆賊マクギリス・ファリドを討つと!」
    • ヴィダールの仮面を外したガエリオは親友と思っていた男と決別、討つ決意をした。

  • 「お前の目には俺は見えない。お前には、俺の言葉は届かない!俺を見ろぉ!」
    • もはやマクギリスにとってガエリオはただの立ちはだかる敵の一人でしかなかった。

  • 「見ろ!お前が殺した男だ。そして、お前を殺した男だ!ちゃんと俺を見ろ!お前を友と信じ、その思いを裏切られ、信頼する仲間達を奪われた!」
    • マクギリスに利用され命を落としたカルタ・イシューやアイン・ダルトン、彼らを失った怒りをマクギリスにぶつけるが…

  • 「言うな!言わないでくれ…お前が言おうとしている言葉が俺の想像通りなら…言えば、俺は許してしまうかもしれない…だから言わないでくれ。カルタのために、アインのために…俺はお前を…!」
    • マクギリスの本音を聞き、友情と憎しみの狭間で葛藤してしまった自分の感情をぶつけるガエリオ。
      そしてその言葉を聞きながらマクギリスは事切れた。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.2

稼働日前日に公式サイトにてガンダム・キマリストルーパーの画像が間違ってガンダム・キマリスヴィダールの物になってしまい(その後すぐに修正された)、参戦が確定となった。
そして2018年11月27日のアップデートで参戦する事になった。

シリーズ初となる常時マシンガンを使用できる最高コストとして登場。
格闘武器はやや長いがよく動き、これを二回出し切るだけで300を超えるN格、ダウンを拾える前、Nと横から出せるバルバトスみたいな連撃と短時間で高火力の出せるドリルニ―派生、そして自分の周囲に射撃ガード判定を出しながら回転攻撃、接地判定のあるピョン格、射撃ガード判定を出しながらアルケーの横特みたいに回り込む三種の特格と高性能なものを持ち、
射撃武器は誘導、弾速、集弾性すべて高性能で20連射できるマシンガン、メインからキャンセル可能で高火力かつビーム貫通、ヒット時鈍足付与のダインスレイブ発射、高速で突進し、敵機に接近すると誘導を切りながら後ろに回り込む特射…と凶悪な総合性能をしている。
覚醒技はバエル戦での決着の動作を織り交ぜた「俺とアインが信じる力」。

原作では使用しなかったダインスレイヴが本作では使用可能で、全盛期のダメージは130と原作のイメージからすると大幅に落ちているが、単発高火力+ダウン追い打ちでも鈍足付与、ビームでも消えない…と十分強力な性能。

マックナイフを除いた最初の解禁機体らしく超性能を持っていたが流石に弱体化しメインの連射数やら鈍足時間、格闘の性能など弱体化され、何も考えずに勝てる機体ではなくなったが十分強い。

勿論ガエリオの台詞は豊富で、マクギリスと敵対すると終始原作のような熱い台詞が飛び交う。
今作から相手に特別な相手がいる時に覚醒した際には専用の覚醒台詞も用意されており、否応なしに熱くなるが本作はあくまで2on2。
ラスタルのように原作再現とか浪漫とか無視してバエルの横にいるであろう低コストから容赦なく潰して行こう。

EXVS.2 XB

共通の仕様変更であるピョン格が追撃不可、オバヒ時は横特格がN特格に化けバリア無しとなる、特射が弾数1となる…など立ち回りの幅が狭くなった。
また、射撃バリアをものともしない迎撃力を持つ機体も増え、前作後期よりさらに厳しくなった。

その後、アプデで強化され仮釈放。
単純な機動力強化、特射→格闘の伸び強化、キャンセル不可能の代わりに短時間で火力が伸びるようになったドリルニーの後派生、連打対応になった前格闘など、必要なものがだいぶ補われている。
相変わらず耐久はかなり低い部類だが、それなりに噛みつきやすくリターンも良好というかつての強味が戻っている。

EXVS.2 OB

共通修正でピョン格の接地ズサキャンが削除された。
その補填が
  1. オバヒでも各特格使用可能(もちろん射撃バリア付き)となり、特射からキャンセル可能に
  2. 耐久720で3ランクアップと格闘機相応の高耐久に(共通修正抜きでも2ランクアップ)
  3. ダインスレイヴの鈍足がエクバ2全盛期と同等の長さに
  4. 使用者/対面共に実感出来るレベルで機動力が強化
…などなど、もう色々とヤバいことになった。

壊れ状態でスタートした参戦時から時間が経ち対策も立てられており、他にも優秀な機体がいるため全盛期ほどの戦績には至ってないが、
間違いなく環境機の一角として対面をボコしている。
偶然か必然か、宿敵も大幅強化されており対面機会が激増。
今日もどこかでジェットコースター運送か鈍足杭打ちが炸裂している。

と格闘機としては破格の戦績で暴れまくったため、稼働2か月過ぎの機体調整で他にやらかしていた機体と共に下方。
N特格がその場で完全に移動を止めて回転するという非常に使いにくい技になった。
とはいえそれ以外はノータッチだったため、当然ながら相変わらず高戦績をキープし続けた。

そんな中で23年12月のアプデでまさかのリフレッシュ修正。
やたらと食い付きの良いレギンレイズ・ジュリアのアシストを迎える、N特格に使い放題のスパアマ&射撃バリア付き格闘というトンでもない新規格闘を手に入れるなど大幅な強化を手に入れた。旧N特格は前特格に移行しつつ上昇するようになり微改善。ベイブレードからタケコプターに進化したとか評するプレイヤーもいたとか
一方で今作で猛威を振るう要因となった特射→各種特格のキャンセルルートが没収されて使い道に乏しい格闘特射派生が埋め込まれる、サブの鈍足時間が短縮される(前作よりは長いが)など一部手痛い弱体化も施されてた。
結果新たな強味は手に入れたものの問答無用の押し付け力が弱体化されており、前作のリボガンを思い出す人も多かった。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常:ドリルランスを突き出す
覚醒時:左目が赤く発光した状態で刀を横に振る

敗北ポーズ

左腕と右のシールドが無く、右手に折れたドリル二―を持ったまま漂っている。
原作でバエルと相打ちになった状態の再現


【余談】

本機のHGはギミック盛りだくさんだが部分塗装が必要な点が多い…とシンプルだが色分けが完璧なバエルと対になっている。
狙ったわけではないだろうが、面白い偶然である。


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最終更新:2024年01月17日 22:09
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*1 弾頭は肩部のフレキシブルシールドに搭載