ハンブラビ

ハンブラビ
HAMBRABI
登場作品 機動戦士Zガンダム
型式番号 RX-139
全高 19.9m
重量 34.6t
所属 ティターンズ
武装 クロー
テール・ランス
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
フェダーイン・ライフル
海ヘビ
クモの巣
搭乗者 ヤザン・ゲーブル
ラムサス・ハサ
ダンケル・クーパー


【設定】

ティターンズの可変型モビルスーツ。
ゼダンの門の工廠(13)で9番目に開発され、設計にはパプテマス・シロッコも関与している。

推力や火力などはグリプス戦役後半のMSの中では見劣りするが、燃費効率に優れる上に変形機構が単純で整備性が良いため、現場での評価は高かった。
中距離での射撃戦は元より、近接においても高い強襲能力があり、モノアイが5つと多いので索敵にも優れる。
額面的スペックにおいてはマラサイに劣っているが、これらの事情により十分な性能を備えていたと言える。
「全て平均点以上で可変MS特有の機動性も備え、燃費も良い」という利便性の高い機体に仕上がっているものの、乗りこなすには高い技能と戦闘センスが必要とされ、生産は数機のみで終わった為、RX(試作機)ナンバーとなった。


【武装】

クロー

両腕部に備え付けられた鉤爪。
両形態で使用可能で、MA形態時にはランディング・ギアとしても機能する。

テール・ランス

腰から尻にかけて存在する名称通り尻尾のような構造体。
MA形態時は後方に伸ばされ、スタビライザーとして機能する。
先端が鋭利で、股下から伸ばしてメタスの装甲を貫いたりした。

ビーム・ライフル

背面に沿った形で2基装備されてるがMS形態で肩口までせり出して来たりする。
こちらもその状態の明確な機構の設定は存在しないようだが、これはデザイナーがデザイン「画のみ」を提出した事による。
どちらかというと「ビーム・キャノン」と呼ばれる物だが、ビーム・ライフル用の規格品を使用している為に、こう呼ばれている。

ビーム・サーベル

両腕部に装備される近接戦闘用のビーム兵器。
収納時にはビーム・ガンとしても使用可能。

フェダーイン・ライフル

長銃身の高出力ビーム・ライフル。
ガブスレイに装備されている物と同一。

海ヘビ

手持ち式の電撃兵器。
敵機にワイヤーを巻き付け拘束、高圧電流を流し電子機器とパイロットにダメージを与える。

クモの巣

海ヘビと同様の電撃兵器。
3機がかりでクモの巣状のワイヤーを展開し、3機分の高圧電流を流す。


【原作の活躍】

フォン・ブラウンに潜入したサラ・ザビアロフがテストを兼ねて搭乗。
ヤザン隊に配備されてからはその真価を発揮して、何度もアーガマ隊を追いつめる。
撃墜数も多く、メタスやリック・ディアス、ラーディッシュなどを落とし、多くのエゥーゴ兵を闇に葬った*1
ダンケル、ラムサスはエマのスーパーガンダムに撃破され、ヤザンは"覚醒"したZガンダムのサーベルで一刀両断される。


【搭乗者】

ヤザン・ゲーブル

CV:大塚 芳忠

ティターンズのモビルスーツパイロット。
27歳で階級は大尉。
ティターンズの理念などに大した関心はなく、ただ好きな"戦い"ができるから軍人をやっている野獣のような男。
そういった"趣味・性分としての戦争"を、カミーユからは「遊びで戦争をやっている」などと批判されたこともある。
一方で、ティターンズの毒ガスなどの"フィジカルな戦闘"に関係ない露骨な殺戮行為は嫌っている。

面倒見の良い一面もあり、副官のダンケル、ラムサスなどからは慕われ、ゲモン・バジャックにも「意外と優しい」などとも言われている。
緊張する部下の股間を鷲掴みにして驚かせるとともに緊張を紛らわさせることがあった。
その一方で反りの合わなかった上官であるジャマイカン・ダニンガンを謀殺するなど決して人間性として優れているという訳ではない。
また、正反対ともいえるタイプのシロッコとは意気投合し、彼のことを「面白い男」と評しており、シロッコもまたヤザンにハンブラビを与えるなど重用していた。
しかし凶暴な性格は性分なようで、子供の頃は自分を欲望に忠実な人間として育てた親を憎み、荒んだ生活を送っていたらしい。

戦闘を楽しむだけあって、グリプス戦役の強豪たちの中でも特に卓越した操縦技術と戦術眼を持つ。
エゥーゴのエース格であるレコアやエマを完全に下手に見、クワトロ相手にさえ戦いを優位に進め*2、カミーユのZガンダムにもバイオ・センサー発動までは一貫して優位に戦っていた。
更にはオールドタイプには操縦が難しいとされるギャプランも操縦していたところを考えると体力面も相当高いと思われる*3

【原作名台詞】

  • 「2対1ではッ!」
    • 初登場でギャプランに乗っている時、孤立したコロニー内でレコアのZとエマのMk-IIに挟撃された時の台詞。このあと逃走するが、引き際を知っているとも言える。

  • 「まだ子供の間合いだな」
    • カミーユのZと初タイマン時に。ギャプランでZを圧倒するヤザンに対してカミーユは「強い!」と2度叫ぶ。

  • 「このマシーンの弱点を知っているのか!?」
    • 同じ戦闘で。ギャプランの死角*4を見つけたカミーユに対して。

  • 「戦場では、ビビった者が死ぬんだ。覚えておけ!」
    • 出撃前に緊張している部下に対して。

  • 「ここは戦場だからな…」
    • なにかと反りの合わなかった上官ジャマイカンを、エマのスーパーガンダムを巧みに誘導して戦死させたあと。

  • 「お前もその仲間に入れてやるってんだよォ!!」
    • "覚醒"する直前のカミーユの「人がいっぱい死んだんだぞ!?」に対して。Zにおける最後の威勢のいいセリフ。


ラムサス・ハサ

CV:森 しん

ヤザンの部下でハンブラビ隊の一員。
明るい性格の男


ダンケル・クーパー

CV:菊池 正美

ヤザンの部下でハンブラビ隊の一員。
無口な男だが、信頼するヤザンの命とあらば軍規を破ることも厭わない。


【VS.シリーズの活躍】

エゥーゴVS.ティターンズ

コスト300の可変MS。
射撃武器はメインが腕部ビーム砲or海ヘビの選択式、サブに背部ビーム砲を備える。
BD・変形は速度が速く持続が短め、射撃はやや貧相、強力な格闘と近接寄りの機体。
この機体最大の持ち味は、サーチ変え格闘などを活かした、着地ずらしや着地硬直軽減といったトリッキーな動きである。
この機体が本気で回避に徹すると容易には捕えられない。

海ヘビはVS.シリーズ初の捕縛武装であり、「高威力だがカット耐性皆無」というロマンあふれる武装となっている。

エゥーゴVS.ティターンズDX

ラムサスとダンケルがパイロット選択可能になった関係からコストが295に変更。
これにより、ハンブラビ同士で組んでも1回ずつ落ちても大丈夫となった。

EXVS.FB

7月の全国大会「第1回リリース機体決定戦」の出場馬として登場。
競う相手は同じく『Ζガンダム』に登場するガンダムMk-II
そのガンダムMk-IIに勝利し、7月24日のアップデートにて追加された。
照射ビーム、アシスト、海ヘビなどの武装を備えた射撃寄り万能機。
特殊格闘による急速変形や横回転しながらビームを撃つ変形サブを絡めた機動性はなかなかの物で一撃離脱がやりやすく回避力は高い。
反面、全体的な火力が低く決定打に欠けがち。覚醒技はラムサス、ダンケルを呼び出しての3機による海ヘビで拘束→ビーム砲で爆破。
中の人がアルフ・カムラ役*5を担当していた事もあり、相方がBD1号機だとわざわざ解説してくれる。

EXVS.MB

アシストのダンケル&ラムサスが、サブにも連動して援護してくれるようになった。

EXVS.2XB

コストが2500に昇格。随伴アシストが時限ではなく永続となり、高い機動力と時差式ゲロビにより自前で火力を稼げるようになった。
同じく昇格したF91はかなりの魔改造を受けたが本機はコンセプトや武装は概ね続投している。
なお、トライアドバトルではいつものようにダンケル、ラムサス操縦のハンブラビも登場し3機のハンブラビが勢揃い…かと思いきやそれぞれ2機の永続アシストを従えているので合計9機のハンブラビに囲まれるという凄まじい絵面になった。


【勝利・敗北時ポーズ】

勝利ポーズ

通常時:フェダーイン・ライフルを構える。
覚醒中:ダンケル機、ラムサス機と一緒に収納形態の海ヘビを片手にポーズ。

敗北ポーズ

空中に漂い爆散、脱出ポッドが勢いよく飛び出しどこかへ消えてゆく。
本編の退場シーンの再現。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

3話の第7回ガンプラバトル選手権第3ブロック日本代表予選1回戦で登場。
ビルドストライクガンダムのフルパッケージの初の対戦相手となり、火器を乱射したが最大出力のビームライフルで撃墜された。

ガンダムビルドダイバーズ

GPD全盛期にナナセ・コウイチやシバ・ツカサとチームを組んでいた仲間の一人が使用していたガンプラとして登場。

スーパーロボット大戦

ヤザンが原作でも生き延びていた事を反映してか、原作終了後の設定でも彼の愛機として登場する機会が多い。
『V』ではヤザンがジェリドと共に自軍に加入する。
クモの巣を使うとハンブラビが2体出てくるが、ラムサスとダンケルは登場しない上にヤザン以外でも使用できる。
一体誰が搭乗しているのだろうか…

ヤザンは『第3次α』ではブルーコスモス生体CPU3人組の面倒を見たり、『X-Ω』の期間限定シナリオでは経歴抹消されたコウについていろいろと察しながら深入りしないなど面倒見のいい面が出ることが増えてきている。
どういった訳かラカンとはコンビを組む事が多い。
また、カテジナフロスト兄弟のように原作では生き延びたが、スパロボで死ぬ事があった人物の一人でもある。


【余談】

元々は目(モノアイ)が多数あることからメタス(目、多数)と呼ばれており、ファ・ユイリィが乗る予定だったが、見た目が敵役っぽすぎたのでティターンズ側の設定になってメタスは新規に起こされたという経緯がある。

ヤザンはオールドタイプの中でも最強格と言われており、他のガンダムゲームではガトー、ヤザン、ラカンノリスの順に強いことが多い。
なお、ギレンの野望アクシズの脅威Vでは戦闘能力に関してはガトーと総合数値が同数でオールドタイプで1位という、最強OT議論の影響をうかがわせる*6

一年戦争からグリプス戦役終盤までの時間帯で描かれた外伝マンガなどでは登場頻度が非常に高い。
また、近年の作品「ジョニー・ライデンの帰還」では「ヴァースキ」と名を変えて登場し、知的で部下に対して面倒見がいい姿を見せた。

劇場版をもとにしたコミックではバスクとカツを撃墜している。
よく同じ戦闘狂のサーシェスギンガナムが引き合いに出されるが、ヤザンは2名に比べると部下を大切にするシーンが印象強い。


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最終更新:2023年11月17日 19:55
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*1 これは主にヤザンの活躍が大きい。

*2 ただし3対1での結果である

*3 ただしこのギャプランは一般兵士用に調整された機体であることを加味しておく。

*4 全天周囲モニターに欠陥があり、機体下方に死角が生じていた。

*5 ブルーディスティニーを担当した技術士官

*6 なお、上述の謀殺やバスク襲撃など同士討ちが響いたのか指揮関係の能力が低く、ガトーはそれなりに高いのでガトーの方が実際には上になる