Imponderable data | |
Name | 澪漂 千重(みおつくし ちえ) |
Alias | 【コンダクターオリジン(指揮者根源)】 |
PROFILE
無数の管弦楽団を束ねる澪漂の総本部、交響楽団を指揮する者にして、すべての〝コンダクター〟を束ねる女傑である。
第六管弦楽団団長を務める澪漂二重の師匠であり、彼が唯一頭の上がらない人物である。
第六管弦楽団団長を務める澪漂二重の師匠であり、彼が唯一頭の上がらない人物である。
血のように赤い花模様が特徴的な白の燕尾服を着込み、腰ほどまで伸びた髪の毛を一房だけ三つ編みにしているのが特徴的である。
年齢はゆうに五十歳を越えているはずだが、外見は二十代後半の若さを保っている。気功による若作りなのか、それとも医学的な措置が取られているのかは不明である。なお、年齢について訊くとあからさまに不機嫌になるので注意が必要だ。
「きゃははははは!」と姦しく笑うのが癖であり、その他にも刹那的、享楽的な言動が目立つが、本当は思慮深い人物。少なくとも周囲の団員たちはそう信じている。
年齢はゆうに五十歳を越えているはずだが、外見は二十代後半の若さを保っている。気功による若作りなのか、それとも医学的な措置が取られているのかは不明である。なお、年齢について訊くとあからさまに不機嫌になるので注意が必要だ。
「きゃははははは!」と姦しく笑うのが癖であり、その他にも刹那的、享楽的な言動が目立つが、本当は思慮深い人物。少なくとも周囲の団員たちはそう信じている。
今から三十年以上前に、殲滅屋組織【澪漂交響楽団】を立ち上げた、澪漂の創始者。当然ながら九つの組織の中では最も歴史が浅い組織である。
元々は先祖から続く殲滅屋家業をしていたが、当時から相方であった百重と共に仲間を集め、澪漂の母体となる集団を作った。
最初に集められたのは千重の側近である廉重と、当時はまだ赤子であった檻重、そして第一管弦楽団の団長初重と副団長終重。
その後第二管弦楽団の団長である万重を迎え、彼の助言によって現在の管弦楽団形式を取るようになった。
現在の形式になってから日が浅いのにも関わらず澪漂が世界的にもトップクラスの組織となったのは、千重の指揮者としての実力もあるだろうが、周囲の人材が優秀だったこともあるだろう。もっとも、彼らを惹きつける千重のカリスマ性が抜きん出ていることは言うまでもない。
元々は先祖から続く殲滅屋家業をしていたが、当時から相方であった百重と共に仲間を集め、澪漂の母体となる集団を作った。
最初に集められたのは千重の側近である廉重と、当時はまだ赤子であった檻重、そして第一管弦楽団の団長初重と副団長終重。
その後第二管弦楽団の団長である万重を迎え、彼の助言によって現在の管弦楽団形式を取るようになった。
現在の形式になってから日が浅いのにも関わらず澪漂が世界的にもトップクラスの組織となったのは、千重の指揮者としての実力もあるだろうが、周囲の人材が優秀だったこともあるだろう。もっとも、彼らを惹きつける千重のカリスマ性が抜きん出ていることは言うまでもない。
現在は持ち込まれる依頼に対して、最も相応しい団員を割り当てる仕事を中心に行っている。
ここ十年はほとんど戦闘に出ることはないが、今でも実際に戦いに出れば相当な実力を発揮するだろうことは間違いない。ただ、後進の育成のために積極的に戦いに臨むことはないようだ。
顧客と言える九龍公司の幹部である候零重とは、彼が若い頃からの顔見知りである。世界最強の気功使いと言われる彼をして、「千重とは戦いたくないな」と言わしめた使い手である。もっとも二人は友人とは呼べないような関係であり、今後も両者が歩み寄ることはないと思われる。最近は零重の息子である二重のこともあり、二人の関係はさらに悪化しているようだ。
ここ十年はほとんど戦闘に出ることはないが、今でも実際に戦いに出れば相当な実力を発揮するだろうことは間違いない。ただ、後進の育成のために積極的に戦いに臨むことはないようだ。
顧客と言える九龍公司の幹部である候零重とは、彼が若い頃からの顔見知りである。世界最強の気功使いと言われる彼をして、「千重とは戦いたくないな」と言わしめた使い手である。もっとも二人は友人とは呼べないような関係であり、今後も両者が歩み寄ることはないと思われる。最近は零重の息子である二重のこともあり、二人の関係はさらに悪化しているようだ。
澪漂交響楽団は様々な事情で親を失った子どもを集め、独自の戦闘教育を施し一流の使い手に育て上げる組織である。
現在澪漂に名を連ねている団員たちは、ほとんどが物心つく前から訓練を積んできた叩き上げの使い手たちである。余談となるが、中でも最高傑作と謳われるのが第三管弦楽団の二十重と第七管弦楽団の七重であり、両者は他の団員からも尊敬を集める屈指の実力者である。以前はそこに学園都市の生徒でもあった纏重も含まれていたが、彼は二年前に死亡している。
幼い頃から訓練を受けてきた団員に対して、現在の第六管弦楽団は一重以外の全員が十代に入ってから入団した者ばかりである。二重以外は澪漂の名前を冠さないいわゆる「バックバンド」だが、この第六管弦楽団の特徴は千重の実験であるという見方もある。家族を失い、仲間を至上の家族とする澪漂にあって、「家族を持つ澪漂」という新たな可能性を模索しているという見方だ。他の団員たちは戦闘教育以上に、仲間を至上とする「身を尽くし」の理念を叩き込まれているが、それを越えた「突発的澪漂」(千重が二重を指して使う造語)の可能性を探っているのだろう。もっともその真意は千重しか知らないが。
現在澪漂に名を連ねている団員たちは、ほとんどが物心つく前から訓練を積んできた叩き上げの使い手たちである。余談となるが、中でも最高傑作と謳われるのが第三管弦楽団の二十重と第七管弦楽団の七重であり、両者は他の団員からも尊敬を集める屈指の実力者である。以前はそこに学園都市の生徒でもあった纏重も含まれていたが、彼は二年前に死亡している。
幼い頃から訓練を受けてきた団員に対して、現在の第六管弦楽団は一重以外の全員が十代に入ってから入団した者ばかりである。二重以外は澪漂の名前を冠さないいわゆる「バックバンド」だが、この第六管弦楽団の特徴は千重の実験であるという見方もある。家族を失い、仲間を至上の家族とする澪漂にあって、「家族を持つ澪漂」という新たな可能性を模索しているという見方だ。他の団員たちは戦闘教育以上に、仲間を至上とする「身を尽くし」の理念を叩き込まれているが、それを越えた「突発的澪漂」(千重が二重を指して使う造語)の可能性を探っているのだろう。もっともその真意は千重しか知らないが。
ABILITY
【モノクロームチェスボード(白と黒の戦場)】
チェス盤を模した創造世界に対象者を取り込む能力。
創造空間は白黒の市松模様を模した大地が広がり、遠方には荒廃した風景、そして頭上には世界を覗き込む千重の姿が見える。取り込まれた対象者にはこれが異常なことではなく世界の常識として認識される。白軍と黒軍に分かれた対象者たちは勝敗が決するまでこの世界から脱出することはできない。
千重自身が創造世界に入ることはできないが、この世界のチェスを司るジャッジの役目を執り、通常のルール以外にも彼女が設けたオリジナルルールを一つだけ適用することができる。
ただし基本的なチェスルールを遵守する必要があり、そのルールを捻じ曲げるルールを適用することはできない。
チェス盤を模した創造世界に対象者を取り込む能力。
創造空間は白黒の市松模様を模した大地が広がり、遠方には荒廃した風景、そして頭上には世界を覗き込む千重の姿が見える。取り込まれた対象者にはこれが異常なことではなく世界の常識として認識される。白軍と黒軍に分かれた対象者たちは勝敗が決するまでこの世界から脱出することはできない。
千重自身が創造世界に入ることはできないが、この世界のチェスを司るジャッジの役目を執り、通常のルール以外にも彼女が設けたオリジナルルールを一つだけ適用することができる。
ただし基本的なチェスルールを遵守する必要があり、そのルールを捻じ曲げるルールを適用することはできない。
能力の発動にあたっては、オドによって作り出された三十二個の駒を一つずつ対象者に渡すことが条件となる。
駒を渡すのは千重自身の手による必要はなく、間接的に送りつけたり持ち物に忍ばせておくだけでもいい。相手が駒を受け取ることを了承するかどうかも関係ない。
最終的に駒を持っている人間が、能力を発動したときに創造世界に取り込まれる。
普段は檻重に頼んで対象者に駒を持たせるようにしているようだ。
また、二色の駒はそれぞれ同じ集団に所属している者に渡す必要がある。必然、三つ以上の勢力を対象に能力を発動することはできない。また、全ての駒を他者に渡すことが必要となるため、片方の勢力が十六人以下の場合にも能力は発動できない。
作り出された駒は一日で消滅してしまうため、一日以内に全ての対象者に駒を渡して能力を発動させなければならない。
駒を渡すのは千重自身の手による必要はなく、間接的に送りつけたり持ち物に忍ばせておくだけでもいい。相手が駒を受け取ることを了承するかどうかも関係ない。
最終的に駒を持っている人間が、能力を発動したときに創造世界に取り込まれる。
普段は檻重に頼んで対象者に駒を持たせるようにしているようだ。
また、二色の駒はそれぞれ同じ集団に所属している者に渡す必要がある。必然、三つ以上の勢力を対象に能力を発動することはできない。また、全ての駒を他者に渡すことが必要となるため、片方の勢力が十六人以下の場合にも能力は発動できない。
作り出された駒は一日で消滅してしまうため、一日以内に全ての対象者に駒を渡して能力を発動させなければならない。
創造世界に取り込まれると、対象者は自分が持たされた駒に対応した駒の役割をすることになる。
ゲームはターン制で進められ、駒の動きは互いのキングが司ることになる。キングに対応した人物には駒の動き方や最低限のルールが知識として付与されるが、元々持っている知識も残されるため、チェスに精通している人物にキングの駒を渡すことで勝敗を左右することは可能である。
取られた駒(人物)や、ルールを無視した駒はチェス世界から排除されてしまう。ここがシビアなところで、キングに与えられる知識としてのルールはなかなか犯されないが、千重が追加したルールは知識として付与されないので、これに引っかかって消滅する駒もある。
消滅した駒は死亡したことになり、この世界から脱出することはできなくなる。
最終的に勝利を収めた側の生き残った駒が、創造世界から脱出できる。
取られた駒は死亡してしまうため、味方を対象に使用しにくいところが欠点である。
ゲームはターン制で進められ、駒の動きは互いのキングが司ることになる。キングに対応した人物には駒の動き方や最低限のルールが知識として付与されるが、元々持っている知識も残されるため、チェスに精通している人物にキングの駒を渡すことで勝敗を左右することは可能である。
取られた駒(人物)や、ルールを無視した駒はチェス世界から排除されてしまう。ここがシビアなところで、キングに与えられる知識としてのルールはなかなか犯されないが、千重が追加したルールは知識として付与されないので、これに引っかかって消滅する駒もある。
消滅した駒は死亡したことになり、この世界から脱出することはできなくなる。
最終的に勝利を収めた側の生き残った駒が、創造世界から脱出できる。
取られた駒は死亡してしまうため、味方を対象に使用しにくいところが欠点である。
最大のリスクとして、両軍のキングだけが生き残った状態で引き分けになると、創造世界に取り込まれた全ての人間が開放されてしまう。これは死亡した人間も含まれるので、それまでに累積された駒たちが全て復活してしまうことになる。
発動にはかなりのオドを消費するため、一日に一回、駒の製作と譲渡も考えれば二日に一回しか発動できない。
添付ファイル