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「忍者刀」(2011/02/24 (木) 03:56:03) の最新版変更点
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*''忍者刀 ~Ninjya Tou~''
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**基本スペックと定義
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|#image(ninjyatou01-01.jpg,blank,left)|
&br()
|全長|90cm前後|
|重量|0.9kg前後|
|地域|日本|
|年代|???~江戸|
&br()
忍者刀、もしくは忍刀(しのびがたな)は、忍者が使ったとされる専用の刀剣である。&br()
反りのない日本刀であり、長さ的には一般的な「[[打刀]]」と「脇差」の間、長脇差ぐらいのものが大半である。&br()
特徴は日本刀にしては珍しく反りがほぼないことと、大きめに造られている鍔だろう。&br()
鞘にも工夫があり、なるべく反射しないように工夫されていることと、鞘の先端(「こじり」という)は金属製で鋭角に作られている。&br()
この「こじり」部分に場合によっては毒霧噴射や「[[棒手裏剣]]」を仕込んである場合があり、何かしらギミックを作動させることで射出される。&br()
更に、今回のCGで省略した鞘紐(下緒:さげお)は2mから3mあり、様々な用途に使用された。&br()
&br()
このように、各所に多彩な工夫を凝らしたものが忍者刀である。&br()
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**部位別の呼称
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刀身の部位&br()
|#image(ninjyatou01-02.jpg,blank,left)|
&br()
| 1|柄(つか)|
| 2|柄頭(つかがしら)|
| 3|柄巻(つかまき)|
| 4|目釘(めくぎ)|
| 5|縁(ふち)|
| 6|鍔(つば)|
| 7|刀身(とうしん)|
| 8|はばき|
| 9|刃(は)|
|10|峰(みね)|
|11|切先(きっさき)|
&br()
&br()
**時代背景
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|#image(ninjyatou01-03.jpg,blank,left)|
&br()
いつから使われるようになったかは不明だが、「各種手裏剣」「[[苦無]]」に並んで忍者の代表的な武器として知られている。&br()
忍者の任務を遂行する上で非常に便利な武器であり道具である。&br()
&br()
ただ明確に「使用された」という文献がなく、各種忍者の流派では「大脇差」や幅広の「脇差」、普通の「[[打刀]]」を使用することは書かれている。&br()
そもそも忍者と言うのは隠密と言う別称の通り、基本的に戦闘を避けて見つからないように情報収集や暗殺、破壊工作を行うものである。&br()
忍者刀をおおっぴらに使うようなケースがそもそも起きてはいけないと言うことと、機能性は確かに高いが普段持ち歩くには大きいと言うことからその実在が怪しい。&br()
現存するものも、大半が明治時代に作られたものであることもその理由の一つである。&br()
(観光施設の展示用として作られたり、お土産用に模造刀が作られた)&br()
忍者が本当に使ったかどうか怪しい、怪しさで言えばめそ…ゲフンゲフン、なぐらいな武器ではあるが、国内外問わずに人気の高い武器である。&br()
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**使用用途
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|#image(ninjyatou01-04.jpg,blank,left)|
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忍者刀は戦闘以外にも非常に使い道の多い武器である。&br()
&br()
まず戦闘で使う場合、突く・斬るどちらも可能だが、形状は突き向き。&br()
日本刀の一種なので、もちろん切れ味も折り紙付きである。&br()
&br()
忍具としては、特徴の一つである四角で大きな鍔と真っ直ぐな刀身、頑強なこじり、長い鞘紐を生かして登器として使うことができる。&br()
壁を登るとき、手、もしくは口で鞘紐の端を持ち、納刀した状態で鞘を地面に突き立てて、鍔に足をかけて一気に駆け上る。&br()
屋根の上に上ったら、鞘紐を引っ張って忍者刀を回収することが可能なので、簡単な塀などは梯子要らずで証拠も残さず登れる。&br()
&br()
暗闇では鞘紐を口に咥えて、半分ぐらい抜刀した状態で真っ直ぐ忍者刀を持って、そのまま歩くことで敵の有無を探れる「座探しの術」が使える。&br()
何かに当たったら咥えていた鞘紐を離せば、するりと鞘が落ちて、そのまま突き刺したり斬りかかれるというわけである。&br()
&br()
長い鞘紐は他にも止血や捕縛にも使える万能な役割を果たす。&br()
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他にも多彩な用途があるが、ブキペ的な説明はこんなところとなる。&br()
興味があれば各自で他のウェブサイトを調べてみたり、今回参考にした参考文献を見ていただきたい。&br()
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服部半蔵も忍者刀を使ったのか?
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|#image(ninjyatou01-05.jpg,blank,left)|
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忍者と言えば有名どころが多すぎて、10人に聞けば結構名前も割れるだろう。&br()
その中でも恐らく最も有名と思われるのは、伊賀忍軍頭領「服部半蔵」。&br()
更に歴代服部半蔵で有名なのは、「徳川家康」の腹心であった「服部半蔵正成」だろう。&br()
&br()
確かに彼は忍者の一族の人間なのだが、(父の初代半蔵はれっきとした伊賀忍者頭目)家康軍のなかでは特別強者と謳われるレベルの戦国武将である。&br()
八千石を拝領した幕臣として位置づけられるぐらいの人であり、槍を初めとする武勇に優れていたため、家康が「ティン!」と来てスカウトしたと思われる。&br()
ちなみに服部半蔵正成の得物として後世に残された資料に書かれているのは槍だと伝えられている。&br()
折れてしまっているデータしかなかったようなのだが、少なくとも鞘のサイズが157.5cmもある、かなり大きな大身槍だと推測できる。&br()
もちろん父から忍者としての英才教育を受けて、忍術にも精通していてもおかしくないが、文献上では大身槍を携えた武人である。&br()
忍者刀は…使ったかどうかは、かなり怪しいと思っていいだろう。&br()
&br()
少々意外な事実だったかもしれないが、話のネタにはなると思うのでよかったら参考にして欲しい。&br()
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2010年 2月28更新&br()
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**参考文献
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***・ウェブサイト
[[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]&br()
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***・文献
|新紀元社 ||武器と防具 日本編 ||戸田藤成 著|
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||図解 近接武器 ||大波篤司 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力 ||田島優 北村孝一 著|
|幻冬舎コミックス ||図説 武器だもの ||武器ドットコム 著|
|学研 ||【決定版】図説 日本刀大全 ||稲田和彦 著|
|学研 ||【決定版】図説 日本刀大全Ⅱ||稲田和彦 著|
|学研 ||【決定版】図説・日本武器集成 ||株式会社 学習研究社 著|
|学研 ||【決定版】忍者・忍術・忍器大全||歴史群像編集部 著|
|新紀元社 ||剣技・剣術三 名刀伝 ||牧 秀彦 著|
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*''忍者刀 ~Ninjya Tou~''
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**基本スペックと定義
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|全長|90cm前後|
|重量|0.9kg前後|
|地域|日本|
|年代|???~江戸|
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忍者刀、もしくは忍刀(しのびがたな)は、忍者が使ったとされる専用の刀剣である。&br()
反りのない日本刀であり、長さ的には一般的な「[[打刀]]」と「脇差」の間、長脇差ぐらいのものが大半である。&br()
特徴は日本刀にしては珍しく反りがほぼないことと、大きめに造られている鍔だろう。&br()
鞘にも工夫があり、なるべく反射しないように工夫されていることと、鞘の先端(「こじり」という)は金属製で鋭角に作られている。&br()
この「こじり」部分に場合によっては毒霧噴射や「[[棒手裏剣]]」を仕込んである場合があり、何かしらギミックを作動させることで射出される。&br()
更に、今回のCGで省略した鞘紐(下緒:さげお)は2mから3mあり、様々な用途に使用された。&br()
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このように、各所に多彩な工夫を凝らしたものが忍者刀である。&br()
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**部位別の呼称
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| 1|柄(つか)|
| 2|柄頭(つかがしら)|
| 3|柄巻(つかまき)|
| 4|目釘(めくぎ)|
| 5|縁(ふち)|
| 6|鍔(つば)|
| 7|刀身(とうしん)|
| 8|はばき|
| 9|刃(は)|
|10|峰(みね)|
|11|切先(きっさき)|
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**時代背景
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いつから使われるようになったかは不明だが、「各種手裏剣」「[[苦無]]」に並んで忍者の代表的な武器として知られている。&br()
忍者の任務を遂行する上で非常に便利な武器であり道具である。&br()
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ただ明確に「使用された」という文献がなく、各種忍者の流派では「大脇差」や幅広の「脇差」、普通の「[[打刀]]」を使用することは書かれている。&br()
そもそも忍者と言うのは隠密と言う別称の通り、基本的に戦闘を避けて見つからないように情報収集や暗殺、破壊工作を行うものである。&br()
忍者刀をおおっぴらに使うようなケースがそもそも起きてはいけないと言うことと、機能性は確かに高いが普段持ち歩くには大きいと言うことからその実在が怪しい。&br()
現存するものも、大半が明治時代に作られたものであることもその理由の一つである。&br()
(観光施設の展示用として作られたり、お土産用に模造刀が作られた)&br()
忍者が本当に使ったかどうか怪しい、怪しさで言えばめそ…ゲフンゲフン、なぐらいな武器ではあるが、国内外問わずに人気の高い武器である。&br()
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**使用用途
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|#image(ninjyatou01-04.jpg,blank,left)|
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忍者刀は戦闘以外にも非常に使い道の多い武器である。&br()
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まず戦闘で使う場合、突く・斬るどちらも可能だが、形状は突き向き。&br()
日本刀の一種なので、もちろん切れ味も折り紙付きである。&br()
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忍具としては、特徴の一つである四角で大きな鍔と真っ直ぐな刀身、頑強なこじり、長い鞘紐を生かして登器として使うことができる。&br()
壁を登るとき、手、もしくは口で鞘紐の端を持ち、納刀した状態で鞘を地面に突き立てて、鍔に足をかけて一気に駆け上る。&br()
屋根の上に上ったら、鞘紐を引っ張って忍者刀を回収することが可能なので、簡単な塀などは梯子要らずで証拠も残さず登れる。&br()
&br()
暗闇では鞘紐を口に咥えて、半分ぐらい抜刀した状態で真っ直ぐ忍者刀を持って、そのまま歩くことで敵の有無を探れる「座探しの術」が使える。&br()
何かに当たったら咥えていた鞘紐を離せば、するりと鞘が落ちて、そのまま突き刺したり斬りかかれるというわけである。&br()
&br()
長い鞘紐は他にも止血や捕縛にも使える万能な役割を果たす。&br()
&br()
他にも多彩な用途があるが、ブキペ的な説明はこんなところとなる。&br()
興味があれば各自で他のウェブサイトを調べてみたり、今回参考にした参考文献を見ていただきたい。&br()
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服部半蔵も忍者刀を使ったのか?
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|#image(ninjyatou01-05.jpg,blank,left)|
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忍者と言えば有名どころが多すぎて、10人に聞けば結構名前も割れるだろう。&br()
その中でも恐らく最も有名と思われるのは、伊賀忍軍頭領「服部半蔵」。&br()
更に歴代服部半蔵で有名なのは、「徳川家康」の腹心であった「服部半蔵正成」だろう。&br()
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確かに彼は忍者の一族の人間なのだが、(父の初代半蔵はれっきとした伊賀忍者頭目)家康軍のなかでは特別強者と謳われるレベルの戦国武将である。&br()
八千石を拝領した幕臣として位置づけられるぐらいの人であり、槍を初めとする武勇に優れていたため、家康が「ティン!」と来てスカウトしたと思われる。&br()
ちなみに服部半蔵正成の得物として後世に残された資料に書かれているのは槍だと伝えられている。&br()
折れてしまっているデータしかなかったようなのだが、少なくとも鞘のサイズが157.5cmもある、かなり大きな大身槍だと推測できる。&br()
もちろん父から忍者としての英才教育を受けて、忍術にも精通していてもおかしくないが、文献上では大身槍を携えた武人である。&br()
忍者刀は…使ったかどうかは、かなり怪しいと思っていいだろう。&br()
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少々意外な事実だったかもしれないが、話のネタにはなると思うのでよかったら参考にして欲しい。&br()
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2010年 2月28更新&br()
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**参考文献
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***・ウェブサイト
[[wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/]]&br()
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***・文献
|新紀元社 ||武器と防具 日本編 ||戸田藤成 著|
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||図解 近接武器 ||大波篤司 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力 ||田島優 北村孝一 著|
|幻冬舎コミックス ||図説 武器だもの ||武器ドットコム 著|
|学研 ||【決定版】図説 日本刀大全 ||稲田和彦 著|
|学研 ||【決定版】図説 日本刀大全Ⅱ||稲田和彦 著|
|学研 ||【決定版】図説・日本武器集成 ||株式会社 学習研究社 著|
|学研 ||【決定版】忍者・忍術・忍器大全||歴史群像編集部 著|
|新紀元社 ||剣技・剣術三 名刀伝 ||牧 秀彦 著|
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