クシャトリヤ

クシャトリヤ
KSHATRIYA
登場作品 機動戦士ガンダムUC
型式番号 NZ-666
全高 22.3m
重量 29.7t
所属 ネオ・ジオン軍
搭乗者 マリーダ・クルス
武装 マシン・キャノン
ビーム・サーベル
ビーム・ガトリングガン
メガ粒子砲
ファンネル
特殊装備 サイコ・フレーム


【設定】

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の有するニュータイプ専用MS。
第一次ネオ・ジオン抗争にて猛威を奮ったNZ-000クィン・マンサを元に設計した機体。
両肩のバインダーの形状から地球連邦軍からは「四枚羽根」の通称で呼ばれている。
武装、バーニア、ファンネル・コンテナといった複数の機能を備えるバインダーの増設もさることながら、最大の特徴はコクピット周辺部におけるサイコ・フレームの採用である。
これによりオリジナルの火力と性能を維持しつつ、39.2mから22.3mにまでダウンサイジングする事に成功している。
バインダー自体がMS1機分に相当するサイズという事もあり、一般的なMSと比較すると少々大振りに思える機体ではあるが、その機動性は凄まじい物がある。
その代わりクィン・マンサ同様パイロットにかかる負担も大きいようで、OVA版冒頭のスターク・ジェガン戦ではバズーカ回避のための急停止の際、すさまじいGがかかっているような描写がある。
加えてビーム・サーベルを仕込んだ隠し腕(サブ・アーム)も内蔵しており、後方からの接近に対しても死角がない。
しかし、「袖付き」が所有するサイコ・フレームは備蓄が限られており、精製する設備も無い。
そのため本機は追加生産どころか破損部位の完全修復もままならないワン・アンド・オンリーの機体でもある。
オリジナルと同じく水準以上の強化人間でなければ扱えない代物であり、事実上マリーダ・クルスの専用機となっている。


【武装】

マシン・キャノン

胸部に2門内蔵されている実弾兵器。
主に牽制などに使用される。

ビーム・サーベル

両腕部に装備された接近戦用ビーム兵器。
腕部に収納している状態ではビーム・ガンとしても使用可能。
また、サブ・アームにも各1基ずつを装備している。

ビーム・ガトリングガン

U.C.0093年に実戦投入されたヤクト・ドーガのメガ・ガトリングガンを改良したビーム機関砲。
機体およびパイロットに大きい負担がかかる武装が多い本機に用意されたオプション武装。

メガ粒子砲

胸部に4門、各バインダーに2門ずつの計12門を内蔵しているビーム砲。

ファンネル

各サイドバインダーに搭載されている無線式誘導兵器。


【原作内での活躍】

物語冒頭ではインダストリアル7へ向かう途中に遭遇したロンド・ベル隊との戦闘でガランシェール防衛のため出撃、通常型ジェガン2機とスターク・ジェガン1機相手に戦闘を行った。
通常型2機をファンネルであっさりと撃破、スターク・ジェガンはパイロットの技術もあってファンネルを突破、そのまま接近され格闘戦となったが、最後は胴体を真っ二つに切り裂いて撃破した。
工業コロニー「インダストリアル7」内で起きた戦闘では、単機でロンド・ベルMS中隊を壊滅寸前に追い込むという圧倒的な力量を見せつける。
だが、その途中でバナージ・リンクスが乗り込んだユニコーンガンダムと遭遇、コロニーの外に押し出されてしまう。
その直後ファンネルでユニコーンに攻撃をしかけるがそれがNT-Dを発動させるきっかけとなり、その絶大な能力の前に為す術なく、一時撤退。
暗礁宙域におけるユニコーンとシナンジュの交戦ではフロンタルの指示に従い、デブリに潜伏していた。
隙を見せたユニコーンの背後から接近して隠し腕で拘束。すかさず腹部に強烈なボディブローを叩き込んでバナージを気絶させ、鹵獲に成功する。

その後、ユニコーンでパラオを脱出しようとしたバナージの前に立ちはだかり、説得を聞き入れようとしないマリーダに激昂し、NT-Dシステムに呑まれたバナージと戦闘になった。
NT-D発動のために意図的な孤立状態を作る、というフロンタルの画策によって応援も出されないまま、ただ一方的になぶられていったものの、とどめを刺されそうになったその時、両機の間で精神交感ともいうべき現象が発生。
その中でバナージとマリーダは互いの過去を分かり合う。
永遠とも思える一瞬が過ぎ、意識を取り戻したバナージは間一髪で攻撃を中断。満身創痍のクシャトリヤはマリーダと共に、ネェル・アーガマに収容されるのだった。

OVA版Ep6ではネェル・アーガマに収容後、合流した袖付き側の主導による一方的な補修作業が行われた状態(Ep3で胸部の装甲を引き剥がされ、コクピットポッドがむき出しのままだが)で起動し、艦内格納庫にてローゼン・ズールと交戦、不意打ちとは言え圧倒するというまさかの活躍を見せた。
ちなみに補修作業を受けたこの機体の名称は「クシャトリヤ・ベッセルング」と呼ばれる。

OVA版Ep7ではネェル・アーガマにある現状の資材で修復した「クシャトリヤ・リペアード」が登場する。
右足の仮設フレーム内にビーム・ガトリングガン、左腕にユニコーンガンダム用の武装だったハイパー・ビーム・ジャベリンを接合し、背部にはギラ・ズール用のプロペラント・ブースターを装備、ファンネルはシュツルム・ファウストの弾頭部分を取り付けたファンネル・ミサイルのようになっている。

ちなみに原作ではクシャトリヤはOVAほど大きく損傷してはいないのでほぼ完全修復されている。
OVAではクシャトリヤは途中退場するつもりだったようで大きく損傷させてしまったとのこと。


【搭乗者】

マリーダ・クルス

CV. 甲斐田裕子

ネオ・ジオン軍「袖付き」」ガランシェール隊に所属する女性パイロットで、18歳の中尉。
遺伝子レベルの先天的調整を受けた強化人間。
鋭い洞察力と強靭な肉体(OVA版でバナージ・リンクスを追いかけるシーンでその身体能力を如何なく発揮…結局逃がしたが…)を備えており、精神状態も安定している。
ただし人の死を感じ取った際には、やや過敏に反応しがちな傾向がある。マスターとみなす養父スベロア・ジンネマン大尉の命令に忠実に従い、与えられた任務を遂行する事を信条としている。
物静かでクールな雰囲気をまとっているが、非番の時は同隊のギルボア・サント一家の下に逗留しており、近所の子供達からも慕われているようだ。

第一次ネオ・ジオン抗争当時、10歳の彼女は「プルトゥエルブ」というコードネームで呼ばれており、グレミー・トト率いるクローン・ニュータイプ部隊に所属していた。
グレミーの死後、キャラ・スーンとの戦闘で消息不明となっていたが、数年後にガランシェール隊によって保護される。
彼女はジンネマンから「マリーダ・クルス」という新しい名前を与えられ、ネオ・ジオンに正規の軍人として復帰する事となる。

パラオ攻略戦でユニコーンとの戦闘で機体と共に、ネェル・アーガマ収容されるが…

【原作名台詞】

  • 「了解、マスター。」

  • 「お前だけは……墜とす!」(原作第2巻)

  • 「正しい戦争なんてない。でも正しさが人を救うとは限らない。」
    • 原作第4巻およびOVA版Ep2から。
      戦争の現実を的確に突いている言葉
      NEXTPLUSでは戦闘開始時に「貴様は正しいのか?」と聞いてくる五飛に対してこの言葉で答えて完全に言い負かした。

  • 「ロマンチストだな。人や世界を信じていなければ、そんな言葉は出てこない。誰が言ったか知らないが、優しい人だったんだろう。」(原作第4巻、OVA版Ep2)

  • 「でも……“それでも”って言えるお前は、いいと思うよ……。」(原作第4巻)


【ゲーム内での活躍】

ガンダムVS.ガンダム NEXT PLUS

隠し機体として参戦した、コスト3000のファンネル機。
クィン・マンサの後継機なだけあって、その姿は正に「縮小版クィン・マンサ」。
それ故機体サイズが異常にでかく、プレイヤー機としてはぶっちぎりで最大。
具体的に言うと、高さはガンダムなどの普通サイズのMSの約2倍、横幅は2倍すら超えるという驚きのサイズ。
お陰で本来全高が本機を超えているはずのνガンダムサザビーですら小さく見えてしまうというとんでもない事になっている。

メインは単発ダウンの太ビーム。射角外の場合バインダーから2発同時発射する為死角が無い。
アシストは両側にギラ・ズールを1機ずつ呼んでのMGで、性能と使い勝手は抜群。
また火力も高く、(カット耐性と引き換えだが)ND無し270ダメージコンボも持っている。
更にファンネル持ちにも係わらず耐久が何と700もあり、後格で全方位シールドまで可能。
だが機体サイズと同じく喰らい判定も全機体中最大で、BD持続は3000最低レベル(速度はそこそこある)、更にファンネル操作中は足が止まりっ放しと癖もかなり強い。
しかしCSのゲロビがチャージも早く、高火力の上左右に非常に速い速度で薙ぎ払えるのでCPUやMA相手なら簡単に封殺できる。
後格ではバインダーで全方位にガードをする事が出来る。
上記の様に攻撃・防御特化で回避は劣悪という性能な為、射撃の当て易さと全体的な火力の高さでダメージレースに競り勝つのが勝利の鍵となる。

ちなみにユニコーンのバナージと共にOVA発売に先駆けてマリーダのボイスがNEXT PLUSで初お披露目となっている。
ただしバナージと違い、OVAと比べてもあまり声色の違いなどはない。

EXVS.

OVA2巻上映目前という実においしいタイミングでの正規参戦。
コストは少し下がって2500、なんの因果かハマーンのキュベレイと同コスト。
NEXT PLUSよりは少し縮んだが、それでも圧倒的な巨躯を誇る。今作ではサザビーがスリムになったこともあり、むしろ相対的により巨大になっている。小さい物もラゴゥヒルドルブのような特殊な機体が増え、更に際立つようになった。
サブ射撃は1回で3つのファンネルを飛ばし、Nだと相手の上からスタンするビーム発射、レバー入れは左右入力した方向から相手に向かってプロレスリングのようにビームを照射し触れた相手をスタンさせるなど若干特殊な物もあるが、基本は支援機。
ファンネルを主体に射撃のバリエーションは相変わらず豊かなので、「射撃戦を制してダメージレースに勝つ」という方向性は変わらない。
CSのゲロビは射程は短いものの火力は高い。
しかし、左右サブが味方にもヒットするという扱いの難しさ、優秀な機動力では補えないほどの巨体なため自衛が難しいなど、かなりの玄人向け機体。

EXVS.FB

コストは更に降格して2000に。昇格を繰り返してきたサザビーとは真逆となっている。
レバー前、後とファンネルのバリエーションが増え、特射とCSの入れ替えで手軽にゲロビが撃てるようになったのだが、サブの発生、銃口補正の劣化、機動力低下により前作よりもさらに厳しい立場にあった。

しかし5月のアップデートで横サブが味方にヒットしなくなる、サブからメインへのキャンセルルート追加(通称サメキャン)による落下テク、特格の威力、補正の良好化、特射の発生、射程強化され前作とはうって変わって非常に優秀な機体に生まれ変わった。

おまけにバンシィの参戦時のついで録りによりマリーダさんのボイス量が増加し、特にTVゼロのヒイロとは敵味方問わず非常に濃い掛け合い台詞が用意されている。
唯一の欠点が覚醒技で、自分の前方にファンネルを展開し非常に細いビームを撃つ……と見た目は地味、当たりにくいくせに棒立ちの相手にヒットしてもダウンしない、おまけに硬直も長い……と何もかも悲惨で入力ミスでもない限り発動されることはないと断言される性能。「この覚醒技よりも弱い覚醒技はない」とまで言われていた(後にゼフィランサスの覚醒技によって覆ったが)。
ただし家庭版DLCでマキシブーストから新規登場した外来種機体とは相性が悪めで、評価が落ちることとなる。

EXVS.MB

前作で暴れまわったせいか、特射の発生とサブのリロードやサーチ変えサブの消滅を中心に若干弱体化された。
しかし覚醒技が胸部メガ粒子砲を撃ち一瞬で高ダメージをたたき出すという前作とは違って非常に優秀な攻撃となった。

EXVS.MB-ON

BD格闘が原作を意識したモーションに変更された。
相変わらず後方援護機のなかでも性能のいい射撃・格闘を取り揃えている。

EXVS.2 XB

復活できるようになり、クシャトリヤ・ベッセルングに変化する。
これは過去作で参戦歴の無いリペアードも追加参戦フラグか…と期待されたが参戦せず。

OB

本作移行時の共通修正で、緑ロックの攻撃のダメージが低下することに。
緑ロックでも機能する攻撃を撃つのが立ち回りの1つだった本機にとって非常に痛い。

運営もそこは理解しているようで微かだが強化点や変更点は多い。
コマンド配置としては射撃CSに前作格闘CSのバインダーからのゲロビ移行、N特射に前作射撃CSの両腕でのビームガン+拡散メガ粒子砲が移行、曲げ撃ち可能なゲロビは後入力に。
強化点は長らく微妙だったNサブの取りつきや火力向上、N横格闘に相手を地面まで引きずって叩き付けてファンネルで追撃する後派生が追加された。

なのだが、緑ロック以上に武装のインフレが激しく、斜めブーストを撃ちぬける手動リロードの狙撃、BRと連動して相手に強く取りつき2連射するファンネルを撃つ連動射撃など巨体かつ低耐久で落下が遅い本機には厳しい武装がどんどん増えている。


【勝利・敗北ポーズ】(NEXT)

勝利ポーズ

  • ニュートラルポーズと同じ
  • それぞれの羽根から隠し腕を展開する
  • やや右向きのニュートラルポーズで右手にビームサーベルを持っている。

敗北ポーズ

バインダーで機体を覆い、片膝をついている。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.)

勝利ポーズ

  • 実に漢らしい仁王立ち

敗北ポーズ

  • バインダーを閉じて縮こまる。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB以降)

勝利ポーズ

  • 通常時:実に漢らしい仁王立ち
  • ファンネル展開中に勝利:2本のビームサーベルを持ちポーズを決める
    • EXVS.2では格闘中に勝利時に変更された

敗北ポーズ

  • バインダーを閉じて縮こまる。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

5話でヤサカ・マオが製作したHGガンプラとして実際に発売されているものが登場。
長距離輸送のトラック運転手に対して、同乗させてもらったお礼としてマオが車内で組立と加工を行って渡した。

スーパーロボット大戦

マリーダさん共々最初は敵として立ちはだかるが原作通り途中で仲間になり自軍で運用可能に。最後まで使うには条件がいることも。
製作の手間を減らす大人の事情でリペアードにはならない。
原作と異なり袖付きにクシャトリヤの修復できるパーツがある……と解釈することも可能。
自軍の場合MSどころか全く規格も構造も異なるロボット(中には生命体とかもいる)を修理、整備できるのでアナハイム製のクシャトリヤくらい修理できても全くおかしくないだろう。
マリーダさんもスパロボならではの展開も目立ち、クェスと気が合ったりハマーンから気にかけられたり姉2人と共演するなどの場面も。


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最終更新:2024年02月25日 01:29
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