ザクIII改

ザクIII改
ZAKU III CUSTOM
登場作品 機動戦士ガンダムZZ
型式番号 AMX-011S
全高 21.0m
重量 44.3t
所属 ネオ・ジオン軍
武装 バルカン砲
ビーム・キャノン
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
ハイド・ボンブ
搭乗者 マシュマー・セロ


【設定】

ネオ・ジオン軍の指揮官用モビルスーツ。
AMX-011ザクIIIの改良型。
元々ザクIIIはジオンの魂であるザクIIの後継機としてのハイザックの存在を認めず、ネオ・ジオン軍が「ジオンの最新技術」で新たに生み出した機体である。
火力重視の同時代ではバランスタイプであり、各部にビーム砲は持っているが、過剰ともいえる火力は持っておらず、どちらかというと推力や機動性に傾注して作られていた。
ザクIIの汎用性や拡張性も受け継いでいるものの、当時のトレンドである火力に劣っていたため、結果としては次期主力量産機のコンペから脱落するという皮肉な結果を迎えている。

改型は少数量産されたザクIIIを改修した機体であり、標準型との相違点は頭部、左ショルダー・アーマー、バックパック、リア・スカート、膝アーマーなどである。
顎部メガ粒子砲を排除し、側面に30mmバルカン砲2門を装備したタイプに換装など、総合火力では改修前には劣るものの、ビーム・ライフルは長射程・大出力のタイプに変更、更にハイド・ボンブ投下機を装備、約8倍に増量されたプロペラントタンクを有するバックパックの換装も併せ、特に宇宙空間における機動力の向上と稼働時間の延長、近接戦における強化を実現した。
元々機体のカラーリングは灰色であったが、緑系の機体色に変更され、本機はザク本来の意匠に近いものとなった。


【武装】

バルカン砲

30mm口径の機関砲。
口吻部メガ粒子砲の代わりに頭部に2門が内蔵されている。

ビーム・キャノン

腰部スカートに2門が内蔵されているビーム砲。

ビーム・ライフル

長射程・大出力の専用タイプのビーム・ライフル。

ビーム・サーベル

ビーム・キャノンの砲身を兼ねているタイプとシールドに収納されている通常タイプが存在する。

ハイド・ボンブ

左肩アーマーに装備された機雷。よく勘違いされるが決してポンプではない


【原作の活躍】

強化人間化されたマシュマー・セロの搭乗機として登場。
既存機体のカスタム機ながら、プルツーやスペース・ウルフ隊と激闘を繰り広げ、多大な戦果を挙げた。
しかし、最終的にはマシュマーの肥大化した能力に機体自体が耐え切れず、謎の緑色のオーラを出しながらドーベン・ウルフを撃破したが最終的には自爆に近い形で爆散した。

また、ネオ・ジオンの総帥となったシャア・アズナブル専用機として用意された赤い個体も存在しているが、シャアが乗る事は結局なく、アクシズ内部に放置されている。


【搭乗者】

マシュマー・セロ

CV:堀内 賢雄

ハマーン・カーンを崇拝するネオ・ジオン軍の将校。
以前は騎士道精神を重んじていたが、度重なる任務失敗の罰としてアクシズに左遷された後、強化手術を受けており、ダブリンへコロニー落としを行うなどキャラがずいぶん変わっていた。

クィン・マンサに乗るプルツーと互角に渡り合いファンネルを切り払うなどの活躍をする。
しかしスペース・ウルフ隊との激戦で肥大化したNT能力は機体の限界を超え、遂には謎のオーラを出し始め自機を捕縛していた敵機を逆に握りつぶすなどしたが、限界を超えた力に機体がいつまでも耐えられる筈もなくハマ-ンを称えながらザクIII改が自爆して、死亡する。
彼の死を感じ取ったハマーンの感想は「…強化し過ぎたか」だけであった。
ハマーンからしたら捨て駒に過ぎなかったのだろう。

視聴者の中には「ネオ・ジオンネームドキャラの裏切り・離反率が高いためマシュマーがいないと言われているほどハマーンのカリスマが実感できなかった」という声もあったとか。
マシュマーが聞いたら憤慨してハマーンの良さを説きそうなものである。

【原作名台詞】

  • 「悪には悪の報いが、罪には罪の報いが、下されるのだ!」
    • 第45話から、グレミーが反乱を起こした際に部下の士気を上げる為に演説を行った。

  • 「このマシュマー・セロ、己の肉が骨から削ぎ取れるまで戦う!ハマーン様!バンザァァーイ!!」
    • 第45話から、スペース・ウルフ隊を巻き込み、マシュマーは壮絶な自爆を遂げる。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.

第6弾アップデートでゴールドフレーム天と共に参戦。
低コストで初の時限換装「強化人間の力」(格CS)やプレッシャー(特射)を持つ格闘寄り時限換装機。特格のつかみからの後格闘派生で原作よろしく自爆も可能。
通常時は全体的に性能の低い万能機。
格闘寄りとしては威力低めのBRやダウン属性のビームキャノン(射CS)を持つため射撃戦の潰しは利きやすいが、赤ロック・機動性・格闘性能のどれをとっても悪く我慢の戦いを強いられる。
時限換装中は主に機動性・格闘性能、プレッシャーの発生などが強化され、2500格闘寄り万能機と遜色ない性能を得る。
武装アシストにリゲルグが登場。なかなか性能はいいのだが、リロードされないので使いどころが難しい。

覚醒中は強化人間のオーラを放つ(格闘CSは発動したりはしない)。
覚醒技の「この花の香に誓って」は、ビーム・サーベル二刀流で敵を滅多切りにする格闘攻撃。

開幕からの換装ができないので、通常時に前に出て被弾すると強化中に接近するリスクを取り辛くなり最悪強化前に落ちる、かといって被弾しないよう下がると赤ロックの短さから何もできない…といったジレンマを抱えている。
1000というコストの都合上、こうした欠点はかなり際立つ。
チーム単位で戦略を練らなければ性能を発揮できない玄人向けの機体である。

EXVS.FB

2/26のアップデートに追加。
何故か公式HPの当時のトップページで他の追加機体がBR等を構えていた中、一機だけ薔薇を構えていた。
ある意味ものすごくマシュマーらしい…

性能はEXVSと殆ど同様だが、今作は格闘機に逆風が吹いているため、さらに厳しい戦いを強いられるが、相方と連携をとって戦いハマーン様に勝利の報告をしよう。

EXVS.MB

1500へのコストアップとアップデートにより射撃能力を含む基本性能性能が向上した。
一番の変化は時限強化が出撃時から可能となり、立ち上がりがよくなった。
新要素Fドライブとの相性も抜群で試合の流れを変えることも可能になった。
だからといって一人で戦わず、相方を信頼して戦い、ハマーン様に勝利の報告をしたいところ。

EXVS.MB-ON

さらにコストが上昇し、コスト2000となった。
その結果豊富な射撃武器を得たが、その反面本機の特徴ともいえる時限強化式ではなくなってしまった。
格闘はほとんど、これまでの強化時の物が使用されているが、ダウン値や威力は落ちている。
これまでのワンチャンに重みを置く仕様だと格闘中にE覚醒で抜けられることが考えられ、活躍は難しかったかもしれないが、それでも爆発力を犠牲に安定性を増した結果「面白く無い機体」になったと考えるプレイヤーもいる。

EXVS.2

コストは2000のままだが、アシストのリゲルグが無くなった代わりに時限強化が戻って来た。
加えて強化中は格闘にSAが追加されたので、これまで以上にワンチャンに重みを置く仕様となっている。

OB

赤ロック距離が短縮、耐久値が増え、時限強化が開幕使用不可になった代わりに覚醒時に自動移行及び耐久値が一定以下で永続となった。
強化中レバ特格が強化中前格に移行。タックル及び派生の斬り上げは通常時限定に。


【勝利・敗北ポーズなど】

勝利ポーズ

  • 通常時:左手に持ったバラを見つめており、傍らでリゲルグが見守っている。(EXVS2ではリゲルグはいない)強化中は緑色のオーラを放つだけ。
  • 覚醒技時:ビーム・サーベルを大きく振り下ろす。
  • 自爆時:ドーベン・ウルフの頭部を掲げている。強化中は緑色のオーラを放つだけ。ドーベン・ウルフは晒し首という形でシリーズデビューとなった

敗北ポーズ

  • 強烈なオーラを放ちながら爆散する。「何の光!?」で有名な原作最期の再現。


【その他の活躍】

スーパーロボット大戦

大低敵として登場するが、作品によっては自軍入りすることも。
『X』と『T』においては武器が二つしかないが、非常に力が入っており、オーラで敵を押しつぶす技も再現されている。
基本的には原作通りにマシュマーが搭乗するが、『EX』では何故かフォウ・ムラサメが乗ってきた事も。

マシュマーは濃ゆい人物だが、スパロボでは出番がそう多くなく、仲間になるのは極稀である。
ちなみに『64』、『X』では彼が仲間になる時にはハマーンは死んでいる。

『64』では仲間になる前に一時共闘したり、ハマーンの遺志を叶えるために自軍に力を貸す…のだがキャラ・スーンとの二択で、ザクIII改の性能が物足りないためプレイヤーから選ばれなかったりすることも。

『X』では暴走状態のまま異世界に召喚され、『魔神英雄伝ワタル』の敵キャラ「アック・スモッグル」に操られていたが、簡単な条件でフラグを立てると暴走から自分を取り戻し、騎士として復活する。
性格的には前半の強化前に戻るが強化人間のスキルはそのまま。
強化パーツとして「騎士の薔薇」を引っ提げてくる。なんともマシュマーらしいが出撃時から気力が溜まった状態になる強力なアイテムである。
同作では条件次第でグレミーも改心してきれいになるが、彼の加入時に反対する面々に対して元上官として庇う姿もあるなど、存在感も強い。
意外なところでは原作でファに「天使」「可憐に咲く一輪の花」と一目惚れした点が掘り下げられ、仲間になった場合はファをめぐってカミーユとまさかの三角関係になる。

『T』では当初、記憶を消されハマーンの配下として登場するが、条件を満たせば精神操作が解除され仲間になる。
ハマーンは無条件で仲間になる為、ついに一緒に戦う事が出来るようになった。よかったなマシュマー。
なおハマーンはシャアにべったりとなるのだが、マシュマーからすると生きて共に戦えるだけでも僥倖であろう。
ちなみにマシュマーの方は前作のようにファにアタックしていた。こっちではファに引かれていた。


【余談】

堀内賢雄氏は速水奨氏との対談で収録当時を振り返り、「「マシュマーはお前の演技次第でシャアになる役だ。でもお前の演技次第で途中でいなくなるよ」って(周りから言われた)。いなくなった」と語っている。
ZZの途中で逆シャア作成決定が決まり話が変わったため、氏の問題ではなかったとも思えるが……
最初期のOPではラストカットの全員集合で味方みたいにいたが、もしも途中で退場しなかったらどんな活躍を見せたか気になるところである。
なお、堀内氏は後年アムロ、シャア(クワトロ時代)と似ているキャラを演じる事になる。


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最終更新:2023年11月19日 12:22
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