グフイグナイテッド

グフイグナイテッド(試作機)
GOUF IGNITED
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
型式番号 ZGMF-X2000
全高 19.20m
重量 72.13t
所属 ザフト軍
武装 MA-M757 スレイヤーウィップ
M181SE ドラウプニル 4連装ビームガン
MMI-558 テンペスト ビームソード
対ビームシールド
搭乗者 ハイネ・ヴェステンフルス

グフイグナイテッド(制式採用機)
GOUF IGNITED
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
型式番号 ZGMF-2000
全高 19.20m
重量 72.13t
所属 ザフト軍
武装 MA-M757 スレイヤーウィップ
M181SE ドラウプニル 4連装ビームガン
MMI-558 テンペスト ビームソード
対ビームシールド
搭乗者 アスラン・ザラ
イザーク・ジュール
ザフト一般兵(赤服)


【設定】

ザフト軍がニューミレニアムシリーズとして開発した近接戦闘用量産型モビルスーツ。
名称のグフ(GOUF)は「Guardian Of Unity Forerunner」(統一の守護たる先駆者)の略称という名目
イグナイテッド(ignited)は英語で「火を付けられた」「着火された」などの意味を持つ。

ユニウス条約によってMS保有数が制限されたため、本来なら複数機が必要となる局地戦用機を単機で賄うべく、ウィザード(バックパック)の換装で対応したザクウォーリアザクファントムからなるザク系に対し、こちらは四肢の換装によってザク系以上の対応性を持たせようとしていた。
主力機決定コンペでは整備現場の負担が大きくコストでも不利だとしてザクウォーリアに敗れたものの、標準仕様といえる状態でのザク系を上回る対MS白兵戦能力とディンに迫る大気圏内飛行を可能とさせる機動力という性能の高さを惜しんだザフト上層部の意向により、試作機としてFAITHなど一部のエースに配備された。
後に戦争の長期化によってMSが損耗して増産に迫られた事、ザク系の生産ラインが飽和していた事、そして主戦場が地上となっていた事から目を付けられ、試作機と同仕様のままナンバーからXが外されて量産機として生産され、赤服などのエースから優先的に配備された。
四肢の換装機構は採用されてないため目立たないが、その名残で手足の一定のブロック単位なら入れ替えによる修理が容易という利点もある。
初登場が地上でしかも売りの一つは高い飛行能力、そして陸戦用MSが元ネタという事もあって地上用かと思いきや普通に宇宙でも使える。

基本色は青だが、ザク系と同様にエース級にはパーソナルカラーが許可されており、ハイネ機がオレンジ、イザーク機が白となっている。
FRAME ASTRAYSには自費で金色に塗装したルドルフ機が登場するが、後に修理に青色のパーツが用いられたためツギハギの様な姿となっている。

バリエーションとして四肢の換装による汎用性を誇示するための一例として右腕をレイダーガンダムの様な破砕球を扱うための出力向上型に、左腕を炸薬式万力であるインパクトバイス搭載型に変更されたグフクラッシャーが存在する。


【武装】

MA-M757 スレイヤーウィップ

両前腕部に収納されている格闘戦用の鞭。
高周波パルスによる振動で赤熱化させる事で敵機や武装に叩きつけて破砕、あるいは絡みつけて拘束したり内部メカを誘爆させるなどの使い方がある。
ハイネ機だけ赤熱化する描写が無かったが、HDリマスター版では赤熱化していたため設定が変遷したものと思われる。
連ザではちゃんと全機が赤熱化していたが、EXVSシリーズのスレイヤーウィップは何故か赤熱化していない。
元々はグフ・カスタムの様なワイヤー型としてデザインされたらしいが、監督の意向で現在の様な形状になったとの事。

M181SE ドラウプニル4連装ビームガン

両前腕部に内蔵された4連装のビーム砲。
短射程だが1発でMSを撃墜可能な上、交互に連射する事でマシンガンの様な弾幕を形成可能。
手にテンペストやスレイヤーウィップを保持していても使用が可能。
名前の由来は北欧神話の最高神オーディンが持つ金色の腕輪から。

MMI-558 テンペストビームソード

ソードインパルスガンダムのMMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀と同系列の斬撃兵装。
このタイプでは珍しく両刃となっている。
伸縮機構を備え、非使用時は縮んでシールドに収納される。
テンペストは「嵐」、「暴風雨」の意。

対ビームシールド

左腕に装備する専用シールド。
衝角を生かした打突が可能でテンペストの鞘を兼ねている。
ハイネ機ではガイアガンダムのヴァジュラビームサーベルを受け止めたが、一般機ではデスティニーガンダムのアロンダイトに真っ二つにされたのはともかく、ムラサメのビームにもあっさり貫かれたりしている。グレードでも下げたのだろうか?


【原作の活躍】

特務隊FAITH所属のハイネ・ヴェステンフルスがミネルバに配属されると共に試作機扱いでハイネ機がミネルバに配備される。
ダーダネルス海峡の戦闘においてムラサメを撃墜したりウィンダムの腕を破壊したりステラのガイアとの戦闘を優位に進めたりとする中、アークエンジェルとキラ・ヤマトのフリーダムガンダムの無差別介入により戦闘を中断してフリーダムとの戦闘に切り替えるが、ドラウプニルの連射を躱されて接近を許し、すれ違い様に右腕を切断される。
その後も介入行動を続けるフリーダムに気を取られ続け、同じくフリーダムに攻撃しようとグリフォン2ビームブレイドを展開して突撃するガイアの進路に入ってしまい、接近に気付かないまま背後から胴体を真っ二つにされ爆散、ハイネも戦死し、結果的にはグフで良い所はあまり見せられずに終わってしまった。

一般機は35話から対ロゴスの決戦に備えてジブラルタル基地に配備される形で登場。
アスラン・ザラがジブラルタル基地から脱走する際に足として青色の一般機に搭乗するが、追撃に出たシン・アスカのデスティニーとちゃっかり搭乗したレイ・ザ・バレルのレジェンドガンダムの連携によって撃墜された。
ヘブンズベースでのオペレーション・ラグナロクでは量産機として初陣だけあって奮戦するが、デストロイガンダムには蹂躙されてしまった。
エターナル襲撃時にはグラスゴー隊所属機として主に赤服が搭乗し、アンドリュー・バルトフェルドのガイアとエターナル、途中参戦したキラのストライクルージュ相手には数の利もあって追い込むが、キラのストライクフリーダムガンダムにはザク含めて25機がかりでも全機が戦闘不能にされ、母艦のナスカ級高速駆逐艦3隻も航行不能にされてしまった。
一応赤服二人がスレイヤーウィップでストライクフリーダムを一瞬拘束し、シンやレイにすらできなかった被弾させる快挙を成し遂げた。
オーブ侵攻時のオペレーション・フューリーではバビ共々主力として参加し、ムラサメとM1アストレイ相手には互角だったが、途中から戦線に加わったストライクフリーダムとドムトルーパー3機には蹂躙され、結果としては攻めきれずに撤退した。

レクイエムの中継ステーションであるグノー、フォーレ周辺での地球連合軍との戦闘では相手が同性能以下+ナチュラルという事もあって蹂躙はされず終始優勢だった。
白のイザーク機もディアッカの黒いブレイズザクファントムと共にこの戦いから登場し、連携でザムザザーを撃破したりしている。

ステーション・ワン、レクイエム及びメサイア攻防戦では数の利があったはずだったが、ミーティアを装備したストライクフリーダム及びインフィニットジャスティスガンダムには圧倒的な推力と火力によって防衛網を突破されて中継ステーションの破壊を許し、レクイエムとメサイアの破壊を阻止するためにアークエンジェルやエターナル等に雪崩れ込むもシラヌイアカツキ、ドムトルーパー、そしてオーブ軍や地球連合軍のMSの勢いを止めきれず、最終的にレクイエムは破壊されてメサイアは月面に沈められた。


【搭乗者】

ハイネ・ヴェステンフルス

CV:西川 貴教

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を戦い抜いたザフトのエースパイロットでその功績により「FAITH」に任命された。
ブレイク・ザ・ワールドが起こった後、ギルバート・デュランダル議長に任命されミネルバに着任した。
後輩パイロット相手でも分け隔てせず親しみやすいフランクな性格をしており、あっという間にミネルバに馴染む。
一方で戦士としての心構えもあり、オーブと戦うことに悩むアスランに諭す場面も見せた。
しかし、着任した直後の戦いでフリーダムによって武装を破壊された後、フリーダムに攻撃しようとしたガイアに背後から攻撃されて撃墜された。
この際青空にハイネの笑顔が浮かぶという何とも言えないシーンを披露した*1

もし彼が生きていた場合専用のデスティニーを受領し、特殊部隊の主力として配属されていた他、ザフト内に彼を慕う者達によって「ハイネ隊」という非正規部隊が結成され、右肩をオレンジ色に染め上げたザクウォーリア(オレンジショルダー)が現れるようになったとか。

【原作名台詞】

  • 「じゃあお前、誰となら戦いたい?」
    「割り切れよ、今は戦争で俺たちは軍人なんだからな。でないと……死ぬぞ」
    • オーブ軍、アークエンジェルと戦う事になって迷いが見えたアスランに対して言ったセリフ。西川氏のアドリブだとか。皮肉なことにハイネの死因は彼自身がフリーダムの存在を割り切れなかった事によるものであり、アスランが割り切れるようになったのはザフトを裏切ってからだった。

  • 「ザクとは違うんだよ!ザクとは!」

【漫画版名台詞】

  • 「いけないなぁ…凶暴な犬はちゃんと…鎖につないどきゃなきゃ!」
    • 奇襲とシンの油断により危機に陥ったミネルバの救援に現れた際にガイアを返り討ちにした際に。

  • 「便所掃除3回!ブリーフィングに遅刻した罰ならそんなもんでしょ」
    • ボンボン版で溺れているステラを助けていたため緊急徴集に気づかず一時間も遅刻(着いた時には終わっていたが)してしまい、それを責めるアスランにシンが事情を話そうとするも「言い訳を…!」とアスランの怒りに火を注ぐ形となり、一触即発なムードが漂った時の発言。これによりその場は収まった。
      事情はあったにせよ遅刻にも程があったがためアスランの方が正当性はあるが、関係が悪化せずに済ませたファインプレー。後でシンから礼を言われた際には「勘違いするなよ、罰は罰だ。受けてもらうぞ」と返した。

  • シン「ああ…ヴェステンフルス隊長!」
    ハイネ「だーかーら、ハイネだって…」
    シン「ハイネーーッ!!!」
    • ステラの攻撃からシンをかばい、機体が爆散する時の台詞。戦闘後にシンがハイネの最後の命令通りトイレ掃除を行っているのがなんとも切ない。


アスラン・ザラ

CV:石田 彰

ザフト軍の特務隊FAITHに所属するパイロット。
エンジェルダウン作戦にて、親友のキラが乗るフリーダムを撃墜したシンと掴み合い、感情を抑えきれずに殴り飛ばしてしまったことからミネルバ内で孤立してしまう。

ジブラルタル基地にてレジェンドを受領するが、アークエンジェルとフリーダムの討伐命令に疑問を感じたアスランがデュランダル議長に問いただすも、見方による正論もあって、結局は彼への疑惑を強めていく。ミーア・キャンベルが持ってきた写真と彼女から聞いたレイと議長の会話内容によってそれは決定的なものとなり、ザフトから脱走することを決意する。

当初は利用されているミーアを連れて逃げようとしたが、ミーアは自分の役割で得られる果実の味に取り憑かれており、それが失われる事を恐れて彼女から拒絶されてしまう。ミネルバの通信士メイリン・ホークの協力により、ザフトの新型量産機グフイグナイテッドに乗って脱走を図るも、新型機のデスティニーとレジェンドに追跡される羽目になった。
アスランはシンに議長とレイの恐ろしい陰謀を伝えようとするが、レイの妨害もあって説得に失敗し、怒りに燃えるシンによって搭乗機を撃墜されるが

ボンボン版でもデスティニーに撃墜されるのは同じだが最終的には高エネルギービーム砲で撃墜された。

【原作名台詞】

  • 「あいつに……討たなきゃならない訳などない!!」
    「キラもアークエンジェルも、敵じゃないんだ!」
    • シンを殴り飛ばした後にミネルバのクルー全員に対してキラたちへの想いを主張する台詞。キラの介入のせいでミネルバクルーにも犠牲が出た結果や立場の違いによる見方からレイに主張を否定され、孤立するきっかけとなった。
    • よく勘違いされがちだが撃墜されたから殴ったのではなく、その場を去ろうとしたアスランをシンがわざわざ呼び止め嘲笑う表情で「仇は取りましたよ、あなた(のセイバー)のもね」とからかったことが発端であり、これが発端となりシンと掴み合いの口論になった際に「俺が(フリーダムに)落とされりゃよかったって言うんですか!?」というシンの問題外の言い方が最大の原因である。
    • また、更に言うならばアスランは「自分の旧友だから敵ではない」のではなく、「キラたちアークエンジェルは自分たちザフトと同じく戦争を止めるため、戦争拡大を阻止するため戦っているため敵ではない」ということであったのだが孤立による口下手な上*2、増長しながらもステラの仇を討ちたかったシンや被害を受けてきたミネルバクルーには届かず、レイからは「貴方の言っていることは個人的な感傷だ」と返されるだけであった。

  • 「なるほど……そういうことか。流石に議長は頭が良いな。俺のことをよく分かってる。」
    「確かに俺には、彼の言う通りの戦うだけの人形にはなれない。いくら彼の言うことが正しく聞こえても……!」
    • 第36話より。ミーアから渡された写真によってダーダネルス戦後にキラ達と会った様子を盗撮されていた事を知り、あの時から既に目を付けられていた事を知る。
    • 更に、ミーアからデュランダル議長とレイが「アークエンジェルの件を余計なこと」、「キラと出会ったのが不幸」と断じており、この写真を罪状に自分を始末しようとしていると確信した。同時に最初から利用されていたことも悟り、ザフトから脱走することを決意する。
      この時点で完全武装の保安部複数人が差し向けられているため逃げなかった場合拘束され口封じされる可能性が高いので他に方法はなかったといえよう。

  • 「聞けシン! 議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」
    「だが彼等の言葉はやがて世界の全てを殺す!俺はそれを…!」
    • 脱走時のシンとの交戦時に彼を説得しようとした台詞。総集編としての第41話*3で「デュランダルの真意を知ってから信じられなくなった」と悟っているように、言葉巧みに利用された自分の体験から、デュランダル議長とレイの危険な陰謀をシンに伝えようとしたが、前述の口下手な所に加え、メイリンを守りつつ逃げながらの状況だった為、具体的に伝えられなかったことと、レイの妨害や誘導で遮られてしまい、2人の言葉の板挟みになって混乱の余りに暴走するシンに撃墜されてしまった。
    • 漫画『THE EDGE』ではTV版と比べてより具体的に説得しようとしたが、TV版同様にレイに妨害され、シンによって墜とされた。
    • ボンボン版でもシンに撃墜されるのは同じだが、アニメ版のシンが混乱し怒りに任せて撃墜するではなく、まずはアスランを説得しようとし、最終的にレイの言葉を受け自分の意志でデュランダルを信じ、攻撃し撃墜する…と大きく異なっている。


イザーク・ジュール

CV:関 智一

前大戦で活躍したザフトのジュール隊隊長。
グフの配備後はスラッシュザクファントムから乗り換える事に。
パーソナルカラーの青が標準色と重複したためか、白(HGの表記はブルーホワイト、小説版の表記はペールブルー)に塗装された。
搭乗していたザクのその後ははっきりしていないが、一説では黒く塗装されブレイズウィザードを装着してディアッカに引き継がれたと言われている。

C.E.73の戦争が始まった当時は、ディアッカ共々自分達を擁護してくれたデュランダル議長を信頼していたが、偽ラクスであるミーアの出現&失踪以降は怪しむように。

レクイエムを巡る中継コロニー「グノー」周辺での前哨戦では、プラントへ向けて動いていたグノーの停止を任命され、護衛の地球連合軍艦隊と交戦する。
大出力ビームの偏向という思いもよらない方法によりヤヌアリウス・ワンからフォーの4基への直撃と、その破片によるディセンベル・セブンとエイトの計6基が崩壊したが、発射前にグノーが突然制動を始めた様子を見て何か意図がある事を察してグノーの推進エンジンへの攻撃を指示していた事で、プラントの首都アプリリウス・ワンへのビームの直撃を防ぐ事に貢献し、発射直後には護衛艦隊を壊滅させてグノーを破壊した。
第1次レクイエム攻防戦ではディアッカ共々地球連合軍艦隊を相手に大暴れし、第1次中継コロニー「フォーレ」*4の破壊に貢献。ザフトの勝利を導いた。
陽電子リフレクター付き大型MAのYMAF-X6BD ザムザザーやTS-MB1B ユークリッドを量産機で撃墜する辺り、エースパイロットとしての腕前はさすがの一言。

しかし、アスランの脱走や急なデスティニープランの宣言などでデュランダルのやり方に疑問を感じ、クライン派と戦うことに戸惑っていたが、大量破壊兵器レクイエムを修復・再利用したことでその疑惑を決定的なものとした。
最終決戦では母艦のナスカ級ボルテールを後方に下がらせつつ、相当無理やりな理由でクライン派に付いて戦い抜いた。

戦後は軍服のままラクス・クラインと共に議会へ向かう様子が描かれた。

その後は母親からいつまでも彼女を作ったりしないので同性愛者かと疑われ女性に興味を持ってもらおうとあれこれと策を弄されたり、軍人としての教育を受けていない上連合、三隻同盟、オーブのパイロットとしてストライクやフリーダムでザフトにとって数多くのエースを撃墜したため恨んでいる物も多いと思われるキラを気にかけているもののアスランが「イザークはラクスのファンだから妬んでいる可能性があるしストライク時代に恨んでいたから気を付けろ」とキラに言っていたため避けられたりと色々苦労しているようだ。

【原作名台詞】

  • 「馬鹿者ォ! そんな根性なら最初から出るなッ!」
    • 最終決戦前、「一応出てって瞬殺されてくる?」と茶化すディアッカに対して。
      戦意は全くないがザフトへの義理は果たしてやろうか…といった彼に対し、心情は理解しつつも隊長としての立場があることがうかがえる。

  • 「貴様ァ! またこんな所で何をやっている!?」
    • 戦場でアスランと2度目の再会をし、協力する際に。
    • イザークが激怒しているのはアスランがまた裏切ったからではなく、脱走を試みて死亡したと思っていたのに何の相談もなくまた現れたから。要するに「心配させやがって」といったところである。
    • 脱走の原因もおおよそ自身の推測通りだっただけに、これほど気にしてやってるのに連絡もなしに動くアスランの口下手っぷりにヤキモキしているようだ。
      もっとも、アスランは既に脱走兵(しかも2度目)の身であり、仮にイザークの事を察していたとしても、下手に接触しようものなら今度はジュール隊が不当な罪に問われるなど危険に晒されるかもしれないため、どのみちアスランも迂闊な連絡が出来なかった可能性も否定出来ない。

  • 「エターナルを援護する…ザフトの艦(ふね)だ、あれはッ!!」
    • レクイエムのステーション・ワン(よりにもよって先日自分達が必死になって破壊したフォーレを修復したもの)の破壊を見届けた後、どうするかディアッカに問われて。
      短気だが義理深く堅物な彼なりの言い訳。
    • 視聴者からはツッコまれがちな台詞だがイザーク目線だとアスランが死亡したとだけ伝えられたりあまりにも性急なデスティニープランの実行宣言、そしてプラントに甚大な被害を与えたレクイエムの接収、使用による反対勢力掃討に異を唱えるのは仕方ないだろう。この時母艦は下がらせて部下を巻き込まないようにしている。

【その他名台詞】

  • ストライクだと! ええい、古傷がうずくようだ!」
    • 『スーパーロボット大戦Z』より。エターナルとの戦闘中にストライクを目撃して。傷は消しても出来事までは忘れる事はなかった模様。

  • 「その前に答えろ! どうしていつもお前はそうやって勝手に突っ走る!?」
    「お前は戦士だけをやってれば、いいと思ってるのか!? 自分が正しいと思うなら、それをきちんと説明しろ! お前は2年前から学んでいないのか!? 答えろ、アスラン!」
    • 『スーパーロボット大戦Z』より、アスランでイザークを説得した際のイザークの台詞。言っている事は事実であり、アスランも突然の発言に面食らいながらも「すまない」と素直に謝罪、イザークも心情を察して協力してくれるが、側から見たら逆に言いくるめられる場面であり『説得』イベントとしては少々疑問である。

  • 「デュエルもまだまだ現役だ!」
    • 『スパロボL』でデュエルに乗せた時の戦闘台詞。……残念ながらデュエルの性能はかなり控えめなので活躍させたいならインパルスかアカツキに乗せよう。

  • 「爆熱!ゴッドフィンガー!!……これでいいのだろう?ヒート・エンドォ!!」
    • 『Gジェネクロスレイズ』でゴッドガンダム(要有料DLC)に乗せた時に。SEED時代と打って変わって完璧にGジェネになじんでいる。


【VS.シリーズの活躍】

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合VS.Z.A.F.T.II

一般機がコスト420で、ハイネ機がコスト450で登場。
コスト由来の差異があるものの、どちらもスレイヤーウィップによる捕縛を駆使した高威力の格闘コンボが持ち味となっているが、反面射撃は貧相な格闘寄りの機体となっている。また、スレイヤーウィップはバリアやカウンター系の武装を無視するというシリーズでも珍しい独自の特性を持っている。

本作は西川氏による音声が収録されているため、プレイヤーとしても思う存分活躍させてあげることが出来る。
家庭版では同じ声のミゲル・アイマンとの夢の競演が果たされており、専用台詞まで用意されている。
本作ではミゲルがハイネを尊敬している設定はないようで軽い感じで話している。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合VS.Z.A.F.T.II PLUS

アーケード版の2機に加えて、イザーク機がコスト450で登場している。
こちらはサブのスレイヤーウィップが薙ぎ払いではなくガード判定付きの振り回しとなっている。

EXVS.MB

後述のフォース参戦に伴いマキシブーストにも参戦。
FORCEより武装欄が一つ多いのでアシストとしてセイバーガンダムも登場。
取り回しのいいビームマシンガンとサブで二種類の鞭、ピョン格含む中々の格闘、鞭で捕縛してから引き寄せか唐竹割りできる特格、アスラン呼び出しと格闘機として素直な性能を持つ。
武装自体はシンプルではあるが、射撃武装がメインしかなく、アスランは単体では役に立ちにくいのでなるべく格闘戦のできる前衛と組んで暴れたいところ。射撃戦だと苦戦を強いられるだろう。

余談だが、MB.では前作から西川氏の曲の内、「INVOKE」と「ignited」がなくなり、「Zips」しか収録されていないので、有料会員にならなければ西川氏の曲をバックに戦えない。

EXVS.FORCE

ハイネ機がコスト2000で登場。
「連合VS.Z.A.F.T.II」以来となる西川貴教氏によるボイスの新規収録が行われており、ボイス付きでSEEDおよびDESTINY以外のガンダム作品と共演するのはこれが初となる*5
尚、氏は本作の主題歌『Inherit the Force ~インへリット・ザ・フォース~』も担当する。
しかし、今作は従来の2on2よりも複数の機体や戦艦、MAを同時に相手にすることの方が多いので、格闘機には向いていない仕様で、おまけに(発生が遅いが)火力の出るセイバーを失ったのが地味に痛い。
一方で、ユニコーンまでの宇宙世紀中心の本作としては珍しく専用ミッションがいくつかあるなど他のアナザー機体より優遇されている。
そして、本機を使うと本作の主題歌が流れる。

EXVS.MBON

格闘後派生の乱舞がキャンセル不可の大ダメージ技に。

EXVS.2

特格が盾を構えて体当たりに。
パッとしない武装だったがアップデートにて攻撃判定と共に耐久性の射撃ガードが付くようになり一気に主力武装にランクアップを果たした。

EXVS.2 XB

特格が前格に移行しそこにインパルス呼び出しが入った。
セイバーと合わせて飛び道具の手数は過去最高となっており、これらを搦め手とすることで純粋な格闘機としても胸を張れる性能となっている。
また、ガナーのアシストにも登場。

EXVS.2 OB

共通修正でピョン格の接地ズサが没収。
格闘後派生の火力も減っている。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

  • 通常時:シールドからテンペストを抜いて構える。
  • 覚醒時:スレイヤーウィップを振るった後に収納し、右腕を突き出す。

敗北ポーズ

  • 胴体が両断された状態から爆散する。原作でガイアに撃破されたシーンの再現。多くのプレイヤーが期待予想していたものだが、流石にガイアが通りすがったり笑顔が浮かんだりはしない。


【その他の活躍】

ゲーム出演ではハイネ機およびハイネは西川氏のスケジュールの都合なのか、後述のゲーム作品では殆どボイス無しとなっていたり、即刻退場するなど不遇。
この境遇はデカルト・シャーマンにも同じことが言える*6
近年では本シリーズ、Gジェネなど参戦機会が増えている。

SDガンダム GGENERATION

量産機としては基礎性能はまずまずで、空中と宇宙に適正があるので戦場を選ばない汎用性が売り。
武装面ではテンペストは威力は高めだが全体的に射程は短く、ドラウプニルも威力は控えめとなっている。
基本的に自軍で運用できるのは一般機のみで、イザークを乗せた場合は専用機に変化する。

ハイネ機は登場しない、あるいは登場しても敵専用機という扱いだった。
しかし『CROSSRAYS』ではミゲル共々ハイネのスカウトが可能で、ボイスも新録されており、DLCで専用のデスティニーも登場している。

スーパーロボット大戦

一般機は敵として登場し、イザーク機は自軍に加入することがある。

ハイネは『Z』では登場こそするものの、ボイスが入っていないため、戦闘を行わない。
ストーリー的にも機体の調子が悪いからブリッジでファントムペインと闘うシン達の戦いを見ていたがテンションが上がって出撃し、スエッソン率いるギンガナム艦隊の上空からの砲撃で撃墜、死亡するという非常に間抜けな退場をした。ちなみにシン達リアル系プレイヤー部隊はハイネの死はすべて途中で介入してきたアークエンジェル隊が原因ということにした。
彼の死後、彼の物と思しき「FAITHの証」がバザーにて安価なジャンク品扱いで販売されている。出撃時に気力が上がる効果があるので、速攻で敵を倒したい時に役立つだろう。
ちなみにハイネはディアッカ、カガリ共々音声はないが没データとしてパイロット能力が設定されている。
『Zスペシャルディスク』のバトルビュアーでは戦闘デモで登場するが、原作通りステラに撃墜される。声も未収録なので台詞は音声のない「!!」のみ。

DSの『K』及び『L』では声がない作品なので問題なく自軍加入する。
『K』ではプレイヤーがアークエンジェル側なのでメサイア戦で条件を満たせば仲間になる。
『L』ではミネルバ隊が視点で進むので序盤に専用ザクで加入し、条件もなく最後まで一切死亡しないので思う存分活躍できる。エースにしたいのならグフじゃなくてインパルスかアカツキらへんに乗せた方が活躍が見込める。
どちらの作品でもデスティニープランには反対していた。

他の作品では出番がないが、そもそもDESTINYの原作再現あり参戦がほぼない、ハードの進化によるHD化に伴いグラフィックの作業量の増加(一機仕上げるのに『Z』の頃の3倍ほどだとか)によりメインキャラでさえVSシリーズのアシストのような武装扱いになることも増えたため、ハイネの出番があるかどうか……
ボイスに関してはここ最近のVSシリーズ、Gジェネなどで収録されているのであまり問題はないとは思われる。

イザークは「Z」ではインパルスに乗り換えが可能、「L」では一時期ミネルバ隊に同行してくれるディアッカと違い若干影が薄いが、条件を満たせばかつての愛機デュエルASに乗せることも可能。バスターと違って性能がイマイチなので活躍させたいならインパルスかアカツキに乗せよう。
「X-Ω」のメインストーリーとパラレル?っぽいユニットシナリオではジュール隊に加入したルナマリアを隊長として鍛える場面も。

なお、グフに限った話ではないが、原作終了後設定の作品では一般機を含めて一切登場していない。


【余談】

本機は試作機のパイロットとなるハイネ・ヴェステンフルス役が西川貴教氏に決定した折に監督が何に乗りたいかを氏に尋ねたところ、「グフがいい」という返答が返ってきた事から生まれ、イグナイテッドの名も氏が歌うDESTINY第1期OP「ignited -イグナイテッド-」から付けられた。
ハイネ役の西川氏のスケジュールの都合もあってゲストキャラクターと言ってもいい扱いであり、あっけなく散った人物ではあったが視聴者の印象には残り、ファンからは出番の短さの割に人気が高い。
声がないため西川氏のスケジュールを気にしなくてもいい漫画版では扱いが違っており、『THE EDGE』ではアニメよりも早く加入してアスランの相談役を務め、ボンボン版では初登場がコアスプレンダー状態のインパルスが撃墜されそうな場面で月をバックに登場し危機を救うといったド派手な登場、その後も作戦前にムードが悪くなりそうだったシンとアスランを仲裁し存在感をアピール、最期も武装がない状態でガイアから攻撃されたシンを庇って死ぬという最期を遂げた。
また小説版においては、シン達との関係はアニメと変わらないが、開戦直後の戦いに専用カラーリングのザクで参戦していたことが明言されている。

アニメでの死因が上記の通り後方不注意であり、巻き添えを食らって撃墜されるというあんまりな結末だったためか、コミック及び小説版では死因がシンやアスランをガイアの攻撃から庇ったためというドラマ性があり、かつ彼らしい行動の結果によるものに変更されている。
声を担当した西川貴教氏本人をモデルにしたキャラであり、誕生日は同じ9月19日、ハイネはかつて西川が所属していたバンド「Luis-Mary」での名前「灰猫」から、ヴェステンフルスはドイツ語で「西の川」から来ている。

ちなみに劇場版「SEED FREEDOM」のカラオケJOYSOUNDコラボでは声優が主題歌でお馴染み西川氏ということでキラ、ラクス、アスラン、カガリ、シン、ルナマリアの主役格+ヒロインと並んでハイネとミゲルのマイクを持った書き下ろしイラストが用意された。



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最終更新:2024年01月20日 23:07
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*1 HDリマスターでは削除されている

*2 シンにからかわれて激怒したため冷静に抗議出来なかった説もある

*3 「PHASE-41 リフレイン」。前述の通り総集編扱いだったため、HDリマスター版では欠番

*4 レクイエムのビーム砲を最初に中継するコロニー

*5 以前のゲームではハイネ自体は出ている事があってもボイスが付かなかった。

*6 デカルト役を担当したのは俳優の勝地涼氏。Gジェネにはボイス付きで出たが、スパロボでは一貫して出オチ担当となっている。