高位西国人

 


高位西国人


高位西国人

名称:・高位西国人(人)

要点:・ゆったりした服装・灰色の髪・装飾品

周辺環境:・王宮・ソファ・大きな団扇

 

評価:・体格1.50(評価1)・筋力1.50(評価1)・耐久力1.50(評価1)・外見1.50(評価1)・敏捷1.50(評価1)・器用1.00(評価0)・感覚1.50(評価1)・知識2.25(評価2)・幸運1.00(評価0)

 

特殊:

高位西国人は根源力25000以下は着用できない。

高位西国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。

→次のアイドレス:・砂漠の騎士(職業)・寵姫(職業)商人・(職業)・藩王(職業4)

 

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(画像クリックで拡大します)

 

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周辺環境:王宮)

(撮影:ぱんくす様)

 

名称:高位西国人

 何をもって貴しとし、何をもって浅ましきと断ずるのか。その評価基準は各々によって異なり、決して、画一的な基準を設けることは出来ない。そもそも技術屋が多い羅幻王国において、身分の貴賎というものはあまり存在せず、評価されない。正確に言うと、それらは技術屋――自らの腕を磨き、自らの作品に何よりの誇りを持つ彼ら彼女らにとって、それほど魅力ある事柄に映らない。着飾る暇があるのなら、優雅に振舞う余裕があるのなら、その時間を使い少しでも自らを高めることを是とする。羅幻王国とは、良くも悪くも基本的にそういう国風を持っている。

 

 しかし、そんな技術者集団である羅幻王国においてもなお、誰からも貴しとされる人物が居ない訳ではない。彼ら、もしくは彼女らは大概の場合において【ゆったりした服装】をしており、また、何らかのオブジェクトを象った【装飾品】を身に着けている。ネックレスや指輪、あるいはサークレット、ネックレスといったそれらに用いられるオブジェクトは、多くの場合、その個人、あるいは家を示すものである。衣服に関しても、あくまで砂漠がちな羅幻王国製の衣服であるため【砂避け】が施された【日焼け対策された服装】である。とは言え、彼らがそれらの機能を生かす現場に立つということは、現場での作業が専門でも無い限り、滅多にあるものではないのだが。

 

 羅幻王国においてなお、誰よりも貴しとされる彼ら彼女らの正体は、数々の専門分野を総括し収めた万能家、ジェネラリストである。ひとつの学問や技術体系を完璧に身につけるだけでもマイスターとして尊敬を集めるが、ジェネラリストたる彼ら彼女らは、複数の学問・技術体系を完璧に習得し、なおかつそれらを並行的・交差的に運用できる人物である。否、正確に言うのなら、それらのことが行えなければ、その人物はジェネラリストたる資格が無い。

 優秀な人材が多く登用される羅幻王国においても、やはりジェネラリストの存在は貴重であり、彼ら彼女らはほぼ間違いなく、藩王直々の命により王宮へと徴用されることとなる。そして、彼ら彼女らの持つ、ただのスペシャリストが10人20人束になっても届かない能力を余すことなく発揮できる環境、つまり仕事を宛がわれるのだ。

 

 並みの秀才が一年掛かって終わらせる案件を僅か一ヶ月足らずで終了させるだけの実力を持つ彼らの仕事ぶりは、しかし、その内容の濃密さとは裏腹に驚くほど優雅である。と言うのも、彼ら彼女らが存分に仕事に集中できるように、と仕事場の環境は常に最上の状態に保たれている為だ。あるいは彼ら彼女らの中には、(多くの場合「面倒だから」などという理由で)宮勤めを拒否し、リラックスできる【涼しい家】の中で仕事を続ける者も居る。そのため、宮仕えを始めたばかりの者が彼ら彼女らの仕事場を訪れると、多くの場合、驚くことになる。仕事場と言うより高級ホテルのラウンジと言った方が近いような仕事場で、深く柔らかい【ソファ】に深く腰掛け、片手で【大きな団扇】を仰ぎながら仕事をする彼ら彼女らの姿を見ることになるからだ。しかしその驚きも、次の瞬間には驚嘆と尊敬、そして畏怖へと変わる。辞典よりも厚い実験データの紙束をものの数分で読破し、今後の課題と改善点を挙げる姿を見ることになれば、それも無理の無からぬことだろう。

 

 並外れた(あるいは人外的な)実力を持つ彼ら彼女らは、しかし多くの場合、気さくである。と言うか、自分自身の価値に対し無頓着である場合が多い。彼ら彼女らの多くは王宮で頭脳労働に従事しているが、現場での作業やフィールドワークに長けた者たちは積極的に現場に出る事でも知られている。そのため、羅幻王国内ではその経済を支える形にもなっている【巨大な港】や【交易路】、そのメカニズムがいまだに解明されきっていない【蜃気楼】多発地帯、また砂漠における生物分布を知るために重要な役割を果たす【オアシス】において、彼らと出会うことが可能である。羅幻王国において、明らかに上から数えた方が近い程度の社会的地位を持つ彼らであるが、そのように必要であればどんどん現場に出る一面や、その気さくな振る舞いも手伝い、同国の民でさえも彼ら彼女らに【エキゾチックな人材】特有の魅力を感じることが多い。西国人であれば決して珍しくも無い【灰色の髪】も、その魅力に一役買っていることは否めないだろう。

 

 誰よりも貴し、とされている彼ら彼女らであるが、多くの場合、当の本人たちに自分たちが貴い立場なのだという自覚は無い。

 彼ら彼女らは、本質的に理解しているのだ。

 貴いから貴く振舞うのではなく、振る舞いが貴いからこそ、貴いとされるのだという、至極当たり前のことを。

(1927文字)

(解説:四条あや)

 

・西国人

名称 西国人要点 ・砂避け、日焼け対策された服装・エキゾチックな人材・灰色の髪

周辺環境・交易路・涼しい家・巨大な港・蜃気楼・オアシス

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最終更新:2015年03月27日 17:34