全長 | 100~120cm |
重量 | 1.5~2.5kg |
地域 | インド |
年代 | 17~19世紀 |
パタはインドの特殊な刀剣である。
ゴーントレット(もしくはガントレット)状の柄を持ち、内部にあるグリップを握って腕そのものに固定する、その装備方法自体が特徴である。
インド中部~西部にかけて住んでいるヒンズー族の一支族、マラータ族という非常に好戦的な部族が作ったとされる。
その際に参考にされたのが「ジャマダハル」であるとされ、進化系がパタという見方をされている事が多い。
剣身から、たまにスペインやイタリアあたりの刀剣じゃね?と思われるらしい。
1 | 切先:ポイント(Point) |
2 | 剣身:ブレイド(Blade) |
3 | 篭手:ゴーントレット(Gauntlet) |
マラータ族とは、小柄ながら近辺の国に略奪行為を行う割と恐ろしい部族であり、特にゲリラ戦に秀でていた部族である。
彼らはかのムガール朝にすら喧嘩を売るほどの実力があり、「こいつらマジで手が付けられねぇ!」と言われて有名になって言ったという。
その際にはフィランギという強力な刀剣を使っており、マラータ族=フィランギと言われるぐらい、定着していたという。
彼らの戦闘スタイルは右にフィランギ、左に丸い盾だったのだが、これが後期になると篭手をつけたフィランギが登場するようになる。
確実な文章は書かれていないが、この篭手つきフィランギとジャマダハルの構造が、パタの発祥となったと考えるのが自然と言えよう。
画像では省略したが、ゴーントレットには1,2本ベルトがつくので、内部グリップを握った上でそれらのベルトで固定するようになっている。
刺突、斬撃どちらにも優れている上に威力も高いのだが、完全に使いこなすのが非常に困難である。
また、腕を固定するため、下手に振り回して攻撃に失敗すると手首を傷めることがあったりする。
創作等で使うと、非常に画面栄えがする反面、使いこなすのは大変な事は心に留めておいて頂きたい。
2011年 2月 7日更新
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