鉄華団モビルワーカー

鉄華団モビルワーカー
TEKKADAN MOBILE WORKER
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
型式番号 TK-53
TK-53/c(指揮官機)
TK-53/s(宇宙型)
全高 3.5m
重量 2.2t
2.4t(指揮官機)
2.3t(宇宙型)
所属 鉄華団
搭乗者 三日月・オーガス
オルガ・イツカ
ユージン・セブンスターク
昭弘・アルトランド
ノルバ・シノ
ビスケット・グリフォン
ライド・マッス
武装 30mmマシンガン
ミサイルランチャー
60mm砲

【設定】

厄災戦後の世界における主要兵器。

装甲戦闘車両の延長上にあるメカであり、各勢力で使用されている。
鉄華団で使用されている本機は他の勢力で使われているモビルワーカーよりも旧式で性能が大きく劣っているが、阿頼耶識システムに対応している。
後部にはカーゴベイを取り付けることで輸送機としても使用可能な他、指揮官機は搭乗ブロックが設けられている。

また、鉄華団によって改造された宇宙型は脚部のローラーがスラスターノズルに換装され、胴体後部には推進剤タンクが追加されている。


【武装説明】

30mmマシンガン

ミサイルランチャー

機体の両側に選択して装備する。

60mm砲

エドモントン戦で投入された新型機に装備されており、火力を向上させている。


【原作内での活躍】

鉄華団の前身であるCGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)時代からエドモントン戦まで主力機として使用。
モビルスーツが充実してきたエドモントン戦後も更なる新型(TK-56型)が配備されている。


【パイロット説明】

オルガ・イツカ

CV:細谷佳正

鉄華団の団長。

元々は火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ」の参番組のリーダーであったが、ギャラルホルンの襲撃を受け、普段は自分達を虐げておきながらいざという時に逃げ出した一軍の大人たちに対する不満が爆発。
クーデターを起こし、一軍の面々を追放した後、鉄華団を旗上げした。
高いカリスマ性とリーダーシップを備えており、他の少年兵からの信頼も厚い。
そのままクーデリア・藍那・バーンスタインの護送を行い、鉄華団のブレインであるビスケット・グリフォンを喪うも地球まで送り届け、鉄華団の名前は有名になる。

二期では鉄華団の家族のため、「火星の王になる」と更なる飛躍と規模拡大を目指す。
しかし、地球支部はギャラルホルンの内部抗争に巻き込まれ解散、火星のレアメタル採掘場にはかつて厄祭戦で暴れたMA「ハシュマル」がおり、イオク・クジャンがきっかけとなり暴走しおじゃんに、お世話になったタービンズはイオクとジャスレイ・ドノミコルスによって壊滅。
テイワズを離脱すると同時に敵を討ち、そのままマクギリス・ファリドの無計画なクーデターに参加せざるを得なくなる。
戦力差を埋められないままアリアンロッド艦隊に全面戦争を挑んだ結果大敗、犯罪者扱いとなる。
アリアンロッド艦隊総司令ラスタル・エリオンに自身とマクギリスの身柄を引き換えに団員たちの助命を乞うも退けられる。
クーデリアの提案、蒔苗東護ノ介や元タービンズの協力によりアーブラウへの脱出の光が見えてきたところを、アドモス商会を見張っていたノブリス・ゴルドンの部下が独断で襲撃。
護衛のライド・マッスをかばい致命傷を負いこの世を去る。

鉄血のもう一人の主人公ではあるが、モビルスーツに乗ることはなかった。
オルガ専用機として白い角付きの獅電、通称「王様の椅子」が存在するが、「たくさん買ってくれたおまけ」というポケモンのプレミアボールみたいな扱いであった。
ちなみにその専用機は本編で戦闘に使用されたが乗っているのは副団長のユージン・セブンスタークでトライエイジでもユージン専用機にされている。
但し、プレミアムバンダイで発売されたプラモデルのパッケージではオルガが描かれていることから、オルガ専用機というのは間違いではないようだ。

メインスタッフの判断で三日月が特に苦悩も葛藤も変革もしなかったため、その分オルガが悩んだり苦しんでいたので物語としてはオルガの方が主人公に見える、との声も。
三日月とは相棒関係にあるが一方でプレッシャーも感じていたのだが、そのことですれ違うことなどはなかった。
ちなみに初期案の最期は自販機に飲み物を買いに行ったところを襲撃されて死亡する予定だったとか。

後述の死亡シーンがネタにされており、「鉄血のことを知らないけどオルガのことは知っている」という人が非常に多いレベル。*1
NHKで行われた「ガンダム総選挙」では純粋なオルガのファン、オルガネタの悪乗りなども相まって人気投票ではアムロやシャアを差し置いて一位(1st、Z、逆シャアなど複数作品の投票を合わせた場合は3位)を獲得。

声の細谷氏は放送終了後近くのイベントで「鉄血を見るきっかけになってくれたら」とおっしゃっていた。その後NHKのラジオでガンダム関連の楽曲を一日中流す特番?をやった際に電話出演した際に「死に方がネタにされた」ともおっしゃっていたが。

ガンダムで「オルガ」というとガンダムに乗って悪魔の苗字を持つ人がいたが、鉄血初参戦のGジェネでは夢の共演が叶った。
交戦させると専用の台詞、その同僚からは援護時に「邪魔すんな!オルガ!」と反応される。

【原作名台詞】

  • 「こんなところじゃ終われねぇ!そうだろ、ミカァ!」
    • この呼びかけと共に、地中から三日月・オーガスの駆る悪魔が300年ぶりに目覚める。

  • 「振り返るとそこにいつもあいつの目があるんだ。すげぇよミカは。強くてクールで度胸もある。初めてのモビルスーツも乗りこなすし、今度は読み書きまで……そのミカの目が俺に聞いてくるんだ。
    『オルガ、次はどうする?次はなにをやればいい?次はどんなワクワクすることを見せてくれるんだ』
    ってな。あの目は裏切れねえ。あの目に映る俺は、いつだって最高に粋がって格好いいオルガ・イツカじゃなきゃいけねえんだ。」

  • 「ああ、分かったよ!連れて行ってやるよ!どうせ後戻りはできねえんだ!連れてきゃいいんだろ!
    途中にどんな地獄が待っていようとお前を……お前らを俺が連れて行ってやるよ!」
    • 鉄華団のメンバーであるビスケットが戦死してしまい塞ぎ込んでしまうが三日月の発破を受けて立ち上がった。

  • 「何やってんだミカァァァァ!!」

  • 「何の話をしてる?俺はお前が無様に命乞いする姿を見たかっただけだ。まあ、これっぽっちも面白くなかったがな…」
    • ジャスレイを追い詰めた時の台詞。無様に命乞いをする男に容赦なく悪魔の鉄槌が振り下ろされた。
      しかし、後にオルガも命乞いをするが跳ね除けられるという因果応報とも言える結果が待ち受けていた。

  • 「俺は止まんねぇからよ…お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!
    だからよ、止まるんじゃねぇぞ…
    • 鉄華団とマクギリスの敗色が濃厚になったため、クーデリアをアトモス商会本社ビルへ護送した後に襲撃してきた暗殺者に撃たれた後の最後のセリフ…なのだが、自分たちの状況を理解しておきながら鉄華団のジャケットを着ており隠す気がない、数話前にラフタが銃撃で暗殺されていたため(視聴者側の)衝撃が弱かったこと、医療ポッドなどでの治療が行われなかった*2、護衛のはずのライドをかばう、最後に倒れた際の姿がサタデーナイトフィーバーを彷彿とさせるポーズとなっている、そもそも現場判断で実行されて報告を受けたノブリスからは「まあいい」で片づけられる…などネタが重なり、動画サイト『ニコニコ動画』などでは最後のシーンがネタにされてしまうことに。
      かつて「強いられているんだ」がブームになったが、オルガの場合ひとときの流行を超えて定型として定着してしまった。

【その他名台詞】

  • 「聞いた事ある名前してんなぁ………アンタ!!」
    • ゲーム「SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS」より、もう一人のオルガと戦闘した時の特殊台詞。

  • 「外へ出たのか? 狙われてるっていう自覚があんのかよ…!」
    • スマホアプリ「スーパーロボット大戦DD」より。
      外出したクーデリアの行動に対してで真っ当な台詞なのだが、2期(まだ未参戦)のことを考えるとツッコミたくなる。

  • 「お前らも止まるんじゃねえぞ!」
    • ゲーム「スーパーロボット大戦30」の中断メッセージ。劇中とは違い明るいノリでプレイヤーを激励するが、原作では物議を醸した場面なため「悪ノリが過ぎる」と賛否両論である。


ユージン・セブンスターク

CV:梅原裕一郎

鉄華団の副団長。

オルガ・イツカが入隊する以前に参番組をまとめており、頭脳と体力には優れているが、血の気が多く思慮の浅さからカリスマ性は低い。
当初はオルガに反発していたが、自ら危険な任務を引き受けたり、イサリビの指揮や操縦を任せられる面も見せている。

【原作名台詞】

  • 「言われなくてもやったらぁ!てめぇのそういうとこは、ホント気に入らねぇなぁ!」
    • 1期第5話より。イサリビから射出したアンカーをCGSモビルワーカーで辿り、艦の方向転換が完了したところでアンカーを撃ち込んだ部分を破壊する。思ったよりアンカーが深く食い込んでいたため第一射では抜けなかったが、切り離した燃料タンクを爆破することで任務をやり遂げる。


ビスケット・グリフォン

CV:花江夏樹

鉄華団の参謀役で帽子を被った恰幅のいい少年。
CGSの少年兵では唯一、就学経験があり、読み書きができる為、鉄華団のブレインとして機能している。

地球の工業コロニー「ドルト2」出身で、事故で両親を亡くした後、火星に住む祖母のもとに妹と共に引き取られる。祖母の運営する農場だけでは収入も少なかったのでCGSに入社した経緯があり、家族想いな一面を持つ。

ドルトコロニーで兄サヴァランと再会するが、労働者達のクーデター抑止の為とはいえギャラルホルンと繋がりを持っていた彼は、クーデリアのかわりにアトラをギャラルホルンに差し出した事でビスケットは兄との決別を余儀なくされる。しかも騒動後、兄が自殺した事と遺言から彼の真意を知り、次第にオルガへの不信感を募らせ、意見のすれ違いから遂には鉄華団からの脱退まで決めてしまう。

ナディ・雪之丞・カッサバから諭された事もあり、脱退を撤回してオルガと今後の事を考えようとした矢先、ギャラルホルンの地球外縁軌道統制統合艦隊が襲撃。その戦闘の中で彼はカルタ・イシューのグレイズリッターの攻撃からオルガを庇い、還らぬ人となった。

彼の死後は遺族への補償は行われており、妹たちの通う学校でもビスケットは英雄視されていた。
だが、アリアンロッド艦隊のラスタル・エリオンの策略により鉄華団が犯罪組織扱いにされた際には掌を返され、妹たちにまで被害が及んでしまう。

余談だが、ビスケットが死亡した回の放送日2月28日は全国ビスケット協会が「ビスケットの日」と指定した記念日である。これは全くの偶然で、ファンが話題にしていた事から事情を知った製作陣もショックを受けたとか。

【原作名台詞】

  • 「そうじゃない、また危険な道をあえて選ぼうとするのはやめてくれって言ってるんだ!」
    • 鉄華団の未来のためとはいえ、更に危険な行動をしようとするオルガと口論になる。彼の懸念は後に最悪な形で的中してしまう。
    • しかし、何の代替え案もなく、文句を言うだけのビスケットも大概ではある。

  • 「島を出たら話をしよう。俺たちのこれからの事を。」
    • オルガと一応和解し、将来に関して話し合う事を約束するが…

  • (うっ、聞こえないよ…オルガ…行かないと、まだこんなところで俺は…死ねない…!)
    (全部終わったら火星に帰って、クッキーとクラッカを…学校に入れて、またみんな一緒に…だから死ねない!死にたく…ない…!俺にはまだ、オルガとの…約束が…!)
  • 「オルガ…俺たちで…鉄華団を…」
    • 今際の際。約束が果たされる事なくビスケットは力尽きてしまい、オルガの慟哭がこだまするのだった…
    • 友を失ったオルガの嘆きやビスケットの無念を表すかのように、この場面と共にED曲は「オルフェンズの涙」が流れた。



ライド・マッス

CV:田村睦心

鉄華団年少組の少年兵。

絵の心得があり、鉄華団の団章やイサリビ艦内外の絵、流星号(グレイズ改弐)のノーズアートなどを手がけている。

【原作名台詞】

  • 「くそっ!くそっくそっくそっくそっくっそっ!何なんだよお前!何で今更出てくるんだよ!ずっと埋まってろよバカ野郎!」
    • 火星に眠っていたモビルアーマー・ハシュマルが覚醒し、獅電でハシュマルのビームを受け止めるも、背後の農業プラントが全滅した時の叫び。

  • ライド「なんか静かですね。街の中にはギャラルホルンもいないし、本部とはえらい違いだ。」
    オルガ「ああ。火星の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな。」
    ライド「まっ、そんなのもう関係ないですけどね!」
    オルガ「上機嫌だな。」
    ライド「そりゃそうですよ!みんな助かるし、タカキも頑張ってたし、俺も頑張らないと!」
    オルガ「ああ。(そうだ。俺たちが今まで積み上げてきたものは全部無駄じゃなかった。これからも俺たちが立ち止まらない限り道は続く)」
    • ギャラルホルン・アリアンロッド艦隊との全面戦争に敗れた鉄華団は指名手配をされ、逃げ道も塞がれた。
      しかし、アーブラウへ逃げるという希望の光が見えてきたその時…

  • 「団長?何やってんだよ団長!?」
    • ノブリス・ゴルドンの部下に襲撃され、銃撃から自分を庇ったオルガに対して。
      オルガネタのせいで上の台詞と合わせて高い知名度を誇る。

  • 「オルガ・イツカを覚えていますか?」
    • マクギリス・ファリド事件と呼ばれる出来事から数年後、ノブリスに尋ねるが、彼はオルガの事などすっかり忘れていた。
      そしてノブリスが言い終わる前に銃声が響いた…


【ゲーム内での活躍】

GUNDAM VERSUS

通常型と宇宙型がストライカー及びCPU専用機体として登場。
30mmマシンガンで援護してくれるが、機体サイズ故、その威力は雀の涙レベル。
ボール同様MA扱いで、掴み技が効かない。しかし耐久値は非常に低く、BR1発で簡単に沈んでしまう。

後に無料DLCとしてオルガがナビとして参戦。

EXVS2

GVSと同じく通常型と宇宙型がCPU専用機体として継続参戦。

ちなみにオルガが乗って登場(声はない)するステージも存在するのだが、本編とは逆にオルガを生き残らせてクリアすることも可能だったりする。代わりに出てくる鉄華団の機体は全滅させる必要があるが。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年07月24日 11:24
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 漫画「HGに恋するふたり」でも言及されている。

*2 外伝で携帯できるのが存在した上、どう見ても死んでそうなジュリエッタやガエリオなど一命をとりとめた存在がけっこういる