ヴェイガンギア・シド

ヴェイガンギア
VAGAN GEAR
登場作品 機動戦士ガンダムAGE
型式番号 xvg-xxx
全高 31.0m
重量 231.9t
所属 ヴェイガン
武装 ヒートブレード
デルタゲイザー
搭乗者 ゼラ・ギンス

シド
SID
登場作品 機動戦士ガンダムAGE
型式番号 UNKNOWN
全高 UNKNOWN
重量 UNKNOWN
所属 EXA-DB
武装 フェザーミサイル
ダークフェザー
特殊機能 自己修復・自己進化機能
シド・スレイヴ
見えざる傘

ヴェイガンギア・シド
VAGAN GEAR SID
登場作品 機動戦士ガンダムAGE
型式番号 UNKNOWN
全高 UNKNOWN
重量 UNKNOWN
所属 ヴェイガン
武装 フェザーミサイル
ダークフェザー
ヒートブレード
デルタゲイザー
搭乗者 ゼラ・ギンス


【設定:ヴェイガンギア】

ヴェイガン最強のパイロットであるゼラ・ギンス専用モビルスーツ。
銀の杯条約締結以前の旧コロニー国家戦争時代に建造された機体と言われており、ヴェイガン最古にして最強のモビルスーツとなっている。
おそらくは地球圏で建造後、火星入植時に持ち込まれた機体であると思われるが、本来の機体名、用途などは一切不明。
ただ、地球圏のコロニー・トルディアには「救世主(ガンダム)が長剣で竜を退治した」という伝承が残っており、同型機もしくは類縁機の存在を匂わせている。
異様に細長い歪な体格、30m超と規格外の体高に悪魔と形容できる外見を持つが、国名を冠しただけあり装甲の形状やビーム砲を備えた尻尾、翼から推進力を発生させる光波推進システムなどヴェイガンMSの基となっている点も多い。
ロストテクノロジーの塊だけあって圧倒的な戦闘力を誇り、機動力と攻撃力に関しては第3世代当時のモビルスーツの更に上を行くものとなっている。


【設定:シド】

EXA-DBを防衛する無人大型モビルスーツ。
兵器を廃棄する銀の杯条約締結の裏で、平和な時代が訪れた時にきっと人類の宝になる、と極秘裏に当時の兵器・軍事技術を集約したデータベース「EXA-DB」が建造され、その施設防衛用として建造されたのがシドである。
甲殻類や昆虫を思わせるフォルムを持ち、多数の兵器を内蔵した巨大な翼を持つ。
翼下部に装備している触手型ビームライフル「ダークフェザー」と翼内に内蔵されたフェザーミサイルで圧倒的な弾幕を形成、侵入者を容赦なく排除する。
同型の小型機「シド・スレイヴ」を使役しており、EXA-DBのデータとシド・スレイヴで自らの修復や改造を行うこともでき、時には自己進化すらも行う。
これらの修復作業のため、近郊の廃船などを「食糧」にしている。
当初はシドの制御コンピュータ内に何かあった時のためにEXA-DBの責任者であったエドル・イナーシュの人格データを入れていたが、シドは改造を続けていくうちにエドルの人格データを封印してしまい、接近するものを容赦なく皆殺しにする殺戮マシーンと化してしまった。
詳細は不明だがシドとEXA-DBは複数存在することが確認されており、ラ・グラミスの激戦から4年後、キオ・アスノがシドの複製と交戦している。


【設定:ヴェイガンギア・シド】

ヴェイガン最強の機体ヴェイガンギアとEXA-DBを守護する無人兵器シドが合体したモビルスーツ。
かつて大破するも、背骨と節足部分を除いて自己修復を済ませたシドが、ヴェイガンギアを取り込もうと背中に取りついた形態。
この時のシドは自己修復と自己進化をもくろんでいたといわれており、ヴェイガンギアを選んだのは自身のデータベース内にヴェイガンギアのデータが存在していたからとされている。
しかし、逆に取り込まれてしまい結果的にはパワーアップしたヴェイガンギアという形になってしまった。
シドの全武装を使用できるようになったことで元々、近距離戦闘重視だったヴェイガンギアは遠近問わない攻撃範囲を手に入れたが、ゼラ・ギンスの戦闘傾向からなのか基本的にはヒートブレードとビームサーベルによる近接戦闘を好んでいた。


【武装】

フェザーミサイル

シドの翼に内蔵された実弾兵器。

ダークフェザー

シドの翼の下部にある6つの先端にそれぞれ装備されている射撃用ビーム兵器。
シドの意思でビームを湾曲させることもでき、まるで多数の鞭を振るうがごときトリッキーな射撃を披露した事もある。
また、ビームサーベルの発振機能も備えている。

ヒートブレード

ヴェイガンギアの両腕に装備したフック状の発熱兵器。
FXバーストモードを発動したガンダムAGE-FXのビームスパイクと互角に渡り合う脅威の硬度を持つ。

デルタゲイザー

ヴェイガン・ギアに装備されている尻尾型の射撃用ビーム兵器。
ガンダムレギルスの同型武器であるレギルスキャノンをも上回る威力を誇る。


【原作の活躍】

A.G.164。要塞ラ・グラミスを舞台にした決戦でヴェイガンは総司令官であるゼハート・ガレットを失い、窮地に追い込まれていた。
臨時で指揮を引き継いだラ・グラミス司令官ファルク・オクラムドは生体データの検証が終わっておらず、後方待機中だったゼラ・ギンスとヴェイガンギアの投入を決断する。
ゼラはその圧倒的なXラウンダー能力でヴェイガンギアの性能をいかんなく発揮し連邦MSを多数撃破、ガンダム三機をしてやっと互角となるほどだった。
ガンダム三機との激戦のさなか、かつてキャプテン・アッシュとゼハートにより倒されたシドが襲来し、ヴェイガンギアを取り込もうとするが、ゼラはXラウンダー能力でこれを抑え込み、逆に支配下に置いてしまう。

しかし、ゼラはこの時のショックで暴走状態になってしまい、敵味方の区別なく、さらにはヴェイガンの本拠地であるセカンドムーンと結合していたラ・グラミスにまで攻撃を加えるようになってしまった。
一連のゼラの暴走と要塞砲ディグマゼノン砲の酷使で要塞がセカンドムーンもろとも崩壊するなか、ヴェイガン市民を守るために両軍は一時停戦してこれの対処に移る。

そんな中、ヴェイガンギア・シドはキオ・アスノのガンダムAGE-FXと戦闘になる。
圧倒的な弾幕と自身の装甲でAGE-FXのダイダルバズーカとCファンネル全基を破壊、キオは奥の手であるFXバーストモードを発動するも、これと互角に渡り合う。
勝敗を決したのは連邦・ヴェイガンMS隊による支援砲撃で、支援砲撃でカメラが一瞬ロストした隙をガンダムに狙われシドの翼が破壊されてしまう。
ゼラは体勢を立て直すためいったん距離を置こうとするが、間髪を置かずにガンダムが突撃。
キオは己の信念を貫きゼラを救出、ヴェイガンギアはシドのコアもろとも完全に破壊された。


【搭乗者】

ゼラ・ギンス

CV:浪川 大輔

火星圏独立国家ヴェイガン代表にして強大なXラウンダーであるフェザール・イゼルカントの遺伝子を使用して作られた強化クローン人間。
当初はイゼルカントの人格データを移植して自身の後継者とする予定だったが、イゼルカントの寿命があと僅かしかなかったのでこれを断念。
Xラウンダー能力と戦闘能力を極限にまで高める調整を施したうえで、後継者に指名したゼハート・ガレットの懐刀となることとなった。
感情を持たず、機械的にしか言葉を発しないうえに最低限の会話しかできない。

極限まで高められた戦闘力は本物で、ガンダムを駆るアスノ家3人を同時に相手取ってなお互角に渡り合うほど。
ヴェイガン首脳陣からは戦闘兵器に近い扱いを受けているが、「人が人らしく生きられる世界」を目指したイゼルカントが最終的には人の心を持たない「兵器」に頼らざるを得なかったのは皮肉としか言いようがない。
最終的には皆を救う決意をしたガンダムのパイロット、キオ・アスノによって救出された。

【原作名台詞】

  • 「ヴェイガンギア…出る…」
    • ヴェイガンギアで出撃するゼラ。初登場時の台詞だが、前述の通り無感情で機械的な口調だった。

  • 「ガンダム…倒す…!」
    • キオ達に立ちはだかるゼラは、ヴェイガンにとって邪魔な存在であるガンダムを破壊しようとする。

  • 「終わっていない…ガンダムと全ての連邦軍モビルスーツを殲滅…!」
    • キオの呼びかけに対して、受けた命令を口にするゼラだが、この前後にヴェイガンのモビルスーツやヴェイガン戦艦ファ・ゼオスも容赦なく撃破していた。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.MB

主人公であるキオすらも差し置いてA.G.160年代のキャラではVSシリーズ一番乗りを果たした。
ブランチバトル1-Cのボスキャラとして登場し、いきなり戦える。
原作同様にヒートブレードとビームサーベルによる接近戦を好むが、デルタゲイザーやビームライフル、フェザーミサイルによる弾幕も厄介。
機動力も良好な上、自己修復機能の原作再現で覚醒時に体力が2割ほど回復するというステージ1としてはなかなか厄介な敵。
なぜか自身のオリジナルであるイゼルカントを「父」と呼んでいる(原作ではそんな描写はない)。

EXVS.2

レグナントGNアーマーTYPE-Dといったボス機体がリストラされていく中、続投した数少ないボス機体。
MBおよびMBONと比べると、各種武装の銃口補正劣化、誘導低下、発生速度低下などの弱体化が施されており、攻撃をキャンセルしないといったルーチンの低下も見られる。
但し、フェザーミサイルの誘導は相変わらず強く、範囲の広い格闘や高い火力も健在なので注意。

EXVS.2 XB

ゼラの立ち絵とカットインイラストが変更された。
ヴェイガンギア自体に変更点は無いが、ルーチンが変化してフェザーミサイルを多用するようになった。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズトライ

第16話の第13回全日本ガンプラバトル選手権全国大会の2回戦第1試合でカリマ・ケイと他2名が使用するガンプラとしてグリーンゴールドに塗装されたヴェイガンギア・Kが登場。
ガンプラ完成が試合直前になった罰としてキジマ・ウィルフリッドに単独での戦闘を命じられたキジマ・シアのG-ポータント1機と戦うが、フェザーミサイルとビームライフルはいなされ、高出力ビームもGNフィールドで防がれ、直後にGNピアスソードの一振りで全身を斬り刻まれて撃墜された。
なお原作ではモビルスーツに分類されているが、大型機のためバトルのルール上はモビルアーマーに分類されており、ウィルフリッドもモビルアーマー扱いしていた。

第14話で断片的に登場していたが、権利的な事情でガンダムAGEの機体の登場は絶望的と噂された中でのまさかのサプライズ枠で登場して話題を呼んだ。
ガンダムAGEとビルドファイターズトライは放送局が別*1で、かつAGEの一部権利をその放送局が有していた*2ため、出すのに色々と複雑な取引があり、一話だけの登場となり使用者ともどもOPには出られなかった。*3後の「ガンダムビルドダイバーズ」では毎日放送との権利保有期間が切れているのでAGEの機体をベースにしたガンプラが登場している。

このヴェイガンギア・シドの登場回は作品全体がなにかと賛否両論になりがちなトライの中でも、問題点として挙げられる事が多い回の一つ。

+ カリマ・ケイ

カリマ・ケイ

CV:杉田 智和

神奈川県代表本牧学園のチーム「グレート・K」のリーダー。
大型モビルアーマーによる圧倒的な火力で相手を殲滅する戦法を好む。

スーパーロボット大戦

ガンダムAGEが初参戦した『BX』に登場。
機体性能とゼラの能力が非常に高く、ザナルドなどの指揮効果持ちの近くに出現するのと地形効果で強化されている上、おまけに倒してもイベントで何度も何度も復活する、ゼハートなどの多くの隠しキャラ参入フラグがここで成立してスポット参戦する機体が多数いる為か自軍側で出撃出来る機体が少なめなので、本機が出るステージは同作最高クラスの難易度を誇った。
なお、シドは他のガンダム作品が参戦している都合上モビルアーマーに分類されている。


【余談】

シドはどうみてもモビルアーマーと呼ぶべき存在だが、A.G.世界では機動兵器全般をモビルスーツと呼称するため、本機もモビルスーツとなっている。
ただし、上記のように他のガンダム作品と共演している媒体ではモビルアーマーとして扱われている。

小説版ではデビルガンダムのように自己増殖したり、明言こそはされていないものの∀ガンダムターンXの月光蝶のような物を使用している描写があった。

ガンダムAGEのラスボス機ではあるのだが、ヴェイガンギアの背景説明が作中であまり行われておらず、登場話も最終話のみとなっており、強さの割に唐突感が強く影が薄いラスボスと評されることもある。


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最終更新:2023年11月08日 20:59
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*1 AGEは毎日放送・TBS系、ビルドファイターズトライはテレビ東京

*2 放映後、一定期間は契約がある。前作では最終回放送日直前にちょうど権利が切れた事により、ガンダム00からガンダムエクシアリペアが登場できた

*3 仮にOPに出すと各話ごとに使用料を払わなくてはいけなくなってしまう。