イフリート改

イフリート改
EFREET CUSTOM
登場作品 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
型式番号 MS-08TX[EXAM]
全高 17.2m
重量 59.4t
所属 ジオン公国軍
搭乗者 ニムバス・シュターゼン
武装 グレネード・ランチャー
ミサイル・ポッド
ヒート・サーベル
特殊機能 EXAMシステム


【設定】

ジオン公国軍の地上用試作型モビルスーツ。

元ジオンのクルスト・モーゼス博士がイフリートをベースに特殊システム「EXAMシステム」を実験的に搭載したMS。
なぜイフリートかと言うと、開発当時はシステムの起動に耐えられる機体が本機だけだったためである。
開発が戦争後期ならゲルググとかに搭載されたかもしれない。

EXAM以外では各部のスラスターや、武装としてグレネード・ランチャーとミサイル・ポッドが追加されている。
当時のEXAMシステムが旧型だったため、冷却システムが大きくなった結果、システムが搭載された頭部も大型化した。
しかしシステムの要求に機体性能が追いついておらず、EXAMを使用すると短時間でオーバーヒートにより戦闘不能となってしまう致命的な爆弾を抱えている。

機体色は深い青をベースにニムバス・シュターゼンの趣味から両肩が赤く塗装されており、曰く「敵の返り血で血塗られた肩」をイメージしているとの事。


【武装・機能】

グレネード・ランチャー

両腕部に装備された2連装式の実弾兵器。
威力は低めだが、ヒート・サーベルで両手が塞がる本機にとっては重要な装備となる。
威嚇や牽制、敵機の部位破壊や携行兵器の破壊に効果を発揮する。

ミサイル・ポッド

両脚部に装備された6連装式の実弾兵器。
高い威力を誇るが、射角が限定される。
使用後はユニットごとパージされる。

ヒート・サーベル

両腰あるいはバックパックにマウントされる実体剣。
刀身を灼熱化させる事で装甲を容易く切断できる。
主に二刀流で使用される。

EXAMシステム

クルスト・モーゼスが開発したMS用の特殊システム。
当初はニュータイプの戦闘能力を再現する為のシステムとして開発されたが、後にニュータイプを殲滅する為のシステムへと変貌した。


【原作内での活躍】

ジム・コマンドでのミッション中に登場、圧倒的な機動力と攻撃力でユウ・カジマを圧倒。
キャリフォルニアベースでブルーディスティニー1号機と激戦を繰り広げるが敗北。
しかし、隙を突いてグレネードで1号機の頭部(EXAMシステム)を破壊した。

なお、原作ゲームではEXAMの攻撃的な印象と大型のヒート・サーベル二刀流という見た目から接近戦を挑んでくるかと思わせておいて、実はグレネードとミサイルによる射程ギリギリからの射撃戦を仕掛けてくることは非常に有名。


【パイロット説明】

ニムバス・シュターゼン

CV:速水奨

ジオン公国軍の大尉で自称ジオンの騎士。
連邦軍に亡命したクルスト・モーゼスを追って地上に降り立ち、イフリート改のパイロットとしてブルーディスティニー1号機のパイロットであるユウ・カジマと交戦した。

イフリート改が1号機と相打ちになった後は連邦軍基地に潜入してロールアウト直後のブルーディスティニー2号機を奪取してクルストを殺害。
舞台を宇宙に移し、2号機の予備パーツから組み上げたブルーディスティニー3号機に搭乗したユウと激闘を繰り広げた。

ゲーム中でもマリオンの名前を度々挙げていることから分かるとおり面識はある。
誇り高い騎士を気取っているが、その実態は異常なまでの自尊心を持った傲慢な人物で、まさしく「全ての他人を見下している男」。

そのプライドの高さから自身の敗北や失敗を認める事が出来ず、撤退を指示した上官を「敵前逃亡である」として銃殺する事件を起こしており、EXAM研究のテストパイロットに配属されたのも、実質的な厄介払い、左遷人事である。
「EXAMに選ばれた騎士であるこの私」という長ったらしい自称も、左遷を認められない歪んだ性格の発露であると言える。

ユウ・カジマに敗北した際もなんのかんのと言って敗北を認められず、往生際悪く相打ちに持ち込んでいる。
もちろん自身を追い込んだユウに対しても「連邦の雑兵ごとき」としか思っていない。

こんな性格ながら、能力が非常に高いエースパイロットであることは確かで、表面上の誇り高さや腕前から新兵などには信奉する者もいる。

ただし媒体によって性格、マリオンの接し方等々が別人レベルで違ってきている。

【原作名台詞】

  • 「友軍は全滅か……フッ、ありがたい。これで姿を隠す必要もなくなった」(二巻1話)
    • ブルーを輸送していたミデアを追って現れた際の第一声。EXAMの追撃は極秘任務なので、友軍に姿を見られるのも避けたいというのはわかるが、第一声からして騎士道精神の欠片も無い台詞である。基本的に全編通じてニムバスには、「友軍を助ける」という考えはなく、この後も度々友軍を見捨てる。ジオンの騎士であるニムバス・シュターゼンがいれば、ジオンが戦争に負けるはずがない(ので友軍がどうなろうと構わない)というのが基本的なニムバス思考。

  • 「マシンの性能差か……! ……しかし!」(二巻5話)
    • イフリート改でユウのブルー1号機に敗北した際の台詞。すでに爆発寸前のイフリート改であったが、腕部グレネードの不意打ちによって1号機の頭部を吹き飛ばし、1号機のEXAMシステムを破壊して機能停止させた。つまり「マシンのせいで負けたのであってEXAMの騎士として負けたわけではない」というのがニムバスの言い分。だが自分から襲いかかってきておいてこれでは、ただの負け惜しみである。

  • 「フハハハハ……! ますますマシンに力がみなぎってくるのがわかるぞ……! やはりEXAMの真の力を呼び覚ます事が出来るのは、私なのだ……!!」(三巻5話)
    • ブルー2号機でユウの3号機に襲いかかった際の台詞。ちなみにこれはニムバスが何らかの適正を示したとかそういうわけではなく、ブルーのEXAMシステムが(お互いのEXAMをニュータイプと誤認して)暴走状態に入っただけである。つまりユウの3号機も同じ状態になっている。完全にニムバスの勘違いである。

  • 「なぜだッ……なぜ……EXAMに選ばれた騎士である私が……連邦の雑兵ごときに遅れを取らねばならんのだ……!!」
  • 「このままでは死なん……お前も一緒に来て貰うぞーっ!!」(三巻5話)
    • 敗北して爆発寸前の2号機で3号機にしがみついて。Gジェネのムービーでは、この後マリオンの名を絶叫する場面が追加されている。他人を見下すことしかできなかった男は最期まで自身の敗北を認める事が出来ず、見苦しく相打ちするしか出来なかったのである。

【漫画版名台詞】

  • 「キサマら敵前逃亡するのか? この恥さらし共があ!!」
    • 高山瑞穂氏の漫画版。援軍を求める友軍を敵前逃亡と見做して容赦なく斬り捨てる。この場面は上記のミデア追撃時のタイミングだが、あちらと違い友軍は全滅していなかった。つまりこの行動も口封じのためである。彼の非情さが強調された場面。

  • 「………ここでキサマが勝ったとしてもーーー……戦いに終わりなど来はしない!! 終わりなどーーー……」
    • 夏元雅人氏の短編集『ガンダムレガシー』より。ユウに敗れ散る間際。この言葉は後年現実のものになってしまい、未だ現役だったユウも落胆してしまうのだった。宇宙世紀は一年戦争終結後も長きに渡って(それもジオンと関係ないところでも)戦乱が多発する事になるので、彼なりにも現実を突き付けた台詞といえる。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.FB

2012年6月26日のアップデートにて追加。
1000コストながらも高コストにも引けを取らない機動力を持つ格闘機。
各種格闘初段から別の格闘へのキャンセルを可能とするラッシュ格闘能力と特殊移動による強襲が代名詞。
ラッシュ格闘、時間制限のない機体強化、特殊移動による強襲とコンボ中継、特殊格闘周りに詰め込まれた派生、大ダメージの大車輪など細部は異なるがエピオンを彷彿とさせる要素が多い。

BD1と同じくEXAMシステムを搭載しているがこちらは効果時間に制限のない常時発動型の自己強化武装。
EXAMには他機体の時限強化武装同様のゲージが設定されているが先述の通り時間制限が無いため自動減少はしない。
このゲージは特殊移動を使用する際に消費し、特殊格闘及び特殊格闘派生を当てると回復する事が出来る。
特殊移動も全方位射撃バリア突進や誘導切りステップと非常に強力。

機動力を筆頭にコスト不相応とも言える性能を持つが、ほぼ全てがEXAMシステムによって支えられている。
そのEXAMを消費してしまう特殊移動をどう扱うか、EXAMを如何にして維持するかという部分でも判断力が問われる。
特に回復手段が特殊格闘を当てることしかないため、ペースを掴めないとジリ貧に陥り易い。
覚醒技はヒート・サーベルによる乱舞。
ややモーションが長いが高ダメージ、それに加えてEXAMゲージも半分回復する。

ニムバスの台詞は掛け合い台詞こそないが特殊台詞自体は幅広く用意されている。
クリスをマリオン、ガナーザクをシャア専用ザク、NTDや疑似GNドライヴの赤い光をEXAMと勘違いする他、ユニオン(00のアメリカを中心とした連合国家)やスノーホワイト(ガンダムWの続編である小説、フローズンティアドロップのMS)など他作品の固有名詞まで言及している。


EXVS.MB

コストが1500にアップし、特殊移動の燃費が若干向上した。

EXVS.MB.ON

アップデートで覚醒時にEXAMゲージが回復するという大きな強化をもらった。
これにより覚醒のためにEXAMを温存する必要がなくなり最初からある程度攻めて行けるようになった。
また、半覚を絡めて敵に切り込む能力が大幅に増し侮れなくなった。

EXVS.2

大幅な強化がされイフリート改としてはシリーズ中最高性能と言っても過言ではない。
主な強化は以下の3点
  • 格闘CSにスーパーアーマー格闘追加
  • 前後特殊格闘にジャンプ斬り追加
  • 前特殊射撃に高速接近追加
上2つはこれまでイフリートが欲しかった要素を補う形で嬉しい内容。
射撃バリア突進により接近は出来るが詰め手段の無かったイフリートにSA付き格闘が追加され、上下の動きに対応しづらかった弱点もフワ格属性のジャンプ斬りによって解消され、しかもジャンプ斬りは従来の特格よりも短時間且つ高威力と良いことづくめ。

3つ目は元々優秀な切り込み手段であった全方位射撃バリア突進の速度を大幅に上げたもので、覚醒時にはもはやワープと称されるほどの速度で敵機に肉薄する。
「敵が赤ロック内で隙を見せたら問答無用で狩れる」レベルであり、ここから先述の格闘CSのアーマーを押し付け前後特格で瞬間的にダメージを奪いゲージを回収する動きが強力。
EXAMゲージの消費こそ50と重いものの、それを差し引いても文句なく強力な性能。

【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

ヒートサーベルを構えて仁王立ち。EXAM発動時は赤いオーラを纏う。
覚醒中に〆た場合はブレードを灼熱化させている。

敗北ポーズ

宙に飛びたったところを爆散する、原作の再現シーン。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズトライ

第16話の第13回全日本ガンプラバトル選手権全国大会の1回戦2日目ではタクティカルアームズを装備して竜胆色に塗装された機体が登場。使用者は福島県代表朝日台中学校。
洞窟内でヴァイエイトにビームキャノンで天井を崩され、落石で潰された。


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最終更新:2023年12月08日 09:01
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