輸送の民

(更新履歴:2011.08/04)正式のL化公示に伴いアイドレスデータアップロード。

 

EV172”種族を分ける”

http://blog.tendice.jp/201105/article_3.html

 

L:輸送の民 = {

 t:名称 = 輸送の民

 t:要点 = バイタリティ,教育熱心,輸送用の乗り物

 t:周辺環境 = 流通拠点

 

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#●正式のL化に伴いアップロード

http://blog.tendice.jp/201108/article_1.html

 

L:輸送の民 = {

 t:名称 = 輸送の民(人)

 t:要点 = 輸送,だけ,開き直り

 t:周辺環境 = この世の終わり

 t:評価 = 体格2,筋力2,耐久力2,外見4,敏捷2,器用3,感覚3,知識2,幸運2

 t:特殊 = {

  *輸送の民の人カテゴリ = 高位人アイドレスとして扱う。

  *輸送の民は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。

  *輸送の民は輸送に従事した際、輸送量を+3万t上昇させる。この効果は重複する。

 }

 t:→次のアイドレス = 輸送業者(職業),海運業者(職業),配達業者(職業),流通業者(職業)

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http://punkstrpg.sakura.ne.jp/ragen=idress/ragen=Ygdrasil/yusounotami/TH01.jpg?lightbox=c.jpg

(イラスト:ぱんくす。クリックすると大き目のイラストになります)

 

■1:裏方の守護者たち

 まさかという時のラゲン流通貿易! \ジャーン♪/

 我らの武器は3つ!! 輸送! 兵站! 整備! 友情! ……あれ、4つだ。

 ぇー。

(いわゆる古典的、かつ、ベタな藩国ギャグ)

 
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 羅幻王国、人呼んで『地味の国』である。

 色恋の甘さも無ければ、華やかさも無い。

 戦争の花形とも言うべき、高評価値の機体も無ければ、勇猛たる歩兵戦力も無い。

 世情に疎い人間ならば、何をしてるか分からないと、下手をすれば、若葉に存在すら忘れられかねない国である。

 

 しかし、識者は知る。

 かの国は『いぶし銀の国』だと。『共和国の拠点』だと。『流通を司る天下の台所』だと。

 

 ――意外と、人は知らぬものである。

 蛇口をひねれば水が出る、当たり前の理由を。

 スイッチをつければ灯りが付く、当たり前の存在を。

 販売店に行けば肉と魚と野菜が並ぶ、当たり前の日常を。

 

 これは、あなたのすぐ傍で生活基盤を担い、普通という概念を維持する、裏方の守護者たちの物語である。

■2:輸送と流通の藩国と謳われて

 ―― 芝村:彼らが輸送してるのだ。共和国全土の、新年を。(12/31-20:14:29)

 

 輸送とは、人類の発生以来存在し『物や人を場所的に移動させて、より一層発揮させる為に、その価値を高める事』である。

 流通とは、生産地などから商品(物質的な物に限らない)を消費者へ輸送・販売するための物資・貨幣・情報の流れである。

 

 例えるならば、

 暑い場所へ冷たい物を。

 寒い場所へ温かい物を。

 余っている物を足りていない所へ、需要に応じて供給を満たす、経済活動に他ならない。

 

 羅幻王国は、タマハガネ級からコランダム級。そして、スピネル級へと続く輸送船の系譜があった。

 古くは第5世界ガンパレードへの遠征に始まり、幾度も世界と藩国の間に渡って人と物資を運んだ実績の歴史である。

 

 正に、羅幻王国の歴史は『NWの輸送と海洋史である』と言っても過言ではない。

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 現在では海運のみならず、カルボナード級・ロンズデーライト級両輸送列車による鉄道陸運というハードウェアに加え、

 数カ国に支部を持つ郵便会社「初恋運輸」本部や各著名総合商社という人材的・企業ソフトウェアをも擁する。

 

 ゆえに。かの藩国の民は総じて輸送関連業務に関わる人々であり、そのスペシャリストである。

 

 陸運・海運(稀に空運をも行う)のみならず、商品の目利きやマーケティング。

 また、貨物の保管を行う荷受・在庫管理や、コスト付加価値を長じる為の仕分けや流通加工などという、各輸送事業をつなぐための事業にも広い視野と想像力を持つ。

 

 なぜならば、彼らは自分達が輸送を通して藩国を。そして、世界をより良いものにしようという、職業意識にも似た強い誇りを持っているのである。

 それは、かつて(或いは今も)弱小国と言われていた時代、幾度も周辺国に助けられた事例を深い感謝として、いつまでも記憶しているからであった。

 
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 その記憶の理由は、彼らの教育環境に由来する。

 

 彼らは、誰もが厳しくも優しく子供を慈しむ、教育熱心の側面も持ち、両親はもちろん、藩国に多くある(主に私塾だが)初等教育学校・商業学校・運転技術学校のみならず、親戚や近所地域の大人たちに至るまで、幼年時から自らの技術を惜しげも無く伝えるのである。

 

 そもそも、両親が働く様を幼い時から間近で見ている事も多い。『コ・パイロット』なら文字通りの意味で『門前の小僧』である。

 輸送用の乗り物(特に船舶。さらにトラックやフォークリフト、果ては藩国特有の『乗用ニワトリ』に至るまで)の運転・操縦は手習いであり、基本的な語学コミュニケーションや礼儀作法を備え、人間観察・物品の目利きなど基礎の商業知識も備えた。

 

 その結果、成長した彼らの内の中でも卓越した人々は、顧客の要望に応じたサービスで、多すぎでもなく少なすぎでもなく、過不足無く配分するバランス感覚を職人的な勘で行うのである。

(もちろん、魔法や絶技を使っている訳ではない。むしろ、自らがTLOなど未知の技術や絶技異能を用いる事を『勘が鈍る』として遠ざける傾向がある。他人が用いる場合は『表現の多様性』と称して、まるで気にしないのだが)

 

 これら彼らの商業的・流通バランス感を彼ら自身は『いい加減』という。

 いいかげんではない。良い加減。

 

 性格的には、慎重で真面目で凝り性。

 常々良く、人の話を聞かない(様に見えるが、彼らとしてはかなり融通を効かせているつもり、らしい)とされるが、

 実際には地味で頑固とは言え、商売柄、契約を重んじる為、非常に義理堅く、友誼に厚い人間が多い。

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 特に猫士には非常に好感を抱いている。

 それには、海運業や漁業関係者には、オスの三毛猫は海での危難を救う力を持つという、おとぎ話が由来する。

 

 これは、ネコの毛色を決定している遺伝子がどの染色体に存在するかという観点から、オスの三毛猫は珍しい事であり、縁起の良い幸運の守護猫として古来より敬われ、猫族全般に至っても多くのおとぎ話や伝承があり、親しまれていたのである。

 

 実は、ネコミミしっぽ等『隠れ可愛いモノ好き』なのである。

 そのため、猫妖精の体機能を参考にした『ネコミミ集音機・しっぽバランサー』などの純機械的な携帯装備品を身につけている事も稀に見られる。

 本来は、雑音が酷い場所やバランスが取り難い場所での仕事が多いため、集音性とバランス保持の観点から、ではあるのだが。

(しかし、むさいオッサンが使用している様は、すさまじくシュールでもある!)

 

 従来、商業の民と称されてデスクワークに長けている時に比べて実務作業の類に強く、そのバイタリティとフットワークには特筆すべき物がある。

 もっとも、生物的な違いなど無い、実績・ノウハウを積んだ結果としての姿。輸送の民という名称も『いわゆる自称』である。

 いわば、文化系と体育会系の違いを表現するようなもので、あまり実際の意味としては大した無い物は無いのであった。

●:藩国輸送関連用語

○物流:物質的な商品の輸送の事。

○商流:情報の流れを示す事が多いが、物流だけで無く金銭取引を含む。

○小売:商品の最終消費者への販売。

○卸売:商品を小売(量販店)や他の卸売・問屋に販売する事。

 

○陸運:陸上運送。

  内陸地への輸送や、各地の消費者へ商品を行き渡らせる、きめ細かい流通を得意とする。トラックやバイクだけでなく、舗装されていない荒地を走る馬や藩国特有の『乗用ニワトリ』などを用いる。

○空運:空中運送。

  短い輸送時間に比して、輸送容量が小さく、輸送コストが大幅に掛かる短所を持つ。長距離間の旅客輸送や、輸送時間が優先される長距離間の貨物輸送に適している。航空機(ヘリ・飛行機)等を用いる。

○海運:海上輸送。

  長い輸送時間に比して、輸送容量が大きく、輸送コストが非常に抑えられる長所を持つ。企業間の商業輸送、とりわけ輸出入の大半を占める輸送形態である。

※今後は、宇宙関連輸送も視野に入れている。

 

○荷受管理業:仲卸・倉庫会社。

  各輸送事業をつなぐため、貨物を保管・搬出・搬入・仕分けをする事業。

○流通加工業:

  荷主から引き受けた商品に対し、値札タグを付けたり、注文に応じて部品を組み立てたりなど、荷主に成り代わって作業を効率的に代行する業務。

■3:兵站と整備と友情の後方支援

 ―― 芝村:国境警備は厳重だが、インフラが整ってるこの国は、まだ持ちこたえて祝えるレベルにある (12/31-23:53:24)

 

 インフラ(インフラストラクチャー:infrastructure)とは、道路・河川・橋梁・鉄道だけでなく、エネルギー・通信など、

 社会生活基盤と社会経済産業基盤とを形成する物のことである。ライフライン(生活に必須な設備)と言っても良い。

 

 その効果は、例えば、都市間高速道路を整備する事で、交通コストの低下・工場立地の容易・商圏の拡大となり、

 区域内の経済活動は活性化する。また、治水施設を作ることで、農地の生産性は飛躍的に高まる。

 これらの活性化の結果、当初の建設・整備に要するコストが回収され、公共投資として正当化されるのである。

 

 彼らは他のどこよりも、インフラの重要性と運用に通じていた。

 

 それゆえに、

 蛇口をひねれば水が出る、その当たり前には、浄水場や下水処理場にて、上下水道・水道管の整備を行っている人々がいる。

 スイッチをつければ灯りが付く、その当たり前には、発電所や変電施設にて、電線・配電盤の整備を行っている人々がいる。

 販売店に行けば肉と魚と野菜が並ぶ、その当たり前には、販売店や倉庫施設にて、保管・流通配達を行っている人々がいる。

 

 彼らは、何の力も、魔法も異能も絶技も無いタダの人間だが、かつて受けた恩義と友誼に掛けて、知恵と努力だけでNWの日常をより豊かにしようとする在り方を示す。

 幾度も戦禍に巻き込まれても尚、その都度甦る不屈の意志を持つ、世界の裏方の守護者たちなのである。

●:藩国後方支援概説

○整備士派遣による聯合国への整備実績

○海軍兵站システム(削減率-80%(1/5にする))による聯合国への燃料削減実績

 整備派遣要員として聯合国への整備支援と共に、聯合国の燃料消費の削減(累積実績:数百万t)に寄与し、

 共和国全体の燃料消費量・燃料市場の高騰を防ぐ役割を担っている。

 

○工兵と整備士の運用によるインフラ整備・ライフライン復旧方法の確立

 工兵は任務の特性上、多くの建設機械を保有しているため、災害派遣や国際貢献などでは他の職種よりも活躍する。

 土木工事等、戦災復興時でのインフラストラクチャーの回復整備活動の受託でも、整備士と共に工兵部隊が多く運用されている。

 

『藩国が共和国全体を見た場合での【物流・兵站の要衝】である』

『住みやすいはずだぜ。国の重要度に比較して軍事力が弱いが、これは特化国は多かれこうなる』

■4:理想の行方、藩国の未来

 思想家に曰く『国家の責務・存在意義とは、国民の生命・財産・土地・文化を守る事』と言う。

 

 仮に世界を一個の人間であると定義した場合、

 世界を構成する各藩国は、身体の一部分として自らの役割を務めるべきである。

 でなければ、歩こうとした時には、両手両足が先に出て転ぶ事、請け合いであり、最悪、肺が呼吸を放棄して、心臓が血液を逆流させて、死に至らしめる事、容易であろう。

 だからこそ為政者は、理想の灯を燈して現実の道を歩む、その術を懸命に探らなければならない。

 

 ――理想である。

 風前の塵に等しく、夢と散る宿命の類である。

 

 その大儀名分、もしくは、おとぎ話とも言って良い、そのお題目を。かの藩国の摂政は本気で信じ込んでいた。

 いや本当は、彼女は全くもって信じていなかったが、だからこそ現実にしようとしていた。

 

 元首は国家筆頭の公僕であるべきと、稼いだ財の全てを国家と国民に還元する。国民を導き、諸外国と語り、『鼓腹撃壌』の未来を願い、『自由・自律・互尊』の精神に則り、最善の未来を模索する。

 

 ――そして、現在の立ち位置。

 『共和国随一の後方支援国。【輸送】を以って、英雄の活動を助け、人々の日常を守る事』

 

 けれど、理想は未だ遠く。

 いつか国民たちが、王に全てを委ねるので無ければ、英雄に全てを託すのでも無く――ただの普通の人々の『知恵と努力』が、自ら困難に立ち向かう『意志』を備える事を夢見て。

 
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(テキスト:蓮田屋藤乃)

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最終更新:2016年01月19日 11:33