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**ファルカタ ~Falcata~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(falcata02-01.jpg,blank,left)
|全長|35~60cm|
|重量|0.5~1.2kg|
|地域|古代ローマ|
|年代|紀元前6~紀元2世紀|
別名「イベリアン・グラディウス」とも呼ばれる、「[[グラディウス]]」のバリエーションの一つをファルカタと言う。
グラディウスのバリエーションの割に、片刃の曲刀になっており、装飾も兼ねた溝が彫ってあるのが特徴。
柄の部分はグリップの部分だけ別パーツになっており、ガードとポメルと同じ金メッキのものや、象牙のようなものを使用することが多い。
また、ガードの端とポメルの先端が鎖で繋いであるタイプも存在している。
ヒルト全体で様々な文様を刻んでいることが多く、美術品的な側面も持ち合わせている。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(falcata02-02.jpg,blank,left)
|1|剣身:ブレイド(Blade)|
|2|切先:ポイント(Point)|
|3|血溝(樋):フラー(Fuller)|
|4|柄:ヒルト(Hilt)|
|5|鍔:ガード(Guard)|
|6|握り:グリップ(Grip)|
|7|柄頭:ポメル(Pommel)|
&bold(){時代背景}
----
#image(falcata02-03.jpg,blank,left)
#image(falcata02-04.jpg,blank,left)
紀元前2世紀。
それまで、ローマの歩兵の戦法の一つであった密集隊形は、主に刺突を想定して作られたグラディウスによるものだった。
しかし第2次ポエニ戦争において、ローマがイベリア半島のケルト人たちと出会ったことで、グラディウスは全く違うものへと変化していった。
それまで多くの国が用いてきたのは切ることによる攻撃方法で、それには多少なりとも刀剣を長くなければならなかった。
密集隊形を得意としているローマには、これは一つの問題点となっていた。
ローマは紀元前3世紀までは突き主体の密集隊形で、それは相対してきた敵国とは相反した攻撃方法だった。
だが、カルタゴの名将ハンニバルがローマに侵攻した際、ヒスパニア製の刀剣に強い影響を受けることとなる。
ローマは第2次ポエニ戦争の際、イベリア半島になだれ込んだローマ軍は、戦利品としてヒスパニア製の刀剣をはじめとした武器を持ち帰り、研究。
ローマの名将スペキオは、ハンニバルと相対したときに、このファルカタを使用し、イベリアの地でハンニバルを破ることに成功した。
大きな功績を挙げたのにもかかわらず、その寿命はあまり長くなかったとされる。
また、ヒスパニア製の刀剣をファルカタ、ローマがファルカタを模倣して作ったのがイベリアン・グラディウスであるという説もある。
しかし、この2つの武器は殆んど大差がなかったと言えるだろう。
&bold(){使用用途}
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#image(falcata02-05.jpg,blank,left)
突きにも使えるが、切ることのほうが専門の武器である。
力いっぱい切りつけてダメージを与えるといいだろう。
曲刀のような刃を持っているので、薙ぎ払うような感じがいいと思われる。
2008年 11月9日更新 2010年 1月18日画像差し替え&追加
&bold(){参考文献}
----
・ウェブサイト
[[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]
・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
*''ファルカタ ~Falcata~''
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**基本スペックと定義
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|全長|35~60cm|
|重量|0.5~1.2kg|
|地域|古代ローマ|
|年代|紀元前6~紀元2世紀|
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別名「イベリアン・グラディウス」とも呼ばれる、「[[グラディウス]]」のバリエーションの一つをファルカタと言う。&br()
グラディウスのバリエーションの割に、片刃の曲刀になっており、装飾も兼ねた溝が彫ってあるのが特徴。&br()
柄の部分はグリップの部分だけ別パーツになっており、ガードとポメルと同じ金メッキのものや、象牙のようなものを使用することが多い。&br()
また、ガードの端とポメルの先端が鎖で繋いであるタイプも存在している。&br()
ヒルト全体で様々な文様を刻んでいることが多く、美術品的な側面も持ち合わせている。&br()
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**部位別の呼称
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|#image(falcata02-02.jpg,blank,left)|
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|1|剣身:ブレイド(Blade)|
|2|切先:ポイント(Point)|
|3|血溝(樋):フラー(Fuller)|
|4|柄:ヒルト(Hilt)|
|5|鍔:ガード(Guard)|
|6|握り:グリップ(Grip)|
|7|柄頭:ポメル(Pommel)|
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**時代背景
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|#image(falcata02-03.jpg,blank,left)|
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紀元前2世紀。&br()
それまで、ローマの歩兵の戦法の一つであった密集隊形は、主に刺突を想定して作られたグラディウスによるものだった。&br()
しかし第2次ポエニ戦争において、ローマがイベリア半島のケルト人たちと出会ったことで、グラディウスは全く違うものへと変化していった。&br()
それまで多くの国が用いてきたのは切ることによる攻撃方法で、それには多少なりとも刀剣を長くなければならなかった。&br()
密集隊形を得意としているローマには、これは一つの問題点となっていた。&br()
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ローマは紀元前3世紀までは突き主体の密集隊形で、それは相対してきた敵国とは相反した攻撃方法だった。&br()
だが、カルタゴの名将ハンニバルがローマに侵攻した際、ヒスパニア製の刀剣に強い影響を受けることとなる。&br()
ローマは第2次ポエニ戦争の際、イベリア半島になだれ込んだローマ軍は、戦利品としてヒスパニア製の刀剣をはじめとした武器を持ち帰り、研究。&br()
ローマの名将スペキオは、ハンニバルと相対したときに、このファルカタを使用し、イベリアの地でハンニバルを破ることに成功した。&br()
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大きな功績を挙げたのにもかかわらず、その寿命はあまり長くなかったとされる。&br()
また、ヒスパニア製の刀剣をファルカタ、ローマがファルカタを模倣して作ったのがイベリアン・グラディウスであるという説もある。&br()
しかし、この2つの武器は殆んど大差がなかったと言えるだろう。&br()
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**使用用途
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突きにも使えるが、切ることのほうが専門の武器である。&br()
力いっぱい切りつけてダメージを与えるといいだろう。&br()
曲刀のような刃を持っているので、薙ぎ払うような感じがいいと思われる。&br()
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2008年 11月9日更新 2010年 1月18日画像差し替え&追加&br()
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**参考文献
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***・ウェブサイト
[[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]&br()
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***・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
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