<移動力>

  • 直交移動の「目標座標を相対値で指定する」と「移動力を直接指定する」の違い

 目標座標を相対値で指定する:
 ①目標座標(X=300,Y=200)を指定:移動距離(目標位置までの移動量)
 ②移動フレーム数(10),時間待ち(10)を指定:移動時間(目標位置まで移動する時間),目標座標の設定では移動フレーム数が指定必要
 ③フレーム移動速度(X=30,Y=20)を計算:フレーム移動速度(1フレームでの移動量)=移動距離/移動時間
 ④移動力(X=3000,Y=2000):移動力・移動量・速度は、100フレームでの移動量になるため、フレーム移動速度に×100が必要

 移動力を直接指定する:
 ①フレーム移動速度(X=30,Y=20)を計算:フレーム移動速度(1フレームでの移動量)=移動距離/移動時間
 ②移動力(X=3000,Y=2000)を指定:移動力・移動量・速度は、100フレームでの移動量になるため、フレーム移動速度に×100が必要
 ②時間待ち(10)を指定:移動時間(移動力で移動する時間),移動力の設定では移動フレーム数は指定不要
 ③到達座標(X=300,Y=200)を計算:移動距離(到達位置までの移動量)=移動速度×移動時間

 いずれの場合にも「慣性」が作用するため、パネルの終了後も(時間待ちフレーム数を超えても)目標座標で停止せずに通過する

  • 「等速移動」以外の移動方法の比較解説

 「移動力を絶対値で指定」「移動力を相対値で指定】では無効。
 「目標座標を絶対値で指定」「目標座標を相対値で指定」で有効。


 等速:目標座標まで等速で移動

 加速:目標座標まで加速しながら移動(移動時間は等速の場合と同じ)
 急加速:目標座標まで急激に加速しながら移動(移動時間は等速の場合と同じ)

 減速:目標座標まで減加速しながら移動(移動時間は等速の場合と同じ)
 急減速:目標座標まで急激に減速しながら移動(移動時間は等速の場合と同じ)

 加減速:目標座標までいったん加速しながら移動して、途中から減速しながら移動(移動時間は等速の場合と同じ)
 急加減速:目標座標までいったん急激に加速しながら移動して、途中から急激に減速しながら移動(移動時間は等速の場合と同じ)

 いずれの場合にも移動フレーム数の間のみ、加速や減速が行われる
 (減速では速度が0となり目標座標で停止するが、加速では最終速度を維持して、目標座標で停止せずに通過する) 

  • 2つの移動速度

①進行方向の移動速度
 X方向,Y方向の移動速度の合成速度である
 速度の合成:V^2=Vx^2+Vy^2
 例)極座標移動パネル(相対設定なし,相対設定あり,%指定),速度パネル(相対設定なし,相対設定あり,%指定),ローカル変数(速度)

②X方向,Y方向の移動速度
 進行方向の移動速度のX方向成分,Y方向成分である
 速度の分解:Vx=V×cosΘ,Vy=V×sinΘ,Θ=進行方向がX軸の正方向となす角
 例)直交座標移動パネル(移動力を絶対値で指定,移動力を相対値で指定),ローカル変数(X移動量,Y移動量)

 ①は現在の進行方向の速度を直接的に変更できる
 (進行方向の角度を知る必要がなく、進行方向は個別に設定が可能で、X方向とY方向の合成も不要)
 ②はX方向のみY方向のみの速度を変更できる
 (進行方向の速度が変わる場合があるが、座標と関連する場合に設定しやすい)

  • パス内の通過速度
 パス内の進行方向の移動速度である
 パスパネルで、パス編集で設定したパス固有の通過時間の設定を無視することが可能
 例)パス速度パネル(相対設定なし,相対設定あり,%指定)



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年10月01日 21:37