野太刀


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

野太刀 ~Nodachi~


基本スペックと定義




全長 120~300cm
重量 1.5~8.0kg
地域 日本
年代 鎌倉~安土桃山時代(12世紀~16世紀)


野太刀もしくは大太刀とは、太刀の中でも一際長い太刀である。
西洋で言うグレートソードに当たる規格外の武器で、まともに扱えるのは力も技量もある選ばれし脳筋だけである。
現代の分類では刀身の長さが三尺(約90cm)以上のものを指すのが一般的。
ただし文献や研究者によっては野太刀の分類は5~9種類以上の分類をすることさえある。
(馬をも両断する斬馬刀などはそのいい例だろう。)
よって、一口で野太刀と言っても一定のサイズがあるわけではない。

…と書いたように、ここでの野太刀は非常に広い意味で取り扱っている。
なので長さも重量もピンキリになり、大きく差が出るのは「ちゃんと文章の読める読者」なら分かると思うが。





部位別の呼称


柄の部位


柄(つか)
柄頭(つかがしら)
柄巻(つかまき)
目釘(めくぎ)
縁(ふち)
鍔(つば)
はばき



刀身の部位


刀身(とうしん)
茎(なかご)
茎尻(なかごじり)
目釘穴(めくぎあな)
刀身(とうしん)
峰(みね)
刃(は)
切先(きっさき)






時代背景





鎌倉時代…武家が権力を握る時代、武人として剛気で腕力があることが名誉とされるようになっていた。
つまり超すげえ脳筋ほど名誉ある武人とされていた時代である。
そんな脳筋始まったな時代に、その力の誇示をするために登場したのが、一際長大な刀身の太刀である。
後に日本刀の長さのが刀身の長さにより分類されるようになると、「大太刀」という区分で扱われるようになった。

上記にもあるように規格外と言える大きさと重さがあるため、太刀と同じ形状の柄では扱いにくい欠点があった。
この欠点を克服するために柄を長くすると言う改良が加えられ、「長いほうが使いやすくね?」と言うことでだんだん長くなり…
大糸、革紐を巻きつけた「中巻野太刀」がまず登場し、更に完全に長柄になった「長巻」が登場することとなる。

そんな脳筋黄金時代後は、もっぱら神社等の奉納用のものが製作されるようになる。
ただしこれらは、あまりに大型なために部位別に作ったものを後から接合した、見た目だけのものであった。
これはまともに刀として機能しない、強度的にも振ることすらできないものだったという。

また、戦国時代になるとこれらの太刀は摺り上げ(すりあげ)をして打刀にすることが多々あったため、現存する野太刀は少ない。

…と言われているのだが、どういうわけか熱田神宮には規格外サイズの野太刀が何げに10本近く残ってたりする。
特大のものである長さ221.1センチの「末之青江(通称:太郎太刀、真柄太刀)」は常時入り口に展示してある。
傷が多々見られるが、戦場で実際使われたリアリティが感じられる、貴重な野太刀と言える。





使用用途



一般的に刀は斬ることに優れている。
野太刀も同様に斬ることに優れており、更に刀身自体も重いため、西洋刀剣の「重さで切断する」と日本刀の「切れ味で切断する」の双方を兼ね備えている。
しかし使い方がどうしても薙ぎ払いぐらいになってしまい、汎用性に非常に欠ける。
だが、この振り回しを連続でされるほど怖いものはない気もする。

もちろん最も破壊力がある攻撃方法は「唐竹(兜割り)」だが、横に振るのにかなりの労力を要する武器を縦にまず持ち上げれるか否かが問題になる。
更に渾身の力を込めて放った唐竹が回避されたら、死亡フラグと言っていいほど隙だらけになることは必然である。
よって、唐竹はデメリットが大きすぎるためまず使うことはないだろう。

「斬馬刀」としての野太刀だと、イメージ的に唐竹で敵将を馬ごと真っ二つ!と思われがちだが、実際は違う。
回避しつつ、足を狙って馬を潰すのが主な用途である。
また、斬馬刀は元々は中国の大刀の祖になった武器のことを指し、形状は全く違うものである。
(恐らくは日本のフィクション等で野太刀や大太刀を斬馬刀と読んだことが端を発しているものと思われる。)

持ち運び方法だが、背中に背負うばかりではなく、太刀と同じように佩く(はく)ことがあったり、従者に持たせると言った運用方法だったと言われている。





選ばれし脳筋用の最強武器?!



野太刀はその性質上、選ばれし脳筋がやっと扱うことができる、非常に使いこなしが難しい武器である。
技法を伝えている流派も少なく、現代にも残っている流派では薬丸自顕流と柳生心眼流ぐらいであろう。

史実上の有名な使い手としては、朝倉家の真柄直隆と、その子である真柄隆基、そして佐々木小次郎あたりだろう。
前者の親子は現在にも熱田神宮等に残っている太郎太刀、次郎太刀といったバケモノクラスの野太刀を使っていたと伝えられる。
真柄直隆は姉川の戦いでこれを振り回し、獅子奮迅の戦いをしたと言われている、正に「キングオブ脳筋」である。
実際に熱田神宮で実物を見た人なら分かるが、あれを振り回して無双したこと自体が凄いと言えるだろう。
佐々木小次郎は約1mの野太刀「備前長船長光」通称「物干し竿」を使い、燕返しの使い手として有名である。
ちなみに「物干し竿」と言う呼び名は、「長いだけでこんなの斬るのに向かねーよwwwバロスww」的な侮辱的な意味合いがある。
これは後世につけられたと見られている、ちょっと可哀相なネーミングである。

フィクションの世界でも人気は高い。
・キワミでアーッ!な人
・銀髪イケメンで、腐女子から「攻めの人」扱いされる伝説の変態英雄
・メロンパン大好きで髪の毛と瞳がトラ○ザムできて、ボイスがくぎゅううううな少女
これらの有名人の武器の元ネタが野太刀=大太刀である。
絵的には非常に映えるので、非常に創作向きの武器と言えるだろう。





2010年 1月31更新

参考文献


・ウェブサイト

 wikipedia

・文献

新紀元社        武器と防具 日本編      戸田藤成      著
新紀元社        武器事典           市川定春      著
新紀元社        図解 近接武器        大波篤司      著
ダイヤグラム・グループ 武器―歴史、形、用法、威力  田島優 北村孝一 著
幻冬舎コミックス    図説 武器だもの       武器ドットコム    著
学研          【決定版】図説 日本刀大全  稲田和彦      著
学研          【決定版】図説 日本刀大全Ⅱ 稲田和彦      著






ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。