シュヴァルベ・グレイズ

シュヴァルベ・グレイズ(マクギリス機)
MCGILLIS'S SCHWALBE GRAZE
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
型式番号 EB-05s
全高 18.1m
重量 32.5t
所属 ギャラルホルン
搭乗者 マクギリス・ファリド
石動・カミーチェ
武装 GR-W01 120mmライフル
GR-H01 9.8mバトルアックス
GR-Es02 ワイヤークロー

シュヴァルベ・グレイズ(ガエリオ機)
GAELIO'S SCHWALBE GRAZE
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
型式番号 EB-05s
全高 18.1m
重量 32.5t
所属 ギャラルホルン
搭乗者 ガエリオ・ボードウィン
アイン・ダルトン
武装 GR-W01 120mmライフル
GR-H01 9.8mバトルアックス
GR-Es02 ワイヤークロー
GR-Hs01 16.5mランス


【設定】

ギャラルホルンの高機動カスタムモビルスーツ。
主力量産型モビルスーツ・グレイズと共通の「グレイズ・フレーム」の試作機から発展した。
パイロットを選ばないグレイズに対し、指揮官やエースパイロット用に配備された高級機体で、低出力時の安定性は劣る反面、高出力が必要とされる高機動戦闘において真価を発揮する。
背部に「GR-Es01 フライトユニット」を装着しており、肩部・腰部・脚部のブースターを併用することで、重力下においても高い飛行能力を発揮する。
武装はグレイズと共通だが、左腕には有線射出式のワイヤークローを装備しており、ガエリオ機は更にランスユニットを装備している。
また、パイロットによって独自のカラーリングが施されており、マクギリス機はブルー、ガエリオ機はパープルとなっている。
名前のシュヴァルベは独語で「燕」を意味する。


【武装】

GR-W01 120mm25口径ライフル

携行式の速射砲。
メインウェポンとしてはもちろん支援武器としても使われる。
グリップ下部には腕部の固定具が備えられている為、反動が少なく、精密射撃を行いやすい。
また、バレルを取り外す事で「GR-Es01 ショートライフル」としても使用可能。

GR-H01 9.8mバトルアックス

対モビルスーツ戦用の斧型白兵武装。
ナノラミネートアーマーを突破する際に有用となる。

GR-Es02 ワイヤークロー

左腕に装備された射出型のクロー。
攻撃だけではなく、ワイヤーを用いた敵機の拘束や敵艦へ取り付く為のアンカーとしても運用される。

GR-Hs01 16.5mランス

ガエリオ機のみに装備されている突撃槍。
ナノラミネートアーマーの一点突破を目的として開発された。
「GR-Es01 ショートライフル」に外装式の大型ランスを取り付ける形で運用される。
アインに機体が譲られた時には外されている。


【原作での活躍】

火星から宇宙に出た鉄華団を迎え撃つべく、出撃する。
マクギリス・ファリドは阿頼耶識システムの特徴を瞬時に見抜きガンダム・バルバトスの動きに対応、ワイヤークローを使い、バルバトスの左腕の外装を剥ぎ取る。
カルタ・イシュー亡き後、マクギリスが地球外縁軌道統制統合艦隊司令官に就任した際に、副官の石動・カミーチェに譲られる。

ガエリオ機はワイヤークローでバルバトスを捉えるも突破され、メイスによる投擲を受けた上にワイヤークローを奪われる。
その後、ガエリオがガンダム・キマリスに乗り換えた後はアイン・ダルトンに譲られ、ワイヤークローを活用してノルバ・シノの流星号(グレイズ改弐)をワイヤーで雁字搦めにして行動不能にするも、バルバトスの攻撃からガエリオを庇い、機体は大破、アインも重傷を負ってしまう。


【搭乗者】

マクギリス・ファリド

CV. 櫻井 孝宏

ギャラルホルン監査局の特務三佐。

ギャラルホルンを管理運営する「セブンスターズ」の一つ、ファリド家の一員でもある。
阿頼耶識システムを用いる三日月・オーガスに匹敵する実力を持ち、阿頼耶識システムの弱点を瞬時に見抜くなど、観察力と分析力にも優れている。

一方で秘めたる野心があり、その手段の一環として「モンターク商会」という企業の代表「モンターク」という肩書きも持っている。
一応ペーパーカンパニーではなく、名瀬曰く古い歴史を持つれっきとした老舗企業との事だが、マクギリスがどのようにしてモンタークとしての地位を得たかは不明。

モンタークとして行動している際には仮面で素顔を隠しているが、三日月にはアッサリ正体がバレていた。
それ以前にも「仮面の男」名義でEDクレジットに表記された際にもキャストが櫻井孝宏氏、更にいうなら次回予告で自分から正体を明かしていると、製作陣としても最初から正体を隠す気はなかった様子。
最初から正体がバレバレだった前例正体を隠す為に仮面を付けた訳でもない前例もあるので、一種の「仮面キャラ」に対するアンチテーゼの役割を持たされていたのかもしれない。

鉄華団から追放された元CGSのトド・ミルコネンを保護し、彼を介して極秘裏に鉄華団を支援する。
終盤でガエリオ・ボードウィンに本性を現し、心身共に彼にトドメを刺すが…

【原作名台詞】

  • 「怖い思いをさせてすまなかったね。こんなものしかないが、お詫びの印に受け取ってもらえないだろうか?」
    • 危うく車で轢きそうになったクッキー、クラッカ姉妹に対してチョコをプレゼントする。彼が三日月から「チョコレートの人」と、ガエリオがついでの様に「チョコレートの隣の人」と呼ばれる切っ掛けになった場面。
    • ちなみに差し出したチョコレートは偶然持っていた自分用の物だったらしい。マクギリスの人柄の良さが垣間見える。

  • 「恐らくこちらの内部に情報提供者がいるんだろう。腐敗ここに極まれりさ。
    • 地球外縁軌道統制統合艦隊から逃れた鉄華団が消息を絶った事を聞き動揺するガエリオに対して。なお、情報提供者はマクギリス本人である事をガエリオが知る由もない。
    • コーラル・コンラッドの汚職やドルトコロニーの件のみならず、外部に情報を洩らしても気付かれない事、ギャラルホルンが禁忌としている筈の阿頼耶識の研究が内部で続けられている事を考えると痛烈な皮肉と言える。そして、第2期でギャラルホルンの腐敗を体現したかの様な男が現れることに。

  • 「アルミリアについては安心するといい。彼女の幸せは保証しよう。
    • エドモントンでの戦闘で本性を現し、ガエリオに言い放った台詞。後の展開を見るに本心での発言だったが、この状況での発言は「マクギリスは自らの野望の為にアルミリアまで利用する気だ」としかとられず、ガエリオの精神にトドメを刺すには充分だった。

  • 「そうだ、ガエリオ。私への憎しみを、怒りをぶつけてくるといい。友情、愛情、信頼…そんな生温い感情は私には残念ながら届かない。怒りの中で生きていた私には…。
    ガエリオ…お前に語った言葉に嘘はない。ギャラルホルンを正しい方向に導くためにはお前とアインが必要だった。そして、お前は私の生涯ただ一人の友人だったよ。」
    • 怒りに任せて攻撃するガエリオを軽くあしらい、キマリストルーパーを撃墜する。彼の言葉の真意は第2期で明らかになる。

  • 「いっそ口調なども変えてみたりしとくぅ〜?」
    • web公開版(DVD・BD版)第15話予告で言い放った迷言。チョリーッス!張りのキャラ崩壊ぶり。ガエリオやアルミリア、カルタが見たら何と思うだろうか…。流石に本人もやめておこうと思い止まったが。
    • ちなみにこの際に仮面の男(モンターク)=マクギリスという構図を自分からバラした。


石動・カミーチェ

CV. 前野 智昭

マクギリス・ファリドの副官。

独自の情報網を持ち、圏外圏の情勢に詳しいだけではなく、モビルスーツの操縦技術も一流。扱いの難しいシュヴァルベ・グレイズも難なく操縦している。
後にマクギリスからヘルムヴィーゲ・リンカーを預かる。


ガエリオ・ボードウィン

CV. 松風 雅也

ギャラルホルン監査局の特務三佐にしてマクギリス・ファリドの親友。

ギャラルホルンを管理運営する「セブンスターズ」の一つ、ボードウィン家の御曹司。
後に鉄華団を倒すべく、ボードウィン家が管理していたガンダム・フレームを持ち出す。


アイン・ダルトン

CV. 内田 雄馬

ギャラルホルン火星支部に所属して日が浅い新米パイロット。

父親が地球出身のギャラルホルンの士官である為、入隊は出来たものの母親が火星出身者である為に心無い差別を受けてきたが、平等に接するクランク・ゼントと出会ったことで自分を取り戻すようになる。
しかし、敬愛するクランクが鉄華団との戦いで死亡したと聞き、彼を討ち取った鉄華団を憎むようになる。

その後、ガエリオ・ボードウィンの部下となり彼を慕うようになるが、バルバトスの攻撃からガエリオを庇い瀕死の重傷を負ってしまう。
マクギリスの説得を受けたガエリオの判断により阿頼耶識システムを用いた手術を受けるが…

作中あまりに「クランク二尉」と言うため「クランクニ―」とドリルニーみたいな言われ方をしたり「クランク兄」とネタにされることも多かった。

【原作名台詞】

  • 「きゃつめ!」
    • 本来、台本では「奴め!」だったのだが、内田氏が古めかしい言い方をしたのがスタッフのツボに触れたのか出番が大幅に増えることとなる。ちなみにガエリオもそんなノリで立ち位置が変わることになったとか。

  • 「罪のある子供なら手にかけてもいいですよね、クランク二尉…。」
    • クランクの意向を都合よく曲解してでも復讐に固執するアイン。

  • 「あんな厳格だったクランクさんの機体をこんな下品な色に…許せん!」
    • クランクのグレイズから変わり果てた流星号を見て。彼にとっては尊敬する上官に対する冒涜に他ならなかった。
    • アインは普段は彼のことを「クランク二尉」と呼んでいるが、この回のみ何故か「クランクさん」になっている。某クルーゼさんを思い出した人もいたとか

  • 「俺には、半分火星の血が流れているんです。
    ギャラルホルンは…いや、地球人は地球出身の純粋な血しか本来認めていません。それは火星でも変わらない。
    火星人の母を持つ私は、ギャラルホルンの士官であった父のおかげで入隊させてもらえましたが、やはり差別は続きました。
    そんな俺を、クランク二尉だけはみんなと対等に扱ってくれたんです。
    クランク二尉は俺に自分を取り戻させてくれました。周りからどう見えてもいい。俺は俺の考えを…。」
    • ガエリオに語った自身の境遇とかつての上官クランクとの関係。ここまで自分の事を語る相手は珍しかったのか、ガエリオは「お前の様な男を初めて見た」と返す。

  • 「クランク二尉はお前たちに手を差し伸べてくれたはずだ。それをお前らは振り払って…。お前らが…!」
    • シュヴァルべ・グレイズのワイヤークローで流星号を雁字搦めにしてシノを追い詰めるが、直後ガエリオの危機を察知し…

  • 「あなたは…誇りを失った俺に、もう一度立ち上がる足をくれた…。あなたを見殺しには…うぅ…。」
    • 三日月の攻撃からガエリオを庇い瀕死の重傷を負う。信頼する上官を案じての行動と感謝の念だったが、皮肉にもこれがガエリオに襲い掛かる数々の悲劇の始まりになってしまう…


【ゲーム内での活躍】

GUNDAM VERSUS

ストライカー及びCPU機としてマクギリス機、ガエリオ機が登場する。
マクギリス機はライフル5連射、ガエリオ機はランス突撃で援護してくれる。
CPU機はライフル、アックス、スタン属性のアンカーに加え、上記のライフル5連射とランス突撃も使用してくる。
本作のストライカーは前作までの一部アシストと違い台詞もなく、呼び出すときもストライカーによって台詞が変わることもないのでキマリストルーパーでガエリオ機を選択してアインとのコンビを再現することも可能。
最も時系列としてはずれているのだが。

EXVS.2

引き続きCPU機として続投。
GVSと性能は変わらないが、スタン属性のアンカーは相手を長時間スタンさせるので注意


【余談】

HGのガンプラでも当然発売されたのだが、マクギリス機が一般でガエリオ機はプレバンでの限定販売だった。
マクギリス機の方は早々に退場したのに対してガエリオ機の方はアインに譲られそこそこの期間登場したので「こんなに活躍するのなら買っておけばよかった」と後悔する人がいたとか。


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最終更新:2023年04月28日 22:42
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