デストロイガンダム

デストロイガンダム
DESTROY GUNDAM
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
型式番号 GFAS-X1
全高 56.30m
重量 404.93t
所属 地球連合軍
武装 75mm自動近接防御システム イーゲルシュテルン
マーク62 6連装多目的ミサイルランチャー
両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト
MJ-1703 5連装スプリットビームガン
熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503
200mmエネルギー砲 ツォーンmk2
1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ
高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーン
陽電子リフレクター発生器 シュナイドシュッツSX1021
搭乗者 ステラ・ルーシェ
スティング・オークレー
ファンフェルト・リア・リンゼイ
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』における活躍については、
現在映画が公開中という事もありネタバレを嫌う人もいるため、
追記修正は慎重にお願いします。


【設定】

地球連合軍が開発した巨大可変モビルアーマー。
型式番号のGFASは「戦略装脚兵装要塞」を意味する。
通常のMSの3倍以上のサイズと巨大機ならではの圧倒的火力・防御力を備え、単機で都市を壊滅する程の性能を有する。
MA状態は移動要塞を模した姿であり、MS状態はガンダムタイプを模した姿である。
殲滅戦・対要塞戦では圧倒的な性能を発揮するが、機動性・汎用性が乏しく対MS戦はやや不向きとなっている、と正にMAな性能になっている。
本機の搭乗者となるエクステンデットはパイロットや搭乗員とは呼ばれず、前大戦のブーステッドマンと同じく生体CPUと呼ばれており、研究員達にとって彼等は兵器を動かすための部品程度の存在に過ぎない。


【武装】

75mm自動近接防御システム イーゲルシュテルン

頭部に4門装備されている牽制用の機関砲。

マーク62 6連装多目的ミサイルランチャー

背部フライトユニットに装備された4基のミサイルランチャー。
威力はビーム兵器に劣るものの、追尾性が高く大型であり、並みのMSならば十分に破壊できる程の威力を持つ。
前後を向く形で装備されているため、追尾性と合わせて広範囲をカバーできるようになっている。

両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト

手甲部分にビームガンとシュナイドシュッツを備えているデストロイの腕部。
本体から分離し、ドラグーン・システムによる遠隔操作を可能としており、大気圏内外を問わず自律飛行能力を有している。
シュトゥルムファウストはドイツ語で「嵐の拳骨」を意味する。

MJ-1703 5連装スプリットビームガン

両手の指部分に装備されたビーム砲。

熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503

フライトユニット円周上に計20門が内蔵されるビーム砲。
「ネフェルテム」はエジプトの神の名に由来する。

200mmエネルギー砲 ツォーンmk2

顔面口部のビーム砲でレイダーガンダムに装備されていた物の改良型モデル。
口径もレイダーの物と比べて大型となっている。

1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ

胸部に内蔵された3連装の大口径ビーム砲。
イージスガンダムカラミティガンダムに装備されていた物の発展型。

高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーン

背部フライトユニットに2基装備されている2連装のビーム。
長射程大出力となっており、本機の武装では最高の威力を誇る。
ドイツ語でアウフプラールは「衝突」「反射」を、ドライツェーンは「13」を意味する。

陽電子リフレクター発生器 シュナイドシュッツSX1021

シュトゥルムファウストに2基、フライトユニット先端に1基を備えたアンチビームフィールド発生器。
ザムザザーとゲルズゲーに採用されたものと同一のもの。
シュナイドシュッツはドイツ語で「勇敢なる盾」を意味する。


【原作の活躍】

地球連合に反発していたベルリン市街地に投入され、駐留していたザフト軍もろとも都市を壊滅状態に追い込む。
ミネルバアークエンジェルが現れ三つ巴(実質アークエンジェル・ミネルバvs連合だが)となる。
フリーダムガンダムおよびインパルスガンダムとも交戦し、シン・アスカによるパイロットのステラ・ルーシェへの必死の説得で活動を一時的に停止するが、再稼働の間際にフリーダムの攻撃により機体は大破、彼女も死亡する。

ヘブンズベース攻防戦では切り札として5機が投入され反ロゴス同盟軍に不意打ちを仕掛け大打撃を与えるが、デスティニーガンダムレジェンドガンダム、インパルスの攻撃により全滅させられる。

軌道間全方位戦略砲レクイエムがあるダイダロス基地の防衛に3機が出撃するが、もはやデスティニーとレジェンドの敵では無くあっという間に全滅した。

また同年にはファントムペインに鞍替えしたオーブの下級氏族のひとりのファンフェルト・リア・リンゼイが搭乗している*1
彼はマーシャンとの戦闘で重傷を負っていたが、どうやら治療の際に生体CPUとして調整されたようで、元々クールで騎士を自称する性格から豹変してしまった*2
マーシャンへの復讐の為に周囲の被害も顧みずに襲い掛かるが、自慢の火力もターンデルタには悉く回避されコクピットをビームサーベルで貫かれ撃墜、ファンフェルトも死亡した。

C.E.75年にはブルーコスモスの残党が未だに保有していた。
護衛のウィンダムや105ダガーと共に、プラント経済特区の一つであるアフリカ共和国オルドリン自治区を襲撃しており、守備軍のジンやザウート、ディンを蹂躙して街を破壊しながら人々を襲っていた。
戦闘を止めるために現れたライジングフリーダムガンダムからの警告を無視して交戦するが、シュトゥルムファウストは破壊され、ハイマットフルバーストとシールドブーメランでスーパースキュラなどの武装も破壊されて無力化され戦闘不能となって倒れた。


この機体の長所に敵った運用がなされたのはステラ機によるベルリン殲滅戦、およびオルドリン地区制圧戦の2つ程度であり、地球軍側の運用ミス・ないしは有効活用できないほど追い込まれていた戦況が本機の活躍が見込めなかった原因となっている。


【搭乗者】

ステラ・ルーシェ

CV:桑島 法子

地球連合軍のエクステンデット。
ザフト軍から奪取したガイアガンダムのパイロットだったが、ミネルバの捕虜となって死を待つだけだった。
シン・アスカの独断行動によって彼女はネオ・ロアノークに返されるが、今度はデストロイガンダムという巨大MAにより再び最前線に出される様になる*3

ベルリンにおけるザフトとの戦闘においてシンの説得により自我を取り戻し活動を停止する寸前に至るが、フリーダムガンダムの姿を見た事でかつてフリーダムによる死の恐怖を味わった事、そして上官のネオを撃墜したのがフリーダムという事もあって再暴走、その直後そのままフリーダムにより撃破された。
これによりシンにとってフリーダムは「助ける事が出来たはずのステラを殺した存在」となった為、シンのフリーダム撃破への執念は更に高まっていった。

【原作名台詞】

  • 「やっつけなきゃ…怖いものは、全部!」
    • 都市や駐留するザフトの大部隊を壊滅させて。ネオの教えを受けたステラにとっては、これも自分やネオを「守る」為の行動でしかない。

  • 「何だろうと…アタシはぁぁッ!!」
    • ネオからフリーダムを警戒する様に促された際に。この台詞と共にデストロイはMS形態に変形。その威容にはキラ達も驚愕せざるを得なかった。

  • 「シン…ステラ…守るって……」
    「シン……好…き………」
    • 最期まで自身に寄り添ってくれたシンに好意を伝えながら静かに息を引き取った。

【漫画版名台詞】

  • 「逃げてシン!!はやくっ!!」
    • こちらは高山版での最期の台詞。シンの説得で正気を取り戻したのも束の間、デストロイの火器管制システムが暴走。逃げるよう必死に叫ぶも、シンはステラが伸ばした腕に付けていたかつて出会った時に怪我の治療に使ったハンカチに気を取られて気付く事はなかった。そして悲劇が起きた…。

  • 「(そんな事ないよ…!ステラ…シンに会えて良かった…だから前を見て 明日を…)」
    • こちらも高山版。アスランに敗北し、メサイアも陥落。誰も守れず何もかも無駄だったと絶望するシンにステラの魂が語りかける。この言葉を受けたシンも「生きている限り明日はやって来る」と希望を抱いて前へと歩き出す。
    • TV版では漠然としていたが、こちらは分かりやすい内容になっている。


スティング・オークレー

CV:諏訪部 順一

地球連合軍のエクステンデット。
ベルリンでの戦闘でカオスガンダムを失うものの救出され、ヘブンズベース攻防戦でデストロイのパイロットを務めている。
しかし記憶の空白と薬物による強化調整により元の落ち着いた人格は消滅。
狂った様に破壊を楽しむ性格に変貌しており、かつての友軍を焼き払う等暴れ回ったが、最後はデスティニーによってコックピットにアロンダイトを突き刺され、そのまま斬り上げられるという壮絶かつ悲惨な死を遂げた。
ちなみに小説版では死の淵でステラやアウルの事を思い出したかのような描写があった。

【原作名台詞】

  • 「ヘッヘッヘッヘッ…!さぁ、行くぜぇぇぇ!!」
    「ハーッハッハッハッハッ!最高だぜこりゃあ!!」
    • デストロイの生体CPUとして再調整されたスティング。
      以前の落ち着いていた頃の面影はどこにもなかった。
  • 「おらぁぁぁぁッ!!」
    • 雄叫びを上げながら対ロゴス同盟軍の艦隊に向けてアウフプラール・ドライツェーンを放つ。
      前述の通り戦闘狂と化しているため、かつての友軍を焼き払うのに躊躇い等は一切無くなっている。
  • 「へへっ、俺の…」
    • シンのデスティニーと一騎討ちに敗れ、死に際に呟いた最期の言葉。クロトと同じく彼が何を言いたかったのかが小説版で描かれており、「他には何も無いから、これ(デストロイ)は俺のものだ」と、デストロイへの執着心を最期まで貫いていたというものであった。決してピアノではない。


ファンフェルト・リア・リンゼイ


下級氏族リンゼイ家の出身である、ウェーブがかかった金髪の青年。
自らを「オーブの騎士」と称するプライドの高い男で皮肉屋の一面も持つ。
「パンサー2」のコードを持つオーブ軍のMSパイロットで、エールストライカー装備の105スローターダガーに搭乗していた。
スウェンの指揮下に入り、マーシャン追撃部隊として「ジャガー1」ワイド・ラビ・ナダガと共にアグニス・ブラーエのデルタアストレイを挟撃しようとするが、ワイドの策略によってアグニスに撃墜されてしまった。
しかし、顔や身体の周りが醜く焼け爛れながらも奇跡的に生き延びており、連合軍によってデストロイの生体CPUとして調整された事でマーシャンに対する憎悪が高まり、騎士とは呼べない程性格が豹変している。
その後はファントムペインの一員としてデストロイに搭乗し、圧倒的な火力でアグニスのターンデルタを苦しめるものの、ビームサーベルでコックピットを貫かれて戦死する。

【原作名台詞】

  • 「いいねぇー!お前にも同じ傷をつけてやるよ!マーシャン!!!」
    • ターンデルタとの交戦時の台詞。衝動に任せて砲撃を加える姿からは、最早以前の彼を連想できない。


【VS.シリーズの活躍】

連合VSZ.A.F.T.II

劇中描写に近い超ビックサイズで登場。
圧倒的な火力と射撃無効能力(MA時)を持ち、ルートによっては原作同様複数で現れプレイヤーを恐怖に陥れた。
但しMA時は近接攻撃がほとんど出来ず(CPU操時)、MAになった所を見計らい、密着して格闘連発するだけで簡単に勝てる仕様であった(但し腕ドラグーンのビームとミサイルは射撃無効を無視しつつ誘導してくるので喰らってしまう)。
だが、バスターガンダムのような格闘攻撃を持たない機体では、変形された間は何もできず逃げ惑うしかなくなった。

連合VSZ.A.F.T.II PLUS

対戦モード限定で使用可能。コストは700。
耐久2000、超威力・超範囲・超速曲げ可能の反則ゲロビ、ダウン属性の太ビームを5発同時に放つ腕ドラグーン、弾幕シューティングかと思う量と強烈な誘導を持つ2×8連ミサイル(8連撃った後の再発射も早い)、と非常に強力な要素が目白押し。
これらだけならともかく、プレイヤーだと全身射撃無効判定のMA形態を悪用して全身格闘判定のローリング格闘を連発できるため、この状態なら負けようがない鬼畜無双機体となる。
CPUデストロイに慣れ過ぎて「デストロイ=弱い」と思っている人は是非本機を使い、「こんなのを相手にしてたのか…」という恐怖に浸ってみるのも面白いだろう。

また、PLUSモードの「明けない夜」では本機に搭乗するステラを倒さないでクリアする事が可能で、そうするとステラからの特別メッセージが聞ける。

ガンダムVSガンダム

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」枠のGクロスオーバーとして登場。
ネフェルテムと(MA形態では使った描写の無い)スーパースキュラを照射しながらMA形態のホバー走行で戦場を横切る。ビームよりも本体部分の方が安定して高ダメージが出る。
ビーム部分はカス当たりがあり、その場合は雀の涙ほどのダメージなのであまり信用は出来ない。
上手くタイミングを合わせて着地すると背中の上に乗れたらしい。

EXVS

PS3版で再登場。
HPは1750と連ザと比べて250ほど低下。
連ザ時代のように、圧倒的弾幕、破壊力、MA時の射撃無効を備えている。
MS形態にある程度のダメージを与えるとMAに変形する。
連ザと大きく違う点は、MAに変形後もネフェルテムで真下を爆撃することにより密着距離が安全地帯でなくなったことや、
MA中にはシュトゥルムファウストが独立したターゲットして破壊可能な点、
比較的早期にMS形態に戻る行動を誘発できるため射撃特化機でも倒しやすくなったことなどが挙げられる。

また、トライアルミッション「ステラ」ではステラ機の最期がムービー付になっている。

DLCのフリーダムの前格はデストロイに止めを刺したサーベル2本突き刺しだが掴み属性なのでボス機体には再現不可能となっている。同様の問題はFBのX3とディビニダトなどがいる。

EXVS.FB

ブランチコース、及びボスラッシュコースに登場する。
機体性能などはEXVSと同様だが、ルーチンが変化しており、変形中に一定時間経過すると変形解除するようになった。

EXVS.MB(ON)

HPが1800に上がったほか、攻撃力が大幅にアップ。
ブランチのD-EXでの登場となり、デストロイ(破壊)の名に恥じぬ原作さながらの攻撃力でプレイヤーを苦しめる。
家庭版MBONではマキシブーストミッションにも登場。


【その他の活躍】

機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY

ガンダムバトルシリーズの巨大機体もといサイコガンダム枠。

C.E.73連合編クリアでようやく入手。なお、連合編はダイダロス基地戦がラストステージとなっており、レクイエムを守り切ってもいつの間にかザフトに制圧され、オーブ軍に破壊された事になる。

射撃性能は弾数以外は申し分ないが、本機の特徴はやはり格闘。サイコ程の性能はないがあのドロップキックが健在。ステラは格闘の方が高く余裕で大ダメージを叩き出すので、ネオの言う通り確かに適性がある。他にもロケットパンチまで繰り出す。
残念ながら変形はSPA使用時のみで常時MS形態、腕を射出してビームを撃ったりは出来ない。

耐久値も高くビームシールド扱いの陽電子リフレクターも本体級の硬さだが、CPUは何故かシールドを使おうとしない。C.E.73編はザフト機もビーム主体で折角のTP装甲はあまり活かせず、世界が違うのでIフィールドのようなビームバリアはなし。
自分で操作するなら強いが、ステラ機以外のヘブンズベース戦やダイダロス基地戦での味方援軍のデストロイは、シン達はおろか一般兵にすらあっさり撃破される程脆かったりする。

ちなみにMA形態がない影響で、ヘブンズベース戦ではロード・ジブリールの演説をバックに5機のデストロイが横並びにせっせと歩いてくる場面がある。なんともシュール。

真・ガンダム無双

プレイアブル機としても参戦。
デストロイの名に相応しい脅威的な殲滅力と制圧力を誇り、原作での扱いが嘘の様なエース級すら圧倒出来るほどの高性能だった。僚機にすれば面白いように敵の大群を薙ぎ倒してくれる。
また、あるシナリオではクルーゼの策略によって、ステラやスティングはおろか原作では乗らなかったアウルに、果ては他作品の強化人間達までデストロイに乗って襲い掛かってくるというロゴスも真っ青の展開に。
最後はクルーゼまでデストロイに乗る。
ちなみにこのシナリオ、最初はギクシャクしつつも『スーパーロボット大戦L』を彷彿とさせるシンとキラの共闘と和解、ムウがトンデモ設定を引っ提げて登場したり、シンがクルーゼを真っ向から否定する場面があったりと見所も多い。

スーパーロボット大戦

原作通りにステラやスティングが搭乗する他、無人機として量産される事が多い。アウルが乗る作品はない。

『Z』では女主人公編限定で増援として現れるフォウのサイコガンダムと共に立ちはだかり、強化人間ヒロインコンビの巨大な黒いガンダム同士の共闘が見られる。
また、終盤ではグエンのブラックドールとしてサイコガンダムと共に登場。本作では黒歴史の遺産の一つという設定になっており、黒歴史時代に同型機が存在していた事になる。

続編となる『第2次Z再世篇』ではモビルドールとしてまさかの再登場。
ある人物の手引きにより西暦世界に持ち込まれ、OZが運用する。
いざという時はガンダムを使うソレスタルビーイングなどに責任転嫁する魂胆だったようだ。
モビルドールが苦手とする近接武装を持たず、高火力の射撃武装と陽電子リフレクターで攻防に優れ、薬物による強化を必要とする生体CPUを作り出す手間を省くという意味では理に叶っており、性能の相性もいいと思われる*4
パイロット扱いのモビルドールは能力も高いうえ他の機体もビルゴビルゴIIはおろかゲルズゲーやユークリッドとバリア持ちばかり。
援護防御で思うようにダメージが通らない強敵だが、デストロイだけはガンダムタイプなのでエースボーナスを得た刹那がいれば対処しやすい。

ステラはDESTINYの原作再現が行われる場合デストロイから助けられて生き残ることもある。
『Z』ではフラグを立てると死亡したと思われていたが密かに救出、治療されて生存し仲間となる。
続編となる『第2次Z』および『第3次Z』では製作期間の影響か出番がほぼなく*5完結作のEDで少し出番があるだけとなっている。
シンの願いである「もう戦わなくてもいい」が叶った…といえば聞こえがいいが『Z』で絡んだフォウがMSパイロットとして参加しているのもあり残念に思われるかも。

『K』ではスティング機もベルリンを襲撃し、こちらは最後はメサイア戦でシャムス、ミューディーと共に現れ、そこで決着となる。
最期にステラもアウルも守れなかった事を悔やんでいるかの様な叫びを上げながら死亡するのが何とも悲しく、ムウも「ごめんな」と心を痛めていた。
ステラの方はフラグを満たしていた場合は後半にレイと共に参入する。
ベルリンで撃墜後に密かにザフトが救助し、薬物やブロックワードの影響が軽減される程の治療を受けた上でメサイアに幽閉されていたらしい。
おそらくデュランダルが戦力として利用するつもりだったと思われるが、結果的に生き残る事が出来た。
なお、ガイアに乗るステラは味方サイドでしか見れない。
ちなみにアウルはDESTINYの再現がベルリン戦から始まるため、既に死亡しており登場せず名前が出るのみ。

『L』だとベルリン戦の時点でキラがステラ救出に手を貸してくれるため無条件で生存し、条件を満たせばMSパイロットに復帰する。
なお、ステラが加入する際にはいずれも搭乗機はデストロイではなくガイアとなる。
こちらでも自軍側の治療によってエクステンデッドの後遺症を克服する。
同作でもスティングは必ず死亡するが、最終決戦時にステラがパイロットとして復帰できていると、彼女が普通の女の子に戻れたことを喜び、彼女の幸せを願いつつアウルの下へ逝くという原作より救われた形で最期を遂げる。
アウル? プレイヤーと戦闘することなく撃墜されました……

さらにステラはサービス終了したソシャゲ『X-Ω』のイベントでは本編終了後だが実は生きていた……というイベントがいくつかある。
その中の一つでは本編終了後*6でザフト、連合(他作品のメンバー)、オーブとの共同作戦でロゴス残党と交戦した際にスティングがおり、ステラの必死の呼びかけ、メンバー全員の協力もありスティングの記憶を呼び覚ますことに成功、そのまま生存を果たした。
もちろんアウルは出てこない…がスティングから「寂しい思いをさせる」ステラから「明日の先で待ってる」と言及された。
ちなみにデストロイをプレイヤーが運用できる今んとこ唯一のスパロボ。

『DD』でも原作通りキラに撃墜される…というわけではなく、キラはデストロイのパイロットの事情を察した上で動力部を避けて攻撃していたのだが、アズラエルなど死亡したはずの敵達で世界を超えて結成された組織『ディスコード・ディフューザー』がキラの攻撃に合わせてデストロイを破壊。
あたかもキラがステラを殺したように見せかけられ、原作通りシンとの確執が生まれる事になってしまった。
一応、戦闘後に何らかのコンテナが回収されるなど、ステラの生存の可能性は示唆されている。
ちなみに本作ではZガンダムが原作終了後ながらフォウが生存し、サイコガンダムが自軍で使用出来るので、サイコガンダムvsデストロイガンダムの対決が実現する。
なお、アウルはクレタ沖での戦闘がなかったものの、ベルリン戦であっけなく戦死、またしても不憫な結末を迎えてしまった。

いつかアウルが生存する日は…来るのかなぁ…


【余談】

本機のデザインはMS形態がサイコガンダム、MA形態はビグ・ザム、ついでに腕が分離して指先からビームを撃つところはジオングをモチーフとしており、否が応にも強敵である事をアピール。
ザムザザーなどと同じく、当時の連合とザフトの兵器に対する方向性の違いが如実に現れた機体でもある。
かつてのビグ・ザムは量産されていれば連邦にも勝てたと言われていたが、コズミック・イラのビグ・ザムは量産しても勝てなかったどころか、ステラ機以外は(パワーインフレもあって)シン達にあっさり撃破され、全く活躍出来なかった。
そもそも本機は要塞や都市などの拠点攻略やベルリンの時のような広域殲滅に真価を発揮する機体なので、それを防衛に用いた時点で連合(ロゴス・ブルーコスモス派)の戦略ミスである。
最もその当時は攻めるどころか周りを完全に囲まれてしまっていたので仕方無いのだが。

エクステンデット3人組の担当声優達の放送前の目標は「死なない」だったが、まさかの物語中盤、アウルに至っては序盤での死亡となってしまった。
特にステラ役を務めた桑島法子氏に関しては、SEEDシリーズでは担当キャラ*7全滅の憂き目を見ることになり、「死亡フラグ声優」という称号を得ることになってしまった。
余りの扱いの悪さに桑島氏本人も泣き崩れて収録にも支障が出た事があったらしい。
劇場版『SEED FREEDOM』で桑島氏がアグネス・ギーベンラート役で参加する事が発表されたが、彼女が生存できるかどうか注目が集められている。
また、『SEED FREEDOM』で声優陣にスティング役の諏訪部順一氏の名前があったことからスパロボなどのように生存説が沸き上がったが単純にドム3人組の一人マーズ役だったため出演するだけで諏訪部氏から生存説は否定されることに。

その巨体故に立体化が難しいとされ、食玩「ジーフレックス」や「SDガンダムフルカラー」といった小型のアイテムが登場していた。
しかし、2007年5月に1/200スケールの組み立て済みプラモデル「ハイコンプリートモデル」で立体化。1/200スケールながらもMGサイズの大きさを誇り、関節にロック機構を持たせることで保持力をアップさせ、更にMA形態への完全変形も可能。なお、初回生産分にはフリーダムとインパルスに対応するアクションベースやボーナスパーツ*8が付属していた。
更に、2023年9月29日に開催の「全日本模型ホビーショー」で、遂に1/144スケールで本機体のガンプラがお披露目、2024年3月9日に発売された。発表時には劇場版にも登場が決定していたこともありグッドタイミングな商品化となった。
各種武装のギミックや変形は勿論のこと、なんと指の関節が動いたり、ネフェルテム(緑のビームサーベルエフェクトパーツが大小合わせて合計36本)や主砲のビームエフェクトまで付属するという気合の入れっぷりである。大きさが約390mmということもあり、価格は14300円とかなりの高額*9やはりバンダイにはナチュラルのブルーコスモス派がいるのだろうか……
ちなみに保持力確保のためにロック機構も多く、指は一部だけランナーについたままでも組み立て可能など組み立て易さや展示も配慮されている一方、関節部は強度に優れるが塗装には不向きなABS樹脂*10が採用となった他、巨大なバックパックに関しては重量の都合上一度接続すると二度と外せない嵌め殺し構造となっている。塗装等で作り込む人や色々飾っている人にとっては分解や保管に難儀するかもしれない。
キット化も初登場から20年近く経った後であり、いかにプラモデルによる立体化のハードルが高かったかが窺える。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月16日 08:31
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY』から。

*2 変調の表現か、以降の彼の台詞は不気味なフォントに変わっている。

*3 あの時の口約束は反故となり、ネオは約束を破った事を悔やんでいた様で、シャワーを浴びる際に悔しがる素振りを見せたり、NEXTや別ゲームでシンと共闘した際にムウがその事を謝罪したりする

*4 これは近接武装を持たず射撃武装と陽電子リフレクターを装備しており、複数人による操縦を必要とするゲルズゲーやユークリッドも同様。

*5 『第3次Z』はHD化したため1から機体グラフィックの用意をする必要があったなど作業工程が増えた上納期の問題もあったため、アスランやレイ、ルナマリアが武装扱いだった。

*6 レイは行方不明でスティングとステラは生存している状態となっている。

*7 「SEED」のフレイ、ナタル、キラとカガリの実母ヴィア・ヒビキ。「DESTINY」のステラと(幼少時の)レイ

*8 スーパースキュラを貫いたビームサーベルとエクスカリバー

*9 ちなみに同スケールのネオ・ジオングは27500円、デンドロビウムが30800円と、それらに比べると安い方だったりする。なお、サイコガンダムは5500円と、デストロイと比べて約1/3の価格である

*10 塗料の溶剤が樹脂内に浸透して揮発すると割れやすくなる