ギラ・ズール

ギラ・ズール
GEARA ZULU
登場作品 機動戦士ガンダムUC
機動戦士ガンダムNT
型式番号 AMS-129
全高 20.0m
重量 21.8t
所属 ネオ・ジオン軍
ジオン共和国軍
武装 ハンド・グレネード
ビーム・マシンガン
ビーム・ホーク
ショルダー・シールド
搭乗者 ギルボア・サント
サボア

ギラ・ズール(親衛隊仕様機)
GEARA ZULU GUARDS TYPE
登場作品 機動戦士ガンダムUC
型式番号 AMS-129
全高 20.0m
重量 22.3t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 ハンド・グレネード
ビーム・マシンガン
ビーム・ホーク
シールド
搭乗者 セルジ・ヘルファー
キュアロン・マスカ


【設定】

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の量産型モビルスーツ。
ギラ・ドーガに代わる次期主力MSとして、アナハイム・エレクトロニクス社で開発された。
組織のシンボルとも言える袖飾りの他、ガスマスクを彷彿とさせる形状の頭部が特徴。
しかし、外装は新しいがコックピットや制御システムなどの中枢部分はギラ・ドーガの使いまわしが多いようで、新型機であるながらオンボロ呼ばわりされている。

袖飾りや肩のスパイクなどの装飾は、所属の部隊や搭乗者の階級によって異なっており、特にフル・フロンタル親衛隊機の場合、各個人による自由な装備や各部改造などが許可されている。
中でもアンジェロ・ザウパーが搭乗する専用機は紫色に塗装され、バックパックを重武装型に換装しランゲ・ブルーノ砲・改を装備している。

水中戦用のバリエーション機体としてゼー・ズールが存在する。


【武装】

ハンド・グレネード

投擲用の手榴弾。
磁気・接触・時限・熱探知など様々なモードで反応する信管をセット可能。
後腰部のマウントパーツに装備される。

ビーム・マシンガン

ペレット状のビーム弾を連射するビーム兵器。
照射時間の切り替えによりビーム・ライフルとしての使用も可能。
銃身下部にはグレネード・ランチャーを装着可能。

ビーム・ホーク

近接戦闘用のビーム兵器。
斬撃用の「ホーク」、刺突用の「パイル」、貫通力に優れた「ピック」の3種のモードを使い分ける。

ショルダー・シールド

一般機に装備されている盾。
ザクIIと同じように右肩に設置される。

シールド

親衛隊機に装備されている盾。
一般機と異なり、ギラ・ドーガの物を改良した手持ち式となっている。


上記に挙げたものは基本的な装備であり、一年戦争時代から最新鋭の物までジオン系・連邦系問わずに20種類以上の火器をオプション装備として使用している。


【原作の活躍】

「インダストリアル7」に入港するガランシェールから1機が出撃、港付近を監視していたが時間潰しの音楽を聴いている間にロンド・ベル隊に周りを完全に囲まれてしまう。
気付かれてはいなかったものの自分の方を振り向こうとしたリゼルに我慢が出来ず攻撃を仕掛けその1機を撃破したはいいものの、数と腕の差によりビーム・サーベルで機体を切り刻まれ最終的にはライフルに両断されて撃破された。
ちなみにサーベルで徐々に切り刻まれていく様子は嬲り殺しのように見えるが、これはコロニー近辺でエンジンを爆発させてしまったらコロニーを傷つける恐れがあるためである。
実際ビーム・ライフルを撃とうとした一般兵を隊長機が止めようとしていたが、間に合わずに発射されて機体は大爆発したものの運良くコロニーに傷は付いていない。
後の戦闘ではコロニー内でファンネルで撃破されたリゼルが大爆発を起こして壁面に大穴が空き、爆風で甚大な被害を引き起こしている。

ギルボア機は捕らわれたマリーダの救出を目的としてネェル・アーガマを強襲したが戦況が一変し、目的を果たせぬまま撤退、フロンタル隊の援護に回ることになる。
ダグザの死で暴走したバナージを止めるために大気圏内で戦闘を繰り広げるシナンジュユニコーンガンダムの間に割って入ってしまい、シナンジュを狙おうとしたユニコーンのビーム・マグナムが直撃し爆散した*1

戦争後期ではマリーダとオードリー(ミネバ)奪還のために、ガランシェール隊のギラ・ズールが、一年戦争時代からの物も含めてありったけの武装を積んで艦体側面のハッチから半固定の動く砲台状態で出撃。
圧倒的に不利な状況だったが、被弾無しで3次元戦闘を行うアンクシャを2機撃墜している。


【搭乗者】

ギルボア・サント

CV:チョー

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」のガランシェール隊に所属するモビルスーツパイロット。
ガランシェールの操舵士も務める30歳の妻子持ちで、パラオではマリーダが居候としてお世話になっている*2
一年戦争時、連邦軍の捕虜となるがジンネマンの手で収容所から救出されたという過去を持っている。
30歳とまだ若い方だが一年戦争からパイロットを務めている歴戦の猛者でもあり、ジンネマンが艦を空ける際には彼が取り仕切っている。
また、気さくな人柄で、捕虜となったバナージの面倒を見ており戦争を非難する彼に対しても否定の言葉を言わなかった。
ダグザの死により暴走したバナージがNT-Dを発動させた際にビーム・マグナムからシナンジュを庇って戦死した*3
皮肉にも彼の死、そして死に際に言ったバナージへの呼びかけと家族への言葉がバナージに冷静さを取り戻させ、NT-Dを止めるきっかけとなった。

【原作名台詞】

  • 「勘の良さそうな小僧でしたからね」
    • ユニコーンがいち早くラプラス残骸を離脱したとの報告を受けて、ちなみにラプラス残骸でユニコーンはバナージに反応してNT-Dを発動させかけた。

  • 「ティクバ…家族を、頼んだぞ…」
    • 撃破されて機体が爆散した後の台詞なのでバナージがNT-D経由で受けた思念波だと思われる。
      ちなみにティクバとは彼の息子の名前。


セルジ・ヘルファー

CV:早志 勇紀

ネオ・ジオン残党「袖付き」のフロンタル親衛隊に所属する少尉。
単騎で戦闘をするフロンタルの援護を進言するがアンジェロに「大佐の邪魔になる」と却下される。
その後は戦闘を静観していたが、ユニコーンガンダムのビームマグナムの流れ弾が機体を掠め、あまりにも絶大な威力だったために機体は誘爆しセルジも殉職した。

外伝作品「『袖付き』の機付長は詩歌う」の第1話の主人公として登場し、マリーダとの関わりやアニメでは不明だった実直な人物像が描かれた。

【原作名台詞】

  • 「アンジェロ大尉、敵は複数です。せめて援護射撃を…」
    • 劇中唯一の台詞。単騎で複数の敵機と交戦するフロンタルの援護を提言するが却下される。アンジェロの見た通り、フロンタルはリディ機を残しネェル・アーガマのMS隊を壊滅させる。


キュアロン・マスカ


ネオ・ジオン残党「袖付き」のフロンタル親衛隊に所属する中尉。
アンジェロの部下ではあるが友人同士でもある。
ユニコーンガンダムとの最初の戦いは生存したが、ラプラス邸跡宙域の戦闘で重装備を施したギラ・ズールでユニコーンと交戦するも、デストロイモードを発動したユニコーンに敵わず、ビームトンファーで機体をバラバラにされて戦死した。

声優が表記されていない通り、同僚と違いキュアロンはアニメ作中で一切台詞どころか姿を見せる事がない
谷和也氏の4コマギャグ漫画ではアンジェロから「キュアロン機の出番はあるけどキュアロンの出番はないよ。印象薄いけど頑張って覚えてもらえ」とか言われたり、もしもゲームに参戦したらというお題でのSLG風の台詞では無言にされたりと散々な目に遭っている。
一応ep3での重装備版がプレバンで発売された他、「戦後の戦争」では不明瞭だった人物像が明かされ、アンジェロと共にフロンタルを訝しむ場面があった。


【VS.シリーズの活躍】

ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS

クシャトリヤのアシストとして一般機が登場。
2機登場し、ビームマシンガンを連射する。

EXVS.シリーズ

一般機がモブ機として登場。

EXVS.MB

親衛隊機がローゼン・ズールの覚醒時に2機随伴してくれて援護してくれる。

EXVS.2

シナンジュ・スタインのアシストとしてエリク機と一般機が登場。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズトライ

第9話の過去の全日本ガンプラバトル選手権でゼー・ズール色に塗装された親衛隊機が登場。使用者は宮里学院高校のチーム「Gマスター」メンバーであるスドウ・シュンスケ。
予選を勝ち抜くも全国大会で全く通用せず、己の作るガンプラに限界を感じたスドウは勝利のためにビルダーとしてのプライドを捨て、旧知の仲とはいえチームメンバーでもない他人と言えるサカイ・ミナトに百万式を制作依頼する決断をした。
とはいえ、愛着はあるようで最終話では修復されて百万式と共にスドウの机に飾られていた。

スーパーロボット大戦

「第3次Z」より登場。ギラ・ドーガと殆ど変わらない。ガランシェールの攻撃演出でも登場する。
セルジとキュアロンはキャラとしては未登場だが、「親衛隊員」のグラフィックのモデルになっている。そのため大量の両名が敵として現れる事になる

「30」ではグラフィックは同一だが「ナラティブ」出典で登場する。


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最終更新:2023年11月23日 07:48
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*1 原作小説版ではNT-D発動により暴走するユニコーンのビーム・マグナムからガランシェールを庇い爆散している。

*2 マリーダも子供達の面倒をよく見ている

*3 原作小説版ではバナージがガランシェールを撃とうとした際に、乗機で体を張ってバナージを阻止しようと試みるが叶わず、BMに乗機を貫かれ戦死する。