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**重籐弓 ~ShigetouYumi~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(sige01-01.jpg,blank,left)
|全長|170~180cm|
|重量|0.2~0.3kg|
|地域|日本|
|年代|室町~江戸(1392~1868)|
重籐とは、元々合成弓や四方竹弓に籐を滋(重)く巻くことを意味していたのだが、室町時代に入ると武家の所有する正式な弓と言う意味で定着する。
この巻き方は時代や流派によって異なり、最も知られているのが握りから上を36箇所、握りを9または7箇所巻き、下を8箇所巻くものである。
これは地の36禽、九曜、七曜、天の28宿を象るものである。
ただし前述したように、この巻き方は一例に過ぎない。
武家ごとの違いを出すためにこの巻き方は様々である。
上記CGのものは、東京国立博物館に展示してあるものを参考に作成したものである。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(sige01-02.jpg,blank,left)
|1|干(カン)|
|2|押付:アッパー・リブ(Upper Limb)|
|3|うらはず|
|4|ゆずか:グリップ(Grip)|
|5|手下:ロアー・リブ(Lower Limb)|
|6|もとはず|
|7|弦:ボウ・ストリングス(Bow Strings)|
|8|ノッキング・ポイント(Nocking Point)|
&bold(){時代背景}
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#image(sige01-04.jpg,blank,left)
元々は合成弓や四方竹弓が湿気によって剥がれやすいため、「じゃあ籐を巻けばいいじゃない」ということで巻かれたのが始まり。
木と竹との反発と一体化させるため、かなりきつく巻いてある。
ちなみに籐以外でも、糸や樺の皮を巻いたりすることもあり、装飾的なデザインとして工夫されたものである。
巻き方や赤い籐、黒い籐、漆塗り等の違いで名称も微妙に変わる場合もある。
この籐巻きは、単に装飾的な意味ではなく、装飾と強化を兼ねた実用的なものなのである。
また現代の弓道においても、重籐弓は未だ現役で、非常に高価・高性能な弓として知られている。
一流の日本の弓道家たちも重籐弓を愛用している方は何名か存在していると言う。
&bold(){使用用途}
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#image(sige01-03.jpg,blank,left)
西洋の弓と違い、かなり下の部分に「ゆずか」がある為、弓の引き方が少々違う。
ただし、矢に関してかなり工夫がされているため、飛距離に関しては申し分ない。
まあ、「[[ロングボウ]]」ほど貫通力はないのだが。
また、西洋と日本の大きな違いとして、馬に乗って走ってる状態でも弓を射る、流鏑馬(やぶさめ)をすることである。
海外では「んなことしても当たらねーだろwww」ということで馬を走らせて弓を射ること自体考えにないものである。
そのせいか、流鏑馬を見る外国人の顔は大抵、( ゚д゚)ポカーン もしくは「なん・・・だと」である。
刀の使い方といい、海外と日本はかなり違いがあるので、海外旅行できている外人の方にとっては物珍しいものなのかも知れない。
2009年 7月20日更新
&bold(){参考文献}
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・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 日本編 ||戸田藤成 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
**重籐弓 ~ShigetouYumi~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(sige01-01.jpg,blank,left)
|全長|170~180cm|
|重量|0.2~0.3kg|
|地域|日本|
|年代|室町~江戸(1392~1868)|
重籐とは、元々合成弓や四方竹弓に籐を滋(重)く巻くことを意味していたのだが、室町時代に入ると武家の所有する正式な弓と言う意味で定着する。
この巻き方は時代や流派によって異なり、最も知られているのが握りから上を36箇所、握りを9または7箇所巻き、下を8箇所巻くものである。
これは地の36禽、九曜、七曜、天の28宿を象るものである。
ただし前述したように、この巻き方は一例に過ぎない。
武家ごとの違いを出すためにこの巻き方は様々である。
上記CGのものは、東京国立博物館に展示してあるものを参考に作成したものである。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(sige01-02.jpg,blank,left)
|1|干(カン)|
|2|押付:アッパー・リブ(Upper Limb)|
|3|うらはず|
|4|ゆずか:グリップ(Grip)|
|5|手下:ロアー・リブ(Lower Limb)|
|6|もとはず|
|7|弦:ボウ・ストリングス(Bow Strings)|
|8|ノッキング・ポイント(Nocking Point)|
&bold(){時代背景}
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#image(sige01-04.jpg,blank,left)
元々は合成弓や四方竹弓が湿気によって剥がれやすいため、「じゃあ籐を巻けばいいじゃない」ということで巻かれたのが始まり。
木と竹との反発と一体化させるため、かなりきつく巻いてある。
ちなみに籐以外でも、糸や樺の皮を巻いたりすることもあり、装飾的なデザインとして工夫されたものである。
巻き方や赤い籐、黒い籐、漆塗り等の違いで名称も微妙に変わる場合もある。
この籐巻きは、単に装飾的な意味ではなく、装飾と強化を兼ねた実用的なものなのである。
また現代の弓道においても、重籐弓は未だ現役で、非常に高価・高性能な弓として知られている。
一流の日本の弓道家たちも重籐弓を愛用している方は何名か存在していると言う。
&bold(){使用用途}
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#image(sige01-03.jpg,blank,left)
西洋の弓と違い、かなり下の部分に「ゆずか」がある為、弓の引き方が少々違う。
ただし、矢に関してかなり工夫がされているため、飛距離に関しては申し分ない。
まあ、「[[ロングボウ]]」ほど貫通力はないのだが。
また、西洋と日本の大きな違いとして、馬に乗って走ってる状態でも弓を射る、流鏑馬(やぶさめ)をすることである。
海外では「んなことしても当たらねーだろwww」ということで馬を走らせて弓を射ること自体考えにないものである。
そのせいか、流鏑馬を見る外国人の顔は大抵、( ゚д゚)ポカーン もしくは「なん・・・だと」である。
刀の使い方といい、海外と日本はかなり違いがあるので、海外旅行できている外人の方にとっては物珍しいものなのかも知れない。
2009年 7月20日更新
&bold(){参考文献}
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・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 日本編 ||戸田藤成 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|