ジャベリン ~Javelin~
基本スペックと定義
全長 |
70~100cm |
重量 |
1.0~1.5kg |
地域 |
ヨーロッパ |
年代 |
古代?~約15世紀 |
ジャベリンとは軽く、投げて使うことに適した槍である。
世界的にも多くの地域に存在し、形状も様々である。
定義としては鋭い穂先を持つ投槍ということで、比較的広義の意味を持っている。
ちなみに、オリンピックで使われている投槍が現代におけるジャベリンであり、名前は知らなくても一般的に知られている武器である。
部位別の呼称
1 |
穂先:スピアーヘッド(SpearHeads) |
2 |
刺先:スパイク(Spike) |
3 |
口金:ソケット(Socket) |
4 |
柄:ポール(Pole) |
時代背景
最初に記録上に登場するのは、古代オリエントの世界である。
歩兵や戦車(チャリオット)から投擲するレリーフや絵画が数多く残されている。
15世紀には戦場で使われなくなったものの、上記にも書いたように現代でもオリンピックにて使われている。
基準としては槍の重さが男子が0.8kg、女子0・6kg。
長さは男子2.6~2.7m、女子2.2~2.3mとなっており、戦場で使われたものより長いものの、かなり軽量のものが使われている。
最も、現代では素材等が15世紀のものとは全く違うものを使っていることと、投擲技術も相当な研究がなされた結果のものと言えよう。
使用用途
投擲して相手を突き刺すことを目的とした、最もオーソドックスな投槍である。
古来より人類はどうすれば遠くまで投擲できるかと工夫を凝らしてきてきた。
まず、片方の紐の端を指が入る程度の輪を作り、細鋼を巻きつけ、そこに指を入れて引っ掛けて遠くまで投げる。
これは普通にジャベリンをもって投げるよりは便利だったと言う。
また、スピアスローワー(SpearThrower)という専用の道具を使う場合もあった。
これは引っかかりをもった木片で、ジャベリンの石突部分に引っ掛けて投擲するというものだった。
これらの投擲方法は古代ギリシャで特に様々な研究がされ、多くの用法が伝えられている。
2010年 2月4日更新
参考文献
新紀元社 |
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武器事典 |
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市川定春 著 |
新紀元社 |
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武器と防具 西洋編 |
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市川定春 著 |
新紀元社 |
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図解 近接武器 |
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大波篤司 著 |
ダイヤグラム・グループ |
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武器―歴史、形、用法、威力 |
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田島優 北村孝一 著 |
幻冬舎コミックス |
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図説 武器だもの |
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武器ドットコム 著 |
新紀元社 |
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武器甲冑図鑑 |
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市川定春 著 |
最終更新:2010年02月04日 23:53