機動戦士ガンダムSEED

機動戦士ガンダムSEED
Mobile Suit Gundam SEED
媒体 TVアニメ
話数 全50話+1話(HDリマスター版では全48話+1話)
メディア展開 コミックス
小説
ゲーム
ドラマCD
特別編集版(スペシャルエディション)
パチンコ
VSシリーズ初参戦作 機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.
VSシリーズ登場勢力 エターナル
アークエンジェル
地球連合軍
ザフト軍
VSシリーズ登場人物 キラ・ヤマト
アスラン・ザラ
イザーク・ジュール
ラウ・ル・クルーゼ
ムウ・ラ・フラガ
ディアッカ・エルスマン
ニコル・アマルフィ
シャニ・アンドラス
オルガ・サブナック
クロト・ブエル
アンドリュー・バルトフェルド
アイシャ
フレイ・アルスター
マリュー・ラミアス
ラクス・クライン
ミリアリア・ハウ
アサギ・コードウェル
マユラ・ラバッツ
ジュリ・ウー・ニェン
VSシリーズ登場機体 フリーダムガンダム
ストライクガンダム
パーフェクトストライクガンダム
イージスガンダム
デュエルガンダムアサルトシュラウド
プロヴィデンスガンダム
バスターガンダム
ブリッツガンダム
ストライクルージュ
メビウス・ゼロ
フォビドゥンガンダム
カラミティガンダム
レイダーガンダム
ラゴゥ
バクゥ
ゲイツ
ジン
ジン(長距離強行偵察複座型)
M1アストレイ
ジャスティスガンダム
ストライクダガー
スカイグラスパー
アークエンジェル
エターナル
レセップス
ダニロフ
VSシリーズ使用BGM Believe
Realize
STRIKE出撃
INVOKE
戦闘部隊
悪の三兵器
翔べ!フリーダム
あんなに一緒だったのに
立ち上がれ!怒りよ
GUNDAM出撃
暁の車
攻撃開始
VSシリーズ関連ステージ ヘリオポリス
アフリカ砂漠
Gクロスオーバー ジェネシス


【あらすじ】

遺伝子操作で生まれてくることが普通にできるようになった時代、「コズミック・イラ(C.E.)」。
その新しい人類はコーディネーターと呼ばれ、あらゆる分野に対し普通の人間(ナチュラル)と比べかなり高い成績を誇っていた。だが、その二つは常に対立しており差別などが頻繁におこっていた。

C.E.70,2.14。
プラントのスペースコロニー、「ユニウスセブン」に対するナチュラルの核攻撃、「血のバレンタイン」をきっかけにナチュラル(連合軍)、コーディネーター(ザフト軍)の対立は本格的に武力衝突となった。

当初、数で勝る連合軍だったが、ザフトが開発した核分裂を起こさせない粒子、ニュートロンジャマーとその状況下で動ける新型兵器・MSに対抗はできなかった。
戦局が膠着したまま11ケ月が過ぎようとしていた…

中立国オーブの資源衛星コロニー「ヘリオポリス」で、学友らと共に戦争とは離れた生活を送っていたキラ・ヤマトは、極秘に開発されていたMSを狙ったザフト軍の襲撃に巻き込まれてしまい、なし崩し的に地球軍のMSパイロットとして戦う羽目になってしまう。
だがそれは、偶然にも戦場で再会したかつての親友アスラン・ザラと戦うことも意味していた……。


【作品解説】

TBS系列初のガンダム作品。作品の掲げるテーマは「21世紀の1stガンダム」。
視聴率は平成以降のガンダムでは最高となり、それ以上に玩具やソフト、キャラグッズの売れ行きが劇的にヒットした作品である。

基本的な粗筋や前期主役機のストライクガンダムが全体的に初代ガンダムに近いフォルムをしている(アイカメラの色、正統系の顔、直線的な体)など、初代ガンダムを意図的に継承している。
ガンダム系の書籍やネットなどで「一番好きなガンダム作品は?」「一番嫌いなガンダム作品は?」といった項目があると、そのどちらでも続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」と共に上位に食い込む事が多い。

挙げられやすい問題点として、人種間問題の発露とはいえゴールデンタイムに性行為を容易に想像させるシーンや寝取りなど、悪い意味で少女漫画チックな、子供向けの番組としては非常によろしくないシーンが前半2クールの軸の一つであった事。そして印象付けとしては良い面もあるがメインライター両澤千秋氏の遅筆から来る戦闘シーン等のバンクが目に付きやすく総集編も多めである事の2つが挙げられる。
特に後者はSEED DESTINYで傾向が加速しており、基本技法であるはずのバンクに対して視聴者が過剰反応するようになったきっかけとなり、後のアニメ業界に多大な影響を与えている。

一方で初代を彷彿とさせる孤軍奮闘から、当時としては珍しい「いずれの組織にも属さない第3勢力として戦争や大量虐殺を止めるべく行動する」と移行する展開もアニメ業界に影響を与えている。

放送終了後にテレビ版50話を再編集して新規カットを追加した総集編、スペシャルエディション3部作(別名SE版)が作られている。本編1~21話までが「虚空の戦場」、22~40話までが「遥かなる暁」、41~最終話までが「鳴動の宇宙」と副題がつけられている。また諸事情により一部キャラクターの声優が変更になっている。

セルDVDの最終巻には、最終回の後を描いた短編「星のはざまで」が収録されており、心に大きな傷を負ったキラが描かれている。

放送10周年を記念して、映像の再構成(既存カットの新規作画、再編集、一部音楽のリミックス)と全編16:9サイズのHD画質による再撮影をするHDリマスタープロジェクトが行った。
TV版の相違点は、前述の新規作画や再編集に加え、EDテーマである「RIVER」と「FIND THE WAY」が「Distance-」に差し替えられた*1。また総集編であるPHASE-14「果てしなき時の中で」とPHASE-26「モーメント」がカットされているため、全48話*2となっている。

余談だが、本作には他のガンダム作品において言われる様な「ガンダム」は1機も存在しない。
これは本作のガンダムという名称が、機体制御用OSのコードイニシャルの頭文字を取って付けられた俗称(正確にはOSの起動画面を見たキラが口にした事に始まっている)故であり、例えばストライクガンダムなら「ストライク」が正式名称となる。
またこれまで宇宙世紀外の作品はタイトルに「機動戦士」とつけていなかったがこの作品以降は宇宙世紀シリーズの様に「機動戦士」とつける事が多くなっている。SEEDがタイトルに「機動戦士」とつける際には福田監督が富野監督に許可をもらって実現しているので、ここで許可が取れていなければ後続の多くの作品は別のタイトルになっていたかもしれない。


【VSシリーズ登場勢力】

エターナル

  • 核エンジン搭載モビルスーツ専用母艦エターナルを強奪したクライン派の組織。
  • 地球連合軍から離反したアークエンジェルやオーブから脱出したクサナギと同盟を結び、「三隻同盟」や「歌姫の騎士団」とも呼称される。

アークエンジェル

  • G兵器の運用を目的とした戦艦アークエンジェルに属する者たち。
  • 地球連合軍から離反した後にエターナルやクサナギと同盟を結び、連合でもザフトでもない第三勢力として戦う。

地球連合軍

  • ザフトの成立により設立された国家連合である地球連合、その中の実力行使のための武力集団を地球連合軍と呼ぶ。
  • 地球連合は「大西洋連邦」「ユーラシア連邦」「東アジア共和国」の三大国家が主導国で、当初アークエンジェルが所属していたのは大西洋連邦。この国家は特に根強い反コーディネイター意識が蔓延している。
  • 組織としては一枚岩ではなく、ユーラシア連邦は終盤に同盟を結ぶまで大西洋連邦と主導権を巡って半ば敵対していた。当の大西洋連邦もアラスカ基地にて、用済みとなったアークエンジェルと共にユーラシア連邦所属兵達を囮と始末を兼ねてサイクロプスを起動する等の非道に手を染めた。これが決定打となり、アークエンジェルは連合から離反し、オーブ及び三隻同盟に合流する。
  • 当初は根強いMA至上主義もありザフトのMSに苦戦を強いられていたが、GAT-Xシリーズを経て開発されたMSストライクダガーの配備でようやくザフトのMSにまともに対抗出来るようになった。
  • 戦争終盤になると実権をブルーコスモスに握られていた事が判明する。
  • 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でジェネシスと三隻同盟の介入で甚大な被害を受け、主要艦のアガメムノン級ワシントン及びドゥーリットルとアークエンジェル級ドミニオンを喪失し戦闘の継続が困難になった事でプラント側の停戦を受け入れた。

ザフト軍

  • スペースコロニー群の国家「プラント」の義勇兵による政治結社で事実上の国軍。
  • 階級は存在せず軍服の色で役割が判別でき、緑は一般兵、白は隊長、紫は艦長といった具合。アスラン達が着る赤服はアカデミーを優秀な成績で卒業したエリートの証で、比較的少数の部隊単位で特殊な任務に配属される傾向が見られる。
  • 当初の彼らもまたナチュラルに対して偏見や侮蔑意識を持ちがちで、戦争の泥沼化を加速させる事になる。
  • ユニウスセブンへの核攻撃「血のバレンタイン」を受け地球連合に対して宣戦布告。コーディネイターの身体能力の高さを前提に連合軍の主力兵器MAを圧倒する戦闘能力を発揮する機動兵器MSの本格投入と、ニュートロンジャマー散布による徹底的なエネルギーインフラの破壊で物量差を覆し、一年近くに渡って戦局を膠着状態に縺れ込ませた。
  • 戦争終盤になるとアスランの父でプラント内のタカ派である国防委員長パトリック・ザラが最高評議会議長として選出され、ラウ・ル・クルーゼの扇動もあり大量破壊兵器「ジェネシス」を持ち出すまで至ったが、ラクス・クライン筆頭の三隻同盟の介入、プラント内に残っていたクライン派などの反戦派のクーデター、そしてパトリックが死亡してジェネシスも失われた事でザフトも戦意を喪失し両軍は停戦、ようやく泥沼の戦争に終止符が打たれた。




【VSシリーズ関連使用BGM】

INVOKE

  • 第1クールOP、歌手はT.M.Revolution。
  • T.M.Revolutionの西川貴教はミゲル・アイマン役で声優も担当している。

Believe

  • 第3クールOP、歌手は玉置成実。彼女のデビュー曲でもあり、当時玉置氏は14歳だった。

Realize

  • 第4クールOP、歌手は「Believe」と同じく玉置氏で彼女の2枚目のシングル。

あんなに一緒だったのに

  • 第1~26話及びSE版「虚空の戦場」のEDテーマ、歌手はSee-Saw。
  • See-Sawはボーカル石川智晶とキーボード梶浦由記の2人組音楽ユニットでありこの曲は彼女達の出世作になった作品である。後に石川氏は「機動戦士ガンダム00」で再びED曲を歌い、梶浦氏は『魔法少女まどか☆マギカ』といった、多くのアニメの劇伴を担当する事になる。
  • 「連合VSZAFT」ではED曲及び試合残り30秒になった時の楽曲としても採用された。

暁の車

  • 第40話の挿入歌でありSE版「遥かなる暁」のED曲。元々はドラマCDに収録されていたがファンからの要望が多くシングルカットされた。
  • 歌手は2人組ユニットFictionJunction YUUKA。このユニットはSee-Sawの梶浦由記のソロプロジェクト「FictionJunction」にボーカリストとしてYUUKA(南里侑香)を迎えたユニットである。


【VSシリーズ関連ステージ】

ヘリオポリス

  • L3宙域に存在するオーブの資源衛星コロニー。キラ・ヤマト達が通う工業カレッジ「カトーゼミ」が存在していた。地球連合軍の新造戦艦アークエンジェルやG兵器が開発されていたが、情報屋(ASTRAYに登場)がもたらした情報を元に、クルーゼ隊によってストライク以外のG兵器は強奪された。ストライクの強奪・破壊の為再度襲撃を受けた際に崩壊した。
    崩壊後、ジャンク屋と傭兵がアストレイを回収した。名前の由来はギリシャ語で「太陽の都」。
  • NEXTでのステージの一つ。若干の起伏はあるものの基本的に平坦な土地である。崩壊直前のようで全体的に薄暗く、地面には亀裂が走っていたりしている。なお、「連合VS.Z.A.F.T.」シリーズでは「資源衛星ヘリオポリス」という名で、ザフト襲撃時点をイメージしたのか、明るい感じになっている。
  • またEXVSFBにおいてもステージとして出場が決定している。こちらは明るめになっており、背景にアークエンジェルが見える。
  • EXVSMBでは破壊された状態で登場。戦闘開始前にアークエンジェルが通過する。

アフリカ砂漠

  • アークエンジェルが降下ポイントでバルトフェルド隊との激闘が行われたアフリカ地方の再現ステージ。
    なだらかな起伏のある砂地と破壊可能な建物と多少の凹凸があり、若干広めとなっている。
    特殊なギミックは無いが背景にアークエンジェルやレセップス、戦闘開始時にスカイグラスパーが飛行しているなどちょっとした演出が存在する。


【本シリーズ関連Gクロスオーバー】

ジェネシス

  • 「SEED」枠のGクロスオーバー。正式名は(Gamma Emission by Nuclear Explosion Stimulate Inducing System)で頭文字をとってGENESIS、核エネルギーを使用したガンマ線レーザー砲である。
    核エネルギーで発射したガンマ線は対象を破壊して進み、また分子レベルで水分を沸騰させるため直撃は勿論、直撃しなくてもあらゆるものを破壊し尽くす。
    しかもミラージュコロイドやフェイズシフト装甲を搭載しており発見や破壊を困難にしている…と中々のチート兵器である。
    凶悪な大量破壊兵器だが、これでも元は惑星間航行用のレーザー加速器で、地球外生命体「エヴィデンス01」の探索に利用する設備…つまり平和のための物だった。
  • 第1射でアガメムノン級ワシントンを中心とした連合艦隊が消滅、2射目は発進した増援艦隊もろともプトレマイオス月面基地を壊滅させた。
    恐ろしい事にパトリック・ザラはこれを地球に向けて発射しようとし、もし放たれれば間違いなく地球にいるコーディネイターもろとも地球上の生物が滅亡する最悪の事態にまで発展していた。
    ムルタ・アズラエルが「核よりあのとんでもない兵器の方が遥かに野蛮」「いつ地球が撃たれるかわからない。撃たれてからじゃ遅い」「無茶でもなんでも破壊してもらう」と即座に反撃を指示するのも納得である。もっとも、ジェネシス使用の口実を与えたのはアズラエルだが。
  • ヤキン・ドゥーエのオペレーターたちも味方を巻き込んで地球を撃つ指示には流石に引き、特務隊隊長レイ・ユウキによるパトリックの射殺を招いた。
    ヤキン・ドゥーエの自爆と共に発射されるように仕組まれていたが、最終的には臨界寸前に内部でジャスティスガンダムを核爆発させた事で破壊された。
  • 作中ではサイクロプスと同様に人体が破裂するスプラッタ描写が行われ、トラウマシーンの一つとなっている。
  • 続編や外伝作品でも発展型「ネオ・ジェネシス」やプロトタイプ「ジェネシスα」が登場している。
  • GCOでは上空から垂直に極太ゲロビがくるような感じになっており、EXVS以降で例えるならトールギスIIの覚醒技の爆風が無くなり、ビームが太くなった感じと聞けばイメージしやすいか。
  • また、NEXTまでの「機動戦士ガンダムSEED」ステージはジェネシスがモチーフとなっており、ミラー上で戦う事になる。その為ガンガン無印ではジェネシスにコロニーが落ちたりジェネシスのレーザーが直撃するという謎の光景を見る事ができる。


【ガンダムVS.シリーズにおけるステージタイトルとの関連】

  • 虚空の戦場(ノーマルコースAルートSTAGE9EX)…スペシャルエディションサブタイトル
  • 閃光の刻(ノーマルコースBルートSTAGE5)…PHASE-30サブタイトル
  • 「やめてよね」(ハードコースAルートSTAGE2)…劇中のキラのセリフから
  • 悪夢は再び(ハードコースBルートSTAGE7、トライアルミッション)…PHASE-47サブタイトル
  • シスターコンプレックス?(ハードコースBルートSTAGE8)…キラにはカガリという双子の(設定上の)姉がいる
  • 燃える砂塵(トライアルミッション)PHASE-16サブタイトル
  • 砂塵の果て(トライアルミッション)PHASE-21サブタイトル
  • 決意の砲火(トライアルミッション)PHASE-38サブタイトル
  • 生体CPU(トライアルミッション)投薬などで肉体を強化された地球連合軍の兵士。SEEDにおける強化人間
  • 狙われたプラント(トライアルミッション)プラントに放たれた地球軍の核ミサイルを迎撃するミッション
  • エンジェル・フォール(トライアルミッション)フォビドゥンでアークエンジェルを撃破するミッション
  • 宿敵の牙(トライアルミッション)PHASE-19サブタイトル。ストライクでバルトフェルド隊と悪の三兵器を相手にするミッション
  • 終わらない明日へ(トライアルミッション)FINAL-PHASE(PHASE-50)サブタイトル


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最終更新:2024年02月20日 22:29
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ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 但し「FIND THE WAY」のみ、2回だけEDテーマとして使われている

*2 前述の「星のはざまで」を含めると全49話