全長 | 50~70cm |
重量 | 0.8~1.2kg |
地域 | 北アメリカ |
年代 | 17世紀~近世 |
ジャ・ダグナとは、かなりの数の北米先住民が用いた戦闘用棍棒である。
西洋ではその特徴的な形状を見たまま、ボール・ヘッデッド・クラブと呼んでいる。
呼び名の通り丸いヘッドをもち、それを咥えるかのように柄がついている。
丸いヘッドを咥えるかの様な描写を実際に刻むこともあり、猫科の獣や蛇と言ったものを描くことが多い。
また、この丸いヘッドに金属製のトゲが埋め込まれている場合もある。
そんな少々変わった特徴があるのが、ジャ・ダクナである。
1 | 槌頭:メイスヘッド(Mace Head) |
2 | 刺先:スパイク(Spike) |
3 | 柄:ポール(Pole) |
北米住民の多くが使っており、広く分布していたのには理由があった。
まず、元々大西洋岸に居住したオジブワ(Ojibwa)族が、イロクォイ(Iriquoi)族に追われ、オッタワ(Ottawa)、ポトワトミ(Potawatomi)族の3つに別れた。
更に、彼らだけが東部の森林地帯に居住し、他の部族は南に広がっていった。
このことから、後に多くのアメリカ先住民がジャ・ダグナを用いることになったと考えられている。
丸いヘッド部分でぶん殴るのが正しい用法。
特にトゲがあるタイプのものは、そのトゲを相手に突き刺すように殴るといいだろう。
2010年 2月6日更新
新紀元社 | 武器事典 | 市川定春 著 | ||
新紀元社 | 武器甲冑図鑑 | 市川定春 著 |